CHAPTER 04 印鑑登録・各種手続き

印鑑登録の本人確認書類|その日に済む書類と照会書になる書類

印鑑登録に持って行く本人確認書類の記事です。顔写真付きの書類と、資格確認書など顔写真のない書類とで、登録が済むまでの日数が変わります。健康保険証が廃止されたあとの扱いと、市ごとの違いも、各市の案内をもとにまとめました。

公開日: 2026年10月12日

茶色の革の敷物を真上から写した写真。紺色の無地の冊子、革のカード入れから半分出した薄桃色の無地のカード、灰色の無地のカード、横に寝かせた黒水牛の印材、深緑の革の印鑑ケース、白紙を挟んだ木のクリップボードと真鍮のペンが並び、右上にオリーブの枝がある
印鑑登録の本人確認書類 顔写真付きの書類が1点あるかどうかで、登録が済む日が変わります

実印ができあがり、あとは役所で登録するだけ。ところが窓口の案内には「本人確認書類」とあり、何を持って行けばよいのかで手が止まります。運転免許証は持っていない。マイナンバーカードは申請したばかり。手元にあるのは資格確認書と年金手帳だけ。そうした方が出直さずに済むように、書類の種類と進め方を説明します。

先に結論

国や自治体が発行した顔写真付きの書類が1点あれば、その日に登録できます。マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、在留カードなどです。顔写真のない書類だけの方は、役所から届く照会書を待って、もう一度窓口へ行きます。この場合、登録までは1週間ほどです。

本人確認書類の種類で、登録が済むまでの日数が変わります

印鑑登録は、顔写真のない書類でも申請できます。違うのは、その日に印鑑登録証を受け取れるかどうかです。

役所は、申請がご本人の意思によるものかを確かめてから登録します。顔写真付きの書類があれば、窓口で顔と見比べて確かめられます。ない場合は、住民票の住所へ郵便を送り、その返事で確かめます。郵便が往復するぶん、日数がかかります。

顔写真付きの書類が1点ある

その日に登録できます

マイナンバーカードや運転免許証を窓口で見せます。確認が済むと、その場で印鑑登録証を渡されます。

窓口へ行く回数1回

顔写真のない書類だけ

照会書を待って登録します

資格確認書や年金手帳を見せて申請します。数日後に届く照会書の回答書に記入し、もう一度窓口へ持って行きます。

窓口へ行く回数2回

保証人を立てる

その日に済む市があります

すでに印鑑登録をしている方に、申請書へ署名と実印の押印をしてもらいます。横浜市、札幌市、川崎市が行っています。

窓口へ行く回数1回

京都市の要領は、ご本人が窓口に来て顔写真付きの書類を見せた場合、照会書による確認を省くと定めています。大阪市、名古屋市、福岡市も同じ進め方です。

その日に登録できる本人確認書類

その日に登録できる書類には、どの市にも共通する条件が3つあります。

官公署の発行国、都道府県、市区町村などが発行した書類です。会社や学校が出した証明書は入りません
顔写真付き横浜市は、写真に割印や浮き出しの加工があるか、ラミネートなどで守られていることを求めています
有効期限内期限が切れた書類は使えません。札幌市は、コピーも受け付けないと案内しています

書類ごとの扱いを表にしました。上の4つは、どの市の案内にも例として挙がっています。

本人確認書類その日に登録できるか

マイナンバーカード健康保険証や運転免許証として使っているカードも、そのまま見せられます

できます

運転免許証有効期間のうちのものを持って行きます

できます

パスポート横浜市と名古屋市は、日本のパスポートを挙げています

できます

在留カード、特別永住者証明書札幌市と名古屋市は、顔写真が付いたものに限っています

できます

運転経歴証明書大阪市は、2012年4月1日以降に交付されたものを認めています

市による

身体障害者手帳など、顔写真付きの手帳大阪市と名古屋市の案内に挙がっています

市による

資格確認書、年金手帳顔写真がないので、照会書を待つ進め方になります。札幌市は、2点そろえばその日に登録できます

市による

社員証、学生証顔写真があっても、官公署の発行ではないためです

できません

期限が切れた書類、書類のコピー原本で、有効期限内のものを持って行きます

できません

大阪市の案内には、宅地建物取引士証、電気工事士免状、船員手帳、猟銃・空気銃所持許可証なども並んでいます。どれも顔写真を貼ったものに限られます。名古屋市は、発行から10年を過ぎた書類には、資格確認書や年金手帳などをもう1点添えるよう求めています。

健康保険証と運転免許証は、形が変わっています

以前の案内には「健康保険証」と書かれていました。その健康保険証は、2024年12月2日から新しく発行されなくなり、有効期限も2025年12月1日で終わっています。各市の案内も、いまは「資格確認書」に書き換えられています。

