CHAPTER 15 人生の節目・記念

七五三祝いの相場はいくら?関係別の金額と渡す時期・当日の準備

七五三祝いの相場を、お祖父様・お祖母様、おじ様・おば様、友人の関係別に紹介します。着物や写真の費用を受け持つときの金額、数え年と満年齢の違い、渡す時期も説明します。当日に渡すための準備と、祝儀袋・初穂料の表書きもまとめました。

公開日: 2026年10月13日

障子から秋の光が差す和室で、黒い金具の付いた古い箪笥の上を斜めから見た写真。朱色と金の帯がたたんで置かれ、その上に房の付いた扇子がのっている。手前の黒い塗りの盆には、紅白の蝶結びの水引を掛けた無地の祝儀袋がある。右には白い足袋、黄色と白の菊を挿した竹の花入れ、立てて置いた柘の印材、閉じた山吹色の革の印鑑ケースが並び、黄色い銀杏の葉が3枚散っている
七五三祝いの相場と渡す時期 金額は、着物や写真の費用を受け持つかどうかで変わります。当日に渡すなら、食事の席にします

お孫さんや姪御さん・甥御さんが、この秋に七五三を迎えます。着物や写真にお金がかかる行事なので、現金を包むのか、費用を受け持つのかで迷う方が多くいらっしゃいます。お参りに同行するなら、いつ、どこで渡すのかも気になるところです。この記事では、関係別の金額の目安、祝う年の数え方、渡す時期、当日に渡すための準備を順に説明します。

先に結論

七五三祝いの相場は、お祖父様・お祖母様からなら10,000〜50,000円です。おじ様・おば様からは5,000〜10,000円が目安です。友人からは、3,000〜5,000円の品を贈ります。着物や写真の費用を受け持つときは、その分だけ現金を控えます。渡すのは、お参りの1週間前までか、当日の食事の席です。神社の境内では渡しません。祝儀袋は紅白の蝶結びで、表書きは「七五三御祝」とします。

七五三祝いの関係別の相場。費用を受け持つなら、現金は控えめにします

七五三のお祝いは、お祖父様・お祖母様やご親戚など、身内から贈るのが一般的です。当店でのご相談と世間の慣習をもとに、関係別の目安を図にしました。

お祖父様・お祖母様から費用を受け持つなら、10,000円に近い額にします
10,000〜50,000円
おじ様・おば様から現金のほか、名前の入った品を贈る方もいます
5,000〜10,000円
友人・知人からお菓子や絵本など、気軽に受け取れる品を選びます
3,000〜5,000円

金額は目安です。地域やご家庭の習慣によって前後します。

お祖父様・お祖母様の金額に幅があるのは、費用の受け持ち方が家によって違うからです。七五三では、神社に納める初穂料(はつほりょう)のほかに、着物、写真、食事の費用がかかります。このうちのどれかを出すなら、現金は10,000円ほどでも失礼にはなりません。何も受け持たない場合は、30,000〜50,000円を包む方もいます。

  • 現金は控えめに 着物や写真の費用を受け持つ

    どの費用を出すのかを、先にご両親と決めます。出した費用と現金を合わせた額が、目安の幅に収まるようにします。

  • 現金は控えめに お参りのあとの食事をごちそうする

    食事代を持つなら、祝儀袋に包むのは10,000円ほどにします。店の予約を誰がするのかも、あわせて決めておきます。

  • 同じ額に 3歳のときに贈り、今度は5歳や7歳を迎える

    前回と同じ金額にします。きょうだいや、いとこどうしでもそろえておくと、あとで比べられても困りません。

  • 1人ずつ包む きょうだい2人が、同じ年に七五三を迎える

    祝儀袋をお子様ごとに分け、同じ額を包みます。渡すときに、どちらの分なのかを言葉で伝えます。

費用の内訳と、金額ごとに選べる品は、七五三祝いのプレゼント予算1万・2万・3万円で紹介しています。

七五三は何歳で祝う?数え年と満年齢で、祝う年が1年ずれます

神社本庁によると、七五三は3つの風習に由来します。3歳の「髪置(かみおき)」、5歳の「袴着(はかまぎ)」、7歳の「帯解(おびとき)」です。髪置は男女とも、袴着は男の子、帯解は女の子の儀式でした。そのため今も、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に祝う家が多くあります。小学館の日本大百科全書には、7歳だけを祝う土地の例も載っています。

