CHAPTER 15 人生の節目・記念
七五三祝いに印鑑を贈る|大人まで使える名前・サイズ・素材と本数
七五三のお祝いに印鑑を贈るなら、子どもの名前で作る銀行印が基本です。結婚で名字が変わっても使える下の名前の彫り方、大人と同じ直径、20年先まで使える素材、3歳・5歳・7歳で変わる本数を説明します。11月のお参りに間に合う注文の時期や、祝儀袋の書き方と相場も紹介します。
公開日: 2026年9月28日
着物を着て神社にお参りし、千歳飴を持って写真を撮る。七五三は、3歳・5歳・7歳まで無事に育ったことを家族で祝う行事です。お祖父様・お祖母様やご親戚のなかには、着物や写真とは別に「大きくなっても手元に残るものを贈りたい」と考える方が少なくありません。当店にも毎年秋になると、お孫さんや姪御さん・甥御さんの名前で印鑑を作りたい、というご相談が届きます。この記事では、どの年に何本贈るか、彫る名前と直径、素材の決め方を順にお話しします。お参りに間に合う注文の時期や、祝儀袋の書き方と相場、七五三の由来もあわせて紹介します。
七五三のお祝いに印鑑を贈るなら、子どもの名前で作る銀行印が基本です。下の名前だけを大人と同じ12mm(画数の多い名前は13.5mm)で彫り、素材は20年先まで使えるものを選びます。3歳・5歳には銀行印を1本贈ります。7歳の区切りには、認印を加えた2本セットや、実印まで揃えた3本セットを贈る方もいます。11月のお参りに渡すなら、10月中旬までに注文すれば間に合います。
七五三は、3歳・5歳・7歳の成長を祝う行事です
七五三は、古くからの3つの風習に由来するといわれています。神社本庁の案内によると、3歳の「髪置(かみおき)」、5歳の「袴着(はかまぎ)」、7歳の「帯解(おびとき)」がそれにあたります。11月15日に盛大に祝うようになったのは、江戸時代からです。医療が進んでいなかった当時は、子どもが七五三の年齢まで無事に育つこと自体が大変でした。いまも、ここまで育ったことに感謝し、これからの健やかな成長を祈る節目として続いています。
-
3歳
髪置かみおき
男の子・女の子
この日から、髪を伸ばし始める儀式です。
贈り方の例お祝い金を貯める口座用に、銀行印を1本 -
5歳
袴着はかまぎ
男の子
男の子が、初めて袴を着ける儀式です。
贈り方の例銀行印を1本、または認印との2本セット -
7歳
帯解おびとき
女の子
幼児用の付け紐をやめ、大人と同じ帯を締める儀式です。
贈り方の例2本セットか、実印まで揃えた3本セット
いまは、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に祝う家が多く、地域によっては男の子は5歳だけの場合もあります。年齢を数え年にするか、満年齢にするかも、家によって違います。
七五三の記念に、印鑑が選ばれる理由
七五三のころになると、出産祝いやお年玉、入園祝いなど、子ども宛てのお金がまとまってきます。そのお金を親の口座と分けて、子どもの名前で貯めておこうと考える家もあります。全国銀行協会の案内によると、子どもの口座は親が代わりに開けます。窓口には、親子それぞれの本人確認書類と、届出印を持っていきます。七五三に贈った印鑑は、この届出印としてすぐに使えます。
着物を着るのは当日だけで、千歳飴もその日のうちに食べてしまいます。写真は残りますが、使うものではありません。名前を彫った印鑑は、親が口座の管理に使い、いずれ通帳と一緒に本人へ渡ります。就職して給与の口座を作るときにも、「七五三のときにおばあちゃんがくれた印鑑」をそのまま使えます。
名前は、下の名前だけで彫ります
大人になってからも使い続けるために、いちばん大切なのは彫る名前です。全国銀行協会の案内で届出印に使えないとされているのは、キャラクターものの印鑑やゴム印などです。彫る名前についての決まりは、案内には書かれていません。当店でも、子どもの銀行印は、下の名前だけで彫るご注文を多くいただきます。下の名前で彫った場合と名字で彫った場合で、これから先の使い勝手がどう変わるかを並べました。
親が子どもの口座に届け出る
親の印鑑と取り違えない
給与の口座にもそのまま使える
名字が変わっても使い続けられる
親が子どもの口座に届け出る
家族の印鑑と字が同じで見分けにくい
給与の口座にも使える
名字が変わると、届出印の変更が必要
男の子でも、下の名前で彫る方は少なくありません。名字だけで彫ると親の印鑑と同じ字になり、並べたときに見分けがつかないからです。彫る字は、住民票や出生届と同じにしてください。「七海」と「菜々美」のように、同じ読みで字の違う名前はたくさんあります。ご両親に、名前の字をメッセージで送ってもらうと確実です。名前の決め方は赤ちゃんの印鑑は名前だけでいい?苗字とフルネームの違いでも説明しています。
