CHAPTER 15 人生の節目・記念
厄除けのプレゼントに印鑑を贈る|厄年の相手に合わせた選び方と渡し方
厄年の家族や友人に、厄除けのプレゼントとして印鑑を贈る方法を説明します。長いもの・七色のもの・うろこ模様といった言い伝えの中で印鑑が選ばれる理由、厄年を気にする人・気にしない人・触れられたくない人それぞれへの渡し方、贈る時期、銀行印や実印の選び方、不安をあおらない言葉の添え方までまとめました。
公開日: 2026年9月24日
夫が来年42歳の本厄を迎える。娘が33歳になる。親しい友人が「今年は厄年で」とこぼしていた。そんなとき、何か厄除けになるものを贈りたいと考える方は多くいらっしゃいます。厄年の贈り物には昔から言い伝えがあり、印鑑もその中の1つとして選ばれてきました。ただし、厄年をどう受け止めるかは人それぞれです。気にしている方もいれば、まったく気にしない方、話題にされたくない方もいます。この記事では、相手の考え方に合わせた印鑑の選び方と、不安をあおらない渡し方を説明します。
印鑑は「長いもの」にあたる縁起のよい贈り物で、しかも毎日の暮らしで実際に使える品です。厄年を気にしている相手には厄除けの意味を添えて、気にしていない相手には誕生日や新年の贈り物として渡します。贈るのは銀行印が無難で、すでに持っているかどうかを聞ける間柄なら、実印や3本セットも喜ばれます。「厄年だから気をつけて」ではなく、「これからも元気で」という言葉を添えてください。
厄年の贈り物の言い伝えと、印鑑が選ばれる理由
厄年の人に贈るとよいとされる品には、いくつかの型があります。どれも神社やお寺が定めた決まりではなく、地域や家庭で受け継がれてきた風習です。
長いもの
「長い」が長寿に通じるとされ、帯、ベルト、ネクタイ、マフラー、ネックレスなどが贈られてきました。細長い形の印鑑も、この仲間に数えられます。
七色のもの
七つの色を身につけると七つの災いを避けられる、という言い伝えです。七色の組紐や、七色の石を連ねた腕輪がよく知られています。
うろこ模様のもの
三角形を並べた模様は、蛇や龍のうろこに見立てられ、魔除けの柄とされてきました。財布や小物入れ、風呂敷に使われます。
肌身離さず持つもの
お守りのように、いつも身近に置いておける品です。財布、キーケース、印鑑ケースなどがこれにあたります。
この中で印鑑が選ばれるのは、縁起だけで終わらないからです。印鑑には、自分の名前が彫られています。口座を作るとき、家を買うとき、大切な書類に自分の意思を示すときに使う道具ですので、昔から「自分の分身」として大切に扱われてきました。厄年の年齢は、男性の25歳、42歳、女性の19歳、33歳、37歳と、就職、結婚、住宅の購入といった節目に重なります。ちょうど印鑑が必要になる時期ですので、贈られてそのまま使えます。厄年の年齢の数え方と、印鑑が必要になる節目との重なりは、厄年に印鑑を作る意味は?厄除けの言い伝えと年齢別の選び方でくわしく説明しています。
神社本庁の案内によれば、厄年の「厄」は神事に奉仕する「役」に由来するとも言われ、もともとは晴れの年齢でもありました。厄年は悪いことが起きる年というより、体や立場が変わる時期に、身の回りを整える年と考えられます。そう考えると、長く使う道具を新しくする贈り物は、厄年の過ごし方に合っています。
相手が厄年をどう受け止めているかで、渡し方を変えます
同じ印鑑を贈るにしても、「厄除けに」と言って渡してよい相手と、そう言わないほうがよい相手がいます。ふだんの会話から、相手がどのタイプかを思い浮かべてください。
「来年は本厄だから、厄払いに行かないと」
厄年を気にしている方には、「長いものは厄除けになるそうだから」と由来を伝えると喜ばれます。願いを込めたい方には、開運印鑑という選択肢もあります。
