CHAPTER 12 開運印鑑・姓名判断
印鑑をなくすと運気が下がる?先に済ませる届け出と作り直し方
印鑑をなくすと運気が下がる、という言い伝えに根拠はありません。紛失に気づいたら、まず、なくした印鑑が実印や銀行印として使える状態のままになっていないかを確かめます。言い伝えの受け止め方、印鑑の種類ごとの届け出、気持ちの区切りのつけ方、新しい印鑑の作り方と置き場所の決め方をまとめました。
公開日: 2026年10月5日 更新日: 2026年10月7日
引き出しもかばんも探したのに、印鑑が出てこない。そんなとき、「印鑑は持ち主の分身」という言葉を思い出して、落ち着かなくなる方がいます。長く大事に使ってきたものほど、紛失が悪い知らせのように思えてくることもあります。この記事では、言い伝えの受け止め方と、不安を小さくするために実際にしておくことを、順番にお伝えします。
印鑑をなくしたことで運気が下がる、という根拠はありません。運気を気にするより先に確かめたいのは、なくした印鑑が実印や銀行印として使える状態のままになっていないかです。実印は役所に、銀行印は銀行に届け出れば、もう手続きには使えなくなります。届け出が済んだら、新しい印鑑を前と違う印影で作ります。
「なくすと運気が下がる」と言われるのは、印鑑を分身と考えるからです
印鑑には持ち主の名前が彫られ、本人の意思を示すしるしとして押されます。そのため、印鑑を自分の分身のように大切にする考え方があります。その分身をなくすと、運まで離れていくように感じる。これが、言い伝えのもとにある気持ちです。
ただ、なくしたときの受け止め方は、人によって大きく違います。よく聞く3つを並べてみます。
「運が離れていく」「縁起が悪い」
印鑑を分身と考えるところから来た言い方です。大切にしていたからこそ、なくしたことを重く感じます。
「持ち主の身代わりになってくれた」
降りかかるはずだった災いを、印鑑が引き受けてくれたという見方です。お守りをなくしたときにも、同じように言われます。
「役目を終えた。新しくする節目が来た」
今の印鑑が役目を終え、替え時を知らせてくれた、と前向きにとらえる方もいます。
正反対の言い伝えが並んでいることからも分かるように、どれも確かめられたものではありません。当店も、印鑑をなくしたことで持ち主の運勢が変わるとは考えていません。どう受け止めるかは、お気持ちしだいです。けれども、言い伝えとは別に、放っておくと実際に困ることがあります。
運気より先に、なくした印鑑が「使える状態」かを確かめます
実印は市区町村に登録し、銀行印は金融機関に届け出て使う印鑑です。どちらも、ご本人が手続きをしないかぎり、そのまま残ります。つまり、なくした印鑑は、どこかで誰かの手に渡っても、実印や銀行印のままです。まずは、この状態を終わらせます。
実印市区町村に登録している印鑑
→役所に、なくしたことを届け出ます京都市では、この亡失の届けが受け付けられると、印鑑登録が抹消されます
銀行印口座を開くときに届け出た印鑑
→口座のある銀行に、すぐ連絡します通帳での取引を止めてもらい、後日、新しい印鑑を届け出ます
認印どこにも届け出ていない印鑑
→届け出は要りません銀行印や実印として使っていなかったかだけ、確かめます
会社の実印法務局に届け出ている印鑑
→法務局に、新しい印鑑を届け出ます社内や取引先への連絡も、あわせて進めます
外で落としたかもしれないときは、警察にも遺失届を出します。警察署や交番のほか、都道府県によってはインターネットからも届け出られます。盗まれた疑いがあるときは、そのことも伝えて相談します。印鑑の種類ごとのくわしい手順は、次の記事をご覧ください。
- 実印をなくしたら最初にすること役所の届け・警察・作り直しの順番
- 銀行印をなくしたら?銀行への連絡と改印の手順・持っていくもの
- 認印をなくしたら届け出は必要?確かめる3つのことと作り直し方
- 会社実印をなくしたら?法務局の改印届・廃止届と社内で動く順番
届け出を済ませると、なくした印鑑は実印でも銀行印でもなくなります
「あの印鑑が、どこかで使われるかもしれない」。この気がかりは、届け出で解消できます。
手続きが済めば、なくした印鑑は、役所にも銀行にも登録されていない状態に戻ります。あとで誰かが拾っても、実印や銀行印としては使えません。
気持ちの区切りは、手続きのあとでつけます
手続きを終えても、なくしたことが心に残る方はいらっしゃいます。そのときは、次のような方法があります。どれも決まりではありませんので、ご自分に合うものだけ取り入れてください。
- 1なくした印鑑に、心の中でお礼を言う
何年も契約や手続きを支えてくれた印鑑です。「身代わりになってくれた」と考えて、気持ちを切り替える方もいます。
