CHAPTER 15 人生の節目・記念
出産祝いに印鑑はいらない?贈る前に親へ確かめる5つのこと
出産祝いの印鑑が「いらない」と言われるのは、すでに用意してあった、名前の字が違っていたなど、確かめずに贈られたときがほとんどです。ご両親に聞いておきたい5つのこと(銀行印の有無、口座の予定、名前の字、素材と色の希望、渡す時期)、角の立たない聞き方の例、返事ごとの贈り方、サプライズにしたい場合の確かめ方を、印鑑店の立場からお話しします。
公開日: 2026年9月24日
出産祝いに印鑑を考えて調べてみると、「いらない」「もらって困った」という声が目に入って、手が止まった方もいらっしゃると思います。店頭でお話をうかがっていると、困ったとおっしゃる方の理由は、印鑑そのものではありません。「もう作ってあった」「名前の字が違っていた」。つまり、確かめずに贈られたことが原因です。名前を彫る品は、買い直しも交換もできません。だからこそ、注文の前に少しだけ聞いておくことがあります。
ご両親に確かめてから贈れば、出産祝いの印鑑は喜ばれる贈り物です。聞いておきたいのは、銀行印をもう用意していないか、お子さんの口座を作る予定があるか、名前の正しい字、素材や色の希望、渡す時期の5つです。すでに用意があると分かったら、印鑑は見送って別の品にしてください。それがいちばんの気づかいになります。
「いらない」と言われるのは、どんなときか
よく聞く理由を4つ挙げます。どれも、先にひとこと確かめていれば起こらなかったことです。
すでに、お子さんの銀行印を作っていた
妊娠中に準備を済ませるご両親もいますし、もう一方の祖父母が先に贈っていることもあります。銀行印は1つの口座に1本あれば足りますので、2本目は使い道がなくなります。
彫ってある名前の字が違っていた
「凛」と「凜」、「颯太」と「颯大」。メッセージで見た字が、変換の都合で違っていることがあります。1文字でも違えば、その印鑑は使えません。
印鑑を届け出ない口座を作るつもりだった
届出印を使わずに開ける口座も増えています。ご両親がそうした口座だけを考えている場合、銀行印の出番は当面ありません。口座の予定は、先に聞いておきたいことの1つです。
素材や色が、家の考え方に合わなかった
動物の角や牙を使った素材を避けているご家庭があります。ケースの色に、男の子は青、女の子はピンクと決めつけられたくない方もいます。
確かめてから贈った印鑑は、長く喜ばれます
反対に、「もらってよかった」とおっしゃる方の話には、共通するところがあります。
出産祝いに選ばれているのは、お子さんの下の名前で彫る銀行印です。種類や素材の選び方は出産祝いに印鑑を贈るなら?種類・名前・素材の選び方でくわしく説明しています。
贈る前に、ご両親へ確かめる5つのこと
注文の前に聞いておくこと
- 1. お子さんの銀行印を、もう用意していないか いちばん大事な確認です。「用意してある」「ほかの人からもらう予定がある」と分かったら、印鑑は見送ります。
- 2. お子さんの名前で、口座を作る予定があるか お祝いやお年玉を預ける口座を作るつもりなら、銀行印はすぐ役に立ちます。窓口で通帳を作る口座では、届出印を使うのが一般的です。
- 3. 名前の正しい字 法務省の案内では、出生届は生まれた日から14日以内に出します。届け出が済んでから、その字を書いて送ってもらってください。母子手帳の表紙の写真でもかまいません。
- 4. 素材と色の希望 動物由来の素材を避けたいかどうか。ケースの色に希望があるか。「とくにない」と言われたら、男女どちらにも合う黒水牛がよく選ばれています。
- 5. 渡す時期 出産祝いは、生後7日から1か月ごろに贈るのが一般的です。当店はご注文から3〜7営業日で発送しますので、出生届のあとに注文しても、お宮参りのころには渡せます。
3の「名前の字」だけは、サプライズで贈る場合でも省けません。彫る名前を下の名前だけにする理由は赤ちゃんの印鑑は名前だけでいい?苗字とフルネームの違いをご覧ください。
角が立たない聞き方
「印鑑、いる?」と正面から聞くと、相手は遠慮して「何でもうれしいよ」と答えてしまいます。口座の話から入ると、自然に聞けます。
「お祝い、何か残るものを贈りたいと思ってるんだけど。赤ちゃんの口座って、もう作った?」口座の予定と、銀行印の有無を同時に聞けます
「まだ。作らなきゃとは思ってるんだけど、印鑑も用意してなくて」
「それなら、名前で彫った銀行印を贈らせてもらってもいい? 大人になっても使えるらしいよ」贈ってよいかを、はっきり聞きます
