CHAPTER 14 京印章・京都

京都で印鑑を作るなら|店舗で相談・通販で注文の選び方と流れ

京都で印鑑を作る方法は、店舗で職人に相談して注文するか、京都の印章店の通販で注文するかの2つです。オーダーメイドの印鑑は当日には受け取れないため、旅行中に作りたい方は日数の見込みが欠かせません。京都の印章店を選ぶときに見る点、来店と通販それぞれの流れ、納期、伏見にある当店の場所と営業時間までをまとめました。

公開日: 2026年9月24日

無地の藍色ののれん越しに京町家の並ぶ石畳の路地が見える店先。磨かれた木のカウンターに、黒水牛・白水牛・柘の印材を並べた木の盆、えんじ色と黒の印鑑ケース、湯のみが置かれている
京都で印鑑を作る 店で相談するか、通販で注文するか。どちらも京都の職人が彫ります

せっかく印鑑を作るなら、印章の本場の京都で、と考える方は少なくありません。京都にお住まいの方、旅行で京都を訪れる方、遠方から京都の店に注文したい方。立場によって、合う作り方は変わります。この記事では、京都で印鑑を作る2つの方法と、店を選ぶときに見ておきたい点、注文から受け取りまでの流れをお話しします。

先に結論

京都で印鑑を作る方法は、店舗で相談して注文するか、京都の印章店の通販で注文するかの2つです。どちらを選んでも、名前に合わせて職人が彫るオーダーメイドの印鑑は、その日のうちには受け取れません。当店の場合、発送はご注文から3〜7営業日後です。旅行中に店で注文し、仕上がりをご自宅で受け取る方法なら、荷物にもなりません。

京都が「印鑑の本場」といわれる理由

京都では、平安京のころから役所の印や天皇の印が作られてきました。江戸時代には、印を彫る仕事をする印判師が京都に生まれ、町に広まっていきます。いま国の文書に押されている天皇御璽も、明治7年に京都の職人が彫ったものです。

京都の職人が伝統の技法で作る印章は「京印章」と呼ばれ、京都府の伝統工芸品に数えられています。名前は特許庁の地域団体商標にも登録されています。詳しい歴史と特徴は、京印章とは?で説明しています。

京都で印鑑を作る2つの方法

店舗で

職人や店の人に相談して注文する

  • 印材の色、つや、重さを、手に取って確かめられます
  • 直径の違いを、実物を並べて比べられます
  • 旧字や珍しいお名前を、その場で書いて伝えられます
  • 用途を話して、本数や大きさの助言をもらえます

向いている方京都や近郊にお住まいの方。旅行の予定に、30分ほどの余裕がある方

通販で

京都の印章店のサイトから注文する

  • 全国どこからでも、京都の職人が彫る印鑑を注文できます
  • 素材、サイズ、価格の一覧を、家でゆっくり見比べられます
  • 彫る前の印影を、メールで確かめられます
  • 営業時間を気にせず、夜中でも注文できます

向いている方遠方にお住まいの方。家族と相談しながら決めたい方。贈り物として相手の家に直接届けたい方

2つを組み合わせる方もいらっしゃいます。先にサイトで素材と価格の見当をつけておき、京都に来たときに店で実物を確かめて注文する、というやり方です。店で迷う時間が短くなり、旅行の予定にも響きません。

旅行中に作りたい方へ|当日には受け取れません

観光のついでに印鑑を、と考えている方にまずお伝えしたいのは、日数のことです。すでに彫ってある既製品の認印なら、その場で買えます。お名前に合わせて字を作り、職人が彫る印鑑は、どの店でも何日かかかります。

  1. 01旅行の前にサイトで素材とサイズの見当をつけます。職人に相談したい方は、来店の日時を店に知らせておきます
  2. 02京都で来店実物を見て、素材、大きさ、書体、彫る名前を決めて注文します
  3. 03職人が制作当店の場合、ご注文から3〜7営業日で発送します
  4. 04ご自宅で受け取り旅の荷物を増やさずに、仕上がった印鑑が届きます

引っ越しや契約の日が決まっていて急ぐ方は、旅行を待たずに通販で先に注文しておくほうが確実です。実印は、受け取ったあとに市区町村の窓口で登録する日数も見ておいてください。

京都の印章店を選ぶときに見る4つの点

京都には印章店がたくさんあります。どの店にもそれぞれのよさがありますので、ご自分が何を大切にしたいかで選んでください。見ておきたいのは、次の4つです。

店を選ぶ前に確かめること

  • だれが彫るのかが分かりますか 職人の名前や経歴が紹介されている店は、作り方の説明もはっきりしています。技能検定の合格や、京印章の認定も目安になります。
  • 彫る字を、1本ごとに作っていますか パソコンの字をそのまま彫ると、同じ名前の人と同じ印影になります。実印と銀行印は、職人が字を作る店を選んでください。彫り方の違いは印鑑の手彫りと機械彫りの違いで説明しています。
  • 彫る前に、印影を見せてもらえますか 仕上がりを先に確かめられれば、書体の印象が思っていたものと違う、という行き違いが起きません。
  • 届いたあとの保証はありますか 印鑑は何十年も使います。欠けたときに修理や彫り直しを頼めるか、保証は何年かを見ておきます。

何を作るかを先に決めておくと、相談が早く済みます

店でも通販でも、聞かれることは同じです。次の5つを決めておくと、注文は10分ほどで済みます。決めきれないところは、空けたままで構いません。そこを相談すればよいのです。

