CHAPTER 15 人生の節目・記念
教員への就職祝いプレゼント|学校で使う印鑑と記念品の選び方
教員採用試験に合格したお子様やお孫さんへの就職祝いの選び方です。出勤簿や指導要録など、先生が自分の認印を押す書類と、学校に備えてある印との違いを説明します。腕時計や鞄などの記念品との比べ方、学校で使う認印の直径と書体、本数と価格、渡す時期も紹介します。
公開日: 2026年10月5日
教員採用試験に合格したお子様やお孫さんが、4月から教壇に立ちます。お祝いには、仕事で役に立つ品を贈りたい。そう思って調べると、赤ペン、腕時計、鞄、印鑑と候補がいくつも挙がり、どれが実際に使われるのか見当がつきません。「先生は印鑑をよく押すと聞くけれど、学校に印があるのでは」と迷う方もいます。この記事では、先生がどんな書類に自分の認印を押すのか、学校に備えてある印とどう違うのかを説明します。そのうえで、ほかの記念品との比べ方、認印の選び方、本数と価格を紹介します。
教員への就職祝いには、学校で押す認印を含めた印鑑のセットが向いています。出勤簿や指導要録のように、教員が自分の名前の印を押す書類が学校にあるからです。校印や校長の印は学校のもので、先生本人の認印は自分で用意します。既製品しか持っていない相手には、給与口座の銀行印と、車の購入やローンの契約で使う実印も合わせた3本セットが合います。腕時計や鞄は、通勤の方法と本人の好みを聞いてから選びます。渡すのは、合格の知らせから4月1日の着任までの間です。
採用試験の合格から着任までの流れと、就職祝いを渡す時期
文部科学省の調査によると、令和7年度(2025年度)に公立学校の教員として採用されたのは37,375人です。受験者は109,123人で、競争率は2.9倍でした。採用者の半数近くを、小学校の先生が占めています。
公立学校の先生は地方公務員です。教育公務員特例法により、教諭は最初の1年間が条件付採用の期間で、同じ年に初任者研修も受けます。一般の地方公務員の条件付採用は6か月なので、その倍の長さです。就職祝いをこの1年目が始まる前に渡せば、着任の日から使ってもらえます。
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秋〜冬
合格の知らせを聞いたら、先に言葉で祝う
公立学校の採用試験は、多くの自治体で春から夏に行われ、秋までに合格が発表されます。ご家族なら、この日は食事などでお祝いします。品を贈るのは、このあとで構いません。
連絡を受けたとき -
2月〜3月
赴任する学校が決まったら、引っ越しの前に渡す
赴任する学校は、年度末が近づいてから知らされるのが一般的です。通勤の方法や引っ越しの有無が分かるので、鞄や腕時計を選ぶならこの時期です。印鑑は、着任の書類に間に合うように渡します。
手渡しできるとき -
4月1日
辞令を受けて着任する日
着任の日から、通勤や給与口座の届けをはじめ、名前を書いて印を押す書類が続きます。この日までに、本人の手元に届けておきます。
この日までに -
夏休み
間に合わなかったら、1学期が終わってから渡す
4月から7月は、授業の準備と初任者研修で慌ただしく過ぎます。夏休みに帰省したときに、「遅くなりましたが」とひとこと添えて渡してください。
遅れたとき
教員が学校で自分の認印を押す書類
学校教育法施行規則は、学校に備えなければならない表簿として、出勤簿、指導要録、出席簿などを挙げています。このうち、先生が自分の認印を押すことがあるのは、出勤簿と指導要録です。1年の流れに沿って見ていきます。
着任の日に出す書類と、給与口座の届けに押します。出勤簿に毎朝押す学校もあれば、ICカードやパソコンで出退勤を記録する学校もあります。
通知表の様式は、学校ごとに決まっています。担任の欄に印を押してから、子どもたちに渡す学校もあります。
文部科学省の通知では、各年度に学級担任者の氏名を記入し、押印することになっています。電子署名に代えることも認められています。
職員室で回ってくる文書を確かめたときや、休暇や出張を届けるときに押します。校務をパソコンで処理する学校では、紙に押す回数が減っています。
指導要録は、子ども1人ひとりの学籍と指導の記録です。同じ施行規則により、学籍に関する部分は20年間保存されます。担任の先生の印も、その子の記録と一緒に長く残ります。押す回数は自治体や学校によって違いますが、欠けにくい1本を用意しておくと安心です。
