CHAPTER 15 人生の節目・記念
成人祝いの相場はいくら?関係別の金額と18歳・20歳の贈り時期
成人祝いの相場は、親から1万〜5万円、祖父母から1万〜5万円、おじ・おばから1万〜3万円、兄弟姉妹から1万円前後、友人から3千〜1万円が目安です。成年年齢が18歳になっても、成人式は多くの自治体で20歳を対象に行われているので、贈る時期は20歳の成人式の前後が自然で、18歳の誕生日に贈るなら親と時期を合わせます。関係別の相場、渡す日の決め方、祝儀袋の書き方、現金だけにするか品物を添えるか、お返しの考え方、贈与税の心配まで説明します。
公開日: 2026年9月27日
身内や親しい人が成人を迎える。お祝いをしたいけれど、いくら包むのが普通なのか、成年年齢が18歳になった今は18歳と20歳のどちらで贈るのか、渡す日はいつがよいのか。成人祝いは、出産祝いや結婚祝いに比べて贈る機会が少なく、相場も時期も分かりにくいお祝いです。この記事では、親、祖父母、おじ・おば、兄弟姉妹、友人のそれぞれの立場での相場、18歳と20歳のどちらで贈るかの決め方、渡す日の候補、祝儀袋の書き方と現金の包み方、現金だけにするか品物を添えるか、お返しと贈与税の考え方まで、順に説明します。品物を添えるなら何が向くかも、当店で多いご相談をもとにお伝えします。
成人祝いの相場は、親と祖父母が1万〜5万円、おじ・おばが1万〜3万円、兄弟姉妹が1万円前後、友人が3千〜1万円が目安です。贈る時期は、成年年齢は18歳になりましたが、成人式は多くの自治体で20歳を対象に1月の成人の日の前後に行われていますので、20歳の成人式の前後がいちばん自然です。次の成人の日は2027年1月11日で、正月の帰省に合わせて渡す家が多くなります。18歳の誕生日や高校卒業で贈る場合は、親と時期を合わせれば失礼にはなりません。祝儀袋は紅白の蝶結び、表書きは「御成人御祝」。現金だけでも十分にお祝いになりますが、大人になった記念として残る品を1つ添える家も多く、当店では名前を彫った印鑑を現金に添える形が選ばれています。
関係別の相場。親と祖父母は幅が広く、遠い関係ほど低くなります
成人祝いに決まった金額はありません。ただ、贈る人と本人の関係で、おおよその幅はあります。当店でのご相談と一般的な慣習をもとに、関係別の目安を並べます。
親の相場に幅があるのは、親は現金より「成人式の着物やスーツを用意する」「実印を作る」といった品物の形でお祝いをする家が多いからです。祖父母は、親と分担して記念に残る品を贈る立場で、3万円前後がいちばん多くなります。おじ・おばは、姪・甥と会う頻度で1万円から3万円の間で決めます。兄弟姉妹は、社会人になった兄や姉から学生の弟や妹へ贈る形が多く、1万円前後が目安です。友人や親の友人は、現金より品物で贈る方が多く、金額は3千円から1万円ほどになります。
おじ・おばの立場での選び方は姪・甥の成人祝いに何を贈る?で、祖父母の立場は孫の成人祝いに印鑑をで、それぞれ詳しく説明しています。
金額は、本人との関係と「ほかに何を出しているか」で上下します
同じ関係でも、金額を上下させる事情があります。上に動く事情と下に動く事情を並べます。
- 小さいころから面倒を見てきた、家が近くてよく会う姪・甥や孫
- 初孫、長男・長女など、家として最初の成人
- 入学祝いや就職祝いをまだ贈っておらず、成人祝いでまとめて祝う
- 自分の子どもの成人のときに、相手からお祝いをもらっている
- 同じ年に高校卒業や大学入学、就職のお祝いを贈っている
- 成人式の着物やスーツの費用を親と分担している
- 孫や姪・甥が何人もいて、全員に同じ金額で贈る必要がある
- 本人がすでに社会人で、成人式の記念として軽く祝いたい
