CHAPTER 15 人生の節目・記念
結婚記念日に印鑑を贈る|夫婦で揃える種類・素材・名前
結婚記念日の贈り物に印鑑を考えている方へ。夫婦で自分たちに作る、夫から妻・妻から夫に贈る、子から親の銀婚式・金婚式に贈るという3つの形ごとに、実印・銀行印・認印のどれを選ぶか、彫る名前、木婚式や銀婚式など記念日の呼び名に合わせた素材、2人分の直径と書体、価格の例、記念日に間に合わせる注文の段取り、のしと包装まで説明します。
公開日: 2026年9月27日
「結婚記念日に、夫婦でずっと使えるものを揃えたい」「今年は妻に、形に残る贈り物をしたい」「両親の銀婚式に、子どもたちで何か贈りたい」。結婚記念日の贈り物として印鑑を考える方は、この3つのどれかに当てはまることがほとんどです。印鑑は名前を彫って作る品ですので、誰が誰に贈るかで、選ぶ種類も彫る名前も変わります。この記事では、3つの形ごとの考え方、実印・銀行印・認印のどれを選ぶか、彫る名前の決め方、記念日の呼び名に合わせた素材、2人分の直径と書体、価格の例、記念日に間に合わせる注文の段取り、のしと包装の順に説明します。
結婚記念日の印鑑は、まず2人がいま持っている印鑑を見直して、足りない種類や急いで作ったままの1本を職人の印鑑に替える、という選び方がいちばん失敗しません。夫婦で揃えるなら素材とケースの種類を同じにして、彫る名前と直径で2本を分けます。夫はフルネームの実印15mm、妻は名だけの実印13.5mm、という組み合わせが定番です。素材は5年目の木婚式に薩摩本柘、10年目の錫婚式にチタン、25年目の銀婚式に白水牛のように記念日の呼び名から選ぶ方法と、呼び名にこだわらず2人の好みで選ぶ方法があります。記念日の2週間前までに注文しておくと、当日に渡せます。
結婚記念日に印鑑が選ばれる3つの理由
法務省の案内によると、令和6年に結婚した夫婦の約94.1%が夫の氏を選んでいます。つまり多くの妻は、結婚と同時に姓の印鑑を作り直しています。式や引っ越しと重なる時期ですので、「とりあえず使えるもの」で済ませた方が少なくありません。結婚記念日は、その1本を改めて選び直すのにちょうどよい節目です。
印鑑は、彫る名前が違えば印影も違います。同じ素材で2本作っても、夫の印鑑と妻の印鑑はまったく別のものになります。お揃いでありながら、それぞれのものでもある。結婚記念日の贈り物に向いた性格です。
結婚記念日は毎年やってきます。1年目に贈っても、25年目の銀婚式に贈っても、印鑑は使い道が変わりません。黒水牛やチタンの印鑑は、手入れをすれば何十年も使えます。贈った年の記念日が、そのまま印鑑の「生まれた日」として残ります。
誰が誰に贈るか。3つの形で、選ぶものが変わります
同じ「結婚記念日の印鑑」でも、贈る人と受け取る人の組み合わせで、選ぶ種類や本数が変わります。ご自身がどの形かを先に決めておくと、このあとの話が読みやすくなります。
2人で相談して、2本を一緒に注文する
いちばん多い形です。2人の持ち物を見比べて、足りない種類を同じ素材で揃えます。名前も直径も本人が決められるので、注文に迷いがありません。
向く品夫の実印と妻の実印を同じ素材で。銀行印を共有していたご夫婦は、銀行印を1本ずつ
相手の1本を、こっそり用意する
相手の名前は分かっていますので、印鑑はサプライズで作れる数少ない名入れの品です。相手が既製品の銀行印を使っている、実印をまだ登録していない、という状況を知っていれば、種類はすぐ決まります。
向く品妻には名だけの実印か銀行印、夫にはフルネームの実印。相手の好みの色でケースを
銀婚式・金婚式の記念に、2人分を贈る
25年目、50年目の節目に、子どもたちが連名で贈る形です。両親が何十年も使ってきた印鑑は、欠けや摩耗が出ていることがあります。この先の相続や不動産の手続きで実印を使う場面も増えますので、実用の面でも喜ばれます。
