CHAPTER 15 人生の節目・記念
名前が決まっていない出産祝い|先に贈る品と後から贈る名入れ品
赤ちゃんの名前がまだ決まっていなくても、出産祝いは贈って構いません。のしにもカードにも赤ちゃんの名前は要らず、名入れの品だけを後に回せば済みます。名前は出生届の期限である生後14日までに決まるので、字をメッセージで送ってもらってから注文すれば、お宮参りのころに渡せます。先に贈る品と後から贈る品の分け方、後から贈ることを伝えるカードの文例、名前の聞き方、渡す日の選び方、予算の分け方まで説明します。
公開日: 2026年9月28日
友人やきょうだいから出産の知らせが届いたのに、赤ちゃんの名前はまだ聞いていない。そんなとき、「名前が決まるまでお祝いは待ったほうがいいのかな」と迷う方は少なくありません。名入れの贈り物を考えていた方なら、なおさらです。当店にも、赤ちゃんの名前で印鑑を作ってお祝いにしたい方から、同じご相談がよく届きます。この記事では、先に贈ってよい品と、名入れの品を後から贈る段取りを順番に説明します。名前の字の聞き方、渡す日の選び方、予算の分け方もお話しします。
出産祝いは、名前が決まる前に贈って構いません。名前を入れる品だけを後に回し、先にそれ以外のお祝いを届けます。のしにもカードにも赤ちゃんの名前は書かないので、知らせを受けたその日から準備できます。名前は、出生届の期限である生後14日までに決まります。当店はご注文から3〜7営業日で発送するため、字を聞いてからでも、お宮参りのころには印鑑を渡せます。
赤ちゃんの名前は、遅くとも生後14日までに決まります
名前は、昔から生後7日目につけるのがならわしです。神社本庁の案内によると、7日目の「お七夜」に名前をつけ、親類や近所の人を招いてお祝いの席を設けます。名前を書いた紙は神棚や床の間に貼り、家族の一員として見守ってもらえるよう、家の神さまにお願いします。いまも、お七夜に命名書を飾ってお披露目をする家は多くあります。
名前を届け出る期限は、法律で決まっています。戸籍法では、出生届を生まれた日から14日以内に出すことになっています。2025年5月からは戸籍に名前のフリガナも載るようになり、出生届を出すときに読み方も一緒に届け出ます。つまり、字も読み方も、遅くとも生後14日までには決まります。
生後14日に名前を聞いて、翌日に印鑑を注文した場合
- 0誕生
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7お七夜
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14出生届の期限
- 15注文
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24発送
- 25
- 26届く
- 27
- 28
- 29
- 30
- 31お宮参り
男の子 - 32
- 33お宮参り
女の子 - 34
- 名前が決まるまで
- 彫刻と発送(3〜7営業日)
- 配送
- お宮参り
数字は生後の日数です。発送までにいちばん長い7営業日かかり、途中に土日を1回はさむ場合で示しています。お宮参りの日は、神社本庁の案内にある一般的な目安で、地域や家によって前後します。
いちばん遅い生後14日に名前を聞いて翌日に注文しても、印鑑が届いてからお宮参りまで5日ほどの余裕があります。生まれる前に候補を聞いていても、注文は名前が決まるまで待ってください。赤ちゃんの顔を見てから別の名前に決め直す家もあり、そうなると先に彫った印鑑は使えなくなります。
のしにもカードにも、赤ちゃんの名前は書きません
名前が分からないと包みも用意できないように思えますが、出産祝いののし紙に赤ちゃんの名前を書く場所はありません。上の段は「御出産御祝」や「御祝」、下の段は贈る人の名前です。水引は、何度あってもうれしいお祝いに使う紅白の蝶結びです。
添えるカードも、赤ちゃんの名前を使わずに書けます。宛名はご両親にして、赤ちゃんのことは「赤ちゃん」「お子さん」と書けば自然です。候補として聞いていた名前や想像で付けた呼び名は、実際と違っていたときにご両親を気まずくさせます。名前が分かるまでは、触れずにおきましょう。
名前の要らない品を先に、名前を入れる品は後から贈ります
先に届けるのは、名前がなくても困らないお祝いです。現金、おむつやガーゼのような消耗品、名前を入れない服やおもちゃがこれにあたります。お母さんが退院して落ち着いたころから、生後1か月ごろまでに届けると、赤ちゃんとの毎日にそのまま役立ててもらえます。名前を入れる品は字を聞いてから注文し、お宮参りや生後100日のお食い初めなど、家族が集まる日に渡します。
1回目お七夜〜生後1か月ごろ
名前の要らないお祝い
- 現金やギフト券
- おむつ、ガーゼ、肌着などの消耗品
- 名前を入れない服、スタイ、おもちゃ
カードに「名前が決まったら、あらためて贈らせてね」とひとこと添える
