CHAPTER 15 人生の節目・記念

転職祝いに長く使えるプレゼント|職場が変わっても使える品の選び方

転職祝いに長く使えるプレゼントの選び方を説明します。職場が変わっても使い続けられる名刺入れ・ボールペン・腕時計・印鑑を仕事と私生活の両方で比べ、働き方や贈る方との間柄に合う品と予算、渡す時期とのしの書き方をまとめました。

公開日: 2026年10月4日

朝の光が入る書斎の、明るい木の机を斜めから見た写真。奥に、鉢植えと白いマグカップと布張りのノートを入れた段ボール箱がある。手前には、薄紙を敷いた箱に入った濃い茶色の革の名刺入れ、黒い万年筆、文字盤が無地で金属のベルトの腕時計、閉じた濃い茶色の革の印鑑ケース、灰色の布の上に置いた黒い印材が並び、後ろに本棚がぼんやり見える
転職祝いに長く使える品 次に職場が変わっても、そのまま使い続けられる品を選びます

友人や同僚、ご家族の転職が決まったとき、お祝いのプレゼントに何を選ぶかは決めにくいものです。就職祝いと違い、相手はすでに社会人で、仕事の道具をひととおり持っています。新しい職場の服装や決まりも、贈る側には分かりません。この記事では、そうした相手にも長く使ってもらえる品の条件と、候補の比べ方、働き方や間柄ごとの選び方を説明します。

先に結論

転職祝いのプレゼントで長く使えるのは、職場が変わってもそのまま使い続けられる品です。名刺入れ、金属軸のボールペン、腕時計、名前を彫った印鑑がこれに当たります。なかでも向いているのは、就職のころに急いで揃えたまま使っている品の買い替えです。印鑑は、新しい職場の書類にも、私生活の契約にも使います。認印1本から贈れます。実印・銀行印・認印がどれも既製品の方には、3本セットで揃え直すという選択肢もあります。

転職は、1年に330万人が経験する節目です

330万人過去1年間に仕事を変えた人の数
(2025年平均)
  • 25〜34歳82万人
  • 35〜44歳55万人
  • 45〜54歳57万人

出典:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2025年(令和7年)平均結果の概要」。

年齢別に見ると、25〜34歳が82万人で、ほかの年代より多くなっています。20代の終わりから30代にかけては、就職のときに揃えた持ち物が傷んでくる時期でもあります。転職は1回とは限らないので、その先また職場が変わっても使える品を選ぶと、長く手元に残ります。

職場が変わると替わる品と、持ち続ける品があります

仕事の持ち物の移り変わりを、就職してから転職したあとまで並べると、次のようになります。

名刺や社員証は会社が用意するもので、辞めるときには返します。鞄や靴は、毎日の通勤で傷むので、数年ごとに買い替えます。長く使える転職祝いは、帯が端から端までつながっている品のなかから選びます。

転職は、就職のころに揃えた品を買い替える時期でもあります

社会人になるときに急いで揃えた品を、そのまま使い続けている方がいます。新しい職場に移るのは、そうした持ち物を見直すよいきっかけです。

持ち物就職のころは転職するいまは価格の目安
名刺入れ

入社の前に急いで買った、手ごろな品

角がすれて、形が崩れてきています。中身が新しい会社の名刺になるので、替えどきです

5,000〜15,000円
筆記具

もらいもののボールペンや、まとめ買いの品

商談や契約の席でも使える、金属軸の1本に替えると長く使えます

5,000〜20,000円
腕時計

学生のころから使っている時計

立場や取引先が変わる時期に、落ち着いた形の品へ替える方がいます

20,000〜50,000円
鞄

就職活動で使った黒い鞄

持ち手や底が傷んでいます。電車か車かなど、新しい通勤の方法が分かってから選びます

20,000〜50,000円
印鑑

文具店で買った既製品の認印

同じ型で大量に作られるため、同じ姓の方が買えば同じ印影になります。名前に合わせて彫る印鑑に替えると、その心配がなくなります

9,500〜30,200円

こうした品は、本人も「そのうち替えよう」と思いながら、後回しにしがちです。まだ使えるので、自分ではなかなか買い替えるきっかけがつかめません。お祝いとして贈れば、新しい職場の初日から使ってもらえます。持ち物の買い替えから贈り物を選ぶ考え方は、欲しいものがない人へのプレゼントでも紹介しています。

