CHAPTER 15 人生の節目・記念
結婚祝いに長く使えるプレゼント|10年後も手元に残る品の選び方
結婚祝いに長く使えるプレゼントを選びたい方へ。数年でしまい込まれる品と10年後も手元に残る品の違い、鍋・漆器・夫婦箸・タオル・家電・印鑑を使い続けられる年数で比べた図、相手に希望を聞けない場合の選び方、夫婦2人分の印鑑を贈るときの金額の例と名前の確かめ方を説明します。
公開日: 2026年9月24日
結婚祝いのプレゼントを選ぶとき、「せっかくなら長く使ってもらえる品を」と考える方は多いと思います。けれど、新しい暮らしを始める2人が何を持っていて、どんな好みなのかは、贈る側からはなかなか分かりません。引っ越しや出産をきっかけに、贈った品が棚の奥にしまわれてしまわないかも気になります。この記事では、定番の品を使い続けられる年数で比べながら、10年後も2人の手元に残る品の選び方をお話しします。
結婚祝いで長く使えるのは、傷んでも直せる品、家族が増えても使える品、場所を取らない品、好みに左右されにくい品です。具体的には、鋳物の鍋、塗り直しのできる漆器、夫婦箸、そして印鑑が当てはまります。なかでも印鑑は、姓が変わると作り直す道具で、一度届け出ると何十年も使い続けます。確かめるのは名前だけですので、相手の好みや持っている品を知らなくても贈れます。
結婚祝いの品は、なぜ数年で使われなくなるのか
贈った品が使われなくなるのは、作りが悪いからではありません。結婚してからの数年で、2人の暮らしのほうが変わるからです。
引っ越しで、置き場所がなくなる新婚の住まいは賃貸のことも多く、数年のうちに引っ越す方も少なくありません。大きな置物や場所を取る調理家電は、荷造りのときに手放されやすい品です。
子育てが始まって、割れやすい器をしまい込む薄いグラスや繊細な器は、小さなお子さんがいる間は食器棚の奥に移されがちです。そのまま出番が戻らないこともあります。
家電は、寿命で買い替えになる調理家電や掃除機は、多くが10年前後で買い替えの時期を迎えます。長く使える品というより、いま役に立つ品と考えたほうがよいでしょう。
2人分の数では、足りなくなるペアの食器は、家族が3人、4人と増えると食卓に並べにくくなります。来客用にも数が合いません。
好みや部屋の雰囲気が変わる色や柄のはっきりしたインテリア雑貨は、新しい住まいに合わなくなることがあります。
定番の品を、使う頻度と記念に残るかどうかで並べる
結婚祝いによく選ばれる品を、「どのくらいの頻度で使うか」と「結婚の記念として手元に残るか」の2つで並べました。右上にある品ほど、よく使い、記念にも残ります。
結婚祝いの定番を、2つの見方で並べると
位置は一般的な目安です。印鑑を使うのは契約や手続きのときですので、毎日使う品ではありません。そのかわり、届け出た実印や銀行印はめったに買い替えないため、何十年も手元に残ります。
毎日使ってほしいなら右側、記念に残したいなら上側から選ぶと、候補が絞れます。どちらも叶えたい場合は、右側と上側から1つずつ選んで組み合わせる方法もあります。
10年後も手元に残る品に共通する、4つの条件
漆器は塗り直しができ、鋳物の鍋は焦げついても手入れをすれば元に戻ります。包丁も、研ぎ直せば切れ味がよみがえります。印鑑の場合、当店では5年間の保証を付けており、欠けたときは修理や彫り直しを承っています。
大きめの鍋や重箱は、人数が増えるほど出番が多くなります。印鑑は1人に1本の道具ですので、家族が何人になっても、そのまま使い続けられます。
引っ越しのたびに手放すか迷う大きな品は、どうしても長く残りにくくなります。箸や印鑑のように引き出し1つに収まれば、どんな住まいにも持って行けます。
無地の器、黒や生成りの道具は、住まいの雰囲気が変わっても使えます。名前を彫る印鑑は、そもそも流行とは関係のない道具です。
品ごとに、使い続けられる年数を比べる
