CHAPTER 15 人生の節目・記念
出産祝いの相場はいくら?関係別の金額と渡す時期・渡し方
出産祝いの相場は、友人が5,000〜10,000円、職場の同僚が5,000円前後、親戚が10,000〜20,000円、きょうだいが10,000〜30,000円、祖父母が30,000〜100,000円ほどです。渡す時期は、生後7日のお七夜から生後1か月のお宮参りのころまでが目安です。会いに行くのは産後1か月を過ぎてからにします。金額を増やす・減らすときの考え方、祝儀袋の選び方と書き方、配送と訪問の決め方、名入れの品を注文する時期、内祝いの負担まで説明します。
公開日: 2026年9月28日
友人から「無事に生まれました」と連絡が来た。姪が出産したと、実家から知らせが届いた。産休に入っていた同僚に、赤ちゃんが生まれたらしい。出産祝いを贈りたいと思っても、いくら包めばよいのか、いつ届ければよいのか、会いに行ってもよいのか、分からないことが次々に出てきます。この記事では、まず関係別の相場と、金額を増やす・減らすときの考え方、祝儀袋の選び方をお話しします。そのうえで、いつ・どのように渡すか、名入れの品をいつ注文するか、内祝いの負担まで、当店に寄せられるご相談をもとに順に説明します。
出産祝いの相場は、友人が5,000〜10,000円、職場の同僚が5,000円前後、親戚が10,000〜20,000円です。きょうだいは10,000〜30,000円、祖父母は30,000〜100,000円ほどが目安です。届ける時期は、生後7日のお七夜から、生後1か月のお宮参りのころまでです。産後1か月ほどは、お母さんが体を休める時期です。会いに行くのはその後にして、それまでは配送で届けると負担をかけません。名入れの品は、赤ちゃんの名前の字を確かめてから注文します。
出産祝いの相場は、赤ちゃんの家族との関係で決まります
関係が近いほど金額は大きくなり、祖父母やきょうだいは現金に品を添えることも多くなります。下の図は、当店でのご相談と一般的な慣習をもとにした目安です。祝儀袋は中身の金額に合わせて選ぶので、合う袋も一緒に載せました。
贈る人と、赤ちゃんの両親との関係で見た目安です。地域や家の習わしによって変わります。
水引の産地、長野県飯田市の飯田水引協同組合は、出産祝いの平均的な金額を5,000〜10,000円としています。当店でいちばんご相談が多いのも、友人や知人にこのくらいの金額で贈るお祝いです。祖父母は、現金のかわりにベビーカーやチャイルドシートのような大きな品を受け持つことが多いため、目安の幅が広くなります。
職場では、上司から部下へは5,000〜10,000円が目安です。部下から上司へ贈る場合は、目上の方に現金を渡すのは失礼だという考え方があります。品を選ぶか、部署の連名にまとめます。
同じ関係でも金額が変わる4つの事情
目安の幅のなかで多めにするか控えめにするかは、次のような事情で決めます。迷ったときは、自分に無理がなく、相手も内祝いに困らない金額を選んでください。
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もらった額に合わせる
以前、相手から出産祝いをもらった
ご自身のお子様が生まれたときにいただいた金額と、同じくらいを贈るのが礼儀です。何年も前で金額を思い出せないときは、内祝いを手配したときの控えを見返すと分かります。
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1.5〜2倍に
双子が生まれた
1人分の1.5倍から2倍が目安です。服や名前を入れる品は、2人分を用意します。
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同じ額に
2人目、3人目が生まれた
1人目と同じ金額にします。子どもが大きくなってから、きょうだいで差があったと分かると寂しい思いをさせます。
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控えめな額に
贈る人が学生か、社会人になったばかり
目安の幅のうち、低いほうの金額にします。友人どうしで連名にすれば、1人あたりの負担を抑えながら、まとまった品を贈れます。
包む金額は、「死」や「苦」に通じる4と9を避けて決めます。結婚祝いのように偶数を気にする必要はなく、20,000円も失礼にはなりません。お札は銀行で両替した新札を用意します。新札を使うのは、「このお祝いのために前もって準備していました」という気持ちを表すためです。
祝儀袋は、紅白の蝶結びを選びます
出産は何度あってもおめでたいことなので、祝儀袋(のし袋)の水引は、ほどいて結び直せる「蝶結び」を選びます。花結びとも呼ばれる結び方です。結婚祝いの結び切りやあわじ結びは、一度きりを願う結び方なので選びません。飯田水引協同組合の解説でも、出産祝いの水引は紅白の花結びとされています。表書きは「御出産御祝」「御誕生御祝」「御祝」の3つから選びます。