転職祝いの候補を、仕事と私生活の両方で比べます

候補になる品を6つ並べました。仕事と私生活それぞれでの出番、使える年数、好みで外しにくいかどうか、名前を入れられるかで比べています。

品仕事で私生活で使える年数好みで外しにくさ名入れ
名刺入れ革の品 5〜10年新しい名刺と一緒に使い始めます 刻印で名入れ
ボールペン・万年筆金属軸の品 数十年替え芯やインクを交換して使います 軸に名入れ
腕時計 10〜20年電池やベルトは交換できます 裏蓋に名入れ
通勤の鞄 3〜5年通勤の方法で、合う形が変わります 名入れなし
タンブラー机で使う品 数年在宅勤務の机でも使えます 品によって名入れできます
名前を彫った印鑑認印・銀行印・実印 数十年5年保証が付きます 名前を彫ります

●が多いほど出番が多く、好みで外しにくい品です。使える年数は一般的な目安です。

腕時計と鞄は出番の多い品ですが、色や形の好みが分かれます。サプライズで贈るより、本人と一緒に選ぶほうが向いています。ボールペンと印鑑は、相手の好みを詳しく知らなくても用意できます。

新しい職場での働き方に合わせて選びます

同じ品でも、働き方によって出番が変わります。新しい職場の様子を、本人に聞ける範囲で確かめてください。

出社して机で働く

机の上や書類仕事で使う品

聞かずに選べます

社内の書類や来客の対応で、ペンや名刺入れを毎日使います。押印の手続きが残っている職場なら、認印を机の引き出しに入れておくと便利です。

向く品ボールペン、名刺入れ、認印

外回りや接客が多い

人前で取り出す品

聞かずに選べます

取引先やお客様の前で、名刺入れやペンを取り出します。腕時計も相手の目に入ります。傷みの目立たない、落ち着いた色と形を選びます。

向く品名刺入れ、ボールペン、腕時計

在宅勤務が多い

自宅の机や私生活で使う品

働き方を聞いてから選びます

通勤の鞄や名刺入れは、出番が減ります。それより、自宅の机まわりや、仕事を離れた場面で使う品のほうが役に立ちます。

向く品ボールペン、タンブラー、銀行印や実印

制服や作業着で働く

職場の外で使う品

職場の決まりを聞いてから選びます

医療、製造、調理などの職場には、腕時計や装飾品を外す決まりのあるところがあります。持ち込める品も限られます。休日や自宅で使う品から選んでください。

向く品財布、休日に使う腕時計、印鑑

印鑑は、職場が変わってもそのまま使い続けます

転職で印鑑を使うのは、主に入社の手続きです。書類に押印欄があれば、認印を押します。会社の指定で給与の口座を新しく開くときは、銀行印が要ります。一方、実印の登録や、いまある口座に届け出た印鑑は、職場が変わってもそのまま使えます。

どの種類を贈るかは、相手がいま使っている印鑑で決めます。既製品の認印を使っている方には、名前に合わせて彫った認印を贈ります。給与の口座を新しく開く方には、銀行印が向いています。3本とも既製品なら、3本セットで揃え直す贈り方もあります。

2本セットなら、認印を職場で、銀行印を私生活で使えます。贈られた銀行印は、いま使っている口座に届け出ることもできます。全国銀行協会の案内によると、窓口へ持って行くのは、これまでの届出印、新しい印鑑、通帳、本人確認書類です。