「厄年?そういえばそうだったかな」
気にしていない方に厄年を強調すると、かえって気にさせてしまいます。「そろそろ良い印鑑を持ってもいい年だから」と、年齢の節目の贈り物にしてください。
「厄年とか、あまり言われたくない」
体調や仕事のことで不安を抱えている時期かもしれません。厄除けの意味は、贈る側の胸の内にしまっておけば十分です。
印鑑が厄除けの贈り物として優れているのは、この3つめの渡し方ができることです。お守りやお札は、渡した時点で「厄除け」だと伝わってしまいます。印鑑は、見た目にはただの上質な実用品ですので、意味を言わずに贈ることができます。
添える言葉は、心配よりも応援を
「今年は厄年なんだから、気をつけないとだめだよ」
「節目の年だから、長く使えるものを贈りたくて」厄年を、悪い年ではなく節目として伝えます
「これを持っていれば、悪いことは起きないから」
「元気で1年過ごせますようにと思って選んだよ」結果を約束せず、贈る側の願いとして伝えます
「最近ついてないみたいだから、印鑑を変えたほうがいいよ」
「いまの印鑑、学生のころのままだと言っていたから」相手の不運に結びつけず、使う場面から話します
誰から誰へ贈るか。間柄ごとの選び方
厄除けの贈り物は、親しい人から贈られるほど良い、と言われることがあります。実際に当店へご注文いただくのは、ご家族からの贈り物がほとんどです。
42歳の夫へ、妻から
実印か、3本セットを
住宅ローン、役職、親の相続と、実印を使う場面が増える年齢です。持っている印鑑を知っている間柄ですので、足りないものを選べます。
黒水牛の実印 16.5mm3本セット
33歳の娘へ、親から
下の名前で彫った銀行印を
結婚や出産で暮らしが変わる時期です。下の名前だけで彫っておけば、姓が変わっても使い続けられます。
白水牛の銀行印 13.5mm2本セット
25歳の息子へ、親から
実印と銀行印の2本セットを
車の購入や結婚を考え始める年齢で、実印を初めて作る方が多い時期です。親から贈られた実印は、長く大切に使われます。
黒水牛の2本セット
友人・きょうだいへ
銀行印を1本
実印は本人が選びたい方もいらっしゃいます。銀行印なら、すでに持っていても2つめの口座に使えますので、重なっても困りません。
黒水牛の銀行印 13.5mm
印鑑の種類に迷ったら、銀行印を選んでください。お金を守る印鑑ですので、厄除けの贈り物の意味にもよく合います。相手が持っている印鑑を聞ける間柄なら、実印と銀行印の2本セットや、認印を加えた3本セットにすると、桐箱か化粧箱に収まって贈り物らしい姿になります。彫る名前や直径の決め方は、プレゼント用印鑑の選び方|用途・名前・予算から決めるを参考にしてください。
贈る時期は、年の初めか誕生日
厄年は数え年で数えますので、元日に年齢が1つ増え、その日から厄年に入ります。神社本庁の案内では、厄祓いを受ける時期に決まりはなく、年が明けてから早い時期に受ける方が多いとされています。贈り物も、これに合わせると自然です。
- 12月年末に注文するお正月に渡すなら、12月の中ごろまでにご注文ください
- 1月〜2月お正月から節分まで厄祓いに行く方が多い時期です。贈り物もこの時期がいちばん多くなります
- 誕生日その年の誕生日に厄年に触れずに渡したい相手に向いています
- 前の年前厄に入る前に「来年に備えて」と、早めに贈る方もいらっしゃいます
ご注文から発送までは3〜7営業日です。年末年始は当店の休業日をはさみますので、お正月に間に合わせたい方は早めにご注文ください。渡す日が決まっている場合は、ご注文のときに日付をお知らせいただければ、間に合うかどうかをお返事します。
素材とケースで、厄除けの気持ちを形にする
印鑑の素材に「厄除けに効く」ものがあるわけではありません。ここでは、贈り物として長く使ってもらえる素材をご紹介します。
