CHAPTER 15 人生の節目・記念
入学祝いに印鑑は早い?小学校から大学まで年齢別の使い道と保管
入学祝いに印鑑は早すぎないか迷う方へ。小学校・中学校・高校・大学の入学ごとに、印鑑の使い道と贈る本数、彫る名前、大人になるまでの保管のしかた、相場と表書きを説明します。
公開日: 2026年9月27日
「孫の小学校入学に印鑑を贈りたいが、さすがに早すぎないか」「中学生に印鑑を贈っても、使い道がないのでは」。入学祝いに印鑑を考えている方から、よくいただくご相談です。たしかに、小学生や中学生が自分で押す場面はめったにありません。ただ、本人の名前で口座を開くとき、15歳からの印鑑登録、18歳からの契約と、印鑑を使う場面は年齢とともに増えていきます。この記事では、年齢ごとの使い道、贈る本数と彫る名前、大人になるまで傷めない素材としまい方、相場と表書きの順に説明します。
入学祝いの印鑑は、小学校でも早すぎません。ただし、すぐに使わせる品ではなく、本人の名前で口座を開き、大人になるまで親御さんが預かる品として贈ります。小学校・中学校の入学なら、本人名義の口座の届出印にする銀行印1本。高校入学は本人が自分で押し始める時期ですので、アルバイトの口座で使う銀行印と、書類に押す認印の2本。大学入学は、一人暮らしの部屋の契約や奨学金の書類で3本とも使いますので、実印・銀行印・認印の3本セットです。どの年齢で贈る場合も、印鑑は大人と同じ仕様で作ります。
入学の年齢で、印鑑の出番はこう変わります
「早い」と感じるのは、印鑑を本人が押す道具として思い浮かべるからかもしれません。子どもの印鑑には、親御さんが代わりに口座を開くときの届出印という使い道もあります。小学校から大学まで、4つの入学で印鑑がどう使われるかを並べます。
小学校入学
押すのは親御さん。本人はまだ押しません
- 本人名義の口座を開き、届出印にする
- お年玉や祝い金を、本人の通帳に入れていく
- 印鑑は、通帳とは別の場所にしまっておく
印鑑登録はまだできません
贈るなら 銀行印1本
中学校入学
押すのは、まだ親御さん
- 小学校で開いた口座を、そのまま続ける
- 自分の名前の通帳と印鑑があることを、本人に伝える
- 印鑑は、まだ本人に渡さない
印鑑登録はまだできません
贈るなら 銀行印1本(口座がまだなら)
高校入学
本人が自分で押し始める年齢
- アルバイトの給与口座を自分で開く
- 学校や部活の書類に認印を押す
- 15歳になれば実印の登録もできる
15歳の誕生日から印鑑登録ができます
贈るなら 銀行印・認印の2本
大学入学
本人がすべて自分で押す
- 一人暮らしの部屋の契約や、奨学金の書類に押す
- 仕送りやアルバイトの口座を自分で管理する
- 18歳で成年になり、親の同意なく契約できる
実印を登録して、契約に使う年齢
贈るなら 実印・銀行印・認印の3本セット
京都市の案内では、印鑑登録ができるのは15歳以上で、1人1個です。小学校や中学校の入学祝いに実印を贈っても、登録できるのは15歳になってからです。贈ってはいけないわけではなく、3本セットのうち実印だけを15歳までしまっておくことになります。大学入学の18歳は、法務省の案内のとおり、2022年4月から成年です。親の同意がなくても、部屋を借りる契約やクレジットカードの申し込みができます。この年齢で贈る印鑑は、届いた日から本人が使い始めます。
小学校の入学祝いに印鑑を贈る意味
小学校の入学では、ランドセルや学習机は親御さんが用意するご家庭が多いでしょう。そこでお祖父様・お祖母様が「大人になっても残る品」を探して、印鑑を選ばれることがあります。この年齢で贈る印鑑には、ほかの品にはない役目があります。
- 全国銀行協会の案内では、お子様の口座は親御さんが開くことができ、届出印が要ります。贈った銀行印を、その届出印にします
- 入学祝いや誕生日の祝い金、お年玉を本人の通帳に入れていけば、大人になったときにそのまま渡せる貯金になります
- 口座を開くときに持っていくものや流れは子どもの銀行印はいつ作る?口座開設・誕生日・入学の節目で説明しています
- 15歳でアルバイトの口座を開くときや、18歳で一人暮らしの部屋を借りるときに、慌てて既製品を買わずに済みます
- 通帳と一緒に渡すときに、小学校の入学祝いに誰が贈った印鑑なのかを本人に伝えられます
- 渡す前に見ておく点は進学する子どもの銀行印は作り直す?通帳を渡す前の3つの確認点にまとめています
この使い方を前提にすれば、小学校の入学祝いでも早すぎることはありません。反対に「子どもが喜ぶ印鑑」を探すと、見た目の可愛らしさや小さな直径で選びがちです。そうした印鑑は、大人になってからは使いにくくなります。
