CHAPTER 15 人生の節目・記念
卒業祝いと成人祝いが重なるときは?1つにまとめる予算・のし・時期
高校卒業と18歳の成年、20歳の成人式と短大・専門学校の卒業。成年年齢が18歳になってから、卒業祝いと成人祝いが同じ年に重なるご家庭が増えました。2回に分けて贈るか1つにまとめるかの決め方、まとめるときの予算と現金・品の分け方、のしの表書き、渡す時期を説明します。1つの品にまとめるなら、成人の記念にも進路の手続きにも使える印鑑の3本セットが向いている理由も紹介します。
公開日: 2026年9月27日
「高校を卒業する春に、18歳で成人にもなる。卒業祝いと成人祝いは別々に贈るべきか」「1月に成人式、3月に専門学校の卒業。2か月しか離れていないのに2回包むのか」。成年年齢が18歳になってから、卒業と成人のお祝いが同じ年に重なるご家庭が増え、こうしたご相談をよくいただきます。2回贈れば予算も手間もかかります。1回にまとめると、もう片方のお祝いを省いたように見えないかが気になります。この記事では、重なり方の3つのパターンごとに、まとめるか分けるかの決め方を説明します。あわせて、予算とのしの表書き、渡す時期、まとめて贈るのに向く品も紹介します。
卒業祝いと成人祝いが同じ年に重なるなら、1つにまとめて贈って構いません。予算は成人祝いの相場に合わせ、表書きは「御祝」、渡すのは進学や就職の手続きが始まる前です。まとめて贈る品には、成人の記念として残り、4月からの進路の手続きにも使える品が向いています。実印・銀行印・認印の3本セットなら、実印は成人の記念に、銀行印と認印は進学や就職の手続きに使えます。分けて贈るなら、卒業祝いに4月から使う銀行印と認印、20歳の成人式に実印、と本数を分けます。どちらにするかは、贈る側が2回贈れるか、本人が4月からの進路で何を使うか、で決めます。
卒業と成人が重なる、3つのパターン
法務省の案内のとおり、2022年4月1日から成年年齢は18歳になりました。一方、成人式は多くの自治体で20歳を対象に行われています。京都市の「はたちを祝う記念式典」も、20歳を迎える人のための式典です。つまり「成人」には18歳の成年と20歳の成人式の2つの節目があり、卒業との重なり方が3通りあります。
帯の位置は目安です。学校の修業年数や誕生日、自治体が式典の対象をどう区切るかによって前後します。
- 高校を卒業するころには、多くの人が18歳の成年を迎えています。文部科学省の学校基本調査では、高校卒業者のうち大学・短大への進学が61.4%、就職が13.8%です。どちらの進路でも、4月から本人の名前での手続きが始まります
- 20歳の成人式と短大・専門学校の卒業は、2か月しか離れていません。成人式が終わると、すぐに卒業と就職の手続きが続きます
- 2回に分けて包むと、受け取る側も気を遣います。成人祝いの相場に合わせて1つの品にまとめ、もう片方は言葉や食事で祝うと、お互いの負担が軽くなります
- 20歳の成人式に成人祝いを、22歳の大学卒業に卒業祝いを、と2回に分けるのが基本です
- 印鑑を贈るなら、成人式に実印1本、卒業と就職のときに銀行印と認印、と本数を分けると、どちらのお祝いも形に残ります
- 成人式で3本セットを贈ってあれば、卒業祝いは現金や食事で構いません
まとめるか分けるかは、2つの質問で決まります
-
2つの節目の両方に、ご自身で贈れそうですか
はい(ご両親、同居のお祖父様・お祖母様など)分けて贈っても、まとめて贈っても構いません。分けるなら、卒業祝いは4月から使う道具、成人祝いは記念に残る品、と役目を分けると品が重なりません分からない(離れて住むお祖父様・お祖母様、親戚など)会える節目にまとめて贈るのが確実です。「卒業と成人をまとめて」と一言添えて渡せば、もう片方の節目に贈らなくても失礼にはあたりません -
本人の4月からの進路は、決まっていますか
就職、または一人暮らしで進学4月から、口座の開設や部屋の契約、入社の書類など、本人の名前での手続きが続きます。まとめるなら、成人の記念にも手続きにも使える品を選ぶと、贈ったその月から使ってもらえます実家から進学、または未定4月にすぐ使う道具は多くないので、記念に残る品を成人祝いの相場で選びます。実印を含めた3本セットを贈り、必要になる日まで大切にしまっておいてもらう形が向いています