もらった側が困らない金額にする、という考え方も大切です。高すぎるお祝いは、本人や親に「お返しをどうしよう」と気を使わせます。相場の幅の中で、無理のない金額にしてください。孫や姪・甥が何人もいる場合は、最初の1人に贈った金額が、あとの子の基準になります。最初の1人のときに、続けられる金額にしておくことが大切です。
18歳と20歳、どちらで贈るか
2022年4月から成年年齢が18歳になり、法律上は18歳の誕生日で大人になります。法務省の案内では、18歳になると親の同意なしに携帯電話の契約や一人暮らしの部屋の賃貸、クレジットカードの作成ができるようになる一方、お酒とたばこは20歳のままです。成人式については、法律の決まりはなく各自治体の判断で行われ、多くの自治体では1月の成人の日の前後に20歳の人を対象に実施しているとされています。京都市も「はたちを祝う記念式典」として、20歳を迎える人を対象に開いています。
つまり、法律上の成人は18歳、お祝いの節目としての成人式は20歳、という2つの区切りがあります。どちらで贈っても失礼にはなりませんが、家の中で時期がばらばらになると、本人は同じお祝いを2回受け取ることになりますし、贈る側も重なります。次の3つの考え方から、家ごとに1つに決めてください。
いちばん多い形です。成人式と正月の帰省が近く、家族が集まる席で渡せます。祖父母、おじ・おば、親戚はこの時期に合わせるのが自然です。
本人が18歳で一人暮らしや進学を始めているなら、印鑑など暮らしで使う品は成人式では遅いことがあります親が「大人になった日」として誕生日に祝う家。高校卒業と進学・就職が続き、契約や口座開設が始まる時期なので、実印や銀行印はこの時期に間に合わせると出番があります。
親戚には18歳で贈ると伝えておかないと、20歳でもう一度お祝いが届きます18歳の誕生日には親が実印や3本セットなど暮らしで使う品を、20歳の成人式には親戚が現金や記念品を、と役割で分ける家。
「18歳は親、20歳は親戚」と決めて親戚に伝えておくと、重なりません迷ったら、贈る側が親でないなら親に「成人のお祝いは18歳と20歳のどちらで考えている?」と一言聞くのが確実です。18歳の誕生日で贈る場合の考え方は18歳の誕生日に印鑑を贈るで説明しています。
渡す日の候補。成人式の前後に、3つの日があります
20歳で贈ると決めたら、次は「いつ渡すか」です。成人の日は1月の第2月曜日で、内閣府の案内では2027年は1月11日です。渡す日の候補を、早い順に並べます。
-
12月
年内のうちに
遠方で正月に会えない場合に、直送や郵送で年内に届けます。「成人の日を前に」と手紙を添えれば、早すぎることはありません。
直送・郵送向き -
1月1日〜3日
正月の帰省で
いちばん多い渡し方です。家族が集まる席で、お年玉とは別に祝儀袋で渡します。「今年は成人だから、お年玉じゃなくてお祝いね」の一言で区別がつきます。
手渡し向き -
1月11日前後
成人式の当日・前日
親が晴れ着姿を見送るときや、式のあとの食事の席で。親からのお祝いはこの日に渡す家が多く、親戚は式の写真をもらったお礼を兼ねて後日でも構いません。
親・同居家族向き -
1月中〜誕生日
式のあと、落ち着いてから
成人式に間に合わなくても、1月中なら「成人おめでとう」で自然に渡せます。それを過ぎたら、20歳の誕生日を次の区切りにします。
遅れたときに
品物を添える場合は、渡す日から逆算して注文します。当店の納期は通常3〜7営業日で、年末年始は休業日が入ります。正月に渡すなら12月上旬までに、成人式の直前に渡すなら12月中旬までに注文しておくと安心です。名前を彫る印鑑は、注文のあとに印影を確認する日数も見ておいてください。
祝儀袋の書き方と、現金の包み方
