CHAPTER 16 印鑑の贈り物・マナー
敬老の日に実用的なプレゼントを|祖父母の暮らし方で選ぶ品と印鑑
敬老の日に、お祖父様・お祖母様へ実用的なプレゼントを贈りたい方へ。実用的かどうかを確かめる4つの問い、ひとり暮らし・夫婦2人・同居・仕事を続けている方それぞれに合う品、手元に残る期間と手間の比較、70代から印鑑を使う場面、押しやすい印鑑の選び方と価格を説明します。
公開日: 2026年10月5日
敬老の日が近づくと、お祖父様やお祖母様に何を贈るかで迷います。花やお菓子は毎年贈ってきたので、今年は役に立つ品にしたい。けれども離れて暮らしていると、何があれば助かるのかが見えてきません。暮らし方ごとに合う品の選び方と、印鑑が実用品になる場面を説明します。
実用的かどうかは、品の種類ではなく、お祖父様・お祖母様の暮らし方で決まります。ひとり暮らしか、ご夫婦2人か、同居か、今も働いているかを思い浮かべてください。向いているのは、週に1度は手に取り、説明書が要らず、軽い品です。名前を彫った印鑑は、荷物の受け取りから大事な契約まで使えます。
65歳以上の方がいる世帯の3分の2は、ひとり暮らしか夫婦2人暮らしです
夫婦2人暮らしの合計
- ひとり暮らしの世帯33.8%
- 夫婦2人で暮らす世帯32.0%
- 三世代で暮らす世帯5.8%
出典:厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」。65歳以上の方がいる2,761万4千世帯の内訳です。
お孫さんと同じ家で暮らしている方は、少数です。離れていると、台所の道具が古くなっていることにも、字が読みにくくなっていることにも気づけません。実用的な品を選ぶには、暮らしぶりを聞くところから始めます。
内閣府が2025年度に行った調査では、65歳以上の方に、生きがいを感じる時を聞いています。日本でいちばん多かった答えは、「子供や孫など家族との団らんの時」でした。品を渡しに行く時間も、贈り物の一部です。
実用的かどうかを、4つの問いで確かめます
便利そうに見える品でも、使われないまま棚に残ることがあります。候補を思いついたら、次の4つを確かめます。
週に1度は手に取るか使う回数
向く品湯のみ、ひざ掛け、認印のように、毎日か毎週使う品です
向かない品年に数回しか出番のない調理器具や、来客用の食器です
今使っている品と置き換えられるか置き場所
向く品古くなった品の代わりになる品です。置き場所が増えません
向かない品新しく場所を取る大きな家具や、飾るための置物です
説明書を読まずに使えるか使い方
向く品箱を開けたその日から使える品です
向かない品設定や充電が要る機器です。ご本人が欲しがっている場合は、設定まで手伝います
重さと大きさが負担にならないか体への負担
向く品片手で持てて、引き出しに収まる品です
向かない品重い鍋や、高い棚にしまう大きな品です
暮らし方ごとに、合う実用品
同じ70代でも、暮らし方によって役に立つ品は変わります。4つの暮らし方に分けて、候補を挙げました。
ご夫婦2人で暮らしている
2人で1組ずつ使う品
- 湯のみ、箸色違いで2つ贈ると、毎日の食卓で使えます
- ひざ掛け居間で過ごす時間が長い方に向いています
銀行印お2人に1本ずつ、下の名前で彫ります
ひとりで暮らしている
毎日の家事が軽くなる品
- ふた付きの保温マグ飲み物が冷めにくく、倒してもこぼれにくい品です
- 小分けの食品1人分ずつ包んであると、食べきれます
認印荷物や書留を、玄関で受け取るときに押します
お子様の世帯と同居している
自分の部屋で使う、自分だけの品
- 座布団、ひざ掛け家の中でも、自分専用だと分かる品が喜ばれます
- 眼鏡ケース、小さな拡大鏡新聞や本を読む方に向いています
認印ご家族と同じ名字なので、下の名前で彫ります
仕事や地域の役を続けている
外に出るときに持つ品
- 軽い鞄、帽子歩いて出かける方に向いています
- 水筒畑仕事や散歩に持っていけます
認印仕事の書類や、町内会の会計で押します
総務省統計局の労働力調査では、2025年の就業率は65〜69歳で54.5%、70〜74歳で36.2%でした。お祖父様やお祖母様が今も働いているご家庭は、珍しくありません。
候補を、手元に残る期間と手間で比べます
世話は要らない食べるとなくなる
3,000〜5,000円ほど。食事の制限がないかを聞いておきます水替えが要る終わると片づけが要る
3,000〜5,000円ほど毎日使える洗濯が要る
3,000〜8,000円ほど。洗濯機で洗えるかを確かめます洗うだけで済む割れることがある
3,000〜10,000円ほど設定が要る説明書を読む
5,000〜20,000円ほど。使い方を一緒に確かめます押したあとに拭くだけ引き出しに収まる
