CHAPTER 15 人生の節目・記念
初めて車を買うときの実印|普通車と軽自動車の違いと納車までの準備
初めて車を買うとき、普通車を自分の名義で登録するなら実印と印鑑証明書が必要です。軽自動車は住民票で手続きでき、実印は要りません。ローンで買うときの扱い、契約から納車までのどこで実印を使うか、印鑑登録の手順、初めての実印の選び方を説明します。
公開日: 2026年9月24日
初めて車を買うと決めて販売店へ行くと、見積もりと一緒に「ご用意いただくもの」の一覧を渡されます。そこに「実印」「印鑑証明書」と書かれていて、何から手をつければよいのか戸惑う方もいらっしゃいます。実印は、作ったあと役所に登録しないと使えません。契約が決まってから慌てて作ると、納車が遅れることもあります。この記事では、どんな買い方なら実印が要るのか、いつまでに用意すればよいのかを説明します。初めての1本の選び方もあわせてお伝えします。
普通車を自分の名義で登録するには、実印と、発行から3か月以内の印鑑証明書が必要です。軽自動車は住民票で手続きができるので、実印は要りません。ローンで買い、車の名義が販売店や信販会社になる場合は、実印を求められないこともあります。実印はご注文から発送まで3〜7営業日かかり、届いたあとに印鑑登録も必要です。書類を渡す日の2〜3週間前に注文しておくと安心です。
車の登録で実印が必要なのは、車が「資産」として扱われるからです
普通車は土地や建物と同じく財産として扱われ、国に持ち主を登録する仕組みになっています。ナンバープレートを付ける手続き(新規登録)では、運輸支局に「この車の所有者は私です」と届け出ます。このとき、届け出た人が間違いなく本人であることを確かめるために、実印と印鑑証明書が使われます。
国土交通省の案内によると、新規登録には所有者の印鑑証明書が必要で、発行から3か月以内のものに限られます。手続きはふつう販売店が代わりに行います。買う人は委任状に実印を押し、印鑑証明書を添えて預けます。実印がどんな印鑑なのかは実印とは?銀行印・認印との違いと登録までの流れで説明しています。
普通車と軽自動車では、用意する書類が違います
同じ「車を買う」でも、普通車と軽自動車では手続きをする窓口が別で、必要な書類も変わります。ご自分が買う車がどちらなのかを、先に確かめてください。ナンバープレートが白なら普通車、黄色なら軽自動車です。
普通車(登録自動車)
運輸支局で登録します。コンパクトカーも、排気量が660ccを超えていれば普通車です。
- 実印必要
- 印鑑証明書必要(3か月以内)
- 車庫証明多くの地域で必要
- 住民票原則は不要
委任状に実印を押して販売店に渡します。車庫証明も、たいてい販売店が代わりに申請してくれます。
軽自動車
軽自動車検査協会で手続きをします。登録ではなく「届出」の扱いです。
- 実印不要
- 印鑑証明書不要
- 住民票の写し必要(3か月以内)
- 認印販売店の書類で使うことがあります
住所を証明する書類として、住民票の写しか印鑑証明書のどちらか1点を出します。住民票は、マイナンバーが載っていないものを用意します。
軽自動車を買う方は、実印がなくても納車まで進められます。ただ、実印を使う場面はこの先も出てきます。普通車への乗り換え、部屋を借りるときの保証人、住宅ローン、相続などです。実印を使う場面の全体像は実印はいつ必要?車・住宅・相続など使う場面を整理をご覧ください。
ローンで買うなら、実印が要るかどうかは車の名義で決まります
車検証には「所有者」と「使用者」の2つの欄があります。現金で買えば、どちらも買った本人です。ところが、販売店のローンで買うと、支払いが終わるまで所有者の欄に販売店や信販会社の名前が入ることがあります。これを所有権留保といいます。実印と印鑑証明書を用意するのは所有者です。そのため、買い方によって実印が要るかどうかが変わります。
現金で買う
所有者も使用者も、買った本人になります。
- 実印必要
- 印鑑証明書必要
初めての車を貯金で買う方や、ご両親に援助してもらって買う方はこの形です。
銀行のマイカーローンで買う
銀行からお金を借りて、販売店には一括で支払います。名義は買った本人です。
- 実印必要
