CHAPTER 15 人生の節目・記念
初節句祝いに印鑑を贈る|人形と重ならない名前の銀行印の選び方
初節句のお祝いに印鑑を贈るなら、赤ちゃんの下の名前で作る銀行印が向いています。ひな人形や五月人形はお祖父様・お祖母様が用意することが多く、人形と重ならない贈り物になります。生まれ月で変わる初節句の時期、立場ごとの金額の目安、直径と素材の選び方、節句にちなんだケースの色、ひな祭りと端午の節句に間に合う注文日、のしの書き方まで説明します。
公開日: 2026年9月28日
赤ちゃんが生まれて初めて迎えるひな祭りや端午の節句を、初節句といいます。ひな人形や五月人形は、お祖父様・お祖母様が用意することが多いものです。そのため、ほかのご家族やご親戚は「人形はもう決まっているようだし、何を贈ればいいのだろう」と迷いがちです。当店にも、そんな方から「初節句のお祝いに、赤ちゃんの名前で印鑑を作れますか」というご相談がよく届きます。この記事では、立場ごとの贈り物の目安から、名前の銀行印の決め方、間に合う注文日、のしの書き方まで順にお話しします。
初節句のお祝いに印鑑を贈るなら、赤ちゃんの名前で作る銀行印を1本。下の名前だけを12mm(画数が多ければ13.5mm)で、大人になるまで使える素材で作ります。ひな人形や五月人形と重ならず、出産祝いのお金を赤ちゃんの口座に移すときに、そのまま届出印として使えます。ひな祭りなら2月中旬まで、端午の節句なら4月中旬までに注文すれば、当日に間に合います。
初節句は、生まれ月によって翌年になることもあります
日本人形協会の案内によると、女の子は3月3日のひな祭り、男の子は5月5日の端午の節句が初節句です。どちらも江戸時代から続く習わしです。5月5日は「こどもの日」として、国民の祝日にもなっています。祝日法では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日と定められています。
生まれてすぐに節句が来る場合は、翌年に回す家もあります。1月や2月に生まれた女の子、3月や4月に生まれた男の子は、節句の日にまだ生後2か月に届きません。今年祝うか来年にするかは、お母様と赤ちゃんの体調を見てご両親が決めます。
女の子3月3日 桃の節句
- 1月生後1〜2か月
- 2月生後0〜1か月
- 3月生後11〜12か月
- 4月生後10〜11か月
- 5月生後9〜10か月
- 6月生後8〜9か月
- 7月生後7〜8か月
- 8月生後6〜7か月
- 9月生後5〜6か月
- 10月生後4〜5か月
- 11月生後3〜4か月
- 12月生後2〜3か月
男の子5月5日 端午の節句
- 1月生後3〜4か月
- 2月生後2〜3か月
- 3月生後1〜2か月
- 4月生後0〜1か月
- 5月生後11〜12か月
- 6月生後10〜11か月
- 7月生後9〜10か月
- 8月生後8〜9か月
- 9月生後7〜8か月
- 10月生後6〜7か月
- 11月生後5〜6か月
- 12月生後4〜5か月
- 生後2か月未満。翌年に回す家もあります
- 生後2〜3か月。体調を見て決めます
- 生後3か月以上。そのまま初節句として祝います
上の段は生まれた月、下の数字は初めての節句の日に生後何か月かの目安です。3月1日・2日生まれの女の子と、5月1日〜4日生まれの男の子は、生後数日でその年の節句を迎えます。
印鑑は、赤ちゃんの名前が決まっていればいつでも作れます。初節句を翌年に回すなら、印鑑もそのお祝いに合わせて贈ります。
人形は祖父母が、ほかの家族は人形以外を贈ります
日本人形協会の案内では、ひな人形や五月人形はお母様のご実家から贈るのが一般的です。いまは、両家で費用を分け合うこともあります。仲人や親戚、友人から贈るなら、女の子にはケース入りのわらべ人形や市松人形が定番です。男の子なら、金太郎や桃太郎の人形、鯉のぼりがよく贈られます。立場ごとに、贈る品と金額の目安を並べました。
