CHAPTER 15 人生の節目・記念
大学卒業祝いのプレゼント予算1万〜3万円|金額別に選べる品と本数
大学卒業祝いの予算1万〜3万円は、親・祖父母・親戚のどの立場でも相場の中心に収まる金額です。この記事では、贈る立場ごとの相場を確かめたあと、1万円台・2万円台・3万円前後のそれぞれで実際に買える品を具体的に挙げます。卒業した相手はこれから初任給を受け取り、自分で持ち物を揃え始めますので、「本人が自分で買う品」と「自分では後回しにする品」を分けて考えるのがこつです。印鑑なら1万円台で2本セット、2万円台で3本セット、3万円前後で標準の直径の黒水牛3本セットという目安、見積もりの例、現金と品物の組み合わせ、卒業式に間に合わせる注文の時期まで説明します。
公開日: 2026年9月27日
大学の卒業祝いを用意するとき、品物より先に決めたいのが金額です。1万円では少ない気がする、3万円では就職祝いと合わせて出しすぎになるかもしれない。そう迷っているうちに卒業式が近づいてしまいます。この記事では、贈る立場ごとの相場を確かめたあと、1万円台・2万円台・3万円前後のそれぞれで実際に買える品を具体的に挙げていきます。大学を卒業する相手は、これから初任給を受け取って自分で持ち物を揃え始める人です。「本人が自分で買う品」と「自分では後回しにする品」を分ける見方を加えて、予算の決め方から見積もりの例、現金との組み合わせ、卒業式に間に合わせる注文の時期までお話しします。
1万円台なら4月から毎日使う小物を1つ上質なものに、2万円台なら仕事や進学の手続きに使うものを一式で、3万円前後なら10年以上使える品を1つ選んでください。印鑑なら、1万円台で銀行印・認印の2本セットか実印・銀行印の2本セット、2万円台で実印・銀行印・認印の3本セット、3万円前後で黒水牛の3本セットをひと回り大きい直径で、という分け方になります。就職祝いを兼ねる場合も、2つ分を足す必要はなく、1つのお祝いとして相場の上のほうで考えれば十分です。
大学卒業祝いの相場は、贈る立場で決まります
はじめに一般的な相場を確かめておきます。大学卒業祝いは、結婚祝いのように金額の決まりごとが細かくありません。贈る方と本人との関係で、おおよその幅が決まります。
予算1万〜3万円は、親・祖父母・親戚のどの立場でも相場の中心に収まる金額です。国税庁のタックスアンサーでは、個人から受け取るお祝いの金品のうち、社会通念上ふさわしいと認められるものに贈与税はかかりません。この金額で税金を心配する必要はありません。
卒業祝いと就職祝いは、1つにまとめて構いません
文部科学省の令和7年度学校基本調査(確定値)では、大学(学部)卒業者の77.0%が就職しています。卒業と就職が同じ春に重なる相手に、卒業祝いと就職祝いを別々に用意する必要はありません。予算を決める前に、次の3つを確かめておくと迷いません。
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卒業祝いと就職祝いを、別々に贈りますか
別々に贈る卒業祝いは1万円前後の品、就職祝いは現金や2万〜3万円の品、と役目を分けます。祖父母が2回に分けて贈る家に多い形です1つにまとめる表書きを「御祝」にして、相場の上のほうで1つの品を選びます。親、おじ・おばはこの形が一般的です -
ほかの家族は、何をいくらで贈りますか
親が品物を用意している祖父母や親戚は、親の品と重ならないものを1万〜2万円で。現金を添える形でも構いませんまだ誰も決めていない先に声をかけて分担を決めます。印鑑は2つの家から届くと実印が余りますので、贈る人を1人に決めてください -
本人は、自分の名前で作った印鑑を持っていますか
持っている足りない種類だけを贈るか、腕時計や筆記具を選びます既製品の認印だけ、または分からない3本セットが向いています。既製品の印鑑は同じ印影のものが大量に出回っているため、京都市の案内でも実印として登録できません