年数の短い品が、結婚祝いに向かないわけではありません。上質なタオルは届いた日から毎日使えますし、家電は新生活の助けになります。「すぐに役立つこと」と「長く残ること」のどちらを贈りたいのかを、先に決めてから選んでください。
| 品 | 長持ちさせる選び方 | 予算の目安 | 先に確かめること |
|---|---|---|---|
| 鋳物の鍋 | 20〜22cmの定番の大きさ。黒や白、グレーならどんな台所にもなじみます | 20,000〜40,000円 | 料理をするか。IHかガスか。同じ鍋を持っていないか |
| 漆器の椀・重箱 | 塗り直しを受け付けている産地や工房の品 | 10,000〜30,000円 | 収納の場所があるか |
| 夫婦箸 | 漆を何度も塗り重ねた品。食洗機に対応しているかも見ます | 5,000〜15,000円 | とくにありません |
| 包丁 | 研ぎ直しのできる鋼かステンレスの三徳包丁 | 10,000〜30,000円 | 刃物は「縁を切る」に通じると気にするご家族がいないか |
| 印鑑 | 欠けにくい黒水牛や白水牛、チタン。実印と銀行印を2人分 | 10,000〜50,000円 | 入籍後の姓と、名前の字体 |
相手に希望を聞けるかどうかで、選び方を変える
- きょうだいや親しい友人なら、聞いてしまうのがいちばん確実です
- 鍋や家電は、持っている品と重ならないかを確かめられます
- 「鍋が欲しい」と言われたら、手入れをしながら使える鋳物や銅製を選ぶと長く残ります
- 印鑑を贈る場合も、彫りたい名前と素材の好みを本人に聞けます
- 食器や家電は、好みや、すでに持っているかどうかが分からないと選びにくい品です
- 夫婦箸、上質なタオル、印鑑は、住まいや好みをあまり問いません
- 印鑑で確かめるのは、入籍後の姓と名前の字体だけです。ご家族に聞けば分かります
- 実印と銀行印は、ご両親やお祖父様・お祖母様が贈ることもある品です。友人から贈るなら、重ならないかを先に確かめます
結婚祝いの相場は、友人や同僚なら10,000〜30,000円が一般的な目安です。きょうだいなら30,000〜50,000円ほどで、ご両親やお祖父様・お祖母様からは、さらに多く贈ることもあります。国税庁のタックスアンサーによると、個人からのお祝いの金品で社会通念上ふさわしいものには、贈与税がかかりません。金額ごとの選び方は予算10,000〜30,000円で選ぶ結婚祝いのプレゼントで説明しています。
印鑑が結婚祝いとして長く使える理由
法務省が説明しているように、いまの制度では、結婚すると夫婦は同じ氏を名乗るため、どちらかの姓が変わります。京都市の場合、氏名が変わって、届け出た印鑑の文字と合わなくなると、その登録は抹消されます。姓が変わった方は、実印を作り直し、銀行の届出印も名義の変更に合わせて新しくするのが一般的です。つまり印鑑は、結婚してすぐに出番がやってくる品です。
新しい姓の手続きで使います
- 銀行印口座の名義変更と合わせて、届出印を替えます
- 認印勤務先や役所に出す書類に押します
- 実印新居の契約で、印鑑証明書と一緒に求められたときに
暮らしの節目ごとに出番があります
- 実印住宅ローン、不動産の登記、車の登録
- 銀行印お子さんの口座、定期預金、窓口での手続き
- 実印ずっと先の、相続の手続き
先ほどの4つの条件に当てはめてみます。印鑑は修理や彫り直しができ、家族が増えても使えて、引き出し1つに収まります。名前を彫るので、好みの変化にも左右されません。毎日使う品ではありませんが、住宅の契約のような大切な場面では、お祝いに贈られた印鑑を手に取ることになります。
2人分を揃えると、結婚祝いらしくなります
片方だけに贈ると、結婚祝いというより、その方個人へのプレゼントのように受け取られることがあります。姓が変わらない側にも、既製品の印鑑を届出印にしたままの方がいます。2人分を同じ素材で揃え、ケースの色で分けるのがおすすめです。
実印・銀行印の2本セットを、夫婦2人分金額の例
- 夫の2本セット黒水牛、実印15mm・銀行印13.5mm