まとめるときの予算は、成人祝いの相場に合わせます
同じ相手に贈る場合、卒業祝いより成人祝いのほうが相場は高めです。まとめるときは、高いほうの成人祝いに合わせます。2つ分を足す必要はありませんが、卒業祝いの額のままだと、成人のお祝いが軽く見えてしまうことがあります。
国税庁の案内では、常識的な金額の祝い金や祝いの品に贈与税はかかりません。関係別の成人祝いの相場と、18歳と20歳のどちらで贈るかは、成人祝いの相場はいくら?関係別の金額と、渡すのは18歳か20歳かで詳しく説明しています。
現金と品の分け方。まとめるなら記念に残る品を先に決めます
2つの節目を1つにまとめて現金だけを渡すと、「卒業も成人も、お金で済まされた」と受け取られることがあります。まとめるときこそ、先に記念に残る品を決め、予算の残りを現金や食事にあてる形が向いています。
お祖父様・お祖母様から 50,000円お孫さんの高校卒業と18歳の成年をまとめて
ご両親から 30,000円専門学校の卒業と20歳の成人式をまとめて
おじ・おばから 20,000円甥御さん・姪御さんの高校卒業と成年をまとめて
現金と品のどちらを主にするかの考え方は、成人祝いは現金と品物のどちら?記念に残る品を添える贈り方で説明しています。卒業と成人をまとめる場合は、その記事で紹介している、現金と品の両方を贈る形が基本です。
1つの品にまとめるなら、記念にも手続きにも使える品が向いています
卒業祝いと成人祝いでは、向いている品が違います。卒業祝いには4月から使う道具が、成人祝いには大人になった記念に残る品が向いています。1つにまとめるなら、この両方の性格を持つ品を選ぶと、どちらのお祝いにもふさわしい贈り方になります。
- 通勤・通学のかばん、腕時計
- 名刺入れ、ボールペン
- 一人暮らしの家電、寝具
- スーツ、革靴
実印は成人の記念になります。18歳から親権者の同意なしで契約できるようになった証として、本人の名前で登録します。銀行印と認印は、4月からの口座の開設や入社の書類、部屋の契約で使う進路の道具です。1組で、成人と卒業の2つの節目を祝えます。
腕時計や万年筆に名前を入れる、という選び方も同じ考え方です
- ジュエリー、上質な腕時計
- 名前を入れた万年筆
- 着物、スーツの仕立て
- 実印
京都市の案内では、印鑑登録ができるのは15歳以上で、登録できる印鑑は1人1個です。高校卒業の18歳でも成人式の20歳でも、贈った実印を本人の名前で登録できます。3本セットは、単品を3本そろえるより安くなります。3本の直径がそれぞれ違うので、使うときに取り違えにくいのも利点です。箱は桐箱か化粧箱を追加料金なしで選べるので、成人の記念として箱ごと残せます。
| 贈り方 | 向いている場合 | 薩摩本柘 | 黒水牛 | 白水牛(柄) | チタン |
|---|---|---|---|---|---|
| 実印・銀行印・認印の3本セット 実印13.5mm・銀行印12mm・認印10.5mm | 1つの品にまとめたいとき。本人が既製品の印鑑しか持っていないとき | 21,700円 | 24,300円 | 36,900円 | 54,900円 |
| 同じ3本セット 実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mm | お祖父様・お祖母様から、成人の記念に大きめの実印を贈りたいとき | 25,200円 | 30,200円 | 44,200円 | 68,400円 |
| 実印1本(15mm) | 分けて贈るときの、成人式のお祝いに | 11,900円 | 15,300円 | 20,400円 | 31,800円 |
| 銀行印13.5mm・認印12mmの2本セット | 分けて贈るときの、卒業祝いに。4月から使う2本です | 13,900円 | 15,600円 | 24,800円 | 38,200円 |