初任給で本人が自分で買うもの、後回しにするもの
大学卒業祝いの予算を考えるとき、成人祝いや誕生日と違う点が1つあります。相手は4月から給料を受け取る人だということです。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査では、大学卒の初任給は月262,300円でした。初任給が入れば、本人はワイシャツや靴、通勤用の鞄を自分で買い始めます。そこで、本人が自分で買いそうな品と、自分では後回しにしがちな品を分けてみてください。
- 例
- ワイシャツ、ネクタイ、通勤用の靴と鞄、定期入れ、弁当箱
- 理由
- 毎日使って傷むうえ、職場の雰囲気を見てから選びたい品です
- 贈るなら
- 入社前に必要な数だけ。サイズと好みを聞いてから
- 例
- 上質なボールペンや万年筆、革の名刺入れ、きちんとした腕時計、名前を彫った印鑑
- 理由
- 安いもので間に合ってしまうため、後回しになります。印鑑は既製品の認印で済ませたまま何年もたつ人が少なくありません
- 贈るなら
- 1万円以上の予算が生きるのはこちらです
1万円を超えるお祝いを贈るなら、右側の「自分では後回しにしがちな品」から選ぶと、相手の手元に長く残ります。ここからは、金額ごとに買える品を見ていきます。
予算1万円台|4月から毎日使う小物を1つ、上質なものに
1万円台は、品物を1つに絞ると上質なものに手が届く金額です。2つ、3つと分けると1つあたりが数千円になり、本人が自分で買う品と変わらなくなります。
1万円台で印鑑を贈るなら、1本より2本セットをおすすめします。4月の手続きで使うのは認印と銀行印で、どちらか1本では足りないからです。全国銀行協会の案内でも、ゴム印のように変形しやすいものは届出印にできません。朱肉で押す銀行印と認印が揃っていれば、給与口座と入社の書類の両方に対応できます。1万円台での本数と素材の決め方は予算1万円台で贈る印鑑|素材を上げるかセットにするかの選び方で詳しく比べています。
予算2万円台|手続きに使うものを一式で、または2つを組み合わせて
2万円台になると、1つの品を選ぶだけでなく「一式を揃える」「2つを組み合わせる」という選び方ができます。3つの形を並べます。
印鑑を3本で揃える
実印13.5mm・銀行印12mm・認印10.5mmの組み合わせ。既製品の認印しか持っていない相手に、4月から使う認印と銀行印、これから要る実印が1度に揃います。薩摩本柘なら21,700円、彩樺なら23,700円です。
向く人:好みを聞かずに用意したい親、祖父母名刺入れとボールペンを組にする
仕事で毎日使う2つを同じ革やブランドで揃えます。営業や接客の仕事に就く相手に向きます。名刺を使わない職種や、大学院に進む人には、ボールペンと銀行印1本という組み合わせのほうが役に立ちます。
向く人:配属先や職種が分かっているきょうだい、恋人現金1万円に、印鑑2本を添える
合計2万4千円弱。現金で引っ越しや通勤の準備を、品物で記念を、と役目を分けます。祖父母から、遠方のおじ・おばからの形として多く選ばれています。
向く人:現金も渡したい祖父母、親戚2万円台の3本セットは、大学卒業祝いの印鑑としてもっとも多く選ばれている組み合わせです。1本ずつ買うより費用が抑えられ、3本の大きさが違うので本人が用途を取り違えません。黒水牛で実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mmを1本ずつ買うと31,800円ですが、3本セットなら30,200円です。
3本セットを2万円台で贈るときの見積もり
印鑑の価格は素材と直径で決まります。そこにケースの色を変える費用を足すと、贈り物としての総額が分かります。黒水牛の3本セットで計算してみます。
黒水牛の3本セットを贈る場合予算2万円台
- 実印13.5mm・銀行印12mm・認印10.5mm黒水牛。1本ずつ職人が彫刻します
