CHAPTER 16 印鑑の贈り物・マナー
米寿祝いに印鑑を贈る|見分けやすい名前・ケース・書体の選び方
米寿祝いに印鑑を贈りたい方へ。米寿の由来と生まれ年の早見、88歳の方の印鑑をご家族も見分けられるようにする3つの方法(彫る名前・ケースの色・書体)、黄色や鶴亀のケースの選び方、眺めて楽しめる素材、印鑑の控えの残し方を説明します。
公開日: 2026年10月5日
お祖父様やお祖母様が、88歳の米寿を迎える。ご家族が集まるお祝いの席で、名前の入った品を贈りたい。そう考えて印鑑を候補にしたものの、88歳の方が新しい1本を使いこなせるのかが気になります。引き出しには古い印鑑が何本もあって、どれを銀行に届けたのか、ご家族にも分からないというお宅もあります。この記事では、米寿に贈る印鑑を、見分けやすさから選ぶ方法を説明します。
米寿に贈る印鑑は、彫る名前、ケースの色、書体の3つを1本ずつ変えて、見分けられるように作ります。実印はフルネーム、銀行印は下の名前、認印は姓で彫ります。ケースは、米寿の色の黄色を1本に使い、残りは別の色にします。贈りやすいのは、届け出の要らない認印か、銀行印と認印の2本セットです。どの印鑑をどこに届けたかは、紙に書いてご家族と共有します。
米寿は88歳のお祝いで、色は黄色や金茶色です
米寿は、88歳の長寿を祝う年祝いです。「米」という字を分けると「八」「十」「八」になることから、この名前が付きました。「よねの祝い」とも呼ばれます。末広がりの「八」が2つ重なるので、数字そのものも縁起がよいとされてきました。
88歳を迎える人数
- 男性10万人のうち88歳を迎える人数34,918人
- 88歳の女性の平均余命6.69年
- 88歳の男性の平均余命5.11年
出典:厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表の概況」。88歳を迎える人数は、令和7年の年齢ごとの死亡率が続くと仮定して計算した数です。
この計算では、女性のおよそ6割、男性のおよそ3人に1人が88歳を迎えます。米寿は、多くのご家庭で祝えるようになった節目です。
88歳の方の印鑑は、ご家族も見分けられるようにしておきます
88歳になると、銀行や役所へご家族が付き添うお宅があります。通帳や印鑑のしまい場所を、ご家族が知っておくこともあります。銀行によっては、ご本人があらかじめご家族を代理人として届け出ておく仕組みもあります。
そのときに困るのが、どの印鑑がどの役目なのかが分からないことです。同じ黒いケースに入った印鑑が何本も出てくると、窓口で1本ずつ押して確かめることになります。新しく贈る印鑑は、ご本人だけでなく、手伝うご家族にも見分けられるように作っておきます。
見分ける手がかりは、彫る名前、ケースの色、書体の3つです。順に説明します。
見分け方1|彫る名前を、印鑑ごとに変えます
3本とも同じ名前で彫ると、印面を見ても区別がつきません。役目ごとに彫る名前を変えておくと、押した跡を見ただけで、どの印鑑かが分かります。鈴木千代さんの印鑑を例にしました。
京都市の場合、実印として登録できるのは、住民票の氏名、氏だけ、名だけ、またはその組み合わせを表した印鑑です。名前の字は、役所から届いた書類で確かめてください。旧字体で登録されている方もいらっしゃいます。
見分け方2|ケースの色を、1本ずつ変えます
ケースを開けなくても見分けられるのが、色を変える方法です。当店では、セットの印鑑でも、ケースを1本ずつ選べます。米寿の色の黄色と、縁起のよい柄のケースを紹介します。
たとえば3本セットなら、実印を鶴亀、銀行印を牛革のイエロー、認印を標準の黒にする分け方があります。黒水牛の3本セット(実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mm)は30,200円です。ケースの追加料金3,700円を足すと、33,900円になります。色の決め方は、印鑑のプレゼントはケースも選ぶも参考にしてください。
見分け方3|書体を変えると、押した跡でも分かります
書体は、印鑑ごとに選べます。実印と銀行印には、線が込み入って読み取りにくい書体が使われます。まねをされにくいからです。認印は、誰が押したかが伝わるように、読みやすい書体にします。
ご本人が印面を見て確かめにくくなっていても、ご家族が押した跡を見れば、認印かどうかがすぐに分かります。