向く品父と母の実印を同じ素材で。予算に余裕があれば実印・銀行印の2本セットを2組
夫から妻へ、妻から夫へ贈る場合の品の選び方は、それぞれ夫への結婚記念日プレゼントと妻への結婚記念日プレゼントで、ほかの品と比べながら詳しく説明しています。
種類は、2人がいま持っている印鑑で決まります
印鑑には実印、銀行印、認印の3種類があります。結婚記念日に贈るのはどれか、と考えるより、2人が今どんな印鑑を持っているかを書き出してみるほうが早く決まります。多いのは次のような状態です。
実印市区町村に登録する、契約の印鑑
銀行印口座に届け出る印鑑
認印宅配や書類の確認に押す印鑑
2人で1本を共有同じ姓の銀行印を夫婦で使い回している
この表で「作り直し」や「共有」に当てはまる1本が、結婚記念日に贈る印鑑の第一候補です。2人とも実印を登録していないなら、実印を1本ずつ。銀行印を共有しているなら、銀行印を1本ずつ。どちらも当てはまるなら、実印と銀行印の2本セットを2組、という形になります。夫婦で1本を共有し続けると何が起きるかは夫婦で印鑑を共有してもいい?で、結婚後に印鑑を替える順番は結婚で印鑑を変える順番で説明しています。
彫る名前。夫婦で同じ印影にはできません
結婚記念日の印鑑で、いちばん気をつけたいのが名前です。京都市の案内では、同じ世帯の方がすでに登録している印鑑は実印として登録できません。夫婦で姓だけを同じ書体で彫ると、印影がよく似てしまい、2人目の登録を断られることがあります。銀行印も、2本が同じ印影だとどちらの口座の印鑑か分からなくなります。夫婦の印鑑は、彫る名前を変えて、印影をはっきり別のものにします。
京都市印鑑事務取扱要領では、氏名、氏、名、氏と名の一部を組み合わせたもののどれでも登録できます。夫はフルネーム、妻は名だけ、という分け方がいちばん分かりやすく、女性の実印は名だけで作る方が多くいらっしゃいます。名だけの印鑑を登録できるかは市区町村によって異なりますので、実印にする場合はお住まいの窓口で確かめてください。
旧姓の印鑑をどこまで使い続けられるかは旧姓の印鑑は結婚後も使える?で説明しています。夫婦の印鑑で、素材は揃えても印影は分けるべき理由の詳しい説明は結婚記念日にペアの印鑑を|素材を揃え、印影を分ける理由をご覧ください。
素材。記念日の呼び名に合わせるか、2人の好みで選ぶか
結婚記念日には、年数ごとに呼び名があります。紙、革、木、と年を重ねるほど硬くて価値のあるものへ変わっていくのが特徴で、呼び名と印材を重ねると「何年目の記念に作ったか」があとから思い出せます。当店で選べる印材と重なるのは、次の年です。
- 1年目紙婚式印材には重ならない年。桐箱入りのセットに手紙を添えて
- 3年目革婚式印鑑は牛革のケース付き。色を2人で選ぶ楽しみがあります
- 5年目木婚式薩摩本柘か彩樺。木の印材で、手になじむ温かい質感です
- 10年目錫婚式金属のチタン。欠けにくく、手入れが要りません
- 14年目象牙婚式本象牙。朱肉のなじみがよく、印影がくっきり出ます
- 25年目銀婚式白水牛かチタン。乳白色や銀色の明るい印材が選ばれています
- 50年目金婚式子や孫から両親へ。本象牙や白水牛の実印を2人分
呼び名の年数と名称には諸説あります。呼び名にこだわらず、長く使える黒水牛で揃えるご夫婦も多くいらっしゃいます。
夫婦の2本は、同じ素材で揃えるのが基本です。黒水牛と白水牛のように、同じ水牛の角で色だけ変える方法もあり、夫が黒、妻が白と分けると、並べたときに対になります。それぞれの印材の性質は黒水牛の印鑑とは、白水牛の印鑑とはで詳しく説明しています。
直径と書体。2人で1段ずつ変えます
同じ素材で2本作るなら、直径を1段変えておくと、手に取っただけで見分けられます。書体は2本とも同じで構いません。名前が違えば印影は別のものになります。
