CHAPTER 16 印鑑の贈り物・マナー
名入れの桐箱で印鑑を贈る|箱書きで名前・日付・言葉を入れる方法
桐箱入りの印鑑を贈るとき、箱にも名前や日付を入れる方法をまとめました。名前を入れられる4つの場所、ふたの裏に書く「箱書き」の順番、成人・就職・結婚・還暦などの見本、筆ペンで失敗しない手順、当店で桐箱を選べる商品を紹介します。
公開日: 2026年9月30日
成人や就職、還暦のお祝いに、桐箱入りの印鑑を贈る。せっかくなら箱にも相手の名前や贈った日を入れて、記念に残したい。そう考えて「名入れの桐箱」を探している方もいるでしょう。印鑑の贈り物は、品そのものに相手の名前が入るところが、ほかの名入れギフトとの違いです。この記事では、どこに何を書けば長く残るかを、箱書きの見本を交えて説明します。
桐箱に記念の文字を残すなら、贈る方がふたの裏に筆や筆ペンで書き入れる「箱書き」がおすすめです。右から、お祝いの言葉、相手の名前、日付、贈る方の名前の順に縦書きで書きます。当店の桐箱は、ふたの表に金色で「御印章」と入っているだけで、名前や日付は入っていません。桐箱は2本・3本セットで選べ、追加料金はかかりません。
印鑑の贈り物で、名前を入れられる4つの場所
「名入れ」というと、箱や包みに名前を入れることを思い浮かべる方が多いでしょう。印鑑の場合は、品そのものに名前が彫ってあります。そのうえで、桐箱、のし紙、添える手紙にも書き入れられます。
- 印鑑相手の名前を彫る
- 職人が1本ずつ彫ります。実印ならフルネーム、銀行印なら姓だけか下の名前だけ、というように、役目に合わせて彫り方を決めます。
- 桐箱日付と贈る方の名前を書く
- ふたの裏に、お祝いの言葉や日付、贈る方の名前を書き入れます。ふたを開けるたびに目に入り、何十年たっても、いつ誰から贈られたかが分かります。
- のし紙お祝いの目的と、贈る方の名前を書く
- 水引の上に「御祝」などの表書き、下に贈る方の名前を書きます。箱を開けたら外すので、長くは残りません。
- 手紙・短冊長めの言葉を伝える
- 箱に書ききれない気持ちは、手紙に書きます。和紙の短冊に一言書いて、桐箱の中に入れる方法もあります。
印鑑に彫る名前の選び方は、プレゼント用印鑑の選び方で紹介しています。ここからは、桐箱のふたに書き入れる方法を詳しく説明します。
箱書きとは、ふたに品の由来を書き残すこと
箱書きは、絵や書、陶磁器などを収めた箱に、品の名前や作者の署名を書き、印を押したものです。茶道具や掛け軸の桐箱によく見られます。日本大百科全書(ニッポニカ)によると、今は作者と持ち主の関係や由来を、ふたの裏に書くこともあります。書き方に決まった形式はありません。
贈り物の桐箱では、ふたの表に品の名前、ふたの裏に贈った日と贈り主を書く、と分けて考えます。当店の桐箱は、ふたの表に「御印章」と金色の文字が入っています。贈る方は、ふたの裏に書き入れます。
ふたの表
当店の桐箱は、この形で届きます。品の名前は入っているので、表には書き足しませんふたの裏
贈る方が書き入れます。右から順に、縦書きで書きます- 1お祝いの言葉右端に、いちばん大きな字で書きます
- 2相手の名前ご家族なら「へ」、目上の方なら「様」を付けます
- 3日付中ほどに、小さめの字で書きます
- 4贈る方の名前左下に書き、その下に認印を押すこともあります
箱書きに入れる名前・日付・言葉の決め方
お祝いの言葉は、のし紙の表書きと同じように、短い言葉にまとめます。「祝 成人」「祝 還暦」のように「祝」を頭に置くと、何のお祝いかが一目で分かります。
相手の名前は、ご家族なら下の名前に「へ」、目上の方や改まったお祝いならフルネームに「様」を付けます。字は印鑑に彫った名前とそろえます。旧字体で彫ったなら、箱にも旧字体で書きます。
日付は、渡す日かお祝いの日にします。縦書きなので、数字は「令和九年一月」のように漢数字で書きます。西暦なら「二〇二七年一月」です。日にちまで決めないときは、日にちの代わりに「吉日」と書きます。
贈る方の名前は、1人で贈るならフルネームで書きます。ご夫婦で贈るなら「一郎 和子」と下の名前を並べ、ご家族みんなで贈るなら「家族一同」とまとめます。名前の下に認印を押すと、昔ながらの箱書きの形になります。
お祝いごとの見本を並べました。どれも右の列から順に書いています。
桐箱に筆や筆ペンで書くときの手順
桐は柔らかく、木目がはっきりした木です。筆に墨をたっぷり含ませると、木目に沿ってにじむことがあります。書き直しがきかないので、次の順に進めます。
- 01ふたと同じ大きさの紙に下書きするふたの裏に紙を当てて形を写し、鉛筆で字の位置と大きさを決めます