- 24,300円
- 実印のケースをカラー牛革に変更13.5mm用。黒・赤の牛革なら無料です
- 1,100円
- 銀行印のケースをカラー牛革に変更12mm用
- 950円
- 認印のケースをカラー牛革に変更10.5mm用
- 950円
- 桐箱・のし・送料
- 0円
- 合計
- 27,300円
ケースを標準の黒か赤にすれば24,300円です。薩摩本柘の同じ組み合わせなら、本体21,700円にケース3,000円で24,700円になります。
ケースの色を3本とも変えると、実印は紺、銀行印は緑、認印は茶、というように色で見分けられます。革の色の一覧は印鑑ケースについてをご覧ください。
予算3万円前後|10年以上使える品を1つ選ぶ
3万円前後になると、部下を持つ年代になっても使い続けられる品に手が届きます。親から子へ、祖父母から孫へのお祝いで選ばれることが多い金額です。
腕時計を1本
本人と一緒に選べる親から
- 買える範囲
- 国産の機械式の入門モデル、ソーラー電波の上位モデル
- 確かめること
- 文字盤の色、ベルトの素材、手首の太さ。スマートウォッチを使っているかどうか
印鑑3本を、標準の直径で
好みを聞かずに用意したい親・祖父母から
- 買える範囲
- 黒水牛の3本セット(実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mm)30,200円、薩摩本柘の同じ直径で25,200円
- 確かめること
- 名前の字体と、すでに持っている印鑑の2つだけ
実用品と印鑑を組み合わせる
毎日使う品と、長く残る品の両方を贈りたいとき
- 買える範囲
- 名刺入れ1万円台と銀行印・認印の2本セット(黒水牛15,600円)。ボールペン1万円と実印・銀行印の2本セット(黒水牛17,900円)
- 確かめること
- 名刺を使う職種かどうか、名前の字体
3万円前後で印鑑を選ぶ場合、手の大きい方には実印15mmの組み合わせが押しやすく、小ぶりな印鑑を好む方には、実印13.5mmの組み合わせで素材を白水牛(柄)にした36,900円のセットという選択肢もあります。3万円を超える予算の考え方は予算3万〜5万円で贈る高級印鑑|価格差はどこで生まれるかで説明しています。
金額ごとに買えるものを、1枚で見比べる
ほかの品機械式やソーラー電波の腕時計、上質な革の長財布、実用品と印鑑の組み合わせ
印鑑黒水牛の3本セット(実印15mm)30,200円、白水牛(柄)の3本セット(実印13.5mm)36,900円
ほかの品国産の定番の腕時計、名刺入れとボールペンの組み合わせ、現金1万円と品物
印鑑3本セットは薩摩本柘21,700円、彩樺23,700円、黒水牛24,300円から。開運実印は薩摩本柘15mmで20,900円
ほかの品金属軸のボールペン、革の名刺入れ、キーケース
印鑑銀行印・認印の2本セット13,900円から、実印・銀行印の2本セット16,200円から
段を上がるほど、卒業直後だけでなく、その先の年数まで使える品が選べるようになります。
現金と品物を組み合わせるとき
一人暮らしを始める相手には、現金がいちばん助かるという面もあります。ただ、現金は引っ越しの費用に消えて、何に使ったか本人も覚えていないことが多いものです。「現金も渡したいが、形に残るものも渡したい」という方は、予算を2つに分けてください。
現金はご祝儀袋に入れ、紅白の蝶結びの水引で、表書きは「御卒業御祝」か「御祝」とします。品物を添える場合は、品物にのしを掛け、現金は袋のまま一緒に渡して構いません。現金と品物の予算配分は現金と印鑑を一緒に贈る|お祝いの予算配分・のし・渡し方で詳しく説明しています。
印鑑を選ぶ前に確かめる、2つのこと
腕時計や名刺入れは色や形の好みを確かめる必要がありますが、印鑑の場合に確かめるのは次の2つだけです。
注文の前に、ご家族に聞いておくこと