マイナ保険証を使っている方

窓口で見せる書類 マイナンバーカード 保険証の利用登録をしたカードです

カードそのものが顔写真付きの書類です

1点で、その日に登録できます

資格確認書を受け取っている方

窓口で見せる書類 資格確認書 マイナ保険証を持たない方に届きます

顔写真が付いていない書類です

照会書を待つ進め方になります

従来の健康保険証が残っている方

手元にある書類 健康保険証 有効期限は2025年12月1日で終わりました

期限が切れた書類です

本人確認書類としては使えません

マイナ免許証だけを持つ方

窓口で見せる書類 マイナンバーカード 免許の情報はICチップに入っています

従来の免許証は手元にありません

カードを見せれば、その日に登録できます

マイナ免許証は、マイナンバーカードに運転免許の情報を入れたものです。2025年3月24日に始まりました。従来の免許証を返してカードだけにした方も、印鑑登録ではマイナンバーカードを見せれば済みます。

顔写真付きの書類がない方は、照会書を待って登録します

顔写真のない書類だけでも、申請は受け付けてもらえます。窓口で申請したあと、役所が住民票の住所へ照会書を送ります。同封の回答書にご本人が記入して、もう一度窓口へ持って行くと登録が済みます。

1回目申請する日

窓口で申請する

  • 登録する印鑑
  • 顔写真のない本人確認書類資格確認書、年金手帳、年金証書などです

この日は、まだ登録されません

郵便役所が住民票の住所へ照会書を送ります届くまでに数日かかります

2回目回答書を出す日

回答書を持って行く

  • 回答書ご本人が記入し、登録する印鑑を押します
  • 登録する印鑑1回目と同じ印鑑です
  • 本人確認書類1回目に見せた書類を、もう一度持って行きます

その場で印鑑登録証を受け取ります

横浜市は、この方法では登録までに1週間ほどかかると案内しています。回答書を出す期限は、京都市が30日以内、川崎市が申請の日から1か月です。川崎市では、期限を過ぎると申請が無効になります。

顔写真のない書類の扱いは、市によって違います

何点持って行くのか、どの書類が使えるのかは、市ごとに決まりがあります。4つの市の案内を並べました。

札幌市2点そろえば、その日に登録できます資格確認書と年金手帳のように、決められた書類から2点を見せます。顔写真付きの書類がなくても、照会書を待たずに済みます
川崎市2種類以上を持って行きます資格確認書、年金手帳や年金証書、社員証、学生証などです。登録は、照会書を待ってからになります
京都市顔写真付きの社員証や学生証も使えます回答書を持って行くときに見せる書類です。顔写真のない官公署の書類も使えます
福岡市資格確認書などの場合は、照会書を送ります届いた照会書を持って、申請したときと同じ窓口へ行きます

保証人を立てて、その日に登録する方法もあります

顔写真付きの書類がなく、照会書を待つ時間もない。そのときに使えるのが、保証人による登録です。すでに印鑑登録をしている方に、「この人は本人に間違いない」と保証してもらいます。

横浜市では、申請書の保証人欄に保証人が署名し、登録している実印を押します。横浜市の外で印鑑登録をしている方も保証人になれますが、その場合は発行から3か月以内の印鑑登録証明書も添えます。札幌市では、保証人が自分で書いた保証書に、実印と登録番号が必要です。川崎市では、市内で登録している方に頼みます。

総務省の仕様書によると、この方法を行っていない市区町村もあります。ご家族に頼めそうな方は、住民票のある市区町村が保証人による登録を行っているかを、先に確かめてください。

出かける前に、書類のここを確かめます

使える書類を持っていても、窓口で止まることがあります。次の4つを、家を出る前に見ておいてください。

窓口へ行く前に

  1. 1有効期限が切れていないか

    運転免許証にもパスポートにも、有効期限があります。書類に書かれた期限の日付を見てください。

  2. 2原本を持ったか

    コピーや、スマートフォンで撮った写真は使えません。札幌市は、コピーは本人確認書類に当たらないと案内しています。

  3. 3氏名と住所が、いまの住民票と同じか

    役所は、書類の氏名と住所を住民票と照らし合わせます。引越しや結婚のあとで書類が古いままの方は、先に変更を済ませておいてください。

  4. 4発行から何年たっているか

    名古屋市は、発行から10年を過ぎた書類に、もう1点の書類を求めています。有効期限のない手帳や免状をお持ちの方は、発行日を見てください。

本人確認書類のほかに持って行くのは、登録する印鑑です。登録の手数料は、札幌市、大阪市、名古屋市、福岡市では要りません。京都市も初めての登録は無料です。

外国籍の方、15歳から17歳の方、代理人に頼む方

外国籍の方は、在留カードか特別永住者証明書が顔写真付きの書類になります。彫る名前の決まりは、外国人でも実印は作れる?で説明しています。

15歳から17歳の方も、使える書類は大人と同じです。運転免許証を持てない年齢ですので、マイナンバーカードかパスポートがあると、その日に登録できます。年齢の決まりは、未成年でも実印は作れる?をご覧ください。

代理人に頼む場合は、ご本人の顔写真付きの書類を預かって行っても、窓口で顔と見比べられません。そのため、照会書を待つ進め方になります。代理人は、ご本人が書いた委任状と、代理人自身の本人確認書類を持って行きます。

