CHAPTER 04 印鑑登録・各種手続き
中古車購入に実印は必要?普通車と軽自動車、買い方別の書類
普通車の中古車を自分の名義で買うなら、名義変更の書類に実印を押し、印鑑証明書を添えます。軽自動車は住民票の写しで手続きできます。販売店で買う場合と個人どうしで譲り受ける場合の違い、前の持ち主から受け取る書類の確かめ方、ローンで買うときの名義、納車までの段取りを説明します。
公開日: 2026年10月13日
中古車を買うことが決まり、販売店から「実印と印鑑証明書を用意してください」と言われた。あるいは、知人から車を譲ってもらうことになり、何を受け取ればいいのかが分からない。中古車の手続きは、前の持ち主から名義を移すところが新車と違います。買う方がどの書類に実印を押すのか、前の持ち主から何を受け取るのかを、買い方ごとに説明します。
普通車の中古車をご自分の名義で買うなら、実印と印鑑証明書が必要です。名義を移す「移転登録」では、買う方が委任状か申請書に実印を押し、発行から3か月以内の印鑑証明書を添えます。前の持ち主も、譲渡証明書に実印を押します。軽自動車は、住民票の写しか印鑑証明書のどちらか1点で足り、申請の書類に印鑑は押しません。ローンで買って、車検証の所有者が販売店やローン会社になる場合は、普通車でも買う方の実印は使いません。
中古車の手続きは、前の持ち主から名義を移す「移転登録」です
新車を買うときは、初めてナンバーを付ける「新規登録」をします。中古車を買うときは、すでに登録されている車の所有者を書き換えます。この手続きが移転登録で、ふだんは名義変更と呼ばれています。道路運送車両法は、所有者が変わった日から15日以内に、新しい所有者が申請するよう定めています。
名義変更では、前の持ち主と買う方の両方が実印を使います。それぞれが用意するものを、次の図に分けました。
- 譲渡証明書
- 実印を押します。譲った日付と、買う方の氏名・住所が入ります
- 印鑑証明書
- 発行から3か月以内のものを1通出します
- 委任状
- 手続きを人に任せるときに、実印を押します
- 委任状か申請書
- 販売店に任せるなら委任状に、ご自分で申請するなら申請書に実印を押します
- 印鑑証明書
- 発行から3か月以内のものを1通出します
- 車庫証明
- 車を置く場所が変わるときに、警察署で取ります
実印と印鑑証明書の両方が要るのは、自動車登録令に決まりがあるからです。申請書には申請する方が印鑑を押し、その印鑑の証明書を添えます。証明書は、発行から3か月以内のものに限られます。車は高額な財産ですから、名義を移す方がご本人であることを、役所の証明で確かめる仕組みになっています。
買い方によって、書類を集める人が変わります
普通車をご自分の名義で買うなら、実印を押すことはどの買い方でも同じです。違うのは、前の持ち主の書類をだれが集め、だれが運輸支局へ行くかです。
委任状に実印を押す
前の持ち主の書類は、販売店がそろえています。買う方は、販売店が用意した委任状に実印を押して、印鑑証明書と一緒に渡します。
買う方の実印と証明書書類を直接受け取る
譲渡証明書、印鑑証明書、車検証を、前の持ち主から受け取ります。ご自分で運輸支局へ行くなら、申請書に実印を押します。
2人分の実印と証明書届いた書類を確かめる
面識のない方から、書類が郵便で届くことがあります。そろっているかどうかを、受け取った日に確かめます。
2人分の実印と証明書販売店で買う場合は、運輸支局での手続きを販売店が代わりに行います。委任状は、その手続きを任せるための書類です。届いた用紙に、住民票のとおりの住所と氏名を書き、印鑑登録をした実印を押します。
個人どうしで譲り受けるときは、受け取った書類の5か所を見ます
個人どうしの売買では、書類に不備があっても、間に入って直してくれる人がいません。書類を受け取ったら、運輸支局へ行く前に次の5か所を確かめます。
申請の前に確かめる5か所
