CHAPTER 14 京印章・京都
ダルマ屋印房の印鑑ができるまで|注文から彫刻・お届けまでの流れ
ダルマ屋印房の印鑑ができるまでを、ご注文からお届けまでの8つの手順でご紹介します。印面の設計、彫刻機での荒彫り、印刀での仕上げ、検品、発送の順に、職人や店がそれぞれ何をするのかと、日数の目安を説明します。
公開日: 2026年10月10日
通販で頼んだ印鑑は、届くまで作り手の様子が見えません。だれが、どんな順番で、何日かけて作っているのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。この記事では、当店ダルマ屋印房の印鑑ができるまでを、ご注文からお届けまで手順ごとにご紹介します。ご注文の前に決めておきたいことも、最後にまとめました。
当店の印鑑は、ご注文を受けてから1本ずつ作ります。職人がお名前の字に合わせて印面を設計し、ご希望の方には、彫る前の印影のデザインをメールでお送りします。彫刻機で荒彫りしたあと、職人が印刀で線と枠を整え、試し押しと検品をしてからお届けします。通常はご注文から3〜7営業日で発送し、送料は無料です。
印鑑ができるまでの8つの手順|だれが何を受け持つか
当店の印鑑は、次の8つの手順でできあがります。お客様、職人、彫刻機、店のうち、だれがどの手順を受け持つかを図にしました。
お客様
ご注文名前・書体・印材を決める 印影の確認ご希望の方だけ 受け取り実印は印鑑登録をする職人
印面の設計印稿を作る 仕上げ印刀で線と枠を整える 試し押し押した印影で検品する彫刻機
荒彫り字のまわりを彫る店
梱包・発送付属品をそろえる点線の枠は、ご希望の方だけの手順です。印影の確認を選ばない場合は、2の設計から4の荒彫りへそのまま進みます。
お客様にしていただくのは、ご注文と、届いた印鑑の受け取りです。ご希望の方には、彫る前に印影のデザインも確かめていただきます。印面の設計と仕上げ、検品は、京印章制作士の池上翠雲が受け持ちます。ここからは、手順を1つずつ見ていきます。
1. ご注文|サイト・電話・FAX・メール・店頭の5つの方法
ご注文は、このサイトのほか、お電話、FAX、メールでも承ります。メールの場合は、まずお問い合わせフォームからご連絡ください。京都・伏見の店舗にお越しいただければ、職人や店の者と相談しながらご注文いただけます。
このサイトでは、商品ページで印材とサイズを選び、お名前や書体を入力します。実印なら、次のような入力欄です。
商品ページの入力欄(実印の場合)
フルネームは、姓と名のあいだに空白を入れます。実印は、住民票と同じ字で作るのがおすすめです
7つの書体から選びます。印影の見本を見比べて決められます
黒と赤は無料です。ほかの色の牛革や銀花などのケースは、追加料金がかかります
「確認する」を選ぶと、彫る前のデザインをメールでお送りします
入力できない旧字や異体字は、ここに字の形を書いてください
実印はフルネームで作る方が多く、結婚などで姓が変わるかもしれない方は、下のお名前だけで作ることもよくあります。姓だけ、名だけで作るときは、お名前の欄に彫る字だけを入力してください。
旧字や異体字が入力できないときは、商品ページの「主な旧字体リスト」から字を選び、備考欄に書いてください。リストにない字も、同じ欄で字の形を説明していただければ彫刻できます。詳しくは旧字体の印鑑を作るをご覧ください。
お支払いは、クレジットカード、コンビニ・ネット銀行、銀行振込、代金引換、あと払いから選べます。コンビニ・ネット銀行と銀行振込は前払いで、お支払いを確認してから発送します。ご注文のときにお送りするメールには、進み具合が分かるページのURLを記載しています。
2. 職人が、お名前に合わせて印面を設計する
ご注文をいただくと、職人の池上翠雲が、お名前の字と書体に合わせて印面を設計します。この設計図を、印稿(いんこう)と呼びます。同じ書体でも、字の大きさのつり合いや線の太さ、字と枠の接し方は、お名前ごとに変わります。
