CHAPTER 15 人生の節目・記念

就職祝いのプレゼント予算1万・2万・3万円|金額別の選び方

就職祝いのプレゼントを1万円、2万円、3万円のどの予算で用意するか迷っている方へ。贈る立場ごとの相場を確かめたうえで、それぞれの金額で買える品を、名刺入れ・ボールペン・腕時計・印鑑など定番の候補から具体的に挙げます。入社してから本人が自分で買うものと買わないものの違い、印鑑を贈る場合の見積もりの例、現金と品物を組み合わせる方法、予算を決める順番、入社に間に合わせる時期まで説明します。

公開日: 2026年9月24日

ベージュの紙の上に、名刺入れと柘の印材、紺色の印鑑ケース2つとボールペン、桐箱に並べた黒水牛の印材3本と腕時計を、左下から右上へ順に並べた写真
予算1万〜3万円の就職祝い 金額が変わると、贈れる品の顔ぶれが変わります

就職祝いを用意するとき、品物より先に悩むのが金額ではないでしょうか。1万円では少ない気がする、3万円では相手が恐縮するかもしれない。そう考えているうちに入社の日が近づいてしまいます。この記事では、贈る立場ごとの相場を確かめたあと、1万円・2万円・3万円のそれぞれで実際に買える品を具体的に挙げていきます。就職祝いならではの「入社後に本人が自分で買うもの、買わないもの」という見方も加えて、予算の決め方から渡す時期までお話しします。

結論

1万円台なら毎日使う小物を1つ、2万円台なら入社の手続きに使うものを一式、3万円前後なら10年以上使える品を選んでください。印鑑の場合は、1万円台で銀行印・認印の2本セットか実印・銀行印の2本セット、2万円台で実印・銀行印・認印の3本セット、3万円前後で黒水牛の3本セットをひと回り大きい直径で、という分け方になります。本人が既製品の認印しか持っていないなら、2万円台の3本セットが入社の手続きにいちばん役立ちます。

就職祝いの相場は、贈る立場で決まります

はじめに、一般的な相場を確かめておきます。就職祝いは、結婚祝いのように金額の決まりごとが細かくありません。贈る方と本人との関係で、おおよその幅が決まります。

親から子へ

相場の目安
1万〜5万円
よくある金額
3万円前後。スーツや引っ越しの費用を別に出している場合は1万〜2万円の品を添える形が多くなります

祖父母から孫へ

相場の目安
1万〜5万円
よくある金額
現金3万円、または現金に1万〜2万円の品を添える形

きょうだい・親戚から

相場の目安
5千〜3万円
よくある金額
おじ・おばからは1万〜2万円、きょうだいからは1万円前後

友人・恋人から

相場の目安
3千〜1万円。恋人なら1万〜3万円
よくある金額
友人は5千円前後。お返しの負担にならない金額で

予算1万〜3万円は、親・祖父母・親戚のどの立場でも相場の中心に収まる金額です。国税庁のタックスアンサーでは、個人から受け取るお祝いの金品のうち、社会通念上ふさわしいと認められるものに贈与税はかかりません。年間110万円までの基礎控除もありますので、この金額で税金を心配する必要はありません。

入社してから本人が自分で買うもの、買わないもの

就職祝いの予算を考えるとき、成人祝いや誕生日と違う点が1つあります。相手はこれから給料を受け取る人だ、ということです。初任給が入れば、本人は必要なものを自分で買い始めます。そこで、本人が自分で買いそうなものと、自分ではなかなか買わないものを分けてみてください。

初任給で自分で買うことが多いもの
ワイシャツ、ネクタイ、通勤用の靴、定期入れ、弁当箱
理由
毎日使って傷むので、本人が好みと職場の雰囲気を見ながら買い足していきます
贈るなら
入社前に必要な数だけ。サイズと好みを聞いてから
自分ではなかなか買わないもの
上質なボールペン、革の名刺入れ、きちんとした腕時計、名前を彫った印鑑
理由
安いもので間に合ってしまうため、後回しになります。印鑑は既製品の認印で済ませたまま何年もたつ方が少なくありません
贈るなら
1万円以上の予算が生きるのはこちらです

