CHAPTER 16 印鑑の贈り物・マナー
退職祝いに長く使えるプレゼント|実用性と記念性で選ぶ品
退職祝いに、長く使えるプレゼントを贈りたい方へ。定年の年齢と退職後の年数、贈った品が使われなくなる4つの理由、素材ごとの使える年数、実用性と記念性で並べた候補、退職後に印鑑を使う場面、職場・ご家族・友人それぞれの選び方、最終出社日に間に合う注文の時期を説明します。
公開日: 2026年10月5日
長年勤めた方が、まもなく退職します。花束は、1週間ほどでしおれます。手元に残って、長く使ってもらえる品を贈りたい。ところが、仕事で使っていた品は、退職すると出番がなくなります。退職したあとも使われる品を、どう見分ければよいのでしょうか。
退職祝いで長く使える品は、退職後の暮らしに使う場面があり、素材が傷みにくい品です。そこに名前や日付が入ると、記念としても残ります。どれにも当てはまるのが、金属の軸の筆記具と、名前を彫った印鑑です。印鑑は、退職金の受け取りや口座の整理など、退職後の手続きで押します。
退職してからの時間は、20年ほどあります
定年の年齢は、会社によって違います。厚生労働省の集計では、60歳とする企業が6割あまり、65歳とする企業が3割近くでした。
定年が60歳の会社でも、希望する方が65歳まで働ける仕組みを設けることが、法律で義務づけられています。65歳で退職した場合、平均余命は男性で19.68年、女性で24.52年です。退職祝いの品は、この先の20年ほどを一緒に過ごします。
退職祝いの品が使われなくなる、4つの理由
贈った品が引き出しにしまわれたままになるのには、理由があります。先に知っておくと、選ぶときに避けられます。
仕事でしか使わない品だった
名刺入れやネクタイ、仕事用の鞄は、通勤がなくなると出番が減ります。
選び方家や外出先、手続きの場で使う品にする
素材が傷んで、寿命が来る
布は洗うたびに薄くなり、革は乾くとひびが入ります。電池や部品が手に入らなくなる品もあります。
選び方金属や木、角のように、形が変わりにくい素材にする
好みや体型に合わなくなる
服は、体型が変わると着られません。色や柄の好みも、年とともに変わります。
選び方寸法がなく、色や柄に頼らない品にする
置き場所や手入れが負担になる
大きな飾りの品や、こまめな手入れが要る品は、受け取った方の仕事を増やします。
選び方引き出しに収まり、拭くだけで済む品にする
品の寿命は、素材で変わります
退職祝いに選ばれる品を、素材ごとに分けて、使える年数の目安を並べました。65歳で退職した場合の年齢も添えています。
年数は一般的な目安で、使い方や品によって変わります。布や革の品が劣るという話ではなく、買い替えながら使う品か、1つを使い続ける品かの違いです。
印鑑の素材ごとの寿命と手入れは、一生もののプレゼントの選び方で説明しています。
実用性と記念性で、候補を並べます
長く使える品を選ぶときは、使う回数に加えて、退職の記念として残るかどうかも見ます。縦に実用性、横に記念性を取って、候補を置きました。
退職祝いの候補の、実用性と記念性
右上にある品ほど、退職後もよく使い、記念としても残ります。花束は、その日の気持ちを伝える品です。右上の品に添えて渡すと、両方の役目を果たせます。実印は押す機会こそ少ないものの、相続や住まいの契約といった大きな手続きで使います。
退職後の暮らしで、印鑑を使う場面
退職の前後は、手続きが続きます。退職金や年金を受け取る口座を決め、使っていない口座を解約する方もいます。金融機関の窓口では、届け出た銀行印を使います。
その先には、相続や住み替えがあります。預金の相続では、相続人全員の印鑑証明書を求められるのが一般的です。
地域の活動に加わる方もいます。2021年の総務省の調査では、ボランティア活動をした方の割合は65〜69歳が23.4%で、年齢別で最も高くなっています。自治会や同好会の役を引き受けると、会計の書類や荷物の受け取りに認印を押します。退職後の手続きと印鑑の種類は、退職祝いに印鑑を贈るで詳しく説明しています。
贈る立場で、選ぶ本数が変わります
職場の部署一同から
銀行印と認印の2本セット
名字で彫る2本なら、職場でも字を確かめられます。黒水牛の15mm・12mmで18,000円です。10人で出し合えば、1人1,800円です。
2本セットご家族から
実印・銀行印・認印の3本セット
今の印鑑を、家で確かめられる立場です。1本を兼用しているなら、役目ごとに分けられます。黒水牛の18mm・16.5mm・13.5mmで46,500円です。
3本セット友人・元同僚から
認印を1本
届け出が要らないので、受け取った日から使えます。黒水牛の13.5mmは9,500円です。
認印実印は、住民票のとおりの字で市区町村に登録する印鑑です。職場から贈るときは、字を確かめやすい認印か銀行印にしておくと、間違いがありません。ご家族から贈る品の比べ方は、父の退職祝いに一生ものを贈るで紹介しています。
最終出社日に間に合わせる、注文の時期
当店は、ご注文から3〜7営業日で発送します。配達希望日は、ご注文日の9日後から30日後までの間で指定できます。最終出社日や送別会の2週間前までに注文しておくと、余裕があります。職場の連名なら、お金を集めたり名前の字を確かめたりするので、もう1週間ほど早く動きます。
よくある質問
印鑑を贈ると、「まだ働け」という意味に取られませんか
印鑑に、そうした決まった意味はありません。「これからの暮らしの手続きに使ってください」と添えて渡します。気になる方は、退職祝いに印鑑は縁起が悪い?をご覧ください。
花束と品の両方を用意したほうがよいですか
両方でなくても構いません。花束はその場を華やかにし、品はあとに残ります。花を小さくして、そのぶんを品に回す方法もあります。
定年ではなく、転職や家庭の事情で辞める方にも贈れますか
贈れます。印鑑は、次の職場でも、家の手続きでも使えます。結婚で名字が変わる予定の方には、下の名前で彫る銀行印が向いています。
相手がすでによい印鑑を持っていたら、無駄になりませんか
認印は、玄関用と書類用のように、2本あっても使い道があります。実印や銀行印は、替えたいかどうかを聞いてから選んでください。
名入れの品は、しまう場所に困ると聞きました
飾るだけの名入れの品は、置き場所に困ることがあります。印鑑は、名前が入っていることが役目の道具です。ケースごと引き出しに収まります。
まとめ|使う場面、素材、記念の順に確かめます
はじめに、退職後の暮らしで使う場面があるかを考えます。次に、素材が傷みにくいかを見ます。最後に、名前や日付で記念が残るかを確かめます。
印鑑に決めたら、贈る立場に合わせて本数を選び、名前の字を確かめます。最終出社日の2週間前までに注文してください。
1本から贈るなら、認印(黒水牛13.5mm 9,500円)があります。乾燥や湿気を気にせずにしまえるチタンの実印は、15mmで31,800円です。納期のご相談は、お問い合わせからどうぞ。