- 02箱の底で試し書きをする筆ペンや墨のにじみ方を、目立たない底の隅で確かめます。お祝いには薄墨ではなく、濃い墨を使います
- 03右の列から順に書く下書きのとおり、お祝いの言葉から書き始めます。にじまないよう、筆には墨を含ませすぎないようにします
- 04ふたを開けたまま乾かす半日ほど置いて、墨が乾いてからふたを閉めます。乾く前に閉めると、箱の中の布に墨が移ります
字に自信がない方は、書道の心得のあるご家族に頼む方法もあります。ボールペンやサインペンでも書けますが、細い線は桐の木目にまぎれて読みにくくなります。
箱に書かずに、名前を残す方法
桐箱に直接書くのはためらう、という方もいるでしょう。箱をきれいなまま残しながら、名前と日付を添える方法があります。
和紙の短冊に書いて、箱に入れる
書き損じても、紙を替えれば書き直せます
- 書くこと
- 箱書きと同じ内容を、同じ順に書きます
- 入れ方
- ふたの裏に沿わせるか、印鑑ケースの下に敷きます
のし紙に名前を入れる
改まった形で手渡したいときの方法です
- 書くこと
- 「御祝」などの表書きと、贈る方の名前
- 残し方
- 外したのし紙をたたんで、箱の中にしまっておく方もいます
手紙を添える
伝えたい言葉が長いときに向いています
- 書くこと
- 印鑑を選んだ理由や、これからの暮らしへの願い
- 渡し方
- 手渡しのときに箱の上に添えるか、別に郵送します
のし紙の表書きと水引の選び方は、印鑑の贈り物にのしは必要?で説明しています。
箱書きをするなら、いったん自宅で受け取ります
当店から相手の住所へ直送すると、箱に書き入れることができません。手紙の同封も承っていません。箱書きや短冊を添えたいときは、ご自宅で受け取り、書き終えてから手渡すか、ご自分で送り直します。
当店の発送は、通常ご注文から3〜7営業日ほどです。下書きや墨を乾かす日数も見込んで、渡す日の3週間前までにご注文いただくと安心です。離れて暮らすご家族に届けるときの段取りは、家族に印鑑を直送するで紹介しています。
当店で桐箱を選べる商品
当店の桐箱は、赤い布を敷いた中に、印鑑ケースと付属品を収めてお届けします。2本・3本セットはご注文時に選べ、開運印鑑には初めから付いています。通常の印鑑を1本だけご注文のときは、ケースに入れてお届けします。
個人用の3本セット実印・銀行印・認印。注文画面の「印鑑箱」で選びます
選べる選べる個人用の2本セット実印と銀行印、実印と認印、銀行印と認印の3通り
選べる選べる開運印鑑1本でもセットでも、すべて桐箱に収めてお届けします
付いていますなし1本だけの通常の印鑑印鑑ケースに入れてお届けします
なしなし桐箱と化粧箱の違いや、桐が大切な品の箱に使われてきた理由は、印鑑のプレゼントは桐箱入りでの記事で詳しく説明しています。
よくある質問
桐箱に名前を彫ってもらうことはできますか
当店では、桐箱に名前や日付を入れることは承っていません。名前は職人が印鑑に彫り、箱には贈る方が箱書きとして書き入れる形をおすすめしています。
箱書きは、贈る側が書いてもいいものですか
かまいません。箱書きは、作者本人のほか、弟子や作者をよく知る人が書くことも多くあります。贈り物の印鑑なら、その由来をいちばんよく知るのは、選んで贈った方です。
書き間違えてしまったら、どうすればいいですか
桐は柔らかい木なので、削って消そうとすると跡が残ります。上から和紙の短冊を貼って書き直すか、ふたの裏はそのままにして、書き直した紙を箱に入れます。
子どもの銀行印の箱に書くなら、いつの日付がいいですか
名前が決まるお七夜か、お宮参りの日がおすすめです。誕生日を入れる方法もあります。お子様が大きくなって箱を開けたときに、いつ用意された印鑑なのかが分かります。
まとめ|桐箱に名前を残す手順
はじめに、ふたの裏に直接書くか、和紙の短冊に書いて箱に入れるかを決めます。次に、見本を参考にして、お祝いの言葉と相手の呼び方、日付、贈る方の名前を決めます。注文は渡す日の3週間前までにします。2本・3本セットなら、注文画面の「印鑑箱」で桐箱を選びます。届け先はご自宅にします。届いたら、下書きと試し書きをしてから書き入れ、半日乾かしてからふたを閉めます。

相手の名前を職人が彫り、桐箱に収めてお届けします
実印・銀行印・認印を同じ印材でそろえる3本セットです。注文画面で桐箱を選べ、追加料金はかかりません。京都の職人がお名前に合わせて1本ずつ彫刻し、牛革ケース、朱肉、押印マット、保証書、京印章証明書を添えます。送料無料、5年保証。
3本セットを見る21,700円〜