1万円を超えるお祝いを贈るなら、右側の「自分では買わないもの」から選ぶと、相手の手元に長く残ります。ここからは、金額ごとに買える品を見ていきます。

予算1万円台|毎日使う小物を1つ、上質なものに

1万円台は、品物を1つに絞ると上質なものに手が届く金額です。2つ、3つと分けると1つあたりが数千円になり、本人が自分で買うものと変わらなくなります。

革の名刺入れ1万〜1万5千円で、定番ブランドの本革が選べます。営業職や接客のある職種に向いています。名刺を使わない職種もありますので、配属先が分かってからでも遅くありません
金属軸のボールペン1万円前後で、替え芯が文具店で手に入る定番が選べます。名前を入れると記念になります
銀行印・認印の2本セット薩摩本柘11,500円、黒水牛13,000円から。給与口座と入社書類の両方にすぐ使えます。成人祝いで実印をもらっている相手にも向いています
実印・銀行印の2本セット薩摩本柘16,200円、黒水牛17,900円から。自分で作った認印を持っている相手に
実印1本を上質な素材で黒水牛15mmで15,300円、白水牛(柄)13.5mmで16,700円。ほかの印鑑は親が用意する、という場合に

1万円台で印鑑を贈るなら、1本より2本セットをおすすめします。入社のときに使うのは認印と銀行印で、どちらか1本だけでは足りないからです。全国銀行協会の案内でも、ゴム印のように変形しやすいものは届出印にできません。朱肉で押す銀行印と認印が揃っていれば、入社の書類と給与口座の両方に対応できます。1万円台での本数と素材の決め方は予算1万円台で贈る印鑑|素材を上げるかセットにするかの選び方で詳しく比べています。

予算2万円台|入社の手続きに使うものを一式で

2万円台になると、1つの品を選ぶだけでなく「一式を揃える」という選び方ができます。名刺入れとボールペンを組にする、印鑑を3本で揃える、といった形です。

2万円台で買える範囲向いている相手
腕時計国産の定番。ソーラー式や電波式も選べます時計を着ける習慣がある相手。好みを知っている親やきょうだいから
名刺入れとボールペンの組み合わせそれぞれ1万円前後営業職、接客のある職種に就く相手
ビジネスバッグナイロンや合成皮革の定番通勤の荷物が多い相手。在宅勤務が中心なら出番が減ります
実印・銀行印・認印の3本セット薩摩本柘21,700円、彩樺23,700円、黒水牛24,300円から既製品の認印しか持っていない相手。好みを聞かずに用意できます
開運実印薩摩本柘15mmで20,900円、黒水牛13.5mmで22,000円社会に出る節目に、願いを込めた1本を贈りたいとき。鑑定書と桐箱が付きます

就職祝いの印鑑としてよく選ばれるのが、この価格帯の3本セットです。実印・銀行印・認印を1本ずつ買うより費用が抑えられますし、3本の大きさが違うので、本人が用途を取り違えることもありません。たとえば黒水牛で実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mmを1本ずつ買うと31,800円ですが、3本セットなら30,200円です。

3本セットを2万円台で贈るときの見積もり

印鑑の価格は素材と直径で決まります。そこにケースの色を変える費用を足すと、贈り物としての総額が分かります。黒水牛の3本セットで計算してみます。

黒水牛の3本セットを贈る場合予算2万円台

実印13.5mm・銀行印12mm・認印10.5mm黒水牛。1本ずつ職人が彫刻します
24,300円
実印のケースをカラー牛革に変更13.5mm用。黒・赤の牛革なら無料です
1,100円
銀行印のケースをカラー牛革に変更12mm用
950円
認印のケースをカラー牛革に変更10.5mm用
950円
送料
0円
合計
27,300円

ケースを標準の黒か赤にすれば24,300円です。薩摩本柘の同じ組み合わせなら、本体21,700円にケース3,000円で24,700円になります。

ケースの色を3本とも変えると、実印は紺、銀行印は緑、というように色で見分けられるようになります。革の色の一覧は印鑑ケースについてをご覧ください。

予算3万円前後|10年以上使える品を選ぶ

3万円前後になると、部下を持つ年代になっても使い続けられる品に手が届きます。親から子へ、祖父母から孫へのお祝いで選ばれることが多い金額です。

腕時計を1本

本人と一緒に選べる親から

買える範囲
国産の機械式の入門モデル、ソーラー電波の上位モデル
確かめること
文字盤の色、ベルトの素材、手首の太さ。スマートウォッチを使っているかどうか

印鑑3本を、標準の直径で

好みを聞かずに用意したい親・祖父母から

買える範囲
黒水牛の3本セット(実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mm)30,200円、薩摩本柘の同じ直径で25,200円
確かめること
名前の字体と、すでに持っている印鑑の2つだけ