男の子は3歳と5歳に祝います。5歳だけを祝う家もあります
女の子は3歳と7歳に祝います
贈る回数は1人につき1〜2回です。毎回、同じ額を包みます

祝う年の数え方は、2通りあります。数え年は、生まれた年を1歳とし、正月が来るたびに1歳を足します。満年齢は、誕生日が来るたびに1歳を足す数え方です。年齢のとなえ方に関する法律は、1950年から、満年齢で言い表すよう求めています。ただ、七五三のような行事では、今も数え年で祝う家があります。

2026年の秋に七五三を迎えるのは、次の生まれ年のお子様です。

年齢満年齢で祝う場合数え年で祝う場合
3歳2023年生まれ2024年生まれ
5歳2021年生まれ2022年生まれ
7歳2019年生まれ2020年生まれ

2027年の秋は、それぞれ1年あとの生まれ年になります。満年齢の欄に入るのは、その年のうちに3歳・5歳・7歳の誕生日を迎えるお子様です。どちらで祝うかは、きょうだいの年齢やお子様の体の大きさを見て、ご両親が決めます。お祝いを用意する前に、今年お参りするのかを聞いてください。

七五三祝いはいつ渡す?お参りの1週間前までか、当日の食事の席です

神社本庁によると、11月15日前後の休日には、晴れ着の親子連れで神社がにぎわいます。2026年の11月15日は日曜日です。混雑を避けて、10月や11月のほかの休日にお参りする家もあります。お参りの日が決まったら、渡す日を次のなかから選びます。

  1. 予約を入れる前 着物や写真の費用を出すなら、予約の前に伝える

    ご両親が写真館や貸衣装を決める前に、どの費用を受け持つのかを話しておきます。支払いに間に合うよう、現金もこのときに渡します。

    費用を出す方
  2. 1週間前まで 同行しないなら、お参りの前に届ける

    会う機会があれば手渡し、遠方なら現金書留で送ります。当日の荷物が増えないので、ご両親も助かります。

    同行しない方
  3. お参りの当日 同行するなら、食事の席で手渡す

    神社では、ご祈祷の受付や写真の撮影が続きます。祝儀袋は、全員が座って落ち着いてから渡します。

    同行する方
  4. お参りのあと 遅れたら、写真を見せてもらう日に渡す

    11月を過ぎたら、表書きを「御祝」に替えます。晴れ着の写真を一緒に見ながら、お祝いの言葉を添えて渡します。

    遅れた方

お参りの当日に渡すなら、祝儀袋は前の日までに用意します

当日は、朝の着付けから食事まで予定が続きます。午前にお参りする場合の流れを、例として図にしました。

七五三の当日の流れ(午前にお参りする場合の例)時刻は、神社や写真館の予約によって変わります

着付けと支度ご両親がいちばん慌ただしい時間です
支度
お参りとご祈祷受付で初穂料を納めます
お参り
記念写真境内や写真館で撮ります
写真
食事の席全員が座ってから、お祝いを渡します
ここで渡します

食事をしない場合は、家に戻って着替えを済ませたあとに渡します。

神社にいる間、ご両親は受付や着崩れの直しで手がふさがっています。お子様も、慣れない着物で疲れやすくなっています。祝儀袋を受け取っても、かばんにしまう余裕がありません。全員が席に着くまで待ってください。

前の日までに用意しておく4つ

  • 祝儀袋と新札 表書きと氏名のほか、中袋の金額と住所も書いておきます。新札は、銀行の窓口が開いている日に用意します。
  • 祝儀袋を包む袱紗(ふくさ) かばんの中で袋が折れたり、水引がつぶれたりするのを防ぎます。小さな風呂敷でも構いません。
  • 初穂料を出すなら、もう1つの袋 お祝いの袋とは分けて用意します。金額は、ご両親か神社に確かめておきます。
  • 品を渡すなら、手提げ袋 ご両親がそのまま持ち帰れるよう、箱が入る大きさの袋に入れておきます。

