CHAPTER 07 サイズ・形・選び方
10.5mmの印鑑は何に使う?認印の定番サイズと向く人
10.5mmは既製の三文判と同じ大きさで、認印の定番の直径です。どの押印欄に収まるか、きれいに彫れる名前、銀行印や実印にできるか、12mmとの選び分け、価格とセットをまとめました。
公開日: 2026年10月6日 更新日: 2026年10月7日
注文画面で認印の直径を選ぼうとすると、いちばん小さい10.5mmが目に入ります。「小さすぎないか」「銀行印にも使えるのか」「三文判と同じ大きさなら、わざわざ作る意味があるのか」。店頭でも、こうしたご質問をよくいただきます。この記事では、10.5mmの大きさと使い道、きれいに彫れる名前、12mmとの選び分けを順にお話しします。
10.5mmは、認印として使う直径です。既製の三文判と同じ大きさで、当店の認印では12mmに次いで2番目に選ばれています。出勤簿や回覧の小さな確認欄にも収まり、細くて軽いので、かばんや筆箱に入れて持ち歩く方に向きます。姓2文字なら、画数が多すぎなければきれいに収まります。「齋藤」「渡邊」のように線の多い姓や、3文字以上の姓なら、12mmのほうが線にゆとりが出ます。当店では銀行印は12mmから、実印は13.5mmからお作りしているので、10.5mmを選べるのは認印だけです。
10.5mmの印鑑は、どのくらいの大きさ?
まず、10.5mmという直径の基本をまとめます。印鑑のサイズは、名前を彫った面(印面)の直径を指します。
- 直径
- 10.5mm。当店の個人印鑑でいちばん小さい直径です。既製の三文判と同じ大きさで、浸透印(シャチハタなど)の印面9mm前後より少し大きくなります
- 印影の広さ
- 12mmの印影の約4分の3、13.5mmの約6割の面積です。出勤簿や回覧の確認欄のような小さな枠に収まります
- 用途
- 認印です。宅配便の伝票、職場の書類の確認欄、回覧板、申込書の押印欄などに押します
- 彫る名前
- 姓だけを彫るのが一般的です。2文字で画数が多すぎなければ、きれいに収まります。「林」のような1文字の姓は、「林印」のように「印」を添えて彫る方法もあります
- 当店での人気
- 認印の直径で2位です(1位は12mm、3位は13.5mm)。3本セットでは、実印13.5mm・銀行印12mmと組み合わせた、女性の人気2位の組に入ります
- 価格
- 薩摩本柘 5,800円、彩樺 6,400円、黒水牛 6,700円、チタン 11,900円。直径が小さいぶん、同じ印材のなかでいちばん手ごろです
三文判と同じ大きさでも、中身は違います。既製の三文判は型から作るため、姓が同じなら印影も同じになります。当店の認印は、職人がお名前の字を組み、10.5mmの印面に合わせて線の太さと配置を決めてから彫刻します。姓と書体が同じでも、ほかの方と同じ印影にはなりません。
10.5mmはどの押印欄に合う?