-
人形を用意するお祖父様・お祖母様
ひな人形・五月人形
多くはお母様のご実家です。両家で費用を分け合う家もあります。
人形の代金 -
もう一方のお祖父様・お祖母様
お祝い金、祝い膳、飾りの一部、名前の記念品
鯉のぼりや名前旗を受け持つ家もあります。人形と重ならず、形に残る品が喜ばれます。
30,000〜50,000円ほど -
おじ様・おば様
小さな人形、名前旗、お祝い金、名前の記念品
ご両親のごきょうだいにあたる方です。
10,000円前後 -
友人・知人
絵本やお菓子、小さな飾り
お祝いの席に招かれていなければ、相手が気を遣わない額の品にします。
3,000〜5,000円
名前の印鑑が合うのは、人形を用意しない側のお祖父様・お祖母様や、おじ様・おば様です。人形とは役目がまったく違うので、重なる心配がありません。ただ、銀行印は1人に1本あれば足ります。贈る前に、ご両親に「初節句に名前の銀行印を作ろうと思うのだけれど、もう用意している?」と聞いておきましょう。ほかのご家族が同じことを考えていないかも、そのとき一緒に確かめられます。
初節句に名前の銀行印が向いている3つの理由
日本人形協会の案内では、ひな人形は持ち主の成長と幸せを祈る品なので、1人に1つが基本とされています。名前を彫った印鑑も、その赤ちゃんのためだけの1本です。お母様のお下がりや、きょうだいとの共用にはなりません。
初節句を迎えるころには、出産祝いやお宮参りのお祝いで、赤ちゃん宛てのお金がまとまっています。全国銀行協会の案内によると、子どもの口座は親が代わりに開けます。窓口には、親子それぞれの本人確認書類と届出印を持っていきます。初節句に贈った印鑑を、その届出印として使えます。
ひな人形や五月人形は、毎年の節句に出して飾る品です。印鑑は、いずれ通帳と一緒に本人に渡り、進学や就職のあとも使い続けられます。お祝いの写真を見返したときには、「この印鑑は初節句にもらったもの」と話すきっかけにもなります。
注文内容は、大人になってからの使い方で決めます
初節句の銀行印は、赤ちゃんのうちはご両親が口座の管理に使い、いずれ本人に渡る印鑑です。子ども用に小さく作るのではなく、大人の銀行印と同じ仕様で作ります。当店でおすすめしている注文内容は次のとおりです。
- 彫る名前
- 下の名前だけ漢字でも、ひらがなでも彫れます
- 彫る向き
- 横書き名前だけの銀行印は、右から左へ読む横書きが人気です。縦書きでも届け出には差がありません
- 直径
- 12mm3文字以上や、画数の多い名前は13.5mm
- 書体
- 吉相体、または篆書体線が込み入っていて、まねされにくい書体です。ひらがなの名前なら吉相体か行書体にします
- 素材
- 黒水牛、白水牛、本象牙、チタン大人になるまで使える、硬くて欠けにくい素材から選びます
- ケース
- 牛革のケース付き黒と赤は無料。ほかの色は12mmなら950円の追加です
全国銀行協会の案内で届出印に使えないとされているのは、キャラクター入りのものや、ゴム印のように形が変わりやすいものです。彫る文字についての決まりは挙げられていません。当店でも、下の名前だけの銀行印をご注文になる方が多くいらっしゃいます。彫る字は、出生届と同じにします。「結衣」と「結依」のように、読みが同じで字の違う名前は少なくありません。電話や口頭ではなく、メールやメッセージで字を送ってもらうと確実です。直径や書体の決め方は赤ちゃんの銀行印の選び方で、下の名前だけで彫る理由は赤ちゃんの印鑑は名前だけでいい?でくわしく説明しています。
ケースの色は、節句の飾りにちなんで選べます
