CHAPTER 15 人生の節目・記念
出産祝いを現金以外で贈るなら?成長しても残る記念品の選び方
出産祝いを現金以外で贈りたい方へ。カタログギフト、消耗品、育児用品、名前の入る記念品の4つを比べ、成長しても残る記念品の候補を紹介します。現金と組み合わせるときの予算の分け方、相手別の選び方、のしと渡す時期、名入れの品を注文する前の確認もまとめました。
公開日: 2026年9月24日
出産祝いは、現金がいちばん助かる。そう聞いてはいても、祝儀袋だけを渡すのは少し味気ない、と感じる方もいるでしょう。目上の方へ現金を包むのは気が引ける、という場合もあります。いっぽうで、品物には「好みに合わなかったらどうしよう」「ほかの人と重なったら」という心配がついて回ります。この記事では、現金以外の出産祝いにどんな選択肢があるのかを整理します。なかでも、お子さんが成長したあとまで残る記念品の選び方を、くわしくお話しします。
現金以外なら、「ご両親がいま助かる品」と「お子さんに残る品」のどちらにするのかを、先に決めてください。残る品を選ぶ場合は、体の大きさに関係なく使えて、名前が入り、しまう場所を取らない品が向いています。当店がおすすめしているのは、お子さんの名前で彫る銀行印です。現金と一緒に贈れば、お祝いのお金と、それを預ける口座に使う印鑑が一度に揃います。
現金と品物、それぞれのよいところ
現金が悪いわけではありません。国税庁の案内によると、個人から受け取るお祝いの金品は、世間の常識の範囲の金額であれば贈与税がかかりません。受け取る側が税金を心配する必要もありません。そのうえで、品物にしかできないことがあります。
おむつ代にも貯金にも回せるので、使い道に困りません
使い道選んだ品の用途に限られます。暮らしに合えば、現金以上に喜ばれます
重なっても困りません
重なったとき服やタオルは重なりがちです。名前を入れる品は、先に確かめておけば重なりません
生活費に混ざると、何に使ったかは分からなくなります
記憶に残るか「これは○○さんにもらった」と、品を見るたびに思い出してもらえます
金額がはっきり分かります。目上の方には失礼とされることがあります
相手に伝わるもの金額よりも、選んだ理由が伝わります
お子さん名義の口座に預ければ残ります
お子さん本人に届くか長く使える品なら、大人になった本人の手に渡ります
現金以外の出産祝いは、大きく4つに分かれます
「現金以外」とひとくちに言っても、性格の違う品が混ざっています。何を贈りたいのかによって、探す売り場も変わります。
カタログギフト・商品券
外しにくい現金に近い使い勝手で、金額が直接は見えません。好みが分からない相手や、職場の連名のお祝いに向いています。
残る期間選んだ品しだい
おむつ・スタイ・タオル
気軽に贈れるいくつあっても困らない消耗品です。予算は3,000〜5,000円ほどで、友人や同僚へのお祝いにちょうどよい価格帯です。
残る期間数か月
服・おもちゃ・抱っこひも
希望を聞いてからサイズや季節、好みが合わないと出番がありません。服なら、新生児用より、生後半年〜1歳ごろに着る80サイズのほうが長く着てもらえます。
残る期間半年〜3年
名前の入る記念品
字を確かめてから名入れの食器やアルバム、印鑑などです。お子さん本人の品として残ります。名前の字を確かめる手間はかかりますが、ほかの人のお祝いと重なりにくくなります。
残る期間10年〜一生
この記事でくわしく見ていくのは、4つめの「残す」品です。
成長したあとも残る記念品の候補
記念品には、飾っておくだけの品と、実際に使える品があります。飾るだけだと、成長とともにしまい込まれがちです。使い道があれば、大きくなってからも出番があります。
銀のスプーン・名入れの食器
銀のスプーンは、「食べるものに困らないように」という願いを込めて贈る、ヨーロッパ生まれの習わしです。名前や生年月日を刻印できる品が多くあります。
- 予算の目安
- 5,000〜20,000円前後
- 使い始め
- 生後100日のお食い初めから
- 20年後
- 使うのは幼児期までですが、記念として食器棚に残ります
アルバム・フォトフレーム
写真はスマートフォンの中にたまるいっぽうです。形のあるアルバムがあると、1歳までの写真を選んで残すきっかけになります。
- 予算の目安
- 3,000〜10,000円前後
- 使い始め
- 生まれてすぐ
- 20年後
- 本棚に残り、結婚式で生い立ちを紹介するときなどに見返せます
木のおもちゃ・積み木
丈夫な木で作られた積み木は、下のきょうだいや、次の世代にも回せます。名前を入れられる品もあります。
- 予算の目安
- 5,000〜15,000円前後
- 使い始め
- 1歳ごろから
- 20年後
- 遊ぶのは小学校に上がるころまでです。場所を取るので、手放す家庭もあります
高さを変えられる子ども椅子
座面と足置きの高さを変えながら、小学生になっても使えます。大きな品ですので、置き場所と好みをかならず確かめてください。
- 予算の目安
- 20,000〜40,000円前後
- 使い始め
- 離乳食が始まる生後半年ごろ
- 20年後
- 使うのは10歳前後までです
名前で彫る銀行印
お子さんの下の名前を、職人が1本ずつ彫ります。まずはお祝いを預ける口座の印鑑になり、大人になってからは本人がそのまま使えます。
- 予算の目安
- 黒水牛12mmで7,000円から
- 使い始め
- 口座を開く生後1か月ごろから
- 20年後
- 通帳と一緒に本人へ渡します。給与を受け取る口座などにも使えます