祝儀袋の表書きは「七五三御祝」。神社に納める袋に「初穂料」と書きます

七五三は、成長の節目ごとに迎える、何度あってもよいお祝いです。そのため水引は、結び直せる紅白の蝶結びにします。お祖父様・お祖母様が初穂料も出す場合は、袋を2つ用意します。

七五三御祝お祝いとして渡す袋下の段には、贈る方の氏名を書きます。上の段は「祝七五三」でも構いません。
御祝遅れて渡す袋11月を過ぎたら、「七五三御祝」ではなくこの書き方にします。
初穂料神社に納める袋下の段には、ご祈祷を受けるお子様の氏名を書くのが一般的です。

神社本庁によると、神社へのお供えの表書きは「初穂料」のほか、「玉串料」「御神前」などでも構いません。お祝いの袋には、年齢ごとの昔ながらの書き方もあります。3歳は「髪置御祝」、5歳は「袴着御祝」、7歳は「帯解御祝」です。

お参りに同行できないときは、郵便局の現金書留で送ります。日本郵便の案内では、通常の郵便料金に480円が加わり、10,000円まで補償されます。それより多く送るときは、5,000円ごとに11円を足します。30,000円を送るなら、加わる料金は524円です。

現金だけにするか、品を添えるか

七五三は出費の重なる行事なので、現金だけでも喜ばれます。一方で、晴れ着を借りる家では、写真のほかに形として残るものがありません。大きくなっても手元に残る品を添えたい方は、予算を次のように分けます。

予算 10,000円おじ様・おば様から

名前の銀行印 黒水牛12mm7,000円 現金3,000円

予算 30,000円前後お祖父様・お祖母様から。3歳・5歳のお孫さんへ

銀行印・認印の2本セット 黒水牛13,000円 現金20,000円

予算 50,000円前後お祖父様・お祖母様から。7歳のお孫さんへ

実印・銀行印・認印の3本セット 黒水牛24,300円 現金30,000円

2本セットは、銀行印12mmと認印10.5mmの組み合わせです。3本セットは、実印13.5mm、銀行印12mm、認印10.5mmです。お子様の印鑑には、下の名前だけを彫るご注文がよくあります。

3歳や5歳に贈るなら、銀行印が向いています。お祝い金やお年玉を入れる口座の届出印に使えるからです。7歳の区切りには、将来の分まで3本をそろえる方もいます。京都市の案内では、印鑑登録ができるのは15歳からです。実印は、その日までご両親が箱に入れたまま預かります。

年齢ごとの選び方は、七五三祝いに印鑑を贈るで説明しています。印鑑のほかの候補は、七五三祝いに長く使えるプレゼントをご覧ください。

七五三祝いのお返しは、基本的に要りません

七五三のお祝いには、品でのお返しをしない家が多くあります。食事の席に招いたり、晴れ着の写真や千歳飴を届けたりして、お礼に代えます。ただ、相場より多く受け取ると、ご両親は内祝いを用意するかどうかで悩みます。お返しを気にしてほしくないときは、渡すときに「写真を楽しみにしているね」とひとこと添えてください。

