CHAPTER 15 人生の節目・記念
結婚記念日に長く使えるプレゼント|節目の年に残す実用品の選び方
結婚記念日に長く使えるプレゼントの選び方を紹介します。ふだんの年と節目の年で贈る品を分ける考え方、何十年も使える品の3つの条件、家電・食器・腕時計・印鑑を使える年数で比べた図、紙婚式や銀婚式に合わせた素材、手入れと保管のしかたを説明します。
公開日: 2026年10月5日
結婚記念日は毎年やってきます。去年は花を贈り、おととしは食事に出かけました。3年前に何を贈ったかは、もう思い出せません。今年こそ、長く使えるプレゼントを選びたい。けれど毎年そうしていたら、家の中が記念品であふれてしまいます。
ふだんの年は食事や花などその日に楽しめるお祝いにして、5年、10年といった節目の年に、長く使える品を1つ贈ります。長く使える品の条件は3つです。傷んでも直せること、好みが変わっても使えること、2人それぞれに出番があることです。冷蔵庫や洗濯機は10〜13年ほどで買い替えになります。名前を彫った印鑑なら、今ある1本と入れ替えて使うので、家の品を増やさずに何十年も残せます。
ふだんの年と節目の年で、贈る品を分けます
結婚して25年たつと、記念日は25回めぐってきます。毎年記念品を贈っていくと、25年で25個になります。しまう場所に困り、どれをいつ贈ったのかも分からなくなります。そこで、形に残る品を贈る年を、あらかじめ決めておきます。
結婚1年目から25年目までの記念日色の濃い丸は、呼び名がよく知られた節目の年です
- 1紙婚式
- 2
- 3
- 4
- 5木婚式
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10錫婚式
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15水晶婚式
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20磁器婚式
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25銀婚式
節目の年は、長く使える品を1つ贈りますふだんの年は、食事や花、お菓子など、その日に楽しめるお祝いにします
こうして分けると、25年で手元に残る品は6つになります。どれも何年目に贈った品かが分かるので、手に取るたびにその年のことを思い出せます。
節目は、5年ごとでなくても構いません。家を買った年や、お子様が独立した年など、お2人にとって区切りになる年を選ぶ方もいらっしゃいます。呼び名も国や時代によって違うので、一覧どおりの年にこだわる必要はありません。
長く使える品に共通する、3つの条件
「長く使える」と聞くと、まず丈夫な品が思い浮かびます。けれど、丈夫でも、しまい込まれて使われなくなることはあります。10年、20年と使い続けられる品には、次の3つがそろっています。
傷んでも、直して使い続けられる
使えば、どんな品もいつかは傷みます。腕時計は電池を替え、包丁は研ぎ、椅子は座面を張り替えます。直す方法があれば、傷んだあとも手元に残ります。直せない品は、壊れた日に役目を終えます。
好みが変わっても、使える
30代で選んだ色や柄を、50代でも好きとは限りません。流行の形や目立つ色の品は、数年で出番が減りがちです。落ち着いた色で、昔から形の変わらない品なら、年齢を重ねても使えます。
2人それぞれに、出番がある
結婚記念日は、2人の記念日です。どちらか一方だけが使う品だと、もう一方の手元には何も残りません。2人で一緒に使う品か、1人に1つずつ持てる品を選びます。
プレゼントの候補を、使える年数で比べます
結婚記念日のプレゼントの候補を、贈ってから何年使えるかで並べました。家電の年数は内閣府の調査によるもので、買い替えた世帯が前の品を使っていた期間の平均です。
贈ってから、何年使えるか
斜線の帯は、買い替えや買い足しを表します。冷蔵庫と洗濯機の年数は、内閣府「消費動向調査」(2026年3月)の平均使用年数です。花と食事は、その日で終わります。
家電は暮らしを楽にしてくれますが、10年余りで買い替えになります。記念の品として何十年も手元に残したいなら、図の帯が途切れていない品から選びます。腕時計は好みが分かれるので、色や形は相手に確かめてから決めます。
2人で1つを使う品と、1人に1つずつ持つ品
3つ目の条件「2人それぞれに出番がある」には、2通りの満たし方があります。どちらを選ぶかで、候補の品が変わります。
同じ品を、一緒に使います
- 品食卓、鉄瓶、掛け時計、鍋
- よいところ鍋を囲む、お茶をいれるなど、2人で過ごす時間に使えます
- 確かめること置き場所があるか、今ある品と入れ替えるか
同じ素材でそろえて、2つ用意します
- 品箸、茶碗、腕時計、印鑑
- よいところそれぞれが自分の品として毎日使えます
- 確かめることどちらが誰の品か、色や大きさで見分けられるか
印鑑は「1人に1つずつ」持つ品です。たとえば京都市では、同じ世帯の方がすでに登録している印鑑は、実印にできません。銀行印は同じ1本を2人の口座に届けられますが、なくすと2人分の手続きが要ります。実印・銀行印・認印それぞれの扱いは夫婦で印鑑を共有してもいい?で詳しく説明しています。