当店の銀行印には牛革のケースが付きます。黒と赤は無料で、ほかの10色は12mmの印鑑なら950円の追加です。初節句のお祝いなら、ひな飾りや鯉のぼりにちなんだ色を選ぶと、箱を開けたときに「だからこの色なんだ」と伝わります。
桃の節句3月3日・女の子
- ピンク桃の花と、菱餅のいちばん上の色+950円
- 赤ひな壇に敷く緋毛氈の色無料
- ライトグリーン菱餅のいちばん下、よもぎの緑+950円
端午の節句5月5日・男の子
- 黒鯉のぼりの大きな黒い鯉、真鯉の色無料
- ブルー子どもをあらわすといわれる子鯉の色+950円
- ダークグリーン端午の節句に飾る菖蒲の葉の色+950円
追加料金は12mmまでの印鑑の場合です。13.5mmは1,100円になります。色見本は画面の表示と実物で見え方が異なります。
鯉のぼりは、黒い真鯉、赤い緋鯉、青い子鯉が揃って泳ぐ姿から、家族をあらわすといわれます。ひな祭りの菱餅の桃色・白・緑にも、魔よけや健やかな成長を願う意味があるとされています。牛革ケース10色の見本は印鑑ケースのご案内でご覧いただけます。
素材は、20年先まで使えるものを選びます
初節句に贈った印鑑は、大人になってからも使うので、20年以上手元に置くことになります。その間には、引っ越しやしまい場所の移動もあります。欠けにくく、湿気や乾燥で傷みにくい素材を選んでおくと安心です。12mmの銀行印は、次の価格でお作りします。
定番は黒水牛です。7,000円なので、おじ様・おば様からのお祝いの目安にも収まります。つやのある黒は、男の子にも女の子にも合います。桃の節句のお祝いなら、乳白色でやわらかな印象の白水牛もよく合います。水や衝撃に強いものがよければ、チタン(16,600円)という選択肢もあります。素材ごとの丈夫さとしまい方は赤ちゃんの銀行印におすすめの素材は?で比べています。
節句に間に合わせる注文の時期
日本人形協会の案内では、ひな人形は1月初旬から2月中旬、五月人形は3月初旬から4月中旬に選ぶのが目安です。飾り始めるのは、ひな人形なら立春(2月4日ごろ)から、五月人形なら春分の日を過ぎたころからです。名前の印鑑も、人形選びと同じ時期に注文しておけば、飾り付けのころに手元に届きます。
桃の節句3月3日
3月3日
端午の節句5月5日
5月5日
人形を選ぶ時期と飾る時期は、日本人形協会の案内による目安です。1か月を上旬・中旬・下旬に分けて示しています。
当店では、ご注文から3〜7営業日で発送します。彫る前に印影の確認をご希望の場合は、そのやり取りの分だけ日数が延びます。端午の節句はゴールデンウィークと重なり、配送が混み合いやすい時期です。5月5日に手渡すなら、4月中旬までのご注文をおすすめします。
節句の祝いの席で渡し、のしは紅白の蝶結びにします
初節句は、当日か前の晩の「宵節句」に、両家のお祖父様・お祖母様やお祝いを贈った人を招いて祝うのが一般的です。印鑑は、人形や鯉のぼりを飾った部屋で、ご両親に手渡すと写真にも残ります。遠方で席に出られない場合は、1週間前までに届くように送ります。
水引は、何度あってもよいお祝いに使う紅白の蝶結びにします。下の段には、贈る人の名前を書きます。日本人形協会の案内では、お祝いの席に招かれた人には、特にお返しをしなくてよいとされています。席に出られなかった人には、お祝いの日から1週間ほどのうちに、赤ちゃんの名前で内祝いが届くのが一般的です。
当店の注文画面で「包装(赤)」か「包装(青)」を選ぶと、和紙調の包装紙に飾りひもを掛けてお届けします。のし紙をご希望の場合は、ご注文の備考欄にお書きいただくか、事前にお問い合わせからお知らせください。のしの書き方の基本は印鑑の贈り物にのしは必要?にまとめています。
きょうだいが生まれたときも、1人に1本