眺めて楽しめる素材を選ぶと、記念の品になります
88歳の方に贈る印鑑は、使う道具であると同時に、お祝いの記念でもあります。箱を開けたときに目を引く素材なら、眺める楽しみも一緒に贈れます。
白水牛は、透明感のある乳白色の印材です。白水牛(柄)には茶色の模様が入り、同じ柄は2つとありません。本象牙は、きめが細かく、やわらかなつやがあります。白い印材は、黄色や鶴亀のケースと並べると、色の違いがはっきり出ます。落ち着いた色が好みの方には、つやのある黒水牛が合います。
2本セットと3本セットは、桐箱か化粧箱に入れてお届けします。桐箱ごと棚に置いておけば、しまい場所がそのまま決まります。箱の違いは、印鑑のプレゼントは桐箱入りでで説明しています。
どの印鑑をどこに届けたかを、紙に残します
見分けやすく作っても、どこに届けたかの記録がないと、あとでご家族が困ります。印鑑を渡すときに、次のような控えを一緒に作っておくと、手続きのたびに探さずに済みます。
印鑑の控え(例)
- 実印
- 鶴亀のケース・「鈴木千代」○○区役所に登録。印鑑登録証は、仏間の引き出しに保管
- 銀行印
- 黄色のケース・「千代」△△銀行と、ゆうちょ銀行に届け出。通帳とは別の場所に保管
- 認印
- 黒のケース・「鈴木」届け出なし。玄関の小引き出しに置く
控えは、ご本人と、手続きを手伝うご家族が1枚ずつ持ちます。印影そのものは、控えに押しません。
全国銀行協会は、通帳と届出印を別々の場所に保管するようすすめています。控えにしまい場所を書くときも、通帳と銀行印を同じ引き出しにまとめないようにします。ご家族の印鑑の置き場所の決め方は、家族の印鑑の収納と見分け方にまとめました。
よくある質問
88歳の祖父に、実印まで新しく作る意味はありますか
今の実印が欠けていたり、見当たらなかったりするなら、作り直しておく意味があります。登録のし直しが負担になりそうなら、届け出の要らない認印か、銀行印と認印の2本セットにします。
祖母は、もう自分で印鑑を押すことがほとんどありません
記念の品として、認印を1本贈る方法があります。名前を彫った印鑑は、ご本人だけの品です。桐箱に入れて飾っておき、必要なときだけ使ってもらえます。
孫一同で贈るなら、どのくらいの予算になりますか
お孫さん4人で5,000円ずつ出し合うと、20,000円です。黒水牛の銀行印と認印の2本セット(15mm・12mm)18,000円に、イエローのケースを1本足せます。
のし紙の表書きは、どう書きますか
「祝米寿」か「米寿御祝」と書きます。水引は、紅白か金銀の蝶結びです。当店でのしをご希望のときは、ご注文の前にお問い合わせください。
夫婦そろって80代です。2人分を贈るときはどうしますか
お2人のケースの色を分けます。素材を揃えて色で見分ける方法は、複数の印鑑を見分けやすくする5つの工夫で紹介しています。
まとめ|種類を決めて、名前・色・書体を1本ずつ分けます
はじめに、ご本人が窓口へ出向けるかどうかを考えて、認印1本、2本セット、3本セットのどれにするかを決めます。次に、印鑑ごとに彫る名前を分け、役所から届いた書類で字を確かめます。
ケースは、黄色を1本に使い、ほかの印鑑は別の色にします。書体は、認印だけ読みやすいものにします。印鑑が届いたら、ご家族と一緒に控えを作ってください。
1本ずつ名前とケースを選んで、京都の職人がお作りします
セットの印鑑でも、彫る名前、書体、ケースの色を1本ずつ指定できます。黄色のケースや、鶴亀のケースもご用意しています。2本セット・3本セットは、桐箱か化粧箱に入れてお届けします。送料無料、5年保証です。
- 届け出は銀行だけで済みます銀行印・認印の2本セット銀行印15mm・認印12mmの組み合わせで、薩摩本柘 15,100円、黒水牛 18,000円、白水牛(柄)28,300円2本セットを見る →
- 実印も作り直すなら実印・銀行印・認印の3本セット黒水牛 30,200円、白水牛(柄)44,200円(15mm・13.5mm・12mm)3本セットを見る →
- 記念の1本として姓を彫った認印13.5mmで黒水牛 9,500円、白水牛(柄)14,300円認印を見る →
- 黄色や鶴亀の柄を選ぶ印鑑ケースの色と柄牛革10色、銀花3色、鶴亀の見本と追加料金ケースを見る →
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