認印の直径は、ふだん押している書類の押印欄を思い浮かべると選びやすくなります。10.5mm、12mm、13.5mmの差は、欄に収まるかどうかで見えてきます。
出勤簿、回覧板、社内の確認欄は、1辺10〜12mmほどの小さな枠が並んでいることが多いです。10.5mmなら枠からはみ出さず、隣の欄にかかりません。13.5mmだと、枠いっぱいか、少しはみ出します。
申込書や届出書の「印」の欄は、1辺12〜15mmほどが多いです。10.5mmだと、枠に対して少し小さく見えることがあります。気になる方には12mmをおすすめします。
不動産や車の契約書の実印欄は、15mm前後の印影に合わせて大きめに取られていることが多いです。ここに押すのは市区町村に登録した実印で、当店では13.5mm以上でお作りしています。
押印欄の大きさは書類を作る側が決めるので、全国共通の決まりはありません。ただ、認印を押す欄は小さく、実印を押す欄は大きい傾向があります。小さな欄に押すことが多い方には、10.5mmが向いています。
10.5mmにきれいに収まる名前、窮屈になる名前
10.5mmの印面は、12mmより線を置ける場所が狭くなります。名前ごとの収まりと、おすすめの直径を表にしました。
「山田」「田中」「木村」2文字で、画数の少ない姓
きれいに収まります10.5mmか12mm「林」「森」「関」1文字の姓
収まります10.5mm。「林印」のように「印」を添えると印面が埋まります「さとう」「みさき」ひらがなの姓や名
収まります10.5mmか12mm。線が少ないので小さい印面に向きます「齋藤」「渡邊」「櫻井」2文字で、画数の多い姓
彫れますが、線が細くなります12mmか13.5mm「長谷川」「佐々木」3文字の姓
彫れますが、1字が小さくなります12mmか13.5mm「山田太郎」フルネーム
1字が小さくなりすぎますフルネームは13.5mm以上の実印に彫ります表で「彫れますが」とした行も、10.5mmで作れないわけではありません。職人が線の太さを調整して彫ります。ただ、線が細くなるぶん、朱肉のつき方によっては印影がかすれやすくなります。毎日押す認印なら、1段大きくして線にゆとりを持たせるのがおすすめです。書体は、小さな印影でも名前を読み取りやすい古印体か隷書体が向いています。詳しくは認印の書体はどう選ぶ?をご覧ください。
10.5mmを銀行印や実印にできる?
「認印と銀行印を10.5mmの1本で済ませたい」というご相談もあります。決まりの面と、当店のおすすめを分けてお答えします。
10.5mmの本来の使い道です
当店の認印は10.5mmからお作りしています登録も届け出もしない印鑑なので、大きさの決まりはありません。実印・銀行印より1段か2段小さくしておくと、押す前にひと目で見分けられます。
向く方小さな確認欄が多い職場の方、持ち歩く方、すでに12mmの銀行印を持っている方
届け出はできますが、当店の銀行印は12mmからです
認印と兼ねないことをおすすめします全国銀行協会の案内に、届出印の大きさの決まりは挙げられていません。10.5mmの印鑑を届け出ること自体はできます。ただ、認印と銀行印を同じ1本にすると、宅配便の伝票に押すたびに、口座の届出印と同じ印影を人に見せることになります。
気をつけること届出印は、通帳と別の場所にしまっておくのが基本です。毎日持ち歩く認印と兼ねると、それができません
登録の要件は満たしますが、当店の実印は13.5mmからです
認印と見分けるため、大きく作ります京都市では、印影が1辺8mmの正方形に収まらず、1辺25mmの正方形に収まる印鑑を登録できます。10.5mmはこの範囲に入ります。ただし、三文判のように同じ形で量産された既製品は登録できません。当店の実印が13.5mmからなのは、認印と見分けやすくし、フルネームを彫るゆとりを持たせるためです。
気をつけること大きさの決まりは、市区町村によって違うことがあります。お住まいの市区町村の案内で確かめてください
10.5mmが向く方、12mmにしたほうがよい方
当店の認印は12mmと10.5mmが人気の1位と2位で、この2つで迷う方が多くいらっしゃいます。押す場面、名前、持ち方、持っている印鑑の4つで比べます。
小さな欄に押す方、持ち歩く方に
- 押す場面出勤簿、回覧板、社内の確認欄のように、小さな枠が多い職場の方
- 名前画数の少ない2文字の姓、1文字の姓、ひらがなの名前
- 持ち方かばんや筆箱に入れて持ち歩く方。細くて軽いので、かさばりません