彫る名前は、実印はフルネーム、銀行印は姓か名、認印は姓にするのが一般的です。結婚などで姓が変わる可能性があるなら、実印と銀行印を名だけで作る方も多くいらっしゃいます。成人祝いに贈る印鑑の種類・名前・素材の選び方は、成人祝いに印鑑を贈る|実印・銀行印と名前・素材の選び方で説明しています。高校卒業後の進路別の選び方は、高校卒業祝いに印鑑を贈る|進路に合う銀行印・認印の選び方をご覧ください。
のしの表書きと、渡す時期
もう片方の節目には贈らないことが、本人にも親御さんにも伝わります。カードか祝儀袋の中袋に、「高校のご卒業と成人のお祝いを合わせて」と書いておけば足ります。親戚どうしで足並みをそろえておくと、成人式の年に「あの家は贈ったのに」と気まずくなりません。職人が彫る印鑑は、ご注文から発送まで通常3〜7営業日ほどかかります。卒業式や成人式の2週間前までに注文しておくと安心です。
よくある質問
18歳の高校卒業でまとめて贈ったら、20歳の成人式には何もしなくていいですか
まとめて贈ったことを伝えてあれば、20歳の成人式はお祝いの言葉や食事で祝う形で構いません。成人式の写真を送ってもらったり、晴れ着姿を見に行ったりして、節目に立ち会う方法もあります。改めて何か贈るなら、名前を入れた文具のような軽い品にすると、相手も気を遣わずに受け取れます。
早生まれで、成人式が専門学校の卒業の翌年になります。どうまとめればいいですか
卒業と成人式が別の年になるなら、パターンCと同じで分けて贈るのが基本です。卒業祝いに4月から使う銀行印と認印の2本セット、翌年の成人式に実印1本、と本数を分けます。2回とも形に残る品を贈れて、最後には3本がひとそろいになります。翌年もそろいの実印を注文できるよう、最初の2本の素材と直径を控えておいてください。
卒業祝いと成人祝いをまとめると、金額は2つ分にするべきですか
2つ分を足す必要はありません。高いほうの成人祝いの相場に合わせてください。目安は、お祖父様・お祖母様なら10,000〜50,000円、おじ・おばなら10,000〜30,000円です。卒業祝いの額のままにしないことだけ気をつけてください。品を主にして現金を少し添えると、金額の多い少ないが目立ちにくくなります。
高校卒業と成年が重なる子に、実印はまだ早くないですか
法務省の案内のとおり、18歳になれば親権者の同意がなくても契約を結べます。一人暮らしの部屋を借りるときや、通学に使う車を買うときには、本人の実印と印鑑証明書を求められることがあります。すぐに使わなくても、印鑑登録は15歳からできます。本人の名前で登録しておけば、必要になった日にあわてずに済みます。18歳で贈る考え方は、18歳の誕生日に印鑑を贈る|成人式を待たずに作る理由と選び方で説明しています。
現金だけでまとめて渡すのは失礼ですか
失礼ではありません。ただ、2つの節目のお祝いを現金だけで済ませると、手元に形が残りません。予算の一部を品にあてると、「卒業と成人をまとめて祝ってもらった」ことを、その品を見るたびに思い出してもらえます。予算10,000〜30,000円で選べる品は、成人祝いのプレゼント予算1万〜3万円|現金・実用品・印鑑を比較で紹介しています。
まとめ|重なり方を確かめてから、予算・品・渡す日の順に決める
まず、卒業と成人の節目がいつ重なるかを確かめます。同じ年の1月〜3月に重なるならまとめて、成人式と大学卒業のように2年離れるなら分けて贈るのが基本です。迷うときは、2つの節目の両方に贈れるかと、本人の4月からの進路が決まっているかで決めます。
まとめると決めたら、予算は成人祝いの相場に合わせ、先に記念に残る品を選んでから、残りを現金や食事にあてます。品を印鑑にするなら、まとめる場合は実印・銀行印・認印の3本セットを選びます。分ける場合は、卒業祝いに銀行印と認印、成人式に実印1本を贈ります。最後に表書きを「御祝」にして、渡す日の2週間前までに注文を済ませます。
成人の記念と、4月からの手続き。2つの意味を持つ3本を、お名前に合わせて職人がお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。名だけの銀行印、旧字体の姓も備考欄で承ります。セットは桐箱か化粧箱を追加料金なしで選べ、のし、ご実家への直送にも対応。全国送料無料、5年保証です。
本人の進路と、贈る節目をお問い合わせでお知らせいただければ、まとめる場合と分ける場合の本数をご提案します。