譲渡証明書の印影印鑑証明書の印影と同じかどうかを見比べます。譲った日付と、買う方の氏名・住所が入っているかも確かめます。
印影印鑑証明書の発行日発行から3か月以内のものしか使えません。申請する日まで何日残っているかを数えます。
3か月車検証の所有者譲ってくれる方の名前になっているかを見ます。販売店やローン会社の名前なら、その会社の書類が要ります。
所有者車検証の住所と氏名印鑑証明書と違っていれば、住民票や戸籍の附票など、変わった経過が分かる書類を追加でもらいます。
住所・氏名車検の残りの期間名義変更は、車検証が有効なあいだに申請します。満了日が近い車は、それまでに申請できるかを確かめます。
有効期間2023年1月から交付されている電子車検証には、所有者の名前や車検の有効期間が印字されていません。一緒に渡される「自動車検査証記録事項」という紙か、国土交通省の車検証閲覧アプリで確かめます。
前の持ち主が引越しや結婚をしていると、車検証の住所や氏名が古いままのことがあります。印鑑証明書と合わない書類は、そのままでは受け付けられません。連絡が付くうちに、足りない書類を頼んでください。
軽自動車の中古車は、実印を使わずに名義を変えられます
軽自動車の名義変更は、軽自動車検査協会で行います。窓口に出すのは、車検証の原本、新しく使う方の住所を示す書類、申請書の3つです。住所を示す書類は、住民票の写しか印鑑証明書のどちらか1点で、発行から3か月以内のものを用意します。コピーでも受け付けられます。
軽自動車の申請手続きでは、2021年1月4日から押印と署名が要らなくなりました。代理の方が窓口へ行くときは、「申請依頼書」という用紙を付けます。申請の手数料はかかりません。
運輸支局
手続きの場所軽自動車検査協会
委任状か申請書に実印を押します
買う方の印鑑申請の書類に印鑑は押しません
印鑑証明書
買う方の証明書住民票の写しか、印鑑証明書のどちらか1点
実印を押した譲渡証明書と、印鑑証明書
前の持ち主の書類車検証の原本
車庫証明を取ります
車を置く場所地域によって、あとから届け出ます
自家用の軽自動車は、黄色地に黒い字のナンバーを付けています。排気量が660ccを超える車は、小さくても普通車と同じ登録をします。図柄の入ったナンバーを付けた軽自動車もあるので、どちらにあたるかは、販売店の見積書や車検証で確かめてください。
ローンで買うと、所有者が販売店やローン会社になることがあります
車検証には、所有者と使用者の2つの欄があります。ローンを払い終えるまで、所有者の欄を販売店やローン会社の名前にしておく契約があります。この場合、登録で実印を押して印鑑証明書を出すのは、所有者になる会社です。買う方は使用者として、住民票などの住所を示す書類を出します。
ローンを払い終えたら、所有者をご自分の名前に書き換えます。この手続きも移転登録ですから、そのときに実印と印鑑証明書を使います。どちらの名義で登録するかは、契約の前に販売店へ尋ねてください。車の名義と実印の関係は、初めて車を買うときの実印|普通車と軽自動車の違いと納車までの準備でも説明しています。
契約から納車までの流れと、実印を使う日
販売店で普通車の中古車を買う場合の流れです。実印を押すのは最後ですが、印鑑登録と印鑑証明書の用意は、その前に済ませます。
- 1車を決める見積もりを受け取り、販売店と注文書を交わします
- 2実印を用意するお持ちでない方は、ここで注文します。当店は3〜7営業日で発送します
- 3証明書を取る市区町村で印鑑登録をして、印鑑証明書を1通取ります
- 4車庫証明を申請する申請先は警察署です。京都府警察の標準の処理期間は7日です
- 5委任状に実印を押す印鑑証明書と一緒に販売店へ渡します。登録が済むと納車です
印鑑証明書は発行から3か月以内、車庫証明は証明の日からおおむね1か月以内のものを使います。