成人は一生に一度ですが、お祝いとしては「何度あってもよい慶事」の扱いで、水引は紅白の蝶結びです。結び切りは結婚など一度きりのお祝いに使うものなので、成人祝いには使いません。
- 水引
- 紅白の蝶結び。印刷されたものでも構いません
- 表書き(上段)
- 「御成人御祝」「祝御成人」「御祝」のいずれか。4文字を避けたい場合は「祝御成人」か「御祝」に
- 名前(下段)
- 贈る人のフルネーム。夫婦連名なら夫のフルネームの左に妻の名を。家族一同なら「○○家一同」
- 中袋
- 表に金額を旧字体の漢数字で(壱・弐・参・伍・萬)、裏に住所と氏名。お札は新札で、肖像が表の上に来る向きに揃えます
- 渡し方
- 袱紗(ふくさ)に包んで持参し、相手の前で取り出して両手で渡します。郵送なら現金書留で
お札は、できれば新札を用意します。銀行の窓口や両替機で替えられますが、年末は混みますので、12月の早いうちに用意しておくと慌てません。品物を一緒に贈るときは、品物にはのし紙を掛け、現金は祝儀袋に入れて、別々に整えます。のしの表書きは祝儀袋と同じ「御成人御祝」です。当店では、注文の備考欄でのしのご希望を承ります。品物と現金を一緒に贈るときの整え方は現金と印鑑を一緒に贈るに、のしの詳しい作法は印鑑の贈り物にのしは必要?にまとめています。
現金だけにするか、品物を添えるか
成人祝いは、現金だけでも失礼にはなりません。本人は学生であることが多く、現金がいちばん役に立つのも事実です。ただ、現金は使えばなくなります。「大人になった記念」として何かを残したい、と考える方は、現金に品物を1つ添えます。予算を現金と品物に分ける例を挙げます。
1万円兄弟姉妹、いとこから
2万円おじ・おばから。いちばん多い組み合わせ
3万円祖父母から。親と分担して
5万円親から。着物やスーツと別に
品物には、18歳から始まる「自分の名前で契約する暮らし」で使うものが向きます。印鑑は、口座を作るとき、部屋を借りるとき、いつか車や家を買うときに本人の名前で押す道具で、成人の記念品として何十年も残ります。何を添えるかを広く比べたい方は成人祝いに長く使えるプレゼントを、予算別の品は成人祝いのプレゼント予算1万〜3万円をご覧ください。
実印は1人1本しか登録できません(京都市の案内では印鑑登録は1人につき1個)。親が実印を用意する家が多いので、親戚が印鑑を添えるなら銀行印か認印に。親がまだ何も用意していないなら、3本セットを親と分担して贈る形もあります。種類の決め方は成人祝いに印鑑を贈るなら?で説明しています。
お返しは基本的に不要。お礼の連絡と写真で十分です
成人祝いに、品物でのお返し(内祝い)は基本的に要りません。本人はまだ学生か社会人になったばかりで、親戚もそれを分かって贈っています。その代わり、本人から電話かメッセージでお礼を伝え、成人式の晴れ着姿の写真を送ります。祖父母や親戚にとっては、この写真がいちばんのお返しです。
受け取った本人がすること
- 1受け取った日のうちに、本人からお礼を伝える
親を通さず、本人の声で伝えます。「お祝いありがとう。大切に使います」の一言で十分です。
- 2成人式のあと、写真を送る
晴れ着やスーツ姿の写真を、祖父母や親戚に。遠方で式に来られなかった人ほど喜びます。
- 3高額なお祝いには、親が「お返し」を相談する
5万円を超えるようなお祝いを受け取ったときは、親が本人と相談して、菓子折りや地元の品を持って挨拶に行く家もあります。金額の3分の1程度が目安で、それ以上は要りません。
印鑑を受け取った本人が、その後どう使い始めるかは成人祝いにもらった印鑑はどう使う?で説明しています。
贈与税の心配は要りません