水引の下には、贈る人の名前をフルネームで書きます。夫婦で贈るときは、ご主人のフルネームの左に奥様の名前を書きます。友人どうしの連名は3人まで並べられ、4人以上なら代表者だけを書いて、左に「外一同」と添えます。中袋の表には「金壱萬円」「金伍千円」のように旧字体の漢数字で金額を、裏には住所と氏名を書きます。袋の格は中身に合わせます。10,000円までなら水引が印刷された袋、10,000〜30,000円なら水引を結んだ袋が目安です。それより多く包むなら、大きめで飾りの華やかな袋にします。
出産祝いを渡す時期は、お七夜からお宮参りのころまで
出産祝いは、赤ちゃんが無事に生まれたと知らせを受けてから贈ります。生まれる前に贈るのは避けてください。届ける時期の目安は、生後7日のお七夜から、生後1か月ごろのお宮参りまでです。生まれてすぐの1週間を外すのは、お母さんが入院中か退院したばかりで、体も気持ちも落ち着いていないからです。お七夜は名前を披露するお祝い、お宮参りは赤ちゃんが初めて神社にお参りする行事です。
目盛りの間隔は日数に比例していません。行事の日は地域や家によって前後します。
赤ちゃんの名前は、出生届を出すまでに決まります。戸籍法では、出生届は生まれた日から14日以内に出すと定められています。お七夜に命名を披露する家も多く、その知らせで教えてもらえることもあります。名入れの品を贈るなら、正しい字を聞いてから注文すれば、お宮参りのころに届けられます。
出産を後から知った場合は、その時点で贈って構いません。生後2〜3か月を過ぎていれば、表書きを「御祝」にして、「遅くなりましたが」とひとこと添えれば失礼になりません。お食い初めや1歳の誕生日のお祝いとして、あらためて贈る方法もあります。
会いに行くのは、産後1か月を過ぎてから
お祝いを直接手渡したくても、産後しばらくは訪問を控えます。お母さんは2〜3時間おきの授乳でまとまって眠れず、体もまだ回復していません。労働基準法でも、産後8週間を過ぎていない女性は、原則として働かせてはいけないと定められています。法律で仕事から離れる期間が決められているほど、体の回復を優先する時期です。
会いに行くのは生後1か月を過ぎ、相手から「よかったら会いに来て」と声がかかってからにします。入院中のお見舞いは、家族でなければ控えます。面会できる人を家族に限っている病院もあるためです。
会いに行くときに気をつけたい5つのこと
- 日時は相手に決めてもらう 「いつなら大丈夫?」と聞いて、授乳や昼寝の時間を避けた日時を選んでもらいます。当日の朝に体調を聞き、無理そうなら日を改めます。
- 長居をせず、30分ほどで帰る 長くいると、授乳のたびに席を外させてしまいます。お祝いを渡し、赤ちゃんの顔を見たら早めに失礼します。
- 風邪気味の日は行かない 生まれたばかりの赤ちゃんは、病気への抵抗力がまだ弱いからです。着いたらまず手を洗います。小さなお子様を連れて行くかどうかも、先に相談します。
- 手土産は手間のかからない品にする 包丁やお皿を使わずに食べられる、個包装のお菓子などが向いています。授乳中なので、お酒やカフェインの多いコーヒー・紅茶は避けます。
- 抱っこや写真は、ご両親にすすめられてからにする 撮った写真をSNSに載せるときも、必ず先に聞きます。
配送で届けるなら、受け取る手間まで考えます
遠方に住んでいる場合や、会える時期がはっきりしないときは、宅配や郵便で届けて構いません。産後すぐの時期なら、来客の応対をしなくて済む分、配送のほうが相手の負担は軽くなります。現金と品では、届け方が違います。
- 現金を送れるのは郵便局の現金書留だけで、宅配便や普通郵便は使えません
- 郵便局では、祝儀袋ごと入る大きめの専用封筒も売っています
- 「おめでとう。落ち着いたら顔を見せてね」と、短い手紙を1枚添えます
- 里帰り出産の場合は、実家に送るか、自宅に戻ってからにするかを先に聞きます
- 再配達の手間がかからないよう、日時を指定するか、宅配ボックスに入る大きさにします
- 名入れの品は、字を確かめてから注文し、相手の家へ直接届けてもらいます
注文した品を直接届けてもらう手順は、印鑑のプレゼントを相手へ直送する方法で説明しています。のしを掛けるかどうかは、印鑑の贈り物にのしは必要?を参考にしてください。
現金に品を添えるなら、使う時期で選びます
親しい間柄ほど、現金に品を添える方が多くなります。出産祝いの品は、使う時期で3つに分けられます。服やおむつなど「いますぐ使う品」、離乳食の食器や大きめの服など「数か月後に使う品」、名入れの記念品など「何年も残る品」です。すぐ使う品はほかの方からの贈り物と重なりやすいので、添えるなら何年も残る品を1つ選ぶのがおすすめです。
残る品として当店でご相談の多いのが、赤ちゃんの名前で作る銀行印です。お祝い金やお年玉を貯める子ども名義の口座に、届出印として使います。全国銀行協会の案内によると、子どもの口座は、親が代わりに手続きして開設できます。窓口には、親子それぞれの本人確認書類と届出印を持っていきます。予算を現金と名前の銀行印に分けた例を、関係別に挙げます。
10,000円親しい友人から
20,000円前後おじ・おば、いとこから
30,000円前後きょうだいから
