CHAPTER 02 個人の印鑑

実印はいくら?素材・直径別の価格と3本セットの予算

実印はいくらくらい?1本あたり1万円台が中心で、価格は素材と直径で決まります。素材別・直径別の価格一覧、価格帯ごとの違い、登録や証明書の手数料、安すぎる印鑑を実印にしてはいけない理由、3本セットでの費用の抑え方まで紹介します。

公開日: 2026年9月24日

木のカウンターに置かれた革の印鑑ケース、桐箱、そろばん、白い封筒
実印の値段 1万円台が中心。差がつくのは素材と直径

住宅や車の契約を控えて、初めて自分の印鑑を作ろうとしている方もいるでしょう。調べてみると、値段は数千円から10万円以上まで開きがあり、いくらくらいの実印を選べばよいのか見当がつきにくいと思います。この記事では当店の価格を例に、素材別・直径別の価格と、価格帯ごとの違いを説明します。登録にかかる手数料や、安すぎる既製品をおすすめしない理由もあわせて紹介します。

先に結論

個人の実印は、1本あたり1万円台が中心です。当店では薩摩本柘の13.5mmが10,700円、人気の黒水牛は15mmで15,300円です。鑑定つきの開運実印は17,600円から、チタンは29,300円から、本象牙は31,200円からです。銀行印と認印もまとめて作る3本セットは、21,700円からご用意しています。

価格を決めているのは素材と直径

実印の価格は「素材 × 直径」でほぼ決まります。材料は、おおむね木、角、金属、象牙の順に高くなります。直径も、大きいほど太い印材を使うぶん高くなります。書体や彫る名前によって、値段が変わることはありません。

10,700円薩摩本柘 13.5mm。当店の実印で最も手頃な価格
15,300円黒水牛 15mm。人気の高い素材と直径の組み合わせ
53,000円本象牙(極上)15mm。1本の牙から数個しか取れない最高級の印材

素材別・直径別の価格一覧

当店の個人用実印の価格です。どの実印にも印鑑ケース、捺印マット、保証書、京印章証明書(本象牙は象牙認定書)が付き、表の金額に含まれています。

素材13.5mm15mm16.5mm18mm
薩摩本柘10,700円11,900円14,300円17,900円
彩樺11,600円12,800円15,200円18,800円
黒水牛11,900円15,300円20,400円24,000円
白水牛(柄)16,700円20,400円28,800円36,100円
白水牛27,600円30,000円35,000円41,000円
チタン29,300円31,800円36,100円40,900円
本象牙(標準)31,200円36,100円43,300円51,800円
本象牙(特上)36,100円40,900円48,200円56,700円
本象牙(極上)48,200円53,000円60,300円68,800円

表を横に見ると、直径が1段階上がるごとに1,200〜8,500円ずつ高くなります。縦に見ると、木の素材はどの直径でも2万円未満、本象牙はどれも3万円を超えます。印材ごとの丈夫さや手入れの違いは、実印の印材(素材)はどう選ぶ?で詳しく比べています。

価格帯ごとに何が変わるか

同じ実印でも価格が違うのは、効力に差があるからではありません。市区町村に登録すれば、どの価格帯でも同じように使えます。違うのは、欠けにくさ、印影の鮮明さ、手入れの手間、手にしたときの質感です。

1万円台

薩摩本柘・彩樺・黒水牛

手に入るもの
長く使える丈夫さと、くっきりした印影。3つのなかでは黒水牛がいちばん欠けにくい素材です
向いている方
初めて実印を作る方、車や住宅の契約が近く、早めに1本用意したい方

2〜3万円台

白水牛・チタン・本象牙(標準)

手に入るもの
白水牛は乳白色の見た目、チタンは手入れのいらない丈夫さ、本象牙は朱肉のなじみのよさが特長です
向いている方
一生使う1本として選びたい方、成人や就職の記念にする方