- 名前の正しい字体 「髙」と「高」、「﨑」と「崎」、「邊」と「辺」のような違いです。京都市の案内では、実印は住民票に記録されている氏名を表したものでなければ登録できません。住民票かマイナンバーカードの表記を見てもらってください。
- すでに持っている印鑑 成人祝いで実印をもらっている、大学の入学時に銀行印を作った、という人もいます。持っている種類を除いて、足りない本数を贈ります。
種類・彫る名前・素材の決め方は大学卒業祝いに印鑑を贈る|就職・進学で変わる種類と名前の選び方で、入社の手続きで押す書類は新社会人に必要な印鑑は?入社手続きと給与口座の準備で説明しています。
卒業式に渡せるよう、2月中の注文を
- 011月〜2月上旬|予算と分担を決めるほかの家族の品と重ならないよう先に声をかけ、印鑑を贈る人を1人に決めます
- 022月中|名前を入れる品を注文する名入れや彫刻には日数がかかります。当店の印鑑は注文から3〜7営業日で発送します
- 033月中旬〜下旬|卒業式の前後に渡すのしは紅白の蝶結び、表書きは「御卒業御祝」か「御祝」。遠方なら引っ越し前の実家宛てに送ります
- 044月|入社や進学の手続きに使ってもらう印鑑は入社前の書類から出番があります。入社式のあとに渡すより、前に渡すほうが役に立ちます
よくある質問
1万円の卒業祝いは、少ないと思われませんか
おじ・おば、きょうだいからの卒業祝いでは、1万円はごく一般的な金額です。親や祖父母の場合も、学費や引っ越しの費用を別に負担しているなら、お祝いの品は1万円台で十分です。金額より、卒業式の前後に渡して4月の手続きに使ってもらえることのほうが、本人には喜ばれます。
卒業祝いと就職祝いを、両方贈らないと失礼ですか
失礼にはなりません。同じ春に重なるお祝いは、1つにまとめるのが一般的です。表書きを「御祝」にすれば、卒業と就職のどちらの意味にもなります。就職の内定が卒業式より前に決まっていて、就職祝いをすでに渡している場合は、卒業祝いを改めて贈らなくても構いません。
予算1万円台で、3本セットは買えますか
3本セットは薩摩本柘のいちばん小さい組み合わせで21,700円ですので、1万円台には収まりません。1万円台なら、4月からすぐ使う銀行印・認印の2本セット(薩摩本柘13,900円、黒水牛15,600円)をおすすめします。実印は、車の購入や部屋の契約で必要になったときに、本人が同じ素材で作り足せます。
大学院に進む相手にも、同じ予算で考えてよいですか
相場は同じです。ただ、進学する相手は名刺入れやビジネスバッグの出番が数年先になりますので、筆記具、腕時計、印鑑のように進路を問わず使う品を選んでください。印鑑は奨学金や一人暮らしの口座で銀行印と認印をすぐ使いますので、1万円台の2本セットが向いています。
予算を伝えて、組み合わせを提案してもらえますか
承ります。お問い合わせから、贈る相手の性別、進路、持っている印鑑、予算をお知らせください。その金額に収まる本数と素材、直径の組み合わせをご提案します。
まとめ|1万円台は2本、2万円台からは3本を目安に
大学卒業祝いの予算1万〜3万円は、親・祖父母・親戚のどの立場でも相場の中心に収まります。卒業と就職が重なる相手には、2つのお祝いを1つにまとめて構いません。相手は4月から給料を受け取りますので、ワイシャツや靴のように本人が自分で買う品より、上質な小物や印鑑のように自分では後回しにしがちな品を選ぶと、長く手元に残ります。
印鑑を贈るなら、1万円台で銀行印・認印の2本セットか実印・銀行印の2本セット、2万円台で3本セット、3万円前後で標準の直径の黒水牛3本セットが目安です。ほかの家族と品が重ならないよう分担を決め、名前の字体と持っている印鑑を確かめて、2月中に注文してください。
金額に合わせて、大学卒業祝いの印鑑をお選びください
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