日本人形協会の案内では、次女や三女が生まれたときも、できればそれぞれにひな人形を用意するとよいとされています。用意が難しければ、その子の記念になる人形を一緒に飾る方法もあります。2人目の初節句では、「人形は上の子のものを一緒に飾るから、この子には別の記念を」と考えるご家庭もあります。そんなときに、名前の印鑑はよく合います。
きょうだいの印鑑は、同じ素材で揃えてケースの色で分けると、しまうときに取り違えにくくなります。たとえば素材はどちらも黒水牛にして、ケースは上のお子様が赤、赤ちゃんがピンク、といった分け方です。銀行印をきょうだいで共用しない理由は兄弟の銀行印は別々に作る?で説明しています。
よくある質問
生後1か月で節句を迎えます。初節句は今年ですか、来年ですか
どちらでも構いません。お母様と赤ちゃんの体調を優先して翌年に回す家もあれば、お宮参りと一緒に今年のうちに祝う家もあります。印鑑は名前が決まっていれば作れますので、ご両親がお祝いする年に合わせてお贈りください。
人形を贈る側ですが、印鑑も一緒に贈っていいですか
贈って構いません。人形は毎年飾る品、印鑑は口座に届け出て使う品ですので、役目が重なりません。ただ、もう一方のお祖父様・お祖母様や、おじ様・おば様が印鑑を考えていることもあります。先にご両親を通して、ほかのご家族の予定を聞いておいてください。
男の子と女の子の双子です。どう贈ればいいですか
3月3日と5月5日の両方が初節句になります。印鑑は1人に1本ずつ同じ素材で作り、ケースをピンクとブルーのように分けると見分けやすくなります。お揃いにしながら取り違えないための工夫は双子の出産祝いに印鑑をで紹介しています。
実印も一緒に作っておけますか
作ること自体はできます。ただ、京都市をはじめ多くの市区町村では、印鑑登録は15歳からです。先に揃えておくなら、実印・銀行印・認印の3本セットにして、使う日までご両親が桐箱ごと保管しておく形が向いています。3本を先に贈る考え方は入学祝いに印鑑は早い?でくわしく説明しています。
名前の画数を見てもらってから作れますか
作れます。お名前と生年月日をもとに鑑定し、鑑定書を添えてお届けする開運銀行印をご用意しています。縁起を大切にするご家庭への、節句の贈り物にも向いています。くわしくは赤ちゃんの名前を鑑定して印鑑を作るをご覧ください。
まとめ|人形と重ならない1本を、節句の前に
決める順番は次のとおりです。まず、ご両親に初節句を今年祝うか翌年に回すかを聞き、ほかのご家族が何を用意するかも確かめます。次に、出生届と同じ名前の字を、メールやメッセージで送ってもらいます。直径は12mmを基本に、画数が多ければ13.5mmにします。素材はご予算に合わせて黒水牛・白水牛・本象牙・チタンから選び、ケースの色をひな飾りや鯉のぼりに合わせます。最後に、ひな祭りなら2月中旬まで、端午の節句なら4月中旬までに注文します。のし紙が必要なら、備考欄に書き添えてください。
赤ちゃんの名前で、節句の色のケースに入れてお届けします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。ご注文から3〜7営業日で発送、送料は全国無料、5年保証付きです。ケースの色は注文画面で選べます。
桃の節句3月3日・2月中旬までのご注文で
黒水牛の銀行印+ピンクのケース12mm 7,000円+ケース950円見る → 白水牛の銀行印12mm 19,100円。乳白色のやわらかな素材見る →端午の節句5月5日・4月中旬までのご注文で
黒水牛の銀行印+ブルーのケース12mm 7,000円+ケース950円見る → チタンの銀行印12mm 16,600円。水や衝撃に強い金属見る →名前の画数を鑑定して作る開運銀行印は、鑑定書と桐箱付きで黒水牛12mm 16,000円からです。名前の字や日程のご相談はお問い合わせからどうぞ。