- 持っている印鑑銀行印が12mmの方。認印を1段小さい10.5mmにすると、ひと目で見分けられます
線にゆとりを持たせたい方に
- 押す場面申込書や届出書のように、1辺12〜15mmの押印欄に押すことが多い方
- 名前「齋藤」「渡邊」のように画数の多い姓、「長谷川」のように3文字の姓
- 持ち方手が大きく、細い印鑑は持ちにくいと感じる方
- 持っている印鑑銀行印が13.5mmか15mmの方。認印を12mmにすると、銀行印との差が開きすぎません
12mmや13.5mmも含めた直径の決め方は、認印のサイズはどう選ぶ?にまとめています。どんな書類に押すかを一覧で見たい方は、認印を使う場面は?をご覧ください。
10.5mmの認印の価格とセット
10.5mmは、同じ印材ならいちばん安い直径です。単品の価格と、10.5mmの認印が入るセットを並べます。
銀行印・認印の2本セット銀行印12mm・認印10.5mm
- 薩摩本柘11,500円
- 黒水牛13,000円
3本セット実印13.5mm・銀行印12mm・認印10.5mm
- 薩摩本柘21,700円
- 黒水牛24,300円
実印・認印の2本セット実印13.5mm・認印10.5mm
- 薩摩本柘15,600円
- 黒水牛17,600円
3本セットで10.5mmの認印が入るのは、実印13.5mm・銀行印12mmとの組み合わせで、女性の人気2位です。単品で3本そろえるより安く、桐箱か化粧箱に入れてお届けします。女性の人気1位の実印15mm・銀行印13.5mmの組み合わせでは、認印は12mmになります。
よくある質問
男性が10.5mmの認印を使うのは、小さすぎますか
小さすぎることはありません。認印の直径に男女の決まりはなく、押印欄の大きさに合わせて選びます。小さな確認欄が多い職場なら、男性でも10.5mmを選ぶ方がいます。手が大きく、細い印鑑は持ちにくいと感じる方には、12mmをおすすめします。
三文判と同じ大きさなら、既製品を買うのと何が違いますか
いちばんの違いは印影です。型から作る三文判は、同じ姓の人と印影が重なります。当店の認印は1本ずつ字を組んで彫るので、ほかの方と重なりません。黒水牛やチタンのように、欠けにくい印材を選べることも違いです。詳しくは印鑑の専門店と100円ショップの違いをご覧ください。
シャチハタと10.5mmの認印は、どう使い分けますか
浸透印(シャチハタなど)は、朱肉が要らない手軽さが利点です。ただ、ゴムの印面は変形しやすいため、届出印に使えない銀行があり、役所の書類でも断られることがあります。朱肉で押す10.5mmの認印なら、そうした書類にも使えます。どの場面でどちらを使うかは認印とは?シャチハタとの違いにまとめています。
子どもに持たせる最初の印鑑を、10.5mmにしてもよいですか
お子様が学校や職場で使う認印なら、10.5mmで差し支えありません。大人になっても同じ大きさで使えます。ただ、お子様の銀行印として贈るなら、12mmか13.5mmをおすすめしています。将来15mmの実印を作ったとき、銀行印が認印より大きく実印より小さくなり、3本を見分けやすいためです。
10.5mmの認印のケースは、どんな大きさですか
当店の認印には、牛革のケースが付きます。10.5mmのケースは12mmと共通の小サイズで、筆箱や小さなポーチにも入ります。色は黒と赤なら無料で、ほかの色にすると追加料金がかかります。
10.5mmの認印をなくしたら、どうすればよいですか
認印は登録も届け出もしていないので、役所や銀行への手続きは要りません。新しい1本を作れば済みます。ただ、同じ印鑑を銀行印としても使っていた場合は、銀行に連絡して届出印を変える必要があります。手順は認印をなくしたら?をご覧ください。
まとめ|押す欄、彫る名前、持っている印鑑の順に見る
はじめに、ふだん押している書類の押印欄を思い浮かべます。出勤簿や回覧のような小さな欄が多いなら10.5mm、申込書のような1辺12〜15mmの欄が多いなら12mmです。次に、彫る名前を見ます。画数の少ない2文字の姓、1文字の姓、ひらがなの名前なら10.5mmで収まります。画数の多い姓や3文字の姓なら、12mmか13.5mmにします。最後に、持っている印鑑との段差を確かめます。銀行印が12mmなら認印は10.5mm、13.5mmなら12mmが目安です。銀行印と実印は、10.5mmとは別に、それより大きい直径でそろえます。
三文判と同じ大きさで、同じ印影は2つとない1本を10.5mmの認印を、お名前に合わせて京都の職人がお作りします