50,000円前後祖父母から
印鑑以外の品も含めて予算別に選ぶなら、出産祝いのプレゼント予算1万〜3万円をご覧ください。現金のかわりに記念品を贈るときの選び方は、出産祝いを現金以外で贈るなら?で説明しています。
名入れの品は、名前の字を確かめてから注文します
名入れで気をつけたいのは、字の取り違えです。「陽菜」と「陽奈」、「悠斗」と「悠人」のように、同じ読みで字の違う名前はたくさんあります。電話や口頭で聞かず、メッセージやメールで、名前を文字で送ってもらってください。「髙」と「高」のような字体の違いも、このときに一緒に確かめられます。
銀行印を贈る場合は、下の名前だけで彫る方が多くいらっしゃいます。結婚などで名字が変わっても、そのまま使い続けられます。名前のほかに、生年月日などを聞く必要はありません。当店はご注文から3〜7営業日で発送します。名前を聞いてから注文しても、お宮参りのころには届きます。ただ、ご両親がすでに赤ちゃんの印鑑を用意していることもあるので、先に聞いておきます。聞き方は出産祝いに印鑑はいらない?贈る前に親へ確かめる5つのことで説明しています。彫る名前や直径、素材の決め方は出産祝いに赤ちゃんの印鑑ををご覧ください。
内祝いの負担も考えて、金額を決めます
出産祝いを受け取った家庭は、お宮参りのころまでに「内祝い」としてお返しを贈るのが一般的です。その額は、いただいたお祝いの3分の1から半額ほどです。
いただいた金額を1本の帯にすると、内祝いの目安はこの範囲です
- 5,000円1,700〜2,500円
- 10,000円3,300〜5,000円
- 30,000円10,000〜15,000円
- 100,000円30,000〜50,000円
祖父母から多めのお祝いをいただいた場合は、内祝いを控えめにして、お宮参りや食事の席に招く家もよくあります。
産後の慌ただしい時期に、何軒分もの内祝いを手配するのは大仕事です。相場を大きく超える金額は、かえって相手の負担になることもあります。友人に多めに贈りたいときは、「お返しは気にしないでね」とひとこと添えます。仲間と連名にすれば、相手は内祝いをまとめて用意できます。
よくある質問
出産祝いは、いつまでに贈れば間に合いますか
生後1か月ごろまでに届くのが目安です。少し遅れても、生後2〜3か月までなら出産祝いとして贈って構いません。それより後になったら、表書きを「御祝」にするか、お食い初めや1歳の誕生日のお祝いとして贈ります。
双子が生まれました。金額は2倍にしますか
ちょうど2倍にする必要はありません。1人分の1.5倍から2倍を目安にし、服や名入れの品は2人分を揃えます。お揃いの印鑑を2人が見分けやすくする工夫は、双子の出産祝いに印鑑をで紹介しています。
2人目の出産祝いは、1人目より少なくてもいいですか
1人目と同じ金額にするのが基本です。服やおもちゃは上の子のお下がりがあることも多いので、その子の名前を入れた品を選ぶと重なりません。選び方は2人目・3人目の出産祝いで説明しています。
赤ちゃんがしばらく入院すると聞きました。お祝いはどうしますか
お祝いの品は、赤ちゃんが退院してご家族が落ち着いてから贈ります。まずは「おめでとう。また改めてお祝いさせてね」と言葉だけを伝え、くわしい事情は聞かないようにします。時期が遅れても、表書きを「御祝」にすれば失礼にはなりません。
職場の連名で贈ります。どう集めればいいですか
1人1,000〜3,000円を集めるのが一般的です。現金なら、祝儀袋に「〇〇部一同」と書きます。中に全員の名前と金額を書いた紙を入れておくと、内祝いを用意する相手が助かります。品を贈るなら、取りまとめ役が本人に欲しい品を聞いてから選びます。
出産祝いに贈与税はかかりますか
国税庁の案内では、個人から受け取るお祝いの金品のうち、社会通念上ふさわしい範囲のものには贈与税がかかりません。祖父母からのお祝いを含め、相場の範囲の出産祝いなら、税金を心配する必要はありません。
まとめ|出産祝いは、金額、祝儀袋、届け方の順に決める
まず、赤ちゃんの家族との関係で金額の目安を決めます。以前にもらった額があればそれに合わせ、双子なら1.5〜2倍、2人目以降も1人目と同じ額にします。次に、中身の金額に合う紅白の蝶結びの祝儀袋を選びます。表書きは、迷ったら「御出産御祝」にします。そのあとで届け方を決めます。産後1か月までは配送にしてお七夜からお宮参りのころまでに届け、会いに行くのは相手から声がかかってからにします。名入れの品を添えるなら、名前の字を文字で送ってもらってから注文します。
名前が決まったら、その名前で職人が1本ずつお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、彫刻します。ご注文から3〜7営業日で発送し、送料は全国無料、5年保証付きです。包装(赤)を選べば、贈り物らしい姿でお届けします。
名前の画数を鑑定してから作る開運銀行印もご用意しています(黒水牛12mm 16,000円〜、鑑定書と桐箱付き)。のし紙をご希望の場合は、ご注文の前にお問い合わせから表書きとお名前をお知らせいただくか、ご注文の備考欄にお書きください。