4万円以上

本象牙(特上・極上)・大きめの直径

手に入るもの
象牙の中心に近い部分から取る、白くきめの細かい印材。1本の牙からわずかしか取れません
向いている方
節目のプレゼントにしたい方、印材そのものの価値を大事にしたい方

印鑑登録には期限がないため、欠けたりなくしたりしなければ、同じ実印を何十年でも使えます。15mmで比べると、黒水牛(15,300円)と本象牙(標準・36,100円)の差は20,800円です。30年使うなら、1年あたり700円弱の差になります。値段だけで決めず、何年使うかも考えに入れて選んでください。

開運印鑑にすると、いくら変わるか

当店には、姓名判断にもとづいて印影を設計する開運印鑑もあります。通常の実印との差額は、鑑定と印影の設計、鑑定書の発行にかかる費用です。開運実印には桐箱、朱肉、印鑑お守りも付きます。

素材・直径通常の実印開運実印差額
薩摩本柘 13.5mm10,700円17,600円6,900円
薩摩本柘 15mm11,900円20,900円9,000円
黒水牛 15mm15,300円27,500円12,200円
本象牙(標準)15mm36,100円66,000円29,900円

開運印鑑は、生年月日と姓名から鑑定したうえで、職人が字の配置を調整しながら彫ります。彫っている途中でも配置を直すことがあるため、彫る前の印影確認は原則として受け付けていません。差額の内訳は開運印鑑の値段はいくら?で説明しています。

本体以外にかかる費用

印鑑は買っただけでは実印になりません。市区町村に登録して初めて実印になり、契約などで使うときには印鑑登録証明書も求められます。本体のほかにかかる費用は、次のとおりです。手数料は京都市の例です。

項目費用の目安備考
印鑑登録無料手数料は自治体によって違います。印鑑登録証(カード)の再交付は400円です
印鑑登録証明書1通350円(窓口)マイナンバーカードを使ったコンビニ交付なら250円です。手続きのたびに提出を求められます
印鑑ケース付属黒・赤の牛革ケースは無料です。13.5mm・15mmなら、ほかの色の牛革は+1,100円、本トカゲ皮は+2,600円です
朱肉・捺印マットマットは付属朱肉は2本・3本セットに付属します。単品の場合は朱肉を別にお求めいただけます
桐箱2本・3本セットなら無料化粧箱か桐箱のどちらかを、追加料金なしで選べます。自宅での保管やプレゼントに向いています

こうした費用は、本体の価格に比べればわずかです。ただし欠けたり紛失したりすれば、作り直して登録し直し、証明書も取り直すことになります。欠けにくい素材を選んでおけば、その出費や手間を避けやすくなります。

安すぎる印鑑を実印にしてはいけない理由

数百円で買える既製品を、実印として登録できないかと考える方もいます。受け付ける自治体もありますが、おすすめはしません。理由は3つあります。

同じ印影が大量に出回っている京都市は「同一形態の印鑑が量産されているもの」を、登録できない条件に挙げています。誰でも同じ品を買えるため、その印影が本人のものだと示せないからです。

材質が弱く、欠けやすい安価な印鑑の多くは、細い木や樹脂でできています。欠ければ使い続けられなくなり、印鑑登録をやり直すことになります。

読みやすい書体で、まねされやすい既製品の多くは、楷書体や古印体のような読みやすい書体です。実印には、まねしにくい吉相体や篆書体が向いています。

ゴム印やシャチハタのように、押すたびに印影が変わりやすい印鑑は、そもそも登録できません。名前を彫って作る、オーダーメイドの1本を用意してください。詳しい条件は実印とは?銀行印・認印との違いと登録までの流れにまとめています。

3本まとめると、いくら抑えられるか

銀行口座用や普段使いの印鑑もまだ持っていないなら、3本を一度に揃える方法があります。同じ素材で1本ずつ買う場合と、3本まとめて買う場合の価格を比べてみます。

素材実印15mm銀行印13.5mm認印12mm単品の合計3本セット
薩摩本柘11,900円8,300円6,400円26,600円25,200円
黒水牛15,300円9,500円7,000円31,800円30,200円