贈る年齢で、本数と彫る名前が変わります
入学祝いの印鑑は、何歳で贈っても仕様は変わりません。変わるのは本数と、彫る名前の決め方です。
| 入学 | 本数 | 彫る名前 | 直径の目安 |
|---|---|---|---|
| 小学校・中学校 | 銀行印1本 | 姓か名。女の子は、結婚後も使える名だけで彫ることが多い | 12mmか13.5mm |
| 高校 | 銀行印・認印の2本 | 銀行印は姓か名、認印は姓 | 銀行印13.5mm、認印12mm |
| 大学 | 実印・銀行印・認印の3本 | 実印はフルネーム、銀行印は姓か名、認印は姓 | 実印15mm、銀行印13.5mm、認印12mm |
女の子の銀行印は、名だけで彫る方が多くいらっしゃいます。姓で彫ると、結婚で姓が変わったときに改印が必要になることがあります。名だけなら、そのまま使い続けられます。男の子でも、親御さんの印鑑と見分けやすいように、名だけにする方がいます。名前の字は住民票と同じ字体で彫ります。「髙」と「高」のような違いがないか、先に確かめておいてください。確かめ方は印鑑のプレゼントで名前の漢字を間違えない|旧字・異体字の確かめ方で説明しています。
高校入学で2本を贈る場合、認印はアルバイト先や学校の書類に本人が押しますので、読みやすい古印体か楷書体にします。銀行印は、まねされにくい吉相体か篆書体が一般的です。大学入学の3本セットでは、実印はフルネームで彫る方が多くいらっしゃいます。3本セットは直径が1本ずつ違いますので、本人が用途を取り違えにくくなります。大学入学の選び方は大学入学祝いに印鑑を贈るなら?一人暮らしで要る種類と名前・素材で詳しく説明しています。
先に3本を贈っておく、という考え方もあります
「小学校の入学祝いに3本セットを贈って、実印と認印はしまっておいてもらう」というご注文もあります。お祖父様・お祖母様がお孫さんに印鑑を贈る機会は、入学や成人など限られているからです。入学のたびに1本ずつ分けて贈るか、最初に3本をまとめて贈るかは、次の質問で決めます。
-
これから先の入学祝いも、自分が贈れそうですか
はい。高校や大学の入学祝いも自分が贈る入学のたびに1本ずつ足していく形が合います。小学校で銀行印、高校で認印、大学で実印を贈ります。3本とも同じ印材で注文すれば、3回に分けて贈っても、最後には見た目のそろった3本になります。最初の1本の印材と直径は、控えておいてください。あとの2本の大きさを決めるときに使います分からない。贈れるうちに贈っておきたい最初に3本セットを贈り、使う日まで親御さんに預かってもらう形が向いています。3本セットは、同じ印鑑を単品で3本そろえるより安くなります。桐箱か化粧箱を追加料金なしで選べますので、その箱がそのまま保管の箱になります。実印は15歳まで、認印は高校まで出番がありません。その間に傷めない素材としまい方は、次の項目で説明します
まとめて贈る場合も、実印の直径は大人が使うのと同じ15mm以上にしておきます。「小学生に15mmの実印は大きい」と思われるかもしれません。ですが、実印を契約に使うのは18歳を過ぎてからですので、大人の基準で選んでおけば困りません。
大人になるまで傷めない、素材の選び方
小学校の入学祝いで贈った印鑑は、本人が使い始めるまで10年前後しまっておくことになります。そのため素材は、押しやすさよりも、長くしまっておいても傷みにくいかどうかで選びます。
黒水牛と薩摩本柘も、ケースに入れて風の当たらない引き出しにしまえば、10年たっても傷みにくくなります。避けたいのは、ビニール袋に入れて押し入れにしまうことです。湿気がこもり、木の印材にはよくありません。素材ごとの苦手なものと、年に1回の点検のしかたは子どもの印鑑を大人になるまで保管する方法|素材別の注意点で説明しています。
贈ったあと、誰がどこにしまうか
入学祝いの印鑑は、贈ったあとのしまい場所まで決めておきます。そうすれば、大学入学のときに「あの印鑑はどこにしまったか」と探さずに済みます。年齢ごとの預かり方は次のとおりです。
銀行印は口座の届出印ですので、通帳と同じ場所にはしまいません。大人の実印などと一緒に、家の中の決まった引き出しに入れておきます。入金に印鑑は要りませんので、ふだんは取り出さずに済みます。
アルバイトを始めるなら、給与口座を開くときだけ銀行印を本人に渡します。口座ができたら、銀行印はまた預かっておきます。認印は学校の書類で使いますので、本人の机の引き出しにしまいます。