- 印鑑証明書必要
ローンの返済口座の手続きには、銀行印を使います。
販売店のローン・残価設定ローンで買う
支払いが終わるまで、所有者が販売店や信販会社になることがあります。
- 実印求められないことがあります
- 住民票必要なことが多い
販売店によっては、ローンの契約書にも実印を押すよう求められます。完済して名義を自分に移すときには、実印と印鑑証明書が必要です。
どの形になるかは、販売店に聞けば教えてもらえます。見積もりの段階で「車検証の所有者は誰の名前になりますか」「実印と印鑑証明書は必要ですか」の2つを聞いておいてください。
ご両親や知人から車を譲ってもらう場合
初めての車を、ご両親や知人から譲り受ける方もいらっしゃいます。普通車の名義を変える手続き(移転登録)では、譲る人と譲り受ける人の両方が、実印と印鑑証明書を用意します。販売店を通さず自分たちで手続きをするときは、書類に不備があると運輸支局へ出直すことになります。実印は早めに用意して、印鑑登録まで済ませておいてください。
契約から納車までのどこで実印を使うのか
実印を押すのは、契約のあとに販売店へ登録用の書類を渡すときです。ただし、実印は届いてすぐには使えません。先に役所で印鑑登録をして、印鑑証明書を取れるようにしておく必要があります。車を買う流れに当てはめると、いつ注文すればよいかが分かります。
- 1車を選び、見積もりを取る必要な書類の一覧をもらいます
- 2実印を注文する発送まで3〜7営業日ですここで注文
- 3印鑑登録をする市区町村の窓口で、多くはその日のうちに済みます
- 4売買契約を結ぶ注文書に署名します
- 5登録用の書類を渡す委任状に押印し、印鑑証明書を添えます実印
- 6販売店が登録の手続きをする車庫証明を取り、ナンバーを付けます
- 7納車任意保険が納車の日から始まるようにします
新車は、契約から納車まで1か月から数か月かかります。登録の手続きは納車の少し前なので、契約してから実印を作っても間に合うことが多いです。気をつけたいのは、在庫のある中古車や展示車を買う場合です。契約から2週間ほどで納車になる車もあり、書類の提出を数日後に求められることがあります。実印がまだ手元にないなら、車を探し始めた段階で注文しておくと安心です。
印鑑登録は、平日に1回窓口へ行けば済みます
実印が届いたら、住民票のある市区町村の窓口で印鑑登録をします。初めての方でも、手順は難しくありません。
- 1 必要なものをそろえる 登録する印鑑と、運転免許証やマイナンバーカードなど顔写真付きの本人確認書類
- 2 窓口で申請する 本人が申請すれば、多くの市区町村でその日のうちに登録できます
- 3 印鑑登録証を受け取る カード型で、印鑑証明書を取るときに使います。実印とは別の場所にしまっておきます
- 4 印鑑証明書を取る 京都市の場合、窓口で1通350円、コンビニ交付で250円です
印鑑登録ができるのは15歳以上の方です。18歳で免許を取ってすぐに車を買う方も、ご自分で登録できます。印鑑の大きさにも決まりがあります。京都市では、印影が8mm四方に収まるほど小さいものと、25mm四方からはみ出すほど大きいものは登録できません。大量生産された既製品の印鑑も、同じ印影が多く出回っているため、登録を断られることがあります。
印鑑証明書は、発行から3か月以内のものを求められます。早く取りすぎると期限が切れてしまいます。印鑑登録だけ先に済ませておき、証明書は販売店から「書類をお願いします」と言われてから取りに行くのが確実です。
初めての実印は、どう選べばよいか
車のために作る実印は、この先の人生でも使い続ける印鑑になります。登録し直すのは手間がかかるので、最初から長く使える1本にしておくと、作り直さずに済みます。決めることは、彫る名前、直径、素材、書体の4つです。
- 彫る名前
- フルネームご家族の印鑑と見分けやすく、まねされにくくなります。結婚で姓が変わる予定のある方は、下の名前だけで作る方法もあります
- 直径
- 男性は16.5mmか18mm、女性は13.5mmか15mm当店でよく選ばれている直径で、決まりではありません。銀行印よりひとまわり大きくすると、取り違えにくくなります
- 素材