| 夫の印鑑 | 妻の印鑑 | 書体 | |
|---|---|---|---|
| 実印 | 15mm。フルネームで文字数が多い方は16.5mm | 13.5mm。名だけならこの直径で十分読めます | 吉相体か篆書体。枠と文字がつながり、欠けにくく、まねされにくい |
| 銀行印 | 13.5mm | 12mm | 実印と同じ書体で、実印より1段小さく |
| 認印 | 12mm | 10.5mm | 古印体か楷書体。読みやすさを優先します |
男性と女性それぞれの直径の考え方は男性の実印の選び方と女性の実印の選び方で、書体ごとの印影の違いは印鑑の書体一覧で見比べられます。
2人分の価格の例
当店の価格は、1本ずつ買うよりセットのほうが抑えられています。夫婦で同じ組み合わせを2組注文する場合の目安です。
| 組み合わせ | 夫 | 妻 | 2人分の合計 |
|---|---|---|---|
| 実印を1本ずつ 黒水牛 | 15mm 15,300円 | 13.5mm 11,900円 | 27,200円 |
| 実印を1本ずつ 白水牛(柄) | 15mm 20,400円 | 13.5mm 16,700円 | 37,100円 |
| 銀行印を1本ずつ 黒水牛。共有していた1本を分ける | 13.5mm 9,500円 | 12mm 7,000円 | 16,500円 |
| 実印・銀行印の2本セットを2組 黒水牛 | 15mm・13.5mm 23,500円 | 13.5mm・12mm 17,900円 | 41,400円 |
| 実印・銀行印の2本セットを2組 チタン。錫婚式・銀婚式に | 15mm・13.5mm 52,700円 | 13.5mm・12mm 43,600円 | 96,300円 |
| 実印・銀行印・認印の3本セットを2組 薩摩本柘。木婚式に | 15mm・13.5mm・12mm 25,200円 | 13.5mm・12mm・10.5mm 21,700円 | 46,900円 |
2本セットと3本セットには、桐箱か化粧箱が追加料金なしで付きます。牛革のケースは黒と赤が標準で、グリーン、ブルー、ピンク、ネイビーなど10色は直径に応じて950〜1,300円の追加です。夫は黒、妻は赤かピンク、と色を分けておくと、同じ素材でも取り違えません。
記念日に間に合わせる段取りと、のし・包装
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記念日の1か月前
2人の持ち物を確かめ、種類と名前を決める
相手に内緒で贈るなら、実印を登録しているか、銀行印は既製品か、をそれとなく確かめておきます。名前の字は、住民票や保険証の表記に合わせます。「髙」「﨑」のような字は備考欄で指定できます。
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記念日の2週間前まで
注文する
当店では、ご注文から3〜7営業日で発送しています。彫る前に印影を確かめる「印影のご確認」を選ぶと、やり取りの分だけ日数が延びますので、2週間前までのご注文をおすすめします。
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記念日の当日
渡す。実印は、そのあと本人が登録に行く
実印は、贈った印鑑を本人が市区町村の窓口で登録してはじめて実印になります。銀行印は、通帳といまの届出印を持って窓口で改印します。渡すときに、この2つの手続きを一言添えておくと、引き出しにしまったままになりません。