- 2新しい印鑑を、節目のしるしとして作る
なくしたことを、心機一転のきっかけと考えます。お名前を鑑定してから印影を設計する、開運印鑑という選択肢もあります。
- 3使い始める日を、ご自分で選ぶ
初めて押す日を大安などに合わせる方もいます。日取りの考え方は、印鑑の使い始めはいつがいい?でご説明しています。
- 4あとで見つかったら、使わずに納める
新しい印鑑に替えたあとなら、見つかったほうは、もう実印でも銀行印でもありません。しまっておくか、下で紹介する印章祈願祭に納めます。
全日本印章業協会は、毎年9月の最終日曜日に、京都の下鴨神社で印章祈願祭を開いています。役目を終えた古い印章を本殿で祈祷し、印納社に納める行事です。古い印鑑の扱いは、印鑑を新調したら古い印鑑はどうする?にまとめています。
新しい印鑑は、前と違う印影で作ります
作り直すときに大切なのは、なくした印鑑と同じ印影にしないことです。同じ印影の印鑑が2本あると、どちらで押したものかを見分けられません。
当店では、職人が1本ごとに印面を設計します。そのため、同じ名前・同じ書体で注文しても、前と同じ印影にはなりません。違いをもっとはっきりさせたい方は、書体や彫る文字を変える方法もあります。
前と同じでよいこと
- 印材手になじんでいた印材を、もう1度選んで差し支えありません
- 直径実印なら13.5mmから18mmまで、前と同じ大きさで作れます
- 彫る名前フルネーム、姓だけ、名だけのどれでも、前と同じにできます
変えておくこと
- 印影職人が設計し直しますので、前と同じにはなりません
- 実印と銀行印の兼用1本で両方を兼ねていた方は、2本に分けます
- 置き場所なくした原因が分かっていれば、しまう場所を見直します
実印と銀行印を1本で兼ねていた方は、なくすと役所と銀行の両方で手続きが要ります。この機会に2本に分けておけば、次になくしても、手続きは1本の分だけで済みます。開運印鑑を作り直す場合は、鑑定からあらためて行います。流れは、開運印鑑を作り直すときでご説明しています。
次になくさないための、置き場所の決め方
印鑑は、いつもと違う場所に置いたときになくしやすくなります。しまい方を、先に決めておきます。
新しい印鑑を受け取る前に決めておく3つのこと
- しまう場所を1か所に決める 引き出しの中の決まった位置に、ケースに入れてしまいます。ご家族にも、その場所を伝えておきます。
- 持ち出した日は、帰ったらすぐ戻す 契約や窓口の手続きのあと、かばんに入れたままにしないようにします。上着のポケットや車の中も、置き忘れやすい場所です。
- 通帳や印鑑登録証とは、別々にしまう 全国銀行協会は、届出印を通帳とは別に保管するようすすめています。実印と印鑑登録証も、同じ場所に置かないようにします。
よくある質問
家の中にあるはずなのですが、届けは出したほうがいいですか
外に持ち出した覚えがなければ、最後に使った日のことを思い出しながら探してみてください。ただ、見つかるまで実印は押せません。近いうちに実印が要る方は、亡失の届けを出して、新しい印鑑で登録し直すほうが早く済みます。
開運印鑑をなくしました。前と同じ印影で作り直せますか
前と同じ印影にはなりません。印面は、職人が1本ごとに設計するためです。印影が違えば、なくした印鑑で押されたものと見分けられます。鑑定からやり直しますので、優先したい運気もあらためてお選びいただけます。
届けを出したあとで、なくした印鑑が見つかりました
新しい印鑑を登録したあとなら、見つかったほうは使わずにしまっておきます。外で見つかった場合は、誰の手に渡っていたか分かりませんので、認印としても使わないほうが無難です。
3本セットのうち1本だけなくしました。3本とも作り直すべきですか
作り直すのは、なくした1本だけで足ります。ほかの2本は、登録も届け出もそのままで使えます。同じ印材の単品を選べば、3本の見た目もそろいます。
まとめ|なくしたと気づいてから、新しい印鑑を使い始めるまで
はじめに、なくしたのが実印、銀行印、認印のどれかを確かめます。実印なら役所、銀行印なら銀行に届け出て、外でなくしたときは警察にも遺失届を出します。次に新しい印鑑を注文し、1本で兼ねていた方は、この機会に2本に分けます。できあがるまでのあいだに、しまう場所を決めておきます。受け取ったら登録と届け出を済ませ、初めて押す日を選びます。
新しい印鑑を、前と違う印影でお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。ご注文から3〜7営業日で発送、送料無料、5年保証です。お急ぎの方は、ご注文の前にご相談ください。
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