CHAPTER 16 印鑑の贈り物・マナー
両親へのペアの記念品に印鑑を|お揃いの素材とケースの選び方
ご両親の結婚記念日や、そろっての還暦・退職に、2人それぞれが使えるペアの記念品を贈りたい方へ。夫婦湯呑みやペアの時計と印鑑の違い、お父様とお母様で持っている印鑑が違う理由をまとめました。印鑑の状態で決める3つの揃え方、素材とケースでお揃いにして名前と大きさで分ける考え方、ケースの色の組み合わせ、予算と渡し方まで説明します。
公開日: 2026年9月29日
両親の結婚記念日、そろって迎える還暦、お父様の退職とお母様の誕生日が重なる年。子どもから両親2人へ、ペアの記念品を贈りたいという方は少なくありません。夫婦湯呑みやペアのグラスは定番ですが、両親の家にはもう食器がたくさんあって、何を選べばいいか迷うものです。そこで選ばれているのが、お父様とお母様それぞれの名前を彫った印鑑です。素材とケースの色をそろえれば見た目はお揃いになり、彫る名前はそれぞれ違うので、2人とも自分の1本として使えます。見た目はそろえたいけれど、2人が取り違えては困る。そこをどう分けるかが、ペアで贈るときの勘どころです。
両親へペアで印鑑を贈るなら、素材とケースの色でお揃いにし、彫る名前と大きさで2本を分けます。まずお父様とお母様が今持っている印鑑を確かめ、足りない役目をそろえます。2人とも一から揃えるなら3本セットを2組、2人とも銀行印だけ新しくしたいなら銀行印を2本。黒水牛の3本セットを2組贈ると67,600円で、きょうだい3人で出し合えば1人あたり約22,500円です。
ペアの記念品の定番と、印鑑の違い
両親へのペアの記念品には、食器やグラス、腕時計、旅行など、いくつもの候補があります。どれも喜ばれる品ですが、「2人とも毎日使うか」と「何年残るか」で並べてみると、違いがはっきりします。
両親へのペアの記念品を、2つの見方で並べると
右上にある品ほど、2人それぞれの暮らしの中で長く使われます。腕時計は好みが分かれやすく、食器は割れたり欠けたりして数年で替えることがよくあります。
印鑑は、郵便物の受け取りや口座の手続き、住まいや相続の書類と、お父様にもお母様にも出番があります。食器のように割れる心配がなく、縁が欠けても彫り直せる素材なら、何十年も使い続けられます。旅行や食事と組み合わせて、「旅行の夜に渡す品」として用意する方もいらっしゃいます。
父と母では、持っている印鑑が違います
贈る前に、お父様とお母様がそれぞれどんな印鑑を持っているかを確かめます。同じ家で暮らしていても、2人の事情はたいてい違います。
実印印鑑登録した印鑑
銀行印口座の届出印
認印ふだん押す印鑑
確かめ方内緒で聞くなら
お母様の実印がまだないなら、ペアの贈り物はお母様にとって初めての実印になります。お母様の名前の彫り方や素材の選び方はお母様の還暦祝いに印鑑を贈るで、お父様の印鑑の点検のしかたはお父様の日に印鑑を贈るで詳しく説明しています。
揃え方は、両親の印鑑の状態で3通り
お揃いといっても、お父様とお母様で同じ種類をそろえる必要はありません。両親の印鑑の状態に合わせて、次の3つから選びます。価格はいずれも黒水牛の例です。
3本セットを2組
お父様は1本で何でも済ませている、お母様は実印を持っていない。そんな両親なら、実印・銀行印・認印を1人1組ずつ。2人の印鑑の役目が、ここですっきり分かれます。
2組で 67,600円お父様 16.5mm・15mm・12mm 37,400円+お母様 15mm・13.5mm・12mm 30,200円父には銀行印、母には実印
種類は違っても、同じ素材と同じ系統のケースにすれば、並べたときにお揃いに見えます。お父様の実印はそのままに、兼用していた銀行印を分けます。
2本で 27,300円お父様 銀行印15mm 12,000円+お母様 実印15mm 15,300円銀行印を2本
2人とも実印は持っている、でも銀行印が古い、旧姓のまま、というときに。年金を受け取る口座の届出印を、新しい1本に替えてもらいます。