種類や彫る名前の決め方は、転職祝いに印鑑を贈るで説明しています。本人が自分で揃え直す場合の順番は、転職で印鑑を新しくするなら?にまとめました。

贈る方との間柄で、品と予算が変わります

同僚の連名で

送別会で渡すなら、持ち帰りやすい小さな品にします。名刺入れやボールペン、黒水牛の認印(13.5mm 9,500円)が予算に収まります

合わせて10,000〜15,000円
友人から

好みを知っている間柄なら、色や形で選ぶ品も贈れます。数人で出し合うと、銀行印・認印の2本セット(黒水牛13,000円〜)にも手が届きます

1人 3,000〜10,000円
ご家族から

仕事と私生活の両方で使う品を、少し予算をかけて選べます。実印・銀行印・認印の3本セット(黒水牛24,300円〜)なら、3本をまとめて新しくできます

10,000〜30,000円
配偶者やパートナーから

毎日の様子を見ているので、傷んでいる品が分かります。鞄や腕時計は、本人と一緒に選べます。再出発の記念に、実印を上質な印材で作り直す方もいます

10,000〜30,000円

転職祝いを渡す時期と、のしの書き方

渡す時期 退職日から入社日までの間同僚は最終出社日か送別会で、ご家族や友人は入社前の週末などに渡します
表書き 「御祝」送別の意味で贈るなら「御餞別」です。水引は紅白の蝶結びにします
名入れの品の注文 渡す日の2週間前まで当店の印鑑は、ご注文から3〜7営業日で発送します

退職日から入社日までに渡せなかったときは、入社から1か月以内を目安にします。表書きの「御栄転御祝」は、同じ会社のなかで昇進して異動する方へのお祝いの言葉なので、転職には使いません。

よくある質問

転職先の服装や決まりが分かりません。何を選べばよいですか

職場の決まりに左右されない品を選びます。ボールペンと印鑑は、服装や職種に関係なく使えます。腕時計や鞄は、入社して様子が分かってから、本人と一緒に選ぶほうが確かです。

相手が何を持っているか分かりません

新しい職場の話題から聞いていくと自然です。「名刺はすぐ作るの?」「給料の口座は指定される?」と尋ねると、名刺入れや銀行印が要るかどうかが分かります。

花やお菓子だけでは、足りませんか

花やお菓子だけでも、お祝いの気持ちは伝わります。送別会では花束が定番です。形に残るお祝いもしたい方は、花に小さな品を1つ添えてください。

上司や先輩の転職にも、品を贈ってよいですか

贈って構いません。目上の方には、現金より品が向いています。連名にすると、相手もお返しに気を使わずに済みます。

独立や起業のための退職です。同じ品でよいですか

独立する方には、事業で使う品が向いています。個人で仕事を始める方への贈り物は、フリーランスの独立祝いプレゼントで紹介しています。

印鑑を贈ると、相手がすでに持っている印鑑と重なりませんか

名前に合わせて彫った実印・銀行印・認印を3本とも持っている方には、重なります。贈る前に、いま使っている印鑑が既製品かどうかを聞いてください。既製品を使っている方なら、買い替えのよい機会になります。

まとめ|働き方、いま使っている品、間柄の順に確かめます

最初に、新しい職場での働き方を聞きます。出社か在宅か、制服があるかで、仕事で使える品が変わります。次に、相手がいま使っている品を確かめます。就職のころから替えていない品があれば、それが候補です。

最後に、相手との間柄から予算を決めます。名前を入れる品は、字を確かめてから、渡す日の2週間前までに注文してください。

職場が変わっても使い続ける品

転職祝いの印鑑を、お名前に合わせて職人がお作りします

京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。印鑑ケースと保証書が付き、セットは桐箱か化粧箱に入れてお届けします。ご注文から3〜7営業日で発送、全国送料無料、5年保証です。

SOURCES

出典

1年間に転職した人の数と年齢別の内訳は、総務省統計局の労働力調査(詳細集計)2025年平均結果を参照しました。届出印を替えるときに窓口へ持って行くものは、全国銀行協会の案内を参照しました。品ごとの価格帯と使える年数、贈る方ごとの予算は、当店でのご相談と一般的な慣習をもとにした目安です。入社の手続きで印鑑が要るかどうかは、会社によって違います。当店の価格は2026年10月時点の税込価格です。

  1. 総務省統計局. 労働力調査(詳細集計)2025年(令和7年)平均結果の概要. https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/gaiyou.pdf,(参照 2026-10-04).
  2. 全国銀行協会. 困った!銀行印の紛失と変更. 教えて!くらしと銀行. https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-f/7489/,(参照 2026-10-04).