京都府印章業協同組合は、印章づくりの大切な要素に「字法」と「章法」を挙げています。字法は正しい字を選ぶこと、章法は字を印面にどう収めるかを決めることです。同じお名前のご注文でも、印面は1本ずつ設計するので、同じ印影にはなりません。
3. 彫る前に、印影のデザインをメールで確かめる(ご希望の方)
「印影のご確認」の欄で「確認する」を選んだ方には、ご注文から2〜3日後に、彫る前のデザインをメールでお送りします。字の形や配置をご覧になって、気になるところがあれば返信でお知らせください。デザインの確認を選ぶと、そのぶん発送までの日数が延びることがあります。
彫る前に、デザインを自分の目で確かめる
- 旧字や異体字の形が、住民票どおりかを確かめられます
- 字の配置や線の太さを見てから、彫刻に進めます
- 贈り物なら、贈る相手にお名前の字を確かめてもらえます
向いている方旧字や珍しい字のお名前の方。印鑑を贈る方。初めて実印を作る方
デザインを職人に任せて進める
- 設計が済むと、そのまま彫刻に進みます
- メールのやり取りがないぶん、早く発送できます
- 字の形と配置は、職人がお名前に合わせて決めます
向いている方使う日が近い方。旧字や異体字のないお名前で、デザインを職人に任せたい方
名前の字を間違えて入力していたことに気づいたら、すぐにお知らせください。彫刻が始まる前なら、変更をご相談いただけます。詳しくは印鑑の注文後に名前は変更できる?で説明しています。
4. 彫刻機で荒彫りする
設計した印影をもとに、彫刻機で字のまわりを同じ深さに彫り下げます。これを荒彫りと呼びます。荒彫りを彫刻機に任せると、彫りの深さがそろい、押したときに字のまわりへ余分な朱肉が付きにくくなります。職人も、そのぶんの手間を印面の設計と仕上げにかけられます。
チタンは金属なので、専用の彫刻機で彫ります。木や角の印材とは、仕上げ方も違います。手彫り、手彫り仕上げ、機械彫りの違いは、手彫り印鑑の選び方で詳しく説明しています。
5. 職人が印刀で、線と枠を仕上げる
荒彫りを終えた印面には、字と枠の形ができています。ただ、線の縁には刃の跡が残っていて、まだ仕上がりではありません。ここから職人が印刀を使い、次の3つを整えます。
線の縁
荒彫りのあと縁に刃の跡が残り、押すと輪郭がぼやけて見えます
仕上げで縁を印刀でそいで整え、押したときの輪郭をくっきりさせます
線の太さのつり合い
荒彫りのあと画数の多い字は線が詰まって見え、少ない字はすき間が目立つことがあります
仕上げでお名前全体を見ながら線を削り、字ごとの濃さをそろえます
枠と、字が枠に接するところ
荒彫りのあと枠は細いところから欠けやすく、字との接し方も角ばったままです
仕上げで枠の太さをそろえ、字と接するところの角もなめらかに整えます
京印章制作士 池上翠雲
京都の生まれで、篆刻家の故・村上石堂氏に師事しました。昭和59年に当店に入り、40年にわたって印鑑を作り続けています。印面の設計、仕上げ、検品を受け持ちます。
当店と職人について6. 試し押しをして、検品する
仕上げが済んだら、紙に試し押しをして、押した印影で出来ばえを確かめます。見るところは、次の4つです。
試し押しと検品で確かめること
- 字がご注文どおりか お名前の字、旧字や異体字の形、縦書きか横書きかを、ご注文の内容と照らし合わせます
- 線にかすれや欠けがないか 細い線まで、朱肉がむらなく付いているかを見ます
- 枠の太さと形に乱れがないか 途切れたところや、細すぎるところがないかを確かめます
- 印材に傷やひびがないか 印面だけでなく、胴の部分まで見ます
7. 付属品をそろえて、梱包・発送する
検品を終えた印鑑は、付属品と一緒に梱包してお届けします。付属品は、印鑑の種類によって次のように変わります。
ケース個人の印鑑は1本ずつ印鑑ケースに入れます。会社の印鑑は、セットならレザーケース、単品なら革袋です
印鑑ケース印鑑ケースレザーケースか革袋朱肉
なし付く付く押印マット
付く付く付く保証書5年間の修理・彫り直し
付く付く付く京印章証明書本象牙の印鑑には、代わりに象牙認定書が付きます
付く付く付く桐箱か化粧箱