2本で 21,500円お父様 15mm 12,000円+お母様 13.5mm 9,500円迷ったときは、3本セットを2組にしておくと後で困りません。お父様とお母様の印鑑が役目ごとに分かれ、どれを銀行に届けたか分からなくなることもなくなります。3本セットで揃える意味は印鑑3本セットの選び方で詳しく説明しています。
揃えるのは素材とケース、分けるのは名前と大きさ
両親の印鑑は、同じ引き出しや同じ棚にしまわれることがほとんどです。見た目をお揃いにしすぎると、どちらがお父様の1本か分からなくなります。お揃いにするところと、分けるところを決めておきます。
名字だけで、同じ大きさにすると
同じ字で同じ大きさの2本は、ケースから出すと見分けがつきません。実印は、同じ世帯の人がすでに登録している印鑑では登録できません
名前と大きさで分けると
実印はそれぞれのフルネームで、お父様を1段大きく。お母様の銀行印を名前だけにすると、お父様の銀行印とも取り違えません
お揃いにするのは、素材、ケースの色の系統、セットに付く箱です。書体もそろえると、並べたときの統一感が出ます。分けるのは、彫る名前と直径です。京都市の印鑑登録の決まりでは、同じ世帯の人がすでに登録している印鑑は登録できないとされています。実印を2人分贈るときは、それぞれのフルネームで彫るのが基本です。夫婦で印鑑を揃えるときの考え方は結婚記念日にペアの印鑑をでも説明しています。
ケースの色で、お揃いにする
素材を同じにしたら、ケースの色で対にします。ご両親の好みに合わせて、2色を選んでください。セットの場合は、1本ずつ色を選べます。
お父様とお母様で対にする、ケースの色追加料金は1本あたり。黒・赤は標準で無料です
- お父様は黒、お母様は赤標準の2色なので、追加料金がかかりません。還暦のお祝いなら、赤いケースがそのまま還暦の色になります追加料金なし
- お父様はネイビー、お母様はピンク落ち着いた紺と、やわらかなピンク。黒や赤より明るく、贈り物らしい華やかさが出ます13.5〜15mmは+1,100円
- お父様はブラウン、お母様はイエロー革らしい茶色と、明るい黄色の組み合わせです。黄色は引き出しの中でも見つけやすい色です13.5〜15mmは+1,100円
- 濃い緑と、明るい緑ダークグリーンとライトグリーンで、同じ色の濃淡に。色でお揃いだと分かり、濃さで見分けられます13.5〜15mmは+1,100円
- 2人ともパープル紫は古希や喜寿のお祝いの色とされています。同じ色にするときは、印鑑の直径を1段変えておきます13.5〜15mmは+1,100円
- 銀花のイエローとピンク銀箔の装飾が華やかなケースです。結婚記念日や長寿のお祝いの晴れやかな席に13.5〜15mmは+1,600円
カラー牛革の追加料金は、10.5〜12mmで+950円、13.5〜15mmで+1,100円、16.5〜18mmで+1,300円です。鶴と亀を描いた鶴亀ケース(13.5〜15mmは+2,600円)もあり、長寿のお祝いによく合います。
3本セットや2本セットには、桐箱か化粧箱が追加料金なしで付きます。2組とも桐箱にそろえると、箱を並べたときにもお揃いになります。単品の印鑑には箱が付きません。箱に入れて渡したいときは、セットをお選びください。
きょうだいで出し合うときの予算
両親2人分となると、1人で贈るより金額が上がります。きょうだいで出し合う方が多いので、人数ごとの例を並べました。
2人×10,750円=21,500円
銀行印を2本 黒水牛 お父様15mm・お母様13.5mm。年金の口座の届出印を新しくするときに3人×約22,500円=67,600円
3本セットを2組 黒水牛 お父様16.5mm・15mm・12mm、お母様15mm・13.5mm・12mm。桐箱を2つそろえて4人×約24,950円=99,800円
3本セットを2組 白水牛(柄) 飴色の模様が1本ずつ違う、あたたかみのある素材で予算を抑えたいなら、薩摩本柘の3本セットを2組にすると53,800円(お父様28,600円・お母様25,200円)です。のし紙には「子供一同」と書くか、全員の名前を年上から右に並べます。のしの書き方は還暦祝いに印鑑を贈るで図にしています。