登録する印鑑も、窓口で確かめられます

窓口では、本人確認と同時に、印鑑そのものも確かめられます。印影の大きさ、彫ってある名前、枠の欠けなどです。本人確認書類がそろっていても、印鑑が条件に合わなければ登録できません。

  • 彫ってある名前が、住民票の氏名と同じ字になっている
  • 印影が、1辺8mmの正方形より大きく、1辺25mmの正方形に収まる
  • 枠が欠けておらず、ゴム印のように形が変わる作りではない
  • 同じ世帯のどなたかが、すでに登録している印鑑ではない

大きさの数字は京都市、大阪市、札幌市のものです。当店の実印は直径13.5mmから18mmまでで、どれもこの範囲に収まります。実印の役割と登録までの流れは、実印とは?銀行印・認印との違いと登録までの流れにまとめました。

よくある質問

マイナンバーカードを申請中で、まだ届いていません

ほかに顔写真付きの書類がなければ、照会書を待つ進め方で申請できます。カードが届くのを待ってから行けば、その日に登録が済みます。契約の日までの日数を見て、早いほうを選んでください。

運転免許証を返納しました。運転経歴証明書は使えますか

市によります。大阪市は、2012年4月1日以降に交付された運転経歴証明書を、その日に登録できる書類に挙げています。お住まいの市区町村の案内に載っていないときは、窓口に電話で尋ねてください。

顔写真付きの書類は、2点持って行ったほうがよいですか

1点で足ります。札幌市は、顔写真付きの書類を「1点確認書類」と呼んでいます。京都市、大阪市、横浜市でも、顔写真付きの書類を見せれば、その日に登録できます。

学生証と資格確認書しかありません。その日に登録できますか

多くの市では、照会書を待つ進め方になります。札幌市のように、決められた書類を2点見せればその日に登録できる市もあります。保証人による登録を行っている市なら、ご家族に保証人を頼む方法もあります。

本人確認書類の住所が、引越し前のままです

住所の変更を先に済ませてから、印鑑登録の窓口へ行くと確実です。マイナンバーカードの住所は、転入届や転居届を出すときに書き換えてもらえます。運転免許証は、警察に変更を届け出ます。

まとめ|持って行く書類の決め方

最初に、マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、在留カードのどれかが手元にあるかを見ます。あれば、有効期限と記載の住所を確かめ、登録する印鑑と一緒に持って行きます。

どれもない方は、契約の日までに1週間以上あるかを数えます。あれば、資格確認書や年金手帳で申請し、照会書を待ちます。日数が足りないときは、住民票のある市区町村に、保証人による登録ができるかを尋ねます。

登録の窓口へ持って行く実印を、これから作る方へ

住民票のお名前どおりに、京都の職人が1本ずつ彫刻します

実印の直径は13.5mmから18mmまでで、どれも印鑑登録の大きさの条件に収まります。旧字体のお名前にも対応し、彫る前の印影をメールで確かめられます。ご注文から3〜7営業日で発送します。送料無料、5年保証です。

SOURCES

出典

本人確認書類の種類と登録の進め方は、京都市・大阪市・横浜市・札幌市・名古屋市・福岡市・川崎市の案内と京都市印鑑事務取扱要領を、保証人による登録の位置づけは総務省の印鑑登録システム標準仕様書を、健康保険証と運転免許証の制度の変更は厚生労働省と警察庁の案内を参照しました。使える書類の範囲は市区町村で違います。出かける前に、住民票のある市区町村の案内でご確認ください。

  1. 総務省 自治体システム等標準化検討会. 印鑑登録システム標準仕様書【第3.3版(令和8年3月25日版)】. https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/jichitaishisutemu_hyojunka/02gyosei02_04000148.html,(参照 2026-10-12).
  2. 京都市. 印鑑登録. https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000147302.html,(参照 2026-10-12).
  3. 京都市. 京都市印鑑事務取扱要領. https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000082177.html,(参照 2026-10-12).
  4. 大阪市. 印鑑登録申請. https://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000369902.html,(参照 2026-10-12).
  5. 横浜市. 印鑑登録について. https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/koseki-zei-hoken/todokede/koseki-juminhyo/todokede-touroku/inkan/inkan.html,(参照 2026-10-12).
  6. 札幌市. 印鑑登録. https://www.city.sapporo.jp/shimin/koseki/inkan.html,(参照 2026-10-12).
  7. 名古屋市. 印鑑登録申請・印鑑登録証明書・その他の印鑑に関する申請. https://www.city.nagoya.jp/kurashi/todokede/1007848/1007849.html,(参照 2026-10-12).
  8. 福岡市. 印鑑登録の申請(新規・変更・廃止). https://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/kusei/life/inkantouroku.html,(参照 2026-10-12).
  9. 川崎市. よくある質問(FAQ)No.12392「印鑑登録の手続方法について知りたい。」. https://www.city.kawasaki.jp/templates/faq/250/0000012392.html,(参照 2026-10-12).
  10. 厚生労働省. マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)について. https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08277.html,(参照 2026-10-12).
  11. 警察庁. マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習. https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/r4kaisei_main.html,(参照 2026-10-12).