注文の前に決めておくこと分からない項目は、店で相談できます

何に使う印鑑ですか
実印、銀行印、認印のどれか。はじめて作る方には、3本をまとめたセットをおすすめしています1本ずつ買い足すより価格が抑えられ、素材とケースもそろいます
彫る名前
フルネーム、苗字だけ、名前だけ旧字や異体字は、住民票どおりの字を紙に書いて持っていくと確実です
素材
薩摩本柘、黒水牛、白水牛、象牙など手ざわりと重さは、店頭で確かめるのがいちばんです
大きさ
実印は13.5〜18mm、銀行印は12〜15mm、認印は10.5〜12mmが目安です
書体
実印と銀行印は篆書体か印相体、認印は古印体か隷書体が定番です

選び方の全体は印鑑の選び方に、書体は印鑑の書体一覧にまとめています。

通販で注文するときの流れ

当店のサイトでの注文は、次のように進みます。

  1. ご注文
    素材とサイズを選び、彫る名前と書体を入力します

    印鑑ケースの色、彫る前に印影を確かめるかどうかも、ここで選びます。贈り物の場合は、お届け先を別の住所にできます。

  2. 2〜3日後
    印影のご確認(ご希望の方)

    「確認する」を選んだ方には、彫る前の印影をメールでお送りします。ご覧いただいてから彫刻に進みます。確認のぶん、お届けが延びる場合があります。

  3. 3〜7営業日
    職人が制作し、発送します

    送料は無料です。印鑑ケース、朱肉、保証書などをお付けしてお届けします。

  4. お届け後
    5年保証

    お届けから5年のあいだ、修理や彫り直しの保証が付きます。

当店ダルマ屋印房は、京都・伏見にあります

当店は大正15年に伏見稲荷の麓で創業し、いまは伏見桃山の駅の近くで店を開いています。職人の池上翠雲は「京印章制作士」、店は「京印章制作處」として認定を受けています。ご来店を歓迎しております。

京都・伏見にあるダルマ屋印房の店舗外観

ダルマ屋印房

住所
〒612-8058 京都市伏見区風呂屋町269
電車
京阪本線「伏見桃山駅」から徒歩5分。近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩7分。京都駅からは電車と徒歩で17分ほどです
バス・車
京都市バス「西大手筋」から徒歩3分。駐車場が1台分あります。近くにコインパーキングも多くあります
電話
075-611-2622お電話でのご相談は、定休日も承っています
地図と店舗の詳しいご案内
月〜金9:30〜18:00
定休日
第1・第3・第5日曜12:00〜17:00
第2・第4日曜定休日
祝日12:00〜17:00

年始はお休みをいただきます。営業時間内でも、時間帯によっては職人が店にいないことがあります。職人に直接相談したい方は、お電話かお問い合わせフォームで、前もってご一報ください。

伏見は、伏見稲荷大社や酒蔵の町並みで知られる土地です。京都駅から電車で十数分ですので、観光の行き帰りにお立ち寄りいただけます。

よくある質問

京都に行かなくても、京都の印鑑は作れますか

作れます。当店はサイトで全国からご注文を受け、京都で制作してお届けしています。通常の印鑑には、京印章であることを示す京印章証明書をお付けします。

京都のお土産として、家族や友人の印鑑を作れますか

お作りできます。彫る名前の字だけは、前もってご本人に確かめておいてください。「斉」と「齋」、「高」と「髙」のような違いは、彫ったあとでは直せません。選び方は京都らしい贈り物を1万円以上でも参考になります。

京都の店で作ると、値段は高くなりますか

京都だから高い、ということはありません。価格を決めるのは、素材と大きさです。当店では、薩摩本柘の実印が10,700円から、実印・銀行印・認印の3本セットが21,700円からです。

予約をしないと、来店できませんか

ご予約なしでお越しいただけます。職人とじかに相談したい方だけ、前もってお知らせください。

会社の印鑑も、京都で作れますか

お作りできます。会社の実印、銀行印、角印の3本セットをはじめ、設立に必要な印鑑をそろえています。設立日が決まっている方は、日数に余裕をもってご注文ください。

まとめ|来られる方は店で、遠方の方は通販で

京都で印鑑を作る方法は、店舗で相談するか、京都の印章店の通販で注文するかの2つです。職人が彫る印鑑は当日には受け取れませんので、旅行中に注文する方は、ご自宅に送ってもらう段取りにしておくと安心です。店を選ぶときは、だれが彫るのか、字を1本ごとに作っているか、彫る前に印影を見られるか、保証があるかを確かめてください。

当店は伏見桃山の駅から歩いて5分です。遠方の方は、サイトからご注文ください。どちらの場合も、同じ職人が1本ずつ制作します。

通販で注文する

京都の職人が彫る印鑑を、ご自宅へ

印鑑ケース付き、送料無料、5年保証。彫る前に印影を確かめることもできます。

実印・銀行印・認印の3本セット21,700円〜
店舗で相談する

伏見桃山駅から徒歩5分

平日 9:30〜18:00。第1・第3・第5日曜と祝日は 12:00〜17:00。土曜と第2・第4日曜は定休日です。

地図とアクセスを見る 来店の前に問い合わせる

SOURCES

出典

京印章の説明は京都府と特許庁の案内を、彫り方の区分は全日本印章業協会の定義を参照しました。店舗の場所、営業時間、納期は当店の情報です。

  1. 京都府. 京印章[京都府の伝統的工芸品等]. https://www.pref.kyoto.jp/senshoku/1272266181763.html,(参照 2026-09-22).
  2. 経済産業省 特許庁. 商標登録第5015715号 京印章(きょういんしょう). 地域団体商標登録案件一覧. https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/5015715.html,(参照 2026-09-22).
  3. 公益社団法人 全日本印章業協会. 彫刻作業工程の定義・彫刻作業工程の図表. https://www.inshou.or.jp/inshou/common/pdf/2024sagyoukouteihyou.pdf,(参照 2026-09-22).