ペアの印鑑を贈る機会
両親へのペアの記念品は、2人がそろって迎える節目に贈ると、渡す理由がはっきりします。
- 結婚記念日銀婚式・金婚式に結婚25年、50年の節目に。2人の名前を1本ずつ彫る品は、夫婦の記念日によく合います
- 60歳の誕生日2人の還暦に同い年の両親や、同じ年に還暦を迎える両親に。赤いケースを添えて
- 退職の日お父様やお母様の退職に退職後は、年金の口座や住まいの手続きで印鑑の出番が続きます
- 9月の第3月曜日敬老の日にお孫さんと一緒に贈れば、敬老の日のお祝いにもなります
- 住み替えのとき実家の片付けや引っ越しに古い印鑑を整理して、2人の印鑑を新しくするきっかけに
結婚記念日の呼び名に合わせた素材の選び方は結婚記念日に印鑑を贈るで紹介しています。
両親に渡すときの段取り
2人分は、1回のご注文でまとめてお届けできます。お名前の字はそれぞれの商品のお名前の欄に入れ、包装の色は1点ずつ指定できます。お父様の分を青、お母様の分を赤の包装にすると、開ける前からどちらの品か分かります。
離れて暮らす両親には、当店から実家へ直接お送りすることもできます。配達希望日は、ご注文日の9日後から選べます。当店の荷物には手紙を同封できないため、メッセージは郵便で別に送るか、電話で「届いたら開けてね」と伝えておきます。直送のときは、代金引換やあと払いを選ぶと両親に請求が届いてしまうので、贈る側で支払いを済ませる方法を選んでください。
受け取った両親がすることも伝えておきます。新しい実印は、住まいの市区町村で印鑑登録をし直します。新しい銀行印は、これまでの印鑑、新しい印鑑、通帳、本人確認書類を持って、口座のある金融機関で届け出を変えます。
よくある質問
父と母の印鑑を、同じ印影で作ることはできますか
お作りしていません。実印は、同じ世帯の人がすでに登録している印鑑では登録できないため、1人ずつ名前の違う印影にします。銀行印も別々にしておけば、1本をなくしたときに2人分の手続きをせずに済みます。
父と母で素材を変えてもお揃いに見えますか
見えます。お父様は黒水牛、お母様は白水牛のように色を対にして、ケースを同じ系統の色にそろえる方法があります。素材が同じほうが手入れのしかたは1つで済みます。
母は旧姓の印鑑を今も使っています。新しい名字で作っていいですか
作れます。旧姓のまま届けている口座があるなら、口座の名義と届出印を変える手続きが必要になります。仕事で旧姓を使い続けている場合もあるので、使い分けをお母様に確かめてから決めます。旧姓の印鑑の扱いは旧姓の印鑑は結婚後も使える?で説明しています。
両親の名前の字が正しいか、どう確かめればいいですか
実印は住民票に記載されたとおりの字で作ります。「髙」「﨑」のような字が名前に入っていないかは、両親宛ての郵便物や年賀状では分からないこともあります。心配なときは、きょうだいの誰かが両親にさりげなく聞くか、ご注文時の備考欄に字の形が分かるよう書いてください。
まとめ|決める順番
ペアの印鑑は、4つを順に決めていきます。まず、お父様とお母様が今どんな印鑑を持っているかを確かめます。次に揃え方です。2人とも一からなら3本セットを2組、足りない役目だけなら種類を分けて贈ります。3つ目が素材で、2人とも同じにすると並べたときにまとまります。最後にケースの色を、対になる2色から選びます。配達希望日はご注文日の9日後から選べますので、渡す日から逆算してご注文ください。
父と母、それぞれの名前で1本ずつ。同じ素材とケースの色で、お揃いにしてお届けします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。ケースの色は1本ずつ選べ、セットには桐箱か化粧箱が付きます。2人分を1回のご注文でまとめて、実家への直送にも対応。全国送料無料、5年保証です。
「お父様の分は青、お母様の分は赤の包装で」「お母様は名前だけで」といったご希望は、ご注文時にそれぞれの商品で指定できます。旧字体のお名前は備考欄にお書きください。