2回目お宮参り〜1歳の誕生日
名前を入れた贈り物
- 名前を彫った銀行印
- 名前入りのアルバムや食器
- 命名書を入れる額やケース
お宮参りやお食い初めなど、家族の集まる日に手渡す
2回に分けて贈っても、お祝いとしては1つです。ご両親は生後1か月ほどのあいだ、届いたお祝いへのお礼や内祝いの準備で忙しくしています。あとで名前入りの品が届くと分かっていれば、内祝いを2回に分けずに、まとめて用意できます。それを伝えるのが、1回目のお祝いに添えるカードです。
1回目のカードで、後から贈ることを伝えておきます
カードに書いておけば、ご両親は「あとで何か届くらしい」と分かります。名前が決まったときに、知らせてもらうきっかけにもなります。書くことは3つです。お祝いの言葉、名前が決まったら贈りたい品、そして字を教えてほしいというお願いです。
健太さん、美咲さんへ
ご出産おめでとうございます。美咲さんも赤ちゃんも元気だと聞いて、ほっとしました。ささやかですが、赤ちゃんとの毎日に役立ててください。
お名前が決まったら、赤ちゃんの印鑑を作らせてください。どんな字を書くのか、メッセージで送ってもらえるとうれしいです。
落ち着いたころに、会えるのを楽しみにしています。
山本和子
何を贈るかまで書いておくと、ご両親がすでに同じ品を用意していた場合に、早めに教えてもらえます。赤ちゃんの印鑑は、ご両親が自分で作ることもあれば、お祖父様やお祖母様が贈ると決めていることもある品です。先に伝えておけば、贈り物が重なるのを防げます。贈る前に確かめておきたいことは出産祝いに印鑑はいらない?贈る前に親へ確かめる5つのことにまとめています。
名前は、読み方だけでなく字まで聞きます
名前を聞くときにいちばん大事なのは、字を確かめることです。「ひな」という名前でも、「陽菜」「日菜」「妃奈」と書き方はいくつもあります。電話や会ったときに聞いた場合も、字はあとでメッセージで送ってもらいましょう。「髙」と「高」、「﨑」と「崎」のような旧字体の違いも、文字で見ればすぐに分かります。
生後9日
名前が決まったよ! 昨日、出生届も出してきました
おめでとう! 印鑑を作りたいから、漢字をここに送ってもらえる?
「陽菜」です。ひなって読みます
太陽の「陽」に、菜の花の「菜」だね。ありがとう!
- 電話で聞いたときも、字はメッセージで送ってもらう
- 似た字がある名前は、「太陽の陽」のように言葉でも確かめる
- 生年月日や性別は、印鑑の注文には要らない
赤ちゃんの銀行印は、下の名前だけで彫る方が多くいらっしゃいます。結婚などで名字が変わっても使い続けられるからです。そのため、聞くのは下の名前の字だけで足ります。名字を入れない理由は赤ちゃんの印鑑は名前だけでいい?で、注文に要る情報は出産祝いの印鑑は生年月日を聞かずに注文できる?で説明しています。
お披露目の日を決めていて、それまでは名前を誰にも伝えない家もあります。急かさずに、ご両親から知らせが来るのを待ちましょう。時間がたっても、内祝いが届けば名前が分かります。内祝いののしには、赤ちゃんの名前を書くのが一般的です。名入れの贈り物は、生後100日や1歳の誕生日に贈っても遅すぎることはありません。
名前を入れた品は、家族の節目の日に渡します
渡す日の候補は、赤ちゃんが生まれてからの1年にいくつもあります。どの日を選んでも失礼にはなりません。名前を聞けた時期と、ご両親に会える日から選んでください。
-
生後1か月ごろ
お宮参り
名前が決まってから迎える最初の行事です。お祖父様やお祖母様も集まることが多く、手渡すところを写真に残せます。
名前を聞いたらすぐ注文 -
生後100日ごろ
お食い初め
出産祝いのお金を、赤ちゃん名義の口座に移すころです。銀行印の出番が近づきます。
注文は2〜3週間前に -
3月3日・5月5日
初節句
人形はお祖父様・お祖母様が用意することが多いため、ほかの家族はそれと重ならない品を選ぶと喜ばれます。
人形選びと同じ時期に注文 -
1年後
1歳の誕生日
1年分のお祝い金がまとまるころです。名前を聞けないまま時間がたったときにも向いています。
誕生日の3週間前までに注文
名前を彫った印鑑なら、渡したあとの使い道もはっきりしています。子ども名義の口座は、ご両親が代わりに開けます。全国銀行協会の案内によると、窓口にはご両親と赤ちゃんそれぞれの本人確認書類と、届出印を持っていきます。出産祝いやお宮参りのお祝い金を口座にまとめるころに届けば、そのまま届出印として使ってもらえます。1歳の節目に贈るときの選び方は1歳の誕生日に印鑑を贈る|将来使える銀行印の選び方で紹介しています。
後から贈る品を印鑑にするなら、注文で決めることは4つです
印鑑は名前の字に合わせて印面を割り付けるため、名前が決まるまで作り始められません。そのぶん、その子のためだけの1本になります。注文のときに決めるのは、名前・直径・書体・素材の4つです。いちばん多いご注文を例に、1本分の内容と代金を並べてみます。
「陽菜」の名前で、黒水牛の銀行印を注文する場合お1人分