- 23,500円
- 妻の2本セット黒水牛、実印13.5mm・銀行印12mm
- 17,900円
- 牛革ケース4本分黒と赤は標準で付きます。夫は黒、妻は赤に分けられます
- 0円
- 合計
- 41,400円
送料は無料です。薩摩本柘で同じ組み合わせにすると、19,100円と16,200円で合計35,300円になります。
2人で揃えるところと分けるところの決め方は、結婚祝いに贈る夫婦の印鑑セットで説明しています。印鑑の種類や素材は、新姓で作る実印・銀行印の選び方をご覧ください。
名前を入れる品は、入籍後の姓を確かめてから
印鑑に限らず、名入れの箸や表札、食器などは長く残るぶん、字を間違えると直せません。注文の前に、次の3つを確かめてください。
籍を入れる前に贈るときの考え方は結婚祝いの印鑑は新姓で作る?入籍前に確認したいことにまとめています。
贈る時期は、式の1〜2か月前から1週間前まで
お祝いの品は、式の1〜2か月前から1週間前までに届けるのが一般的です。当日に会場へ持参すると、2人の荷物を増やしてしまいます。挙式をしない場合は、入籍の報告を受けてから1か月以内を目安にしてください。当店の印鑑はご注文から3〜7営業日で発送しますので、式の3週間前までに申し込めば余裕をもって間に合います。のしの表書きは「寿」か「御結婚御祝」、水引は結び切りです。縁起の面が気になる方は、結婚祝いに縁起のよい贈り物もあわせてご覧ください。
よくある質問
カタログギフトや現金のほうが、相手は助かるのではないでしょうか
新生活は出費が多い時期ですので、現金やカタログギフトも喜ばれます。ただ、生活費に混ざると、何に使ったかは残りにくくなります。形に残したいなら、ご祝儀に加えて、長く使える品を1つ添える方法があります。
ペアの食器は、長く使える品に入りませんか
丈夫な磁器や厚手の器なら、長く使えます。一方、薄いグラスや繊細な器は、お子さんが小さいうちはしまわれがちです。ペアで贈るなら、割れにくい夫婦箸や、厚手の夫婦茶碗が向いています。
友人から実印を贈っても、おかしくありませんか
おかしくはありません。ただ、実印と銀行印はご両親が用意することもあるため、先に本人か共通の知人に確かめておくと安心です。友人から贈るなら、新しい姓の銀行印と認印の2本セット(黒水牛13,000円〜)がおすすめです。ほかの贈り物と重なりにくく、結婚してすぐに使えます。
印鑑は、これから使わなくなるのではありませんか
宅配便の受け取りや職場の書類では、押す機会が減りました。一方で、住宅ローンの契約、不動産の登記、普通自動車の登録では、いまも実印と印鑑登録証明書を使います。どれも、結婚してから迎えることの多い契約です。
再婚のお祝いにも、長く使える品は向いていますか
食器や家電は、すでに揃っていることが多いので、本人に聞いてから選ぶと無駄になりません。姓を彫った実印は改姓のたびに作り直しになるため、印鑑は再婚のお祝いにも向いています。
まとめ|長く使える結婚祝いを決める順番
まず、贈りたいのが「すぐに役立つ品」か「長く残る品」かを決めます。長く残したいなら、この記事で挙げた4つの条件に当てはまる品から候補を選びます。
次に、相手に希望を聞けるかを考えます。聞けるなら欲しいものを聞き、その中から長持ちする作りの品を選びます。聞けないときや内緒で贈りたいときは、夫婦箸や印鑑のように、好みや重なりを気にしなくてよい品が向いています。
印鑑など名入れの品を選んだら、どちらの姓になるか、名前の字体、入籍の時期の3つを確かめてから注文します。最後に、式の1週間前までに届くよう、日にちを逆算して手配してください。
夫婦それぞれの実印と銀行印を、同じ素材で揃えてお届けします
京都の職人が1本ずつ彫刻します。実印・銀行印の2本セットは薩摩本柘16,200円、黒水牛17,900円から。黒か赤の牛革ケース付きで、送料は無料です。ご注文から3〜7営業日で発送し、5年間の保証が付きます。
実印・銀行印の2本セットを見る