ケースは、黒か赤の牛革ケースが無料で付きます。赤は昔から魔除けの色とされてきましたので、厄除けの贈り物なら赤いケースを選ぶ方もいらっしゃいます。有料のカラー牛革ケースに替えることもできます。贈り物としての包み方は印鑑のギフトラッピングを、のし紙を付ける場合は印鑑の贈り物にのしは必要?をご覧ください。
縁起を大切にする相手には、開運印鑑という選択肢もあります
厄年を気にしていて、神社へのお参りやお守りを大切にしている相手には、開運印鑑が喜ばれます。お名前の画数を鑑定し、願う運気に合わせて印影を設計する印鑑で、鑑定書、桐箱、京都の下鴨神社でご祈祷いただいた印鑑お守りが付きます。
8つの運気のうち、北東の方位にあたる愛情運は、厄除けの意味も持つとされています。北東は昔から鬼門と呼ばれてきた方角です。健康と財産に関わるとされる蓄財運、家族運と組み合わせる方が多くいらっしゃいます。鑑定に使うのは贈る相手の姓名で、生年月日は分からなくても注文できます。くわしくは生年月日なしで開運印鑑を贈れる?で説明しています。
開運印鑑は縁起物で、厄を払うことや、何かの効果を約束するものではありません。お守りと同じように、「元気で過ごしてほしい」という贈る側の気持ちを形にする品です。縁起物に関心のない相手には、普通の印鑑のほうが素直に受け取ってもらえます。
よくある質問
厄年に新しいものを持つのは、よくないと聞きました
「厄年に新しいことを始めないほうがよい」という言い伝えは、家の新築や転職のような大きな変化を指すことが多く、身の回りの品を新しくすることまで避ける風習は一般的ではありません。むしろ、厄年には長いものや身につけるものを新しく贈る風習が各地にあります。気になる方は、前厄に入る前の年に贈るとよいでしょう。
印鑑は、目上の人に贈ると失礼になりませんか
印鑑を贈ること自体が失礼にあたる、という決まりはありません。厄除けの贈り物は家族や親しい間柄で贈るものですので、気にする必要はないでしょう。気になる言い伝えについては印鑑を贈ると縁起が悪い?言い伝えの真相と実際に困ることで説明しています。
本人に内緒で作れますか
名前の漢字が正確に分かれば、内緒で注文できます。戸籍どおりの字(旧字や異体字)を使っている方もいますので、年賀状や名刺で確かめてください。聞かずに決められること、聞いたほうがよいことは印鑑はサプライズで贈れる?にまとめています。
厄年が終わったら、その印鑑はどうしますか
そのまま使い続けてください。印鑑は、厄年のあいだだけ持つお守りではなく、その後の何十年も使う道具です。厄年をきっかけに贈られた印鑑が、家の契約や子どもの口座に使われていく、というのが、この贈り物のいちばん良いところです。
まとめ|厄除けの意味は、伝えても伝えなくてもよい
厄年の相手には、長いもの、七色のもの、うろこ模様のものを贈る言い伝えがあり、細長い形の印鑑もその1つとして選ばれてきました。印鑑は実用品ですので、厄年を気にしている相手には意味を添えて、気にしていない相手や触れられたくない相手には、誕生日や新年の贈り物として渡せます。種類に迷ったら銀行印を、持っている印鑑が分かる間柄なら実印やセットを選んでください。添える言葉は、「気をつけて」よりも「元気で過ごしてね」がよいでしょう。お正月から節分のころに渡すなら、年末の早い時期にご注文ください。
元気で過ごしてほしい人に、名前を彫った印鑑を贈る
京都の職人が、お名前に合わせて印影をデザインし、1本ずつ彫刻します。2本セットと3本セットは桐箱か化粧箱入りです。送料は無料で、ご注文から3〜7営業日で発送します。お届け先を相手のご住所にすることもできます。
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