中古車は、車がすでに店にあるぶん、契約から納車までが新車より短く済むことがあります。それでも、書類が1つ遅れると納車の日は延びます。実印をお持ちでない方は、車を見に行く段階で注文しておくと、契約のあとすぐに印鑑登録へ進めます。
名義変更が遅れると、税金の通知が前の持ち主に届きます
自動車税は、毎年4月1日の時点の所有者にかかります。3月に車を受け取り、名義変更が4月にずれ込むと、その年度の納税通知書は前の持ち主に届きます。軽自動車税も、同じく4月1日の時点の所有者にかかります。
個人どうしの売買では、この行き違いがもめごとのもとになることがあります。15日以内という期限を待たずに、書類がそろった週のうちに申請してください。年度の変わり目に譲り受けるときは、3月中に名義変更を済ませるか、税金をどちらが負担するかを先に決めておきます。
実印をこれから作る方へ
実印は、住民票のある市区町村に登録した印鑑です。印鑑と、顔写真の付いた本人確認書類を持ってご本人が窓口へ行けば、その日のうちに手続きが済みます。くわしい流れは、実印とは?銀行印・認印との違いと登録までの流れにまとめています。
当店の実印は、薩摩本柘の13.5mmが10,700円、黒水牛の13.5mmが11,900円です。車を持つと、保険料やローンの口座振替の手続きで銀行印を使うことがあります。ふだんの書類に押す認印を別に持っておけば、実印を持ち出す回数が減ります。実印・銀行印・認印の3本セットは、薩摩本柘が21,700円からで、同じ3本を1本ずつ注文するより安くなります。車のほかに実印を使う場面は、実印はいつ必要?車・住宅・相続など使う場面を整理をご覧ください。
よくある質問
販売店の注文書にも、実印を押しますか
実印を押すのは、登録に使う委任状か申請書です。注文書に押す印鑑は、販売店が指定します。指定がなければ、認印で差し支えありません。
印鑑証明書は何通要りますか
登録に使うのは1通です。ローンの契約で別に求められることがあるので、通数を販売店に確かめてから取ってください。
父の名義で買うときは、だれの実印が要りますか
車検証の所有者になる方の実印です。お父様の名義にするなら、委任状に実印を押すのも、印鑑証明書を出すのもお父様です。ふだん運転する方は、使用者として登録します。
18歳未満でも、自分の名義で普通車を買えますか
買えます。ご本人の書類に加えて、親権者全員が実印を押した同意書、親子の関係が分かる戸籍謄本、親権者1人の印鑑証明書を添えます。15歳未満で印鑑登録ができない方は、ご本人の印鑑証明書の代わりに住民票を出します。
前の持ち主の印鑑証明書が、3か月を過ぎていました
取り直してもらってください。3か月を過ぎた証明書は使えません。個人どうしで譲り受けるときは、書類を受け取った日に発行日を見て、早めに申請します。
軽自動車を買うときに、印鑑証明書を出してもいいですか
出せます。軽自動車検査協会は、住民票の写しか印鑑証明書のどちらか1点を求めています。すでに実印を登録している方は、印鑑証明書を使えます。
まとめ|買う車と名義を決めてから、実印を用意します
はじめに、買う車が普通車か軽自動車かを確かめます。次に、車検証の所有者をだれにするかを、販売店に尋ねます。ご自分の名義で普通車を買うなら、実印と印鑑証明書が要ります。
実印をお持ちでない方は、印鑑を注文して、届いたら市区町村で登録します。印鑑証明書は、名義変更を申請する日に、発行から3か月を過ぎていないものを使います。
個人どうしで譲り受ける方は、書類を受け取った日に5か所を確かめます。足りない書類を前の持ち主に頼み、そろった週のうちに運輸支局へ行きます。

中古車の名義変更に使う実印を、京都の職人がお名前に合わせてお作りします
住民票のお名前どおりに印面を設計し、職人が1本ずつ彫刻します。彫る前の印影をメールで確かめられます。3本セットは桐箱か化粧箱に入れてお届けします。ご注文から3〜7営業日で発送、送料無料、5年保証です。
実印・銀行印・認印の3本セットを見る21,700円〜