- 黒水牛 15,300円、薩摩本柘 11,900円、チタン 31,800円いずれも15mmの価格です。欠けにくさで選ぶなら黒水牛かチタンをおすすめします
- 書体
- 篆書体か吉相体読みにくい書体ほど、まねされにくくなります
- 付くもの
- 黒か赤の牛革ケース送料は無料で、5年間の保証も付きます
当店では、京都の職人がお名前に合わせて印影をデザインし、1本ずつ彫刻します。既製品のように、同じ印鑑がどこかで売られている心配はありません。初めての方は、まず素材とサイズから決めると選びやすくなります。くわしくは実印のサイズはどう選ぶ?と実印の素材はどう選ぶ?にまとめています。
車を買うと、銀行印と認印も使います
車の購入で使う印鑑は、実印だけではありません。ローンや自動車税、任意保険の引き落としには銀行印を、販売店の細かな書類や駐車場の契約書には認印を使います。
登録の委任状販売店が運輸支局で手続きをするための書類です。印鑑証明書を添えて渡します
実印契約から納車までローンの契約書販売店や信販会社によっては、実印を求められます
実印契約のとき口座振替の申込書ローンの返済、任意保険、自動車税の引き落としに使います
銀行印契約の前後注文書、月極駐車場の契約書、点検や修理の受付車を持つと、認印を押す機会が増えます
認印買ったあともずっと学生のころから使っている印鑑1本で、銀行印と認印を兼ねている方は、この機会に分けておくことをおすすめします。その1本をそのまま実印として登録すると、なくしたときに印鑑登録と銀行の届け出を両方やり直すことになります。実印は家に保管し、持ち歩くのは認印だけにしておくと安全です。
実印と銀行印の2本セットや、認印も加えた3本セットは、1本ずつ買うより安くなります。たとえば黒水牛の実印15mm、銀行印13.5mm、認印12mmは、別々に買うと合計31,800円です。3本セットにすると30,200円で済みます。社会人になって間もない方は、給与口座や入社の書類でも印鑑を使います。新社会人に必要な印鑑は?もあわせてご覧ください。
よくある質問
親の実印を借りて、車を登録できますか
お父様やお母様の実印で登録すると、車の所有者はその方になります。ご自分の名義にするなら、ご本人の実印と印鑑証明書が必要です。そのままご両親の名義にしておくと、売るときや廃車にするときにも、その都度実印と印鑑証明書を用意してもらうことになります。
100円ショップの印鑑を実印にしてもよいですか
大きさの条件を満たしていれば、登録できる市区町村もあります。ただ、同じ印影の印鑑が大量に出回っているため、窓口で断られることがあります。登録できたとしても、誰でも同じ印鑑を買えるので、車や住宅ローンの契約に使うのはおすすめできません。
引っ越しの予定があります。実印は引っ越してから作るべきですか
実印にする印鑑は引っ越したあとも使えるので、先に作っておいて問題ありません。ほかの市区町村へ移ると前の印鑑登録は消えるため、新しい住所の窓口で登録し直します。車の登録は、印鑑証明書の住所と車庫証明の場所をもとに進みます。引っ越しと納車の時期が重なりそうな方は、早めに販売店へ伝えてください。
印鑑証明書は何通必要ですか
車の登録に使うのは1通です。ただ、下取りに出す車があるときや、ローンの契約にも使うときは、2通以上を求められることがあります。販売店に言われた通数を用意してください。
まとめ|車検証の所有者を確かめ、商談中に実印を注文する
まず見積もりの段階で、車検証の所有者が誰になるか、実印と印鑑証明書が要るかを販売店に聞きます。ご自分の名義で普通車を登録すると分かったら、その時点で実印を注文してください。納車の早い中古車を選ぶ方は、車を探し始めた段階で注文しておくと安心です。銀行印と認印を1本で兼ねている方は、このとき3本セットで作り分けるかどうかも決めておきます。印鑑が届いたら、市区町村の窓口で印鑑登録を済ませます。印鑑証明書は、販売店から書類を頼まれてから取りに行きます。
納車に間に合うように、実印を用意する
京都の職人が、お名前に合わせて印影をデザインし、1本ずつ彫刻します。ご注文から3〜7営業日で発送し、送料は無料です。書類を渡す日が決まっている方は、ご注文の前にお知らせください。