学校が用意する印と、先生が自分で用意する印
たしかに、学校にも印はあります。ただし、学校の印と先生個人の印では、押す人も押す書類も違います。先生が文具店で選ぶスタンプも加えて、3つに分けて整理しました。
学校や校長の名前で押す印です
- 校印、校長の職印卒業証書や証明書に押します。管理する人が決まっていて、新任の先生が自分の判断で押す印ではありません
- 受付印、日付印事務室の備品です。届いた文書の受け付けに使います
子どものノートや回覧の文書に押します
- 「見ました」などの評価のスタンプ受け持つ学年や教科によって、使う絵柄や言葉が変わります。着任してから本人が選ぶ品です
- 名前の浸透印インクが内蔵された、朱肉の要らない印です。回覧の確認などに使います
本人の名前を彫り、朱肉で押します
- 認印出勤簿、指導要録、届けの書類に押します。異動で学校が変わっても、同じ1本を使い続けます
- 銀行印と実印銀行印は給与口座の届出印です。実印は、車の購入や住宅ローンの契約で使います
浸透印と朱肉で押す認印の使い分けは、就職祝いは印鑑とシャチハタのどちら?で場面ごとに比べています。役所の公印と本人の印の違いは、公務員への就職祝いに印鑑をでも説明しています。
印鑑と腕時計・鞄・ペンを、学校での出番で比べる
教員への就職祝いでよく挙がる4つの品を、学校での出番と、選ぶ前に確かめることで比べました。どれも長く使えますが、腕時計・鞄・ペンは本人の好みを聞かないと選びにくく、印鑑は名前さえ分かれば用意できます。
腕時計
授業は時間割どおりに進むので、教室の時計だけでなく手元でも時間を確かめます。秒針があって文字盤の見やすいものが、授業中に役立ちます。
- 学校での出番
- 授業、テストの監督、校外学習の引率
- 確かめること
- 体育や水泳の指導が多い先生は、水に強いものを選びます
- 価格の目安
- 10,000〜30,000円
通勤の鞄
教科書、ノート、パソコンと、先生の荷物は重くなりがちです。A4の書類を折らずに入れられて、口が大きく開く鞄なら、出し入れが楽です。
- 学校での出番
- 毎日の通勤、研修や出張
- 確かめること
- 電車、自転車、車のどれで通うかで、向く形が変わります
- 価格の目安
- 20,000〜30,000円
ペン
採点や添削で、赤いペンは毎日使います。芯を替えられる金属の軸のものなら、インクがなくなっても軸を使い続けられます。
- 学校での出番
- 採点、連絡帳、会議のメモ
- 確かめること
- 太さや書き味の好みが分かれます。替え芯が手に入りやすい型を選びます
- 価格の目安
- 3,000〜20,000円
名前を彫った印鑑
認印は学校の書類に、銀行印と実印は給与口座や契約に使います。名前の字が分かれば用意でき、異動で勤め先が変わっても同じ印鑑を使い続けられます。
- 学校での出番
- 出勤簿、指導要録、届けの書類
- 確かめること
- 名前の字と、いま持っている印鑑の本数
- 価格の目安
- 2本セット 13,900円〜、3本セット 21,700円〜
印鑑以外の品もくわしく比べたい方は、就職祝いに長く使えるプレゼントも参考にしてください。
学校で使う認印の直径・書体・印材
学校の書類は、印を押す欄が小さいことがよくあります。就職祝いのセットに入れる認印は、次の組み合わせにしておくと、小さな欄にも収まります。
- 直径
- 12mm小さな欄に押すことが多い場合は10.5mmにします。13.5mmを超えると、欄からはみ出すことがあります
- 書体
- 古印体か隷書体誰の印かがひと目で読める書体です。銀行印と実印は、吉相体や篆書体で作る方が多いです
- 彫る名前
- 姓結婚後も旧姓のまま教壇に立つなら、その姓で彫ります
- 印材
- 黒水牛か薩摩本柘毎日のように押すなら、欠けにくい黒水牛が向いています。薩摩本柘なら、黒水牛より価格を抑えられます
- ケース
- 黒か赤の牛革グリーンやブルーなどの色は、追加料金で選べます。色を変えておくと、職員室で取り違えにくくなります
直径ごとに押したときの大きさは、認印のサイズはどう選ぶ?で比べています。公立学校の先生には、数年ごとに異動があります。認印は、そのたびに次の学校へ持っていきます。引っ越しを伴う異動では、実印の手続きも必要です。たとえば京都市では、ほかの市区町村へ転出すると印鑑登録が消えるため、転入先の役所で同じ実印を登録し直します。