セットにすると、単品で3本買うより1,400〜1,600円安くなります。素材が揃い、実印・銀行印・認印の順に直径が小さくなるよう組んであるので、3本を見分けやすいのも利点です。あとから1本ずつ買い足すと、素材が揃わなかったり、直径が近くなって見分けにくくなったりすることがあります。必要なのが1本だけなら、単品で問題ありません。3本ともこれから用意するなら、セットのほうが費用も注文の手間も少なく済みます。

実印を使う場面と、注文前の注意点

実印は、普段の生活ではほとんど使いません。求められるのは、住まいの売買や住宅ローン、車の登録など、お金や権利が大きく動く場面です。相続の遺産分割協議や会社の設立、保証人になるときにも使います。詳しくは実印はいつ必要?にまとめています。

どれも日程が先に決まる手続きです。当店では注文から発送まで通常3〜7営業日かかります。届いたあとは、市区町村の窓口で登録も済ませなければなりません。契約日の直前に慌てないよう、予定が決まった時点でご注文ください。住民票と違う字で彫ると、登録できないことがあります。名前を入力する前に、住民票の表記を確かめておいてください。

よくある質問

1万円以下で実印を作れますか

当店でいちばん手頃なのは、薩摩本柘の13.5mm(10,700円)です。1万円を切る品はご用意していません。銀行印と認印も必要なら、3本セット(21,700円〜)で揃えると、1本ずつ買うより安くなります。

高い実印のほうが登録や契約で有利になりますか

なりません。10,700円でも53,000円でも、登録すれば効力は同じです。値段で変わるのは、印材の丈夫さや押したときの写り方、見た目です。

書体や彫る名前で価格は変わりますか

変わりません。6書体のどれを選んでも、フルネームでも名のみでも値段は同じです。旧字体や異体字の彫刻にも、追加料金はかかりません。

価格にケースは含まれていますか

含まれています。印鑑ケース、捺印マット、保証書、京印章証明書(本象牙は象牙認定書)が付属します。標準の黒・赤から、ほかの色の牛革や本トカゲ皮などに変える場合だけ、追加料金がかかります。

安い実印を買って、あとで高い実印に買い替えてもよいですか

できます。ただ、買い替えるたびに、市区町村で古い印鑑の登録を廃止し、新しい印鑑に切り替える手続きが要ります。京都市では、このとき印鑑登録証の再交付に400円かかります。何度も窓口に行かずに済むよう、最初から長く使える1本を選ぶことをおすすめします。

欠けたときの修理は有料ですか

当店では5年保証をお付けしています。ご購入後5年以内の破損や不具合は、状態を確認したうえで修理や彫り直しをご案内します。彫り直すと印影が変わるため、登録のやり直しが必要です。

まとめ|実印の予算を決める順番

まず、銀行印と認印も一緒に作るかを決めます。3本ともこれから用意するなら3本セット、1本だけなら単品です。次に素材を選びます。手頃さなら薩摩本柘、丈夫さと値段のつり合いなら黒水牛、長く使う1本にこだわるなら本象牙やチタンが候補になります。

素材が決まったら、彫る名前の文字数に合わせて直径を選びます。目安は実印のサイズはどう選ぶ?にまとめています。鑑定で印影を設計してほしい場合は、ここで開運実印にするかを考えます。最後に契約日から逆算して注文日を決め、登録と証明書の手数料も予算に入れておいてください。

予算から選ぶ価格帯ごとに、登録できる実印をご用意しています

銀行印・認印もまだの方は3本セット(21,700円〜)のほうが単品より抑えられます。鑑定つきで印影から設計する開運実印は17,600円〜です。

SOURCES

出典

  1. 京都市「印鑑登録」京都市情報館. https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000147302.html(2026年9月16日閲覧)
  2. 京都市「証明書の手数料」京都市情報館. https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000158666.html(2026年9月16日閲覧)