直径は、子ども用に小さくしません
3歳や7歳の子の手を思い浮かべると、小さな印鑑がかわいらしく思えるかもしれません。ただ、この印鑑を本人が使うのは、大人になってからです。直径は、大人の銀行印と同じ大きさで作ります。
銀行印は12mmがいちばん多く選ばれます。「悠之介」のような3文字の名前や、画数の多い字が入る名前は、13.5mmにすると線に余裕ができます。3本セットで実印まで揃える場合は、実印を15mmにしておくと、大人になってから契約の場で使っても見劣りしません。京都市の案内では、実印として登録できるのは、一辺8mmの正方形に収まらず、一辺25mmの正方形に収まる印鑑です。15mmはその範囲の中ほどにあたります。直径ごとの違いは赤ちゃんの銀行印サイズは?で比べています。
素材は、20年先まで使えるものを選びます
七五三に贈った印鑑は、本人が大人になってからも使い続けます。3歳で贈れば、成人するまでだけでも15年以上です。素材は、落としても欠けにくく、長くしまっておいても傷みにくいものにします。
水牛の角です。粘りがあって、落としても枠が欠けにくい素材です。乾燥にやや弱いので、ケースに入れて引き出しにしまっておけば、長く使えます。
12mm 7,000円 / 13.5mm 9,500円- 欠けにくさ
- 保管のしやすさ
- 手入れの少なさ
金属なので、落としても欠けず、乾燥や湿気で傷むこともありません。朱肉の油もしみ込まないため、何年もしまっておいても出したときにそのまま使えます。
12mm 16,600円 / 13.5mm 23,700円- 欠けにくさ
- 保管のしやすさ
- 手入れの少なさ
目が詰まっていて欠けにくく、朱肉がよくなじんで細い線まできれいに写ります。記念の品として選ばれることの多い素材です。当店は、経済産業省の認定を受けた象牙の取扱店です。
12mm 24,000円から / 13.5mm 27,600円から- 欠けにくさ
- 保管のしやすさ
- 手入れの少なさ
7歳の女の子へのお祝いなら、乳白色の白水牛(12mm 19,100円)もよく合います。1本ずつ模様の違う白水牛(柄)なら、12mmで11,900円です。どの素材にも黒か赤の牛革ケースが付き、ほかの色は12mmなら950円の追加で選べます。素材ごとのしまい方は子どもの印鑑を大人になるまで保管する方法にまとめています。
何本贈るかは、年齢と、これから贈れる機会で決めます
七五三で贈る印鑑は、銀行印1本が基本です。ただ、7歳の七五三は、子どもの行事としてはひとつの区切りです。「次に贈れるのは成人のときかもしれない」と考えるお祖父様・お祖母様からは、将来の分まで揃えておきたいというご相談もいただきます。本数ごとに、入る印鑑と価格を並べます。
3歳・5歳の七五三に向いています。お祝い金を貯める子どもの口座に、そのまま届け出られます。
- 黒水牛 12mm
- 7,000円
- 白水牛 12mm
- 19,100円
認印は、中学・高校で本人が書類に押すようになったときに使えます。桐箱か化粧箱に2本並べてお届けします。
- 黒水牛 12mm・10.5mm
- 13,000円単品で揃えるより700円安い
- 白水牛(柄)12mm・10.5mm
- 21,000円
7歳の区切りに、一生分を揃えておく贈り方です。実印は15歳から登録できるので、それまでは親が桐箱ごと預かります。
- 黒水牛 15mm・13.5mm・12mm
- 30,200円
- 黒水牛 13.5mm・12mm・10.5mm
- 24,300円単品で揃えるより1,300円安い
京都市をはじめ多くの市区町村では、印鑑登録ができるのは15歳からです
3本セットの実印は、フルネームで彫るのが一般的です。ただ、結婚で名字が変わることを考えて、実印も下の名前だけで彫るという選択肢もあります。多くの市区町村で、下の名前だけの印鑑も実印として登録できます。先に3本を揃える考え方と、それぞれの年齢での使い道は入学祝いに印鑑は早い?でくわしく説明しています。
参拝に間に合わせるなら、10月中旬までに注文します
七五三のお参りの日は、11月15日にこだわらず、10月から11月の都合のよい休日に決めて構いません。着物姿の写真を、夏から秋にかけて先に撮っておく「前撮り」をする家もあります。印鑑は、お参りの日か、家族で食事をする席で手渡すと自然です。
七五三11月15日前後
11月15日
1か月を上旬・中旬・下旬に分けて示しています。前撮りやお参りの時期は、家や写真館によって違います。