実用品と印鑑を組み合わせる

毎日使う品と、長く残る品の両方を贈りたいとき

買える範囲
名刺入れ1万円台と銀行印・認印の2本セット(黒水牛13,000円)。ボールペン1万円と実印・銀行印の2本セット(黒水牛17,900円)
確かめること
名刺を使う職種かどうか、名前の字体

3万円前後で印鑑を選ぶ場合、手の大きい方には実印15mmの組み合わせが押しやすく、小ぶりな印鑑を好む方には、実印13.5mmの組み合わせで素材を白水牛(柄)にした36,900円のセットという選択肢もあります。直径の考え方は印鑑3本セットの選び方にまとめています。

金額ごとに買えるものを、1枚で見比べる

1万円台は小物を1つ、2万円台は一式、3万円前後は10年使える品

金額が上がるほど、入社直後だけでなく、その先の年数まで使える品が選べるようになります。

1万円台
名刺入れ、ボールペン、印鑑の2本セット 銀行印・認印の2本セットは薩摩本柘11,500円から、実印・銀行印の2本セットは16,200円から
2万円台
定番の腕時計、小物の組み合わせ、印鑑の3本セット 3本セットは薩摩本柘21,700円、彩樺23,700円、黒水牛24,300円から
3万円前後
機械式の腕時計、標準の直径の3本セット、実用品と印鑑の組み合わせ 黒水牛の3本セット(実印15mm)30,200円、白水牛(柄)の3本セット36,900円

予算は、この順番で決めると迷いません

  1. ほかの家族は、何をいくらで贈りますか

    親が品物を用意している祖父母や親戚は、親の品と重ならないものを1万〜2万円で。現金を添える形でもかまいません
    まだ誰も決めていない先に声をかけて分担を決めます。印鑑は2つの家から届くと実印が余りますので、贈る人を1人に決めてください
  2. 引っ越しやスーツの費用を、別に出していますか

    出しているお祝いの品は1万円台で十分です。小物を1つ、または印鑑の2本セットを
    出していない2万〜3万円で、入社の手続きに使う一式か、長く使える品を
  3. 本人は、自分の名前で作った印鑑を持っていますか

    持っている足りない種類だけを贈るか、腕時計や筆記具を選びます
    既製品の認印だけ、または分からない3本セットが向いています。既製品の印鑑は同じ印影のものが大量に出回っているため、京都市の案内でも実印として登録できません

本人が持っている印鑑の確かめ方と、本数の決め方は就職祝いの印鑑セットは何本必要?で説明しています。

現金と品物を組み合わせるとき

一人暮らしを始める相手には、現金がいちばん助かるという面もあります。ただ、現金は生活費に消えて、何に使ったか本人も覚えていないことが多いものです。「現金も渡したいが、形に残るものも渡したい」という方は、予算を2つに分けてください。

予算2万円現金1万円と、銀行印・認印の2本セット(薩摩本柘11,500円)。給与口座と入社書類にすぐ使えます
予算3万円現金1万円と、実印・銀行印の2本セット(黒水牛17,900円)。認印は持っている相手に
予算5万円現金2万円と、黒水牛の3本セット(実印15mm)30,200円。祖父母から孫へ

現金はご祝儀袋に入れ、紅白の蝶結びの水引で、表書きは「御就職祝」か「祝御就職」とします。品物を添える場合は、品物にのしを掛け、現金は袋のまま一緒に渡してかまいません。

印鑑を選ぶ前に確かめる、2つのこと

腕時計や名刺入れは色や形の好みを確かめる必要がありますが、印鑑の場合に確かめるのは次の2つだけです。

注文の前に、ご家族に聞いておくこと

  • 名前の正しい字体 「髙」と「高」、「﨑」と「崎」、「邊」と「辺」のような違いです。京都市の案内では、実印は住民票に記録されている氏名を表したものでなければ登録できません。住民票かマイナンバーカードの表記を見てもらってください。
  • すでに持っている印鑑 成人祝いで実印をもらっている、大学の入学時に銀行印を作った、という方もいます。持っている種類を除いて、足りない本数を贈ります。