夫婦で自分たちに作る場合や、夫から妻・妻から夫に贈る場合は、のしを掛けずに包装だけで構いません。当店の「包装」の欄で青か赤の包装を選ぶと、和紙調の包装紙に飾りひもを結んでお届けします。子どもから両親の銀婚式や金婚式に贈る場合は、紅白の蝶結びの水引に「銀婚式御祝」「金婚式御祝」、あるいは「御祝」と書きます。何度あってもよいお祝いですので、結婚祝いのような結び切りにはしません。添える手紙の書き方は印鑑のプレゼントに添える手紙にまとめています。
よくある質問
結婚記念日の印鑑は、実印と銀行印のどちらが向いていますか
2人が持っていないほうです。実印をどちらも登録していないご夫婦は実印を、銀行印を共有しているご夫婦は銀行印を優先します。どちらも当てはまるなら、実印と銀行印の2本セットを2組にすると、1本ずつ買うより抑えられ、桐箱か化粧箱が付きます。認印は既製品でも役目を果たしますので、優先度は低めです。
妻の印鑑を、内緒で作っても大丈夫ですか
名前さえ分かっていれば作れますので、印鑑はサプライズに向いた名入れの品です。ただ、実印はご本人が窓口で登録する必要がありますし、印影の好みもあります。「彫る前に印影を見て決めてほしい」という方は、当店の「印影のご確認」を選び、届いた印影の画像を一緒に見る、という渡し方もあります。素材と直径だけ決めておいて、記念日の食事の席で書体を一緒に選ぶ形です。
両親の銀婚式に贈るのですが、名前の字が分かりません
戸籍どおりの字で彫るのが基本です。年賀状や保険証の表記を確かめるか、ごきょうだいのどなたかにそれとなく聞いてください。「邊」「齋」のような字は備考欄でお知らせいただければ、そのとおりに職人が彫ります。実印として登録する場合、市区町村は住民票の字と照らし合わせますので、字の確認は省かないでください。
結婚記念日の呼び名どおりの素材にしないと、おかしいですか
おかしくありません。呼び名は選ぶきっかけの1つで、決まりではありません。1年目や3年目に黒水牛で揃えるご夫婦も、10年目にあえて木の薩摩本柘を選ぶご夫婦もいらっしゃいます。2人が毎日手に取って心地よい素材を優先してください。
夫婦で同じ姓の銀行印を2本作りたいのですが、区別できますか
できます。縦書きと横書きで文字の向きを変える、書体を変える、直径を変える、ケースの色を変える、という4つの方法があります。全国銀行協会の案内のとおり、届出印の大きさや文字の向きにとくに決まりはありません。とはいえ、いちばん確実なのは彫る名前を変えることですので、妻は名だけで作る形をおすすめしています。
まとめ|足りない1本を、同じ素材で2人分。名前と直径で分けます
結婚記念日の印鑑は、まず2人がいま持っている印鑑を見直すところから始めます。実印を登録していない、既製品を銀行印にしている、1本を夫婦で共有している。そのどれかに当てはまる1本が、贈る印鑑の第一候補です。夫婦で揃えるなら素材とケースの種類を同じにして、夫はフルネームの15mm、妻は名だけの13.5mm、というように彫る名前と直径で2本を分けます。同じ世帯で同じ印影の実印は登録できませんので、姓だけを2本彫る形は避けてください。
素材は、木婚式に薩摩本柘、錫婚式にチタン、銀婚式に白水牛と記念日の呼び名から選ぶ方法と、呼び名にこだわらず黒水牛で揃える方法があります。2本セットを2組にすると1本ずつ買うより抑えられ、桐箱か化粧箱が付きます。記念日の2週間前までに注文し、渡したあとは実印の登録と銀行印の改印を本人が済ませて、ようやく2人の印鑑になります。
夫婦2人分を、同じ素材で。お名前に合わせて職人が1本ずつお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。妻は名だけ、夫はフルネーム、という2本の分け方も、ご注文時のお名前の欄でそのまま指定できます。セットには桐箱か化粧箱が付き、包装、のしにも対応。全国送料無料、5年保証です。
「妻は名だけで」「夫は旧字体の姓で」といったご希望は、ご注文時の備考欄にお書きください。2人分を1回のご注文でまとめてお届けできます。