当店では、ご注文から3〜7営業日で発送します。彫る前に印影を確認する場合は、そのやり取りの分だけ日数が延びます。10月中旬までにご注文いただければ、10月下旬から11月のお参りに余裕をもって間に合います。前撮りの写真に印鑑も一緒に写したい場合は、撮影日の3週間前を目安にご注文ください。
祝儀袋の書き方と、渡すときのひとこと
七五三は子どもの成長の節目ごとに祝う行事なので、水引は紅白の蝶結びにします。現金を贈るなら祝儀袋に入れ、印鑑を贈るなら包装した箱にのし紙を掛けます。
- 水引
- 紅白の蝶結び。何度あってもよいお祝いの結び方です
- 表書き(上段)
- 「七五三御祝」「祝七五三」「御祝」のいずれかを書きます。昔ながらの書き方では、3歳は「髪置御祝」、5歳は「袴着御祝」、7歳は「帯解御祝」と、年齢ごとに変えます
- 名前(下段)
- 贈る人のフルネームを書きます。お祖父様とお祖母様の連名なら、お祖父様の名前の左にお祖母様の名前を並べます
- 中袋
- 表に金額を旧字体の漢数字(壱・参・伍・萬など)で、裏に住所と名前を書きます
- 渡す時期
- お参りの1週間前までに届けるか、当日の食事の席で手渡します
印鑑を手渡すときは、まず子ども本人に「あなたの名前の印鑑だよ」と見せます。そのあとご両親に「通帳と一緒に、大きくなるまで預かっておいてね」と渡すと、何に使うものかが伝わります。小さな子の手が届かないところにしまっておくよう、ひとこと添えてください。当店で包装(赤)か包装(青)を選ぶと、和紙調の包装紙に飾りひもを掛けてお届けします。のし紙をご希望の場合は、ご注文の前にお問い合わせからお知らせいただくか、ご注文の備考欄にお書きください。
お祝いの相場と、お返しの考え方
七五三のお祝いは、お祖父様・お祖母様やご親戚など、身内から贈るのが一般的です。当店へのご相談と、世間の慣習をもとにした目安は次のとおりです。
七五三のお祝いには、基本的にお返しは要らないとされています。代わりに、お参りのあとの食事に招いたり、着物姿の写真や千歳飴を添えてお礼を伝えたりします。多めのお祝いをいただいた場合は、その3分の1から半額ほどの内祝いを、1か月以内に贈る家もあります。
よくある質問
3歳の七五三で銀行印を贈りました。7歳のときにも印鑑を贈っていいですか
贈って構いません。銀行印は1本あれば足りるので、7歳のときは認印を贈ると、銀行印と認印の2本が揃います。認印は、最初の銀行印と同じ素材にするのがおすすめです。銀行印の素材と直径を控えておくと、注文のときに迷いません。いずれ実印を足したときも、3本の見た目が揃います。
きょうだいの七五三が同じ年に重なります
1人に1本ずつ贈ります。同じ素材で揃え、ケースの色を分けておくと、しまうときに取り違えません。銀行印をきょうだいで共用しない理由は兄弟の銀行印は別々に作る?で説明しています。
着物のレンタル代を出しました。印鑑まで贈るのは多すぎますか
着物のレンタル代は当日の晴れ姿のための費用で、印鑑は大人になってから使う品なので、役目が違います。予算に余裕があれば、黒水牛の銀行印(7,000円)のように、手頃な価格の1本を添える方もいます。ご両親に聞いてから決めると、ほかの家族の贈り物とも重なりません。
ひらがなの名前でも、きれいに彫れますか
彫れます。ひらがなは字の形がやわらかいので、篆書体にすると崩れて読み取りにくくなることがあります。吉相体か行書体にすると、ひらがなの形が残り、本人にも読める印影になります。
名前の画数を見てもらってから作れますか
作れます。お名前と生年月日をもとに鑑定し、鑑定書と桐箱を添えてお届けする開運銀行印をご用意しています。黒水牛の12mmで16,000円からです。くわしくは赤ちゃんの名前を鑑定して印鑑を作るをご覧ください。
まとめ|七五三の印鑑を決める順番
まず、ご両親に名前の正しい字と、お参りの日を聞いておきます。次に、何歳の七五三かで本数を決めます。3歳・5歳なら銀行印を1本にします。7歳の区切りには、2本セットや3本セットで先に揃える方法もあります。直径は、名前の字数と画数を見て12mmか13.5mmにします。素材は、予算に合わせて黒水牛、チタン、本象牙などから選びます。最後に、お参りの日に間に合うよう、10月中旬までに注文します。
子どもの名前で、大人になっても使える印鑑をお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。ご注文から3〜7営業日で発送、送料は全国無料、5年保証付きです。
名前の画数を鑑定して作る開運銀行印もご用意しています。ケースの色は印鑑ケースのご案内で、名前の字のご相談はお問い合わせからどうぞ。