「うれしい、助かる」
「字を間違えたくないから、名前を書いたものの写真を送ってくれる? ケースの色も、好きなのがあれば教えてね」字と色は、相手に決めてもらいます
返事によって、贈り方を変える
「まだ作ってない。うれしい」
名前の字とケースの色を聞いて、注文に進みます。直径は12mm、画数の多い名前なら13.5mmが目安です。
「口座は作るつもりだけど、印鑑のことはよく分からない」
「口座を開くときに、窓口でこの印鑑を届け出てね」と伝えれば十分です。下の名前で彫ってあることも、あわせて伝えてください。
「銀行印は、もう用意してあるの」
無理に2本目を贈る必要はありません。成長しても残る品は、ほかにもあります。印鑑は、成人や就職のお祝いに実印を贈る、という形でまた機会が来ます。
「口座は、印鑑のいらないところで作るつもり」
それでも名前の入った記念として欲しい、と言われたら贈ってください。そうでなければ、別の品にするのが親切です。
「動物の素材は、ちょっと…」
薩摩本柘(12mm 6,400円)、彩樺(7,000円)、チタン(16,600円)は、動物由来の素材を使っていません。
印鑑を見送ることにした方は、出産祝いに長く使えるプレゼントでほかの品も比べてみてください。
サプライズで贈りたいときは
本人に聞いてしまうと、贈り物の中身が分かってしまいます。それが惜しいという方は、聞く相手を変えてください。
名前を彫った印鑑は、お店に返品することも、ほかの人に譲ることもできません。どうしても確かめられないときは、出産祝いはカタログギフトや現金にしておき、印鑑は1歳の誕生日や入学のお祝いに回す、という方法もあります。時間がたてば、口座や印鑑の話も聞きやすくなります。
確かめたあとの、注文から渡すまで
- 彫る名前
- 下の名前だけご両親に書いてもらった字のとおりに入力します
- 素材
- 希望がなければ黒水牛 7,000円明るい色なら白水牛19,100円、手入れのいらないチタン16,600円
- ケース
- 黒と赤は無料カラー牛革は全10色、12mmなら950円の追加です
- 届くまで
- ご注文から3〜7営業日で発送送料は無料。ご希望の方には、仕上げの前に印影をメールでお送りします
予算ごとの選び方は出産祝いのプレゼント予算1万・2万・3万円にまとめています。
よくある質問
聞いたら「何でもいいよ」と言われました
「何でもいい」は、希望がないという意味とは限りません。「銀行印はもう持ってる?」「口座は作る予定?」と、はい・いいえで答えられる形に変えて聞いてみてください。
印鑑は縁起が悪い、と聞いたことがあります
印鑑をお祝いに贈ることを避ける習わしはありません。昔から、成人や就職、結婚といった門出の節目に贈られてきた品です。気にされる方かどうかも、聞いてみれば分かります。
あまり親しくない相手にも、印鑑を贈っていいですか
名前の字や口座の予定を気軽に聞ける間柄かどうかで考えてください。職場の同僚など、そこまで聞きにくい相手には、消えものやカタログギフトのほうが向いています。
現金のお祝いに、印鑑を添えてもいいですか
よい組み合わせです。お祝いのお金を預ける口座と、その口座に使う印鑑が、同時に揃います。きょうだいや祖父母からのお祝いで多い形です。
注文したあとで、字の間違いに気づきました
すぐにご連絡ください。彫刻に入る前であれば修正できます。ご注文のときに印影の確認を希望しておくと、仕上げの前にメールで確かめられますので、ご両親に転送して見てもらうこともできます。
まとめ|口座の予定と名前の字を聞いてから注文する
出産祝いの印鑑が「いらない」と言われるのは、すでに用意があった、字が違っていた、というように、確かめずに贈られたときです。注文の前に、銀行印の有無、口座を作る予定、名前の正しい字、素材と色の希望、渡す時期の5つを聞いてください。「もう用意してある」と言われたら、印鑑は見送ります。「まだ作っていない」と言われたら、お子さんの下の名前で銀行印を作ります。確かめたうえで贈った印鑑は、ほかの贈り物と重ならず、お子さんが大人になってからも手元に残ります。
出産祝いの銀行印をお作りします
下の名前のみ、12mmまたは13.5mmでご指定ください。京都の職人が1本ずつ彫刻し、注文から3〜7営業日で発送します。送料は無料、牛革ケース付きで、5年間の保証が付きます。
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