相手が持っている印鑑で決める本数と、価格の目安
大学を出てすぐ先生になる人は、既製品の認印や親御さんの印鑑で済ませていることが多いでしょう。講師や民間企業を経て採用された人は、自分の印鑑を持っていることがあります。相手の状況ごとに、贈る本数と当店の価格をまとめました。
| 相手がいま持っているもの | 贈る本数 | 薩摩本柘 | 黒水牛 |
|---|---|---|---|
| 既製品の認印だけ | 実印13.5mm・銀行印12mm・認印10.5mmの3本セット | 21,700円 | 24,300円 |
| 既製品の認印だけ。実印を大きめにしたい | 実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mmの3本セット | 25,200円 | 30,200円 |
| 成人祝いで実印を持っている | 銀行印13.5mm・認印12mmの2本セット | 13,900円 | 15,600円 |
| 実印も銀行印もある | 学校で押す認印12mmを1本 | 6,400円 | 7,000円 |
3本セットは、同じ3本を1本ずつ買うより安くなります。2本・3本セットには朱肉と押印マットが付き、桐箱か化粧箱に入れてお届けします。3本それぞれの役割は、就職祝いの印鑑セットは何本必要?で説明しています。
よくある質問
学校はパソコンで事務をしていて、印鑑はあまり使わないと聞きました
校務をパソコンで処理する学校は増えていて、紙に押す回数は勤め先によって違います。ただ、銀行印と実印は、給与口座の届けや車の購入、ローンの契約など、学校の外で使う印鑑です。校務のやり方が変わっても、こちらの出番は変わりません。認印も、着任の書類や届けで押す場面が残っています。
「見ました」や名前のスタンプも一緒に贈れますか
子どもたちのノートに押すスタンプは、受け持つ学年や教科が決まってから選ぶ品です。着任したあとで本人が文具店で選んだほうが、使いやすいものがそろいます。就職祝いには、名前を彫った印鑑のように、どの学校に移っても使い続けられる品が向いています。
娘は結婚しても旧姓のまま教壇に立ちたいそうです。どの姓で彫りますか
学校で押す認印は、職場で名乗る旧姓で彫ります。銀行印は、姓が変わっても使い続けられるように、下の名前で彫る方法があります。実印は住民票の氏名で登録するので、結婚の時期が近いなら、娘さんと相談してから彫る名前を決めてください。くわしくは旧姓の印鑑は結婚後も使える?で説明しています。
私立学校の先生になる場合も、贈る品は同じですか
同じです。私立学校では書類の決まりが学校法人ごとに異なりますが、校印は学校のもので、認印・銀行印・実印は本人が用意します。採用の日程も学校によって違うので、勤め始める日を本人に聞いてから、渡す日を決めてください。
息子はまだ講師として働いていて、正式な採用ではありません。お祝いを贈ってもよいですか
贈って構いません。講師の先生も、出勤簿や届けの書類に自分の認印を押します。年度ごとに勤める学校が変わることもあるので、どこへでも持っていける自分の印鑑は役に立ちます。表書きを「御祝」にしておけば、正式な採用の前でも使えます。
まとめ|教員への就職祝いを決める順番
はじめに、相手がいま持っている印鑑を聞きます。既製品だけなら3本セット、実印を持っていれば銀行印と認印の2本セットです。次に、認印の直径を12mmにするか10.5mmにするかを決め、書体は古印体か隷書体を選びます。
結婚の予定がある相手には、職場で名乗る姓を確かめてから彫る名前を決めます。腕時計や鞄も一緒に贈るなら、赴任する学校が決まる2月〜3月まで待ってから選びます。印鑑は、4月1日の着任の書類に間に合うよう、3月の半ばまでに注文してください。
着任の日から押す先生の1本を、お名前に合わせて職人がお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。旧字体は備考欄で承り、彫る前の印影確認もできます。セットは桐箱か化粧箱を追加料金なしで選べ、本人の新しい住まいへの直送にも対応します。ご注文から3〜7営業日で発送、全国送料無料、5年保証です。
本数や彫る名前で迷うときはお問い合わせください。のしをご希望の場合も、ご注文の前にご相談ください。