種類・彫る名前・素材の決め方は就職祝いに印鑑を贈るなら?種類・名前・素材の選び方で、入社の手続きで押す書類は新社会人に必要な印鑑は?で説明しています。

入社の1か月前に渡せるよう、2月中旬までに注文を

4月入社の場合、内定先からの書類は2月から3月にかけて届きます。入社承諾書や身元保証書、給与の振込口座の届け出はこの時期に書きますので、印鑑は入社式より前に渡すほうが役に立ちます。当店の印鑑は注文から3〜7営業日で発送します。2月中旬までに注文すれば、3月上旬の引っ越しの前に手渡せます。名入れのボールペンや名刺入れも、2〜3週間かかることがありますので、同じ時期に注文しておくと安心です。

よくある質問

1万円の就職祝いは、少ないと思われませんか

おじ・おば、きょうだいからの就職祝いでは、1万円はごく一般的な金額です。親や祖父母の場合も、スーツや引っ越しの費用を別に負担しているなら、お祝いの品は1万円台で十分です。金額より、入社の前に渡して手続きに使ってもらえることのほうが、本人には喜ばれます。

就職祝いにお返しは必要ですか。高い品を贈ると負担になりませんか

就職祝いにお返しは要らないとされています。初任給でお菓子や食事を贈る、というのが一般的なお礼の形です。親や祖父母からの3万円前後の品が、本人の負担になることはまずありません。友人や職場の先輩から贈る場合だけ、相手が気を使わない5千円〜1万円に収めてください。

予算1万円台で、3本セットは買えますか

3本セットは薩摩本柘のいちばん小さい組み合わせで21,700円ですので、1万円台には収まりません。1万円台なら、入社ですぐ使う銀行印・認印の2本セット(薩摩本柘11,500円、黒水牛13,000円)をおすすめします。実印は、車の購入や部屋の契約で必要になったときに、本人が同じ素材で作り足せます。

兄と妹で、就職祝いの金額を揃えたほうがいいですか

揃えておくと、あとで気まずくなりません。印鑑は同じ素材・同じ本数にすれば金額がほぼ同じになり、直径やケースの色で本人に合わせられます。上のお子さんに黒水牛の3本セットを贈ったなら、下のお子さんにも同じ素材のセットを選び、ケースの色だけ変えるという方法があります。

予算を伝えて、組み合わせを提案してもらえますか

承ります。お問い合わせから、贈る相手の性別、持っている印鑑、予算をお知らせください。その金額に収まる本数と素材、直径の組み合わせをご提案します。

まとめ|1万円台は2本、2万円台からは3本を目安に

就職祝いの予算1万〜3万円は、親・祖父母・親戚のどの立場でも相場の中心に収まります。相手はこれから給料を受け取りますので、ワイシャツや靴のように本人が自分で買うものより、上質な小物や印鑑のように自分では後回しにしがちなものを選ぶと、長く手元に残ります。

印鑑を贈るなら、1万円台で銀行印・認印の2本セットか実印・銀行印の2本セット、2万円台で3本セット、3万円前後で標準の直径の黒水牛3本セットが目安です。ほかの家族と品が重ならないよう分担を決め、名前の字体と持っている印鑑を確かめて、2月中旬までに注文してください。

予算が決まったら

金額に合わせて、就職祝いの印鑑をお選びください

京都の職人が1本ずつ彫刻してお届けします。黒か赤の牛革ケース付き、送料は無料です。5年間の保証が付きます。

名前を鑑定して作る開運実印は薩摩本柘15mmで20,900円、鑑定書と桐箱が付きます。どの種類が必要か分からない場合は印鑑購入ナビをご利用ください。

SOURCES

出典

就職祝いの相場と、印鑑以外の品の価格帯は一般的な目安で、地域や家庭、品や店によって大きく異なります。お祝いの金品と贈与税の関係は国税庁のタックスアンサーをもとにした一般的な説明で、個別の判断は税務署や税理士にご相談ください。届出印の決まりは全国銀行協会、印鑑登録の決まりは京都市の案内によりますが、金融機関や市区町村によって細かな取り扱いが異なります。当店の価格はすべて税込で、記事作成時点の商品ページの金額です。

  1. 国税庁. タックスアンサー No.4405 贈与税がかからない場合. https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4405.htm,(参照 2026-09-18).
  2. 国税庁. タックスアンサー No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税). https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4408.htm,(参照 2026-09-18).
  3. 全国銀行協会. ハンコにはルールがあります!. 教えて!くらしと銀行. https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-f/3805/,(参照 2026-09-18).
  4. 京都市. 印鑑登録について. 京都市情報館. https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000147302.html,(参照 2026-09-18).