それぞれの品が何歳まで使えるかは、出産祝いに長く使えるプレゼント|成長しても残る実用品と記念品で、年齢ごとの帯にして比べています。
印鑑は、大人になってから出番が増える記念品です
ほかの記念品は、お子さんが幼いころに活躍して、大きくなると「思い出の品」に変わります。印鑑は順番が逆です。小さいうちはご両親が口座の管理に使うだけで、本人の出番が来るのは18歳を過ぎてからです。進学、就職、結婚と、節目のたびに使う場面が増えていきます。下の名前で彫っておけば、結婚で姓が変わっても作り直さずに済みます。全国銀行協会の案内にも、届出印に彫る文字の決まりは書かれていません。下の名前だけの印鑑でも、口座に届け出ることができます。
現金と品物を組み合わせて贈る
「現金か品物か」で迷っている方には、両方を贈る方法をおすすめしています。予算の一部で品物を選び、残りをお祝い金として包みます。その品を銀行印にすれば、お金と、それを預ける口座の印鑑が一緒に届きます。受け取ったご両親は、そのまま口座を作りに行けます。
予算 10,000円友人・いとこから
予算 20,000円きょうだい・おじ・おばから
予算 30,000円きょうだい、お祖父様・お祖母様から
予算 50,000円お祖父様・お祖母様から
現金は、4と9のつく金額を避け、きりのよい額にします。端数は、スタイやガーゼなどの小さな品で調整してください。印鑑には黒か赤の牛革ケースが付き、送料は無料です。
金額ごとの品の選び方は、出産祝いのプレゼント予算1万〜3万円|金額別に選べる品と相場でくわしく紹介しています。
相手との関係で、向いている品が変わります
お祖父様・お祖母様から贈る場合は、孫の誕生祝いに印鑑を|祖父母から贈る銀行印の選び方でくわしく説明しています。
名前を入れる品は、注文の前に確かめる
名前の入った記念品は、ほかの人のお祝いと重なりにくい反面、字を間違えると使えません。すでに同じ品を持っていた、ということも起こります。ご両親に聞いておくことは、次の3つです。
- 銀行印や名入れの食器を、もう用意していないか
- ほかに贈る予定の人がいないか
- お祖父様・お祖母様から贈るなら、もう一方のご実家に同じ予定がないか
- 出生届に書いた正式な字を聞く
- メッセージの変換で出た字を、そのまま使わない
- 紙に書いた名前か、母子手帳の氏名欄を写真で送ってもらう
- 動物由来の素材を避けたいかどうか
- 好きな色があるか。ケースは黒・赤のほかに、カラー牛革10色(追加料金)もあります
- 大きな品は、置き場所があるか
聞き方の例は出産祝いに印鑑はいらない?贈る前に親へ確かめる5つのことにまとめました。
出産祝いののしと渡す時期
品物で贈るときの整え方
- 水引
- 紅白の蝶結び何度あってもうれしいお祝いに使う結び方です。結婚祝いの結び切りとは違います
- 表書き
- 「御出産御祝」「御祝」水引の下に、贈る人の名前を表書きより少し小さく書きます
- 渡す時期
- 生後7日〜1か月ごろお母様と赤ちゃんの体調が落ち着いたころを選びます。産院へ持っていくのは避けます
- 渡し方
- 自宅へ送るか、お宮参りのころに手渡しします産後すぐの訪問は、相手から誘われた場合だけにします
名前を入れる品は、出生届のあとに注文するため、届くのが生後3週間〜1か月ごろになります。遅いと感じるかもしれませんが、お祝いが集中する時期を少し外れるので、ゆっくり見てもらいやすくなります。
よくある質問
現金を渡さずに品物だけだと、失礼になりませんか
なりません。出産祝いは、現金でも品物でもよいとされています。ご親族の間で「現金で」という決まりごとがある場合だけ、それに合わせてください。
記念品は、親にとって置き場所に困るのでは
品の大きさによります。椅子や大きなおもちゃは、置き場所があるかを先に聞いてください。印鑑や銀のスプーンのように引き出しに収まる品なら、場所を取りません。
2人目、3人目の出産祝いにも、記念品は向いていますか
向いています。下のお子さんは、服もおもちゃもお下がりが多くなります。自分の名前が入った、その子だけの品は、2人目以降だからこそ喜ばれます。上のお子さんが銀行印を持っているなら、同じ素材で揃えると、きょうだいで差がつきません。
出産祝いに印鑑を贈るのは、早すぎませんか
早すぎることはありません。お子さんの口座を作るご家庭では、生後1か月ごろから使います。いただいたお祝いやお年玉を、ご両親の口座と分けて貯めておくためです。
相手に内祝いの負担をかけたくありません
内祝いは、いただいた額の3分の1から半額が目安とされます。品物は現金ほど金額がはっきりしないので、相手もお返しの額を細かく気にせずに済みます。「お返しは気にしないでね」と、ひとこと添えて渡してください。
まとめ|現金以外の出産祝いを決める順番
最初に、ご両親がいま使う品にするか、お子さんに残る品にするかを選びます。次に、現金も一緒に包むかどうかを決めます。包むなら、予算の一部を銀行印などの品に回し、残りをきりのよい額の現金にします。相手との関係で予算の目安が変わるので、その金額に合わせて品の種類を絞ります。名入れの品に決めたら、注文の前に、同じ品を贈る予定の人がいないかと、名前の正しい字をご両親に確かめます。最後に、届くのが生後3週間〜1か月ごろになることを見込んで、送るか手渡しするかを決めます。
出産祝いの銀行印を、お名前を彫ってお届けします
京都の職人が1本ずつ彫刻します。黒か赤の牛革ケース付き、送料は無料です。ご注文から3〜7営業日で発送し、5年間の保証が付きます。