認印は6,400円から。名前の字を確かめて注文しますなくなる品が劣る、ということではありません。お菓子は、その日の団らんで一緒に食べられます。残る品を1つ選び、お菓子を添えて渡すと、当日の楽しみと、あとに残る記念の両方を贈れます。
印鑑が実用品になる、70代からの場面
認印を、玄関や居間で押します
- 場面荷物や書留の受け取り、町内会や老人クラブの書類、通院や介護サービスの申込書
- よいところ届け出が要らないので、受け取った日から使えます
- 確かめること名字で彫るか、下の名前で彫るか
実印や銀行印を、契約や届け出で押します
- 場面相続の手続き、家や土地の売り買い、住み替えの契約、口座の届け出
- よいところ欠けや摩耗のない印鑑なら、窓口でのやり直しを避けられます
- 確かめること今の印鑑を替えたいと思っているかどうか
遺言を自分で書く場合にも、印鑑を使います。民法は、全文と日付、氏名を自分で書き、印を押すことを求めています。実印や銀行印を替えると、ご本人が届け出をし直すことになります。替えたいかどうかを聞けないときは、届け出の要らない認印を選んでください。
年を重ねても押しやすい印鑑の選び方
- 太さ
- 認印は、13.5mmにすると指でつまみやすくなります。当店の認印は、10.5mmから16.5mmまでの5つの太さがあります
- 上下の目印
- 当店の印鑑は、目印のない形が基本です。上下がすぐ分かる目印を付けたいときは、注文画面の備考欄にお書きください
- 素材
- 黒い角の黒水牛は、重すぎず軽すぎない素材です。木の薩摩本柘は軽いので、押すときに少し力を加えます
- 書体
- 認印は、名前がすぐに読める古印体か隷書体がよく選ばれています
- ケース
- ケースの中に、小さな朱肉が付いています。長寿のお祝いには、「鶴亀」のケースという選択肢もあります。13.5mmなら2,600円の追加です
きれいに押すための朱肉の付け方や持ち方は、押しやすい印鑑の選び方で説明しています。
お2人に贈るなら、1本ずつ用意します
ご夫婦でも、印鑑は1人に1本ずつ持ちます。同じ印鑑を2人で使うと、どちらが押したのかが分からなくなります。理由は、夫婦で印鑑を共有してもいい?で説明しています。
お1人分の価格8,300〜15,600円
- 薩摩本柘の認印 13.5mm 8,300円 鹿児島産の柘を使った、木の印鑑です。軽くて、手になじみます。
- 黒水牛の認印 13.5mm 9,500円 黒く艶のある角の印材です。お2人に1本ずつ贈ると、19,000円です。
- 銀行印と認印の2本セット 黒水牛 15,600円 銀行印13.5mmと認印12mmです。桐箱か化粧箱に入れてお届けします。
ケースの色をお2人で変えておくと、引き出しの中でも見分けられます。黒と赤の牛革は、追加料金がかかりません。
2027年の敬老の日は9月20日。9月10日までに注文します
敬老の日は、9月の第3月曜日です。2027年は9月20日になります。当店は、ご注文から3〜7営業日で発送します。配達希望日は、ご注文日の9日後から30日後までの間で指定できます。前日の9月19日に受け取るなら、9月10日までに注文してください。
よくある質問
欲しいものを聞いても、「何も要らない」と言われます
品の名前ではなく、困っていることを聞いてみてください。「最近、使いにくくなった道具はある?」と聞くと、答えが返ってきやすくなります。
祖父母は、印鑑をもう持っていると思います
認印は、玄関用と書類用のように、2本あっても使い分けられます。実印や銀行印は、替えたいと聞いたときに贈ります。
祖母は施設で暮らしています。何を贈れますか
持ち込める品が決まっていることがあるので、先に施設へ確かめます。名前の入った小さな品は、ほかの方の品と取り違えにくくなります。
現金や商品券を贈るのは、失礼ですか
失礼ではありません。小さな品を1つ添えると、敬老の日の記念として手元に残ります。
敬老の日を過ぎてしまいました
次に会う日に渡せば、遅くありません。顔を見せに行くことが、何よりの贈り物になります。
まとめ|暮らし方を思い浮かべ、4つの問いで絞ってから聞きます
はじめに、お祖父様とお祖母様の暮らし方を思い浮かべます。次に、候補を4つの問いに当てはめて、使われそうな品だけを残します。迷ったら、困っていることを電話で聞いてみてください。
印鑑を贈るなら、認印か銀行印かを決め、名前の字を確かめます。太さとケースの色を選んだら、9月10日までに注文します。
「鶴亀」のケースや、色の付いた牛革ケースの見本は、印鑑ケースのご案内に載せています。上下の目印や納期のご相談は、お問い合わせからどうぞ。