成人祝いの現金に贈与税がかかるのか、と心配される方がいます。国税庁の案内では、個人から受け取る祝い金など、社会通念上相当と認められる金品には贈与税がかかりません。相場の範囲の成人祝いであれば、税金の心配は要りません。また、贈与税には年間110万円の基礎控除があり、その年に受け取った贈与の合計がこの範囲に収まれば申告も不要です。祖父母が孫の将来のためにまとまった金額を渡したい場合は、成人祝いとは別に考え、税理士や税務署に相談してください。
贈る立場別のまとめ
ここまでの内容を、贈る立場ごとに1行ずつまとめます。
価格の目安
現金に添える品として当店で選ばれている印鑑と、その価格です。1本なら、親が実印を用意することが多いので銀行印を。親と分担するなら3本セットを。
よくある質問
成人式に出ない子にも、成人祝いは贈りますか
贈ります。成人祝いは式に出ることへのお祝いではなく、大人になったことへのお祝いです。式に出ないなら、成人の日の前後にこだわらず、正月の帰省や20歳の誕生日に渡してください。
18歳で贈ったあと、20歳の成人式でも何か渡すべきですか
2回贈る必要はありません。18歳で贈ったなら、20歳の成人式は「おめでとう」の言葉と、食事に誘う程度で十分です。どうしても形にしたいなら、少額の現金か、写真をもらったお礼を兼ねた菓子折りなどにとどめます。
お年玉と成人祝いを、同じ正月に渡すのは変ですか
変ではありませんが、袋は分けてください。お年玉はポチ袋に、成人祝いは祝儀袋に入れ、「成人のお祝いは別だよ」と渡します。20歳を機にお年玉を卒業する家では、この年のお年玉を成人祝いに切り替える形もあります。
現金ではなく、品物だけで贈るのは失礼ですか
失礼ではありません。親や友人は品物だけで贈ることも多いです。親戚から品物だけで贈るなら、相場に見合う品を選びます。1万〜3万円の目安なら、名前を彫った印鑑は1本でも3本セットでも収まります。相手が何を持っているかを親に確かめてから選んでください。
遠方で会えません。現金はどう送りますか
現金は現金書留で送ります。宅配便や普通郵便で現金を送ることはできません。品物を添える場合は、当店から本人の住所へ直送し、現金と手紙は現金書留で別に送ると、届く日を揃えやすくなります。直送の段取りは離れて暮らす家族に印鑑を贈るで説明しています。
成人祝いをもらったら、親は相手に何か返しますか
基本は不要です。本人からのお礼の連絡と、成人式の写真で十分です。相場を大きく超えるお祝いを受け取った場合や、家のならわしで内祝いをする地域では、親が本人と相談して、金額の3分の1程度の品を持って挨拶に行きます。
まとめ|関係で金額を決め、20歳の成人式に合わせて渡す
成人祝いの相場は、親と祖父母が1万〜5万円、おじ・おばが1万〜3万円、兄弟姉妹が1万円前後、友人が3千〜1万円が目安です。近しい関係で、ほかにお祝いをしていなければ上に、同じ年に別のお祝いを贈っていれば下に動かします。贈る時期は、成年年齢は18歳になりましたが、成人式は多くの自治体で20歳を対象に行われていますので、20歳の成人式の前後、正月の帰省で渡す形がいちばん自然です。18歳で贈るなら親と時期を合わせ、親戚に伝えておきます。祝儀袋は紅白の蝶結びに「御成人御祝」、お札は新札で。現金だけでも十分ですが、大人になった記念として残る品を1つ添えるなら、本人の名前で押す印鑑が、その後の何十年に出番のある贈り物になります。
関係に合わせて、1本から3本セットまで。お名前に合わせて職人がお作りします
京都の職人が、本人のお名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。のしのご希望は注文の備考欄で承り、遠方の本人へは注文画面で住所を指定して直送できます。全国送料無料、5年保証です。
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