なしどちらか選ぶなし包装は「通常梱包」のほか、青か赤の包装紙を選べます。開運印鑑には、鑑定書、印鑑お守り、桐箱、朱肉、押印マット、保証書、印鑑ケースが付きます。
発送には、ゆうパック、佐川急便、レターパックを使います。どれで送るかは、商品の大きさとお届け先に合わせて当店で決めます。送料は、北海道・沖縄・離島を含めて全国無料です。地域によっては、到着の時間を指定できないことがあります。
8. 届いたら|試し押しをして、実印は印鑑登録をする
印鑑が届いたら、まず白い紙に試し押しをして、字の形を確かめてください。実印は、お住まいの市区町村の窓口で印鑑登録をしてから使います。銀行印は、口座のある金融機関に届け出ます。印鑑登録の手順は、京都市を例に京都で実印を作るで紹介しています。
ご購入から5年以内の破損や不具合は、状態を確かめたうえで、修理や彫り直しをご案内します。使い始めてから気になることが出てきたときも、お気軽にご相談ください。
日数の目安|通常はご注文から3〜7営業日で発送
- 3〜7営業日通常の発送ご注文から発送までの目安です
- 2〜3日後確認メール印影の確認を選んだ方に、デザインをお送りします
- 翌日お急ぎの発送翌日に発送できることがあります。ご注文の前にご相談ください
- 前払い入金後に発送コンビニ・ネット銀行と銀行振込は、お支払いの確認後に発送します
- 無料送料北海道・沖縄・離島も含みます
印影の確認を選ぶと、メールのやり取りのぶん日数が延びることがあります。前払いの方法では、お支払いを確認してからの発送になります。贈り物にするなら、渡す日から逆算して、余裕をもってご注文ください。日数の考え方は印鑑のギフトは何日前に注文する?でも説明しています。
開運印鑑の場合は、鑑定の手順が加わります
開運印鑑では、ご注文のあとに、お名前を鑑定する手順が入ります。鑑定士がお名前と生年月日をもとに鑑定し、お選びいただいた運気に合わせて職人が印影を設計します。お届けのときは、鑑定書と印鑑お守り、桐箱を添えます。詳しくは開運印鑑を通販で注文する流れをご覧ください。
よくある質問
注文したあとで、名前の字を直せますか
彫刻が始まる前なら、変更をご相談いただけます。進み具合はご注文ごとに違うため、気づいた時点ですぐにお電話かお問い合わせフォームでお知らせください。彫刻が済んだ印鑑は、字だけを差し替えることができません。
ダルマ屋印房の印鑑は、手彫りですか
印面の設計と仕上げ、検品は職人が行い、荒彫りには彫刻機を使います。荒彫りまで手で彫る完全手彫りではありません。お名前ごとに職人が印面を設計するので、ほかの方と同じ印影にはなりません。
注文した印鑑が、いまどこまで進んでいるかを知る方法はありますか
ご注文のときにお送りするメールに、進み具合が分かるページのURLを記載しています。お支払い方法の変更も、同じページからできます。
急いでいます。早く作ってもらえますか
翌日に発送できる場合があります。できるかどうかはそのときの状況によるので、ご注文の前にお電話かお問い合わせフォームでご相談ください。お急ぎのときは「印影のご確認」を「確認しない」にすると、メールのやり取りの日数がかかりません。
まとめ|ご注文の前に決めておくこと
ご注文の前に、次の順で決めておくと、入力がすぐに済みます。まず、実印・銀行印・認印のどれを何本作るかを決めます。3つともそろえるなら、1本ずつ買うより3本セットのほうがお安くなります。次に印材とサイズを選び、そのあと書体と、彫るお名前(フルネームか、姓だけ・名だけか)を決めます。旧字のお名前の方や贈り物にする方は、「印影のご確認」で「確認する」を選んでください。最後に、お届け先とお支払い方法を決めます。
実印・銀行印・認印の3本セットを注文する
京印章制作士がお名前に合わせて印面を設計し、1本ずつ制作します。通常はご注文から3〜7営業日で発送します。印鑑ケース、朱肉、押印マット、京印章証明書付き。送料無料、5年保証です。
- 印材とサイズ薩摩本柘・黒水牛・白水牛など
- お名前住民票に記載されている字で
- 書体と彫刻内容1本ずつ選べます
- 印影の確認旧字や贈り物なら「確認する」