引っ越しの前に、「小学校の入学祝いにおじいちゃんがくれた印鑑だよ」と伝えて渡します。実印は、本人が住民票のある市区町村で登録します。親元を離れる前の準備は一人暮らしを始める子どもに持たせる印鑑|親元を離れる前の準備で説明しています。
お孫さんへの入学祝いの印鑑を実際に保管するのは、親御さんです。「口座の届出印にして、本人が大きくなるまで預かっておいて」と伝えておきましょう。銀行印が子ども用の文房具と一緒にしまわれてしまう、といったことを防げます。2本・3本セットなら桐箱を選べますので、その箱のまま保管でき、大切に預かってほしい品だということも伝わります。
相場と表書き、渡す時期
小学校の入学祝いでは、印鑑1本に祝い金を添える贈り方もあります。祝い金を本人の口座に入れると決めておけば、通帳の最初の記帳が入学祝いになります。高校の入学からは本人がすぐに使い始めますので、印鑑だけを入学祝いにしても役に立ちます。大学入学のときの価格の目安は、大学入学祝いに贈る印鑑の種類と価格で紹介しています。高校卒業と重なる時期なら、高校卒業祝いに印鑑を贈る|進路に合う銀行印・認印の選び方もご覧ください。
よくある質問
小学生に印鑑を贈るとき、可愛いデザインのものを選んでもいいですか
印鑑そのものは、大人になっても使える仕様で作ってください。銀行印なら直径は12mmか13.5mm、印材は黒水牛や薩摩本柘、チタンのような落ち着いたものにします。可愛らしさは、ケースの色で出せます。牛革のケースは黒と赤が無料で、ほかの色は950円からの追加料金で用意しています。お子様の好きな色のケースを選び、中の印鑑は大人と同じ仕様にしておけば、成長してからもそのまま使えます。
中学生の入学祝いに実印を贈っても、登録できないなら意味がないのでは
実印として使えるのは15歳で登録してからですが、印鑑を先に持っていても困ることはありません。3本セットで贈り、実印だけを15歳までしまっておく形になります。中学校の入学で1本だけ贈るなら、口座の届出印にできる銀行印のほうが、すぐに使い道があります。
小学校の入学祝いに贈った印鑑が、高校の入学のときにはもう古いのでは
印鑑には、服や文房具のような流行がありません。傷みにくい素材を選び、ケースに入れて引き出しにしまっておけば、10年たっても印面はそのまま使えます。お祖父様・お祖母様のなかには、小学校の入学祝いに贈っておく方もいらっしゃいます。高校や大学の入学のころに、自分が贈れるかどうか分からないからです。
親がすでに子どもの口座を親の印鑑で開いています。贈る意味はありますか
あります。親御さんの印鑑で開いた口座は、本人が管理を引き継ぐときに、届出印を変える手続き(改印)ができます。入学祝いの銀行印は、そのときに新しく届け出る印鑑として使えます。親御さんと同じ印鑑のまま大人になると困る場面は通帳を渡す前の3つの確認点で説明しています。
18歳の大学入学と、成人祝いは分けて贈るものですか
大学入学の18歳はすでに成年ですので、入学祝いと成人祝いをまとめて、3本セットを贈る方法があります。別々に贈るなら、入学祝いに銀行印と認印、20歳の成人式に実印を贈ります。18歳で贈る考え方は18歳の誕生日に印鑑を贈る|成人式を待たずに作る理由と選び方をご覧ください。
まとめ|入学祝いの印鑑は、本数・名前・しまい方の順に決める
入学祝いの印鑑は、次の順に決めていきます。まず、何歳の入学かで本数を決めます。小学校・中学校なら銀行印1本、高校なら銀行印と認印の2本、大学なら3本セットです。次に、高校や大学の入学祝いも自分で贈れそうかを考えます。贈れるなら入学のたびに1本ずつ、分からないなら最初に3本セットを選びます。
本数が決まったら、彫る名前と字体を決めます。女の子の銀行印は名だけ、実印はフルネームにする方が多く、字体は住民票で確かめます。直径は大人と同じ基準で、印材は黒水牛・薩摩本柘・チタンから選びます。最後に、誰がどこにしまうかを決めます。親御さんに「通帳とは別の引き出しで預かってほしい」と伝えてから贈ってください。
大人になっても使える仕様で、お名前に合わせて職人がお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。名だけの銀行印、旧字体の姓も備考欄で承ります。セットは桐箱か化粧箱を追加料金なしで選べ、そのまま保管の箱になります。のし、ご両親の自宅への直送にも対応。全国送料無料、5年保証です。
お子さんの年齢と、すでに口座があるかどうかをお問い合わせでお知らせいただければ、本数と彫る名前をご提案します。