- 銀行印 黒水牛 12mm下の名前だけを吉相体で横書きに彫ります
- 7,000円
- ケース 牛革 ピンク黒と赤なら無料です
- 950円
- 包装(赤)和紙調の包装紙に飾りひもを掛けてお届けします
- 0円
- 送料全国どこへでも無料です
- 0円
- お支払いの合計ご注文から3〜7営業日で発送します
- 7,950円
3文字以上の名前や画数の多い字は13.5mm(黒水牛 9,500円)にすると、線が細くならずに彫れます。のし紙をご希望の場合は、ご注文の備考欄にお書きください。
素材は、大人になるまで使える丈夫なものから選びます。黒水牛のほかには、乳白色でやわらかな印象の白水牛(12mm 19,100円)があります。1本ずつ模様の違う白水牛(柄)(11,900円)や、水や衝撃に強いチタン(16,600円)という選択肢もあります。書体は、字が読み取りにくく、まねされにくい吉相体か篆書体がよく選ばれます。ひらがなの名前なら、字の形が残りやすい吉相体か行書体をおすすめしています。直径の決め方などは出産祝いに赤ちゃんの印鑑を|銀行印の名前・サイズ・素材でくわしく説明しています。
予算は、先に贈る分と後から贈る分に分けて考えます
2回に分けて贈るときは、先に全体の予算を決めてから振り分けます。出産祝いの金額の目安は、職場の同僚なら5,000円前後、友人・知人なら5,000円〜1万円です。親戚は1万〜2万円、きょうだいは1万〜3万円ほどです。後から印鑑を贈るなら、全体の予算からその代金を引いた残りを1回目のお祝いにあてます。
1万円友人・知人から
2万円親戚から
3万円きょうだいから
印鑑は牛革ケース付きで、包装と送料は無料です。2本セットは桐箱か化粧箱に入れてお届けします。端数は、1回目の額をきりのよい数字に寄せて調整してください。
2本セットは、赤ちゃんの銀行印に、将来使う認印を同じ素材で揃えたものです。単品の銀行印は牛革ケースでのお届けですが、2本セットは桐箱か化粧箱に入ります。あらためて手渡す名入れの贈り物としても、見栄えがします。予算の中で選べる品の比べ方は出産祝いのプレゼント予算1万〜3万円で紹介しています。
よくある質問
名前を聞く前に、印鑑だけ先に注文しておけますか
印鑑は名前の字を彫る品なので、名前が決まってからご注文ください。発送まで3〜7営業日なので、字を聞いてからでも、お宮参りのころには間に合います。彫る前に仕上がりの印影をメールで見られる「印影のご確認」を選ぶと、やり取りの分だけ日数が延びます。渡す日が決まっているなら、名前を聞いたその週のうちにご注文いただくと安心です。
出生届を出したあとで、名前が変わることはありますか
ほとんどありません。戸籍法では、届け出たあとで名前を変えるには、正当な理由と家庭裁判所の許可が必要です。出生届を出したと聞いてから注文すれば、字が変わる心配はまずありません。字の確かめ方は、この記事の「名前は、読み方だけでなく字まで聞きます」をご覧ください。
ひらがなやカタカナの名前でも印鑑は作れますか
作れます。子どもの名前には、常用漢字と人名用漢字のほか、ひらがなとカタカナも使えます。印鑑も、届け出た字のとおりにひらがなやカタカナで彫ります。ひらがなは漢字より線が少ないので、書体は字の形が残りやすい吉相体か行書体をおすすめしています。
双子で、2人とも名前がまだ決まっていません
1回目は名前の要らないお祝いを2人分まとめて贈り、名前が決まってから印鑑を1人1本ずつ注文します。同じ素材で揃え、ケースの色を分けると、しまうときに取り違えにくくなります。ほかの工夫は双子の出産祝いに印鑑を|お揃いでも見分けやすくする方法で紹介しています。
名前が決まるのを待って、1回にまとめて贈ってもいいですか
構いません。生後1週間ほどで名前が分かりそうなら、聞いてから注文し、生後1か月ごろまでに1回で届けるほうがすっきりします。1回にまとめるなら、現金や消耗品と印鑑を一緒に渡し、のしは「御出産御祝」にします。
まとめ|名前が決まっていない出産祝いを贈る順番
準備は次の順に進めます。まず、相手との間柄から出産祝い全体の予算を決め、後から贈る印鑑の素材と代金の見当をつけます。残りの金額で名前の要らないお祝いを選び、生後1か月ごろまでに届けます。カードには、名前が決まったら印鑑を贈りたいことを書き添えます。名前の知らせが来たら、字と読み方をメッセージで送ってもらいます。最後に、お宮参りやお食い初めなど渡す日を決めて、日数に余裕をもって注文してください。
聞いたばかりの名前を、職人が1本の印鑑に彫ります
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。ご注文から3〜7営業日で発送、送料は全国無料、5年保証付きです。のし紙のご希望は備考欄にお書きください。
名前の画数を鑑定して作る開運銀行印は、鑑定書と桐箱付きで黒水牛12mm 16,000円からです。名前の字や渡す日のご相談はお問い合わせからどうぞ。