七五三祝いに贈与税はかかる?相場の範囲なら心配は要りません

国税庁のタックスアンサーによると、個人から受け取るお祝いの金品は、常識的な額なら贈与税がかかりません。この記事で挙げた金額は、その範囲に収まります。

よくある質問

3歳のときに10,000円を贈りました。7歳でも同じ額でよいですか

同じ額で構いません。7歳の区切りに多めにしたいときは、現金は前回と同じにして、品を添える方法があります。こうすると、きょうだいの間で現金の額に差が出ません。

着物を買って贈るのと、現金を包むのでは、どちらがよいですか

先にご両親に聞いてください。写真館の衣装を借りる予定の家もあれば、お母様の着物を仕立て直す家もあります。衣装がもう決まっているなら、着物ではなく現金を包みます。

孫の七五三に10,000円は少ないですか

相場の範囲に入る金額です。食事代や写真の費用を別に出すなら、10,000円で失礼にはなりません。費用を受け持たない場合は、名前の入った品を添える方もいます。

数え年と満年齢のどちらで祝うのか、分かりません

ご両親に「今年お参りするの?」と聞くのが確かです。きょうだいのお参りを同じ年にまとめるために、1人は数え年、もう1人は満年齢で祝う家もあります。

遠方に住んでいて、お参りに行けません

お参りの1週間前までに届くよう、現金書留で送ります。現金は祝儀袋に入れたまま、郵便局の現金封筒に納められます。「晴れ着の写真を楽しみにしています」と書いたカードを添えてください。

友人の子どもの七五三に、何か贈ったほうがよいですか

七五三は身内で祝う行事なので、贈らなくても失礼にはなりません。贈りたいときは、3,000〜5,000円ほどのお菓子や絵本を選びます。ご両親がお返しに悩まない額にしてください。

お参りが終わってから、七五三だったと知りました

表書きを「御祝」にして渡します。名前の入った品なら、時期が遅れても使ってもらえます。晴れ着の写真を見せてもらう日に渡してください。

まとめ|祝う年、費用の受け持ち、金額、渡す日の順に決めます

最初に、今年お参りするのかと、お参りの日をご両親に聞きます。次に、着物や写真、食事の費用を誰が出すのかを話し合います。費用を受け持つなら、その分を引いた額を包みます。受け持たないなら、関係別の幅から金額を選びます。

お参りに同行しないなら、1週間前までに届けます。同行するなら、当日の食事の席で渡します。その場合は、祝儀袋と袱紗を前の日までに用意します。品を添えるなら、お子様の名前の字を確かめ、お参りの2週間前までに注文します。

七五三祝いの現金に、名前の品を添える

晴れ着の写真と一緒に残る印鑑を、職人が1本ずつお作りします

京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。ご注文から3〜7営業日で発送、送料は全国無料、5年保証付きです。2本・3本セットは、桐箱か化粧箱を追加料金なしで選べます。

11月のお参りに渡すなら、10月中旬までのご注文が目安です。名前の画数を鑑定して作る開運銀行印もご用意しています。名前の字のご相談はお問い合わせからどうぞ。

SOURCES

出典

関係別の相場と渡す時期、当日の流れは、当店でのご相談と一般的な慣習をもとにした目安で、地域や家によって変わります。七五三の由来と神社へのお供えの表書きは神社本庁の案内を、地域による祝い方の違いは小学館の日本大百科全書を、数え年の意味はデジタル大辞泉を参照しました。満年齢で年齢を言い表すことは年齢のとなえ方に関する法律、現金書留の料金は日本郵便、お祝いの金品と贈与税の関係は国税庁、印鑑登録ができる年齢は京都市の案内によります。価格は2026年10月時点の当店の税込価格です。

  1. 神社本庁. 七五三. おまいりする. https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/shichigosan/,(参照 2026-10-13).
  2. 神社本庁. 初穂料・玉串料のマナー. おまいりする. https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/omotegaki/,(参照 2026-10-13).
  3. 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)ほか. 七五三. コトバンク. https://kotobank.jp/word/七五三-73827,(参照 2026-10-13).
  4. 小学館 デジタル大辞泉ほか. 数え年. コトバンク. https://kotobank.jp/word/数え年-463120,(参照 2026-10-13).
  5. 年齢のとなえ方に関する法律(昭和二十四年法律第九十六号). e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC0100000096,(参照 2026-10-13).
  6. 日本郵便株式会社. 書留. https://www.post.japanpost.jp/service/fuka_service/kakitome/index.html,(参照 2026-10-13).
  7. 国税庁. No.4405 贈与税がかからない場合. タックスアンサー. https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4405.htm,(参照 2026-10-13).
  8. 京都市. 印鑑登録. 京都市情報館. https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000147302.html,(参照 2026-10-13).