紙婚式から銀婚式まで、呼び名に合わせて素材を選ぶ方法もあります
結婚記念日の呼び名には、紙、木、錫、銀のように、素材の名前が付いています。その年の素材でできた品を選べば、何年目に贈ったのかが見ただけで分かります。
| 年数と呼び名 | 素材にちなんだ品 | 印鑑を贈るなら |
|---|---|---|
| 1年 紙婚式 | アルバム、手帳、便箋 | 手紙を書いて、印鑑に添えて渡します |
| 5年 木婚式 | 木の器、箸、木の時計 | 木の印材(薩摩本柘か彩樺) |
| 10年 錫婚式 | 錫の酒器、タンブラー | 金属の印材(チタン) |
| 15年 水晶婚式 | グラス、水晶の飾り | 水晶の印鑑 |
| 20年 磁器婚式 | 磁器の茶碗、皿 | 磁器のような乳白色の白水牛 |
| 25年 銀婚式 | 銀のスプーン、銀の器 | 銀色のチタンか、銀箔の装飾が入った銀花のケース |
水晶は、当店が運営するパワーストーン印鑑の専門サイト「Stone Seals」で扱っています。記念日の呼び名と印材の合わせ方は、結婚記念日に印鑑を贈るでも紹介しています。
印鑑は、結婚してから見直す機会が少ない実用品です
財布や鞄は、傷んだら買い替えます。印鑑は傷みにくいので、結婚のころに用意した1本を、そのまま使い続けている方もいらっしゃいます。次のどれかに当てはまるなら、節目の年は印鑑を見直すよい機会です。
入籍の前後に、急いで用意した印鑑を使っている
名字が変わり、銀行口座の名義変更に間に合わせようと、店にあった既製品で済ませた方もいらっしゃいます。既製品は、同じ名字の人なら誰でも同じ品を買えます。
見直し方名前の字に合わせて彫った実印と銀行印に替えます
1本の印鑑を、夫婦で一緒に使っている
家計用と自分用の口座に、同じ印鑑を届けている場合です。その1本をなくすと、2人分の届出印を変える手続きが要ります。
見直し方銀行印を1人に1本ずつ用意して、届け出を分けます
結婚前の名字の印鑑を、今も届けている
名字が変わったあとも、旧姓の銀行印のままになっている口座が残っていることがあります。どの口座に何を届けたか、分からなくなりがちです。
見直し方今の名字か下の名前で作り、口座の届け出を変えます
実印・銀行印・認印が、1人に1本ずつある
役目ごとに印鑑が分かれていて、欠けもなければ、そのまま使い続けられます。
見直し方ケースが傷んでいないかを確かめます
印鑑は、先に挙げた3つの条件にも当てはまります。当店の印鑑には5年の保証があり、破損や不具合があれば、状態を確かめたうえで修理か彫り直しをご案内します。色や形に流行がなく、ご主人にも奥様にも、口座や契約の手続きで出番があります。今ある1本と入れ替えて使うので、家の品も増えません。
ご夫婦で1本ずつ作るなら、素材をそろえ、直径を少し変えておくと見分けがつきます。黒水牛の実印なら、16.5mmと15mmの2本で35,700円です。3本セットを1人1組ずつ用意すれば、桐箱を2つ並べて残せます。そろえ方は結婚記念日に夫婦でペアの印鑑をで説明しています。
印鑑を長く使うための、手入れと保管
長く使える品も、扱い方で持ちが変わります。とはいえ、印鑑に難しい手入れは要りません。押したあとに朱肉を拭き取り、決まった場所にしまうだけです。
ティッシュか柔らかい布を印面に当て、こすらずに押さえます。朱肉が溝にたまると、線が太く写るようになります。
机の上に出したままにすると、落として縁を欠く原因になります。木や水牛の角の印材は、直射日光と暖房の風が当たる場所を避けます。
全国銀行協会は、銀行印を通帳と別々に保管するようすすめています。ご夫婦の印鑑をケースの色で分けておくと、取り違えも防げます。
縁が欠けると、押した跡の形が変わります。実印や銀行印は、届け出た印影と合わなくなるので、新しい印鑑で登録や届け出をし直します。
素材ごとの寿命や、修理できる品の見分け方は、一生もののプレゼントの選び方にまとめています。
よくある質問
毎年、形に残る品を贈りたいときはどうすればよいですか
同じ種類の品を、毎年1つずつ買い足す方法があります。同じ窯の器や同じ柄のカトラリーなら、置き場所が1か所で済み、数が増えてもまとまって見えます。印鑑は、毎年1本ずつ増やすより、節目の年に3本セットでまとめて作るのがおすすめです。実印・銀行印・認印の素材がそろい、1本ずつ買うより価格も安くなります。
10年目の記念日を過ぎてしまいました。次の節目まで待つべきですか
待つ必要はありません。11年目でも12年目でも、お2人が「今年は残る品を贈る年」と決めれば、その年が節目になります。記念日の当日に間に合わなかった場合も、その年のうちに贈れば、何年目の品かは変わりません。
実用品だけでは、味気なく感じられませんか
その年の記念だと分かる工夫を加えます。印鑑なら、2本・3本セットで桐箱を選べば、贈る方がふたの裏に日付と言葉を書き入れられます。花を添えて、食事の席で渡す方もいらっしゃいます。その日の楽しみと、後に残る品の両方がそろいます。
相手に内緒で、印鑑を用意できますか
お相手のお名前の正しい字が分かれば、ご注文いただけます。ただ、実印の登録や銀行印の届け出は、受け取ったご本人が行います。素材の色や直径の好みは、さりげなく先に聞いておきましょう。「自分の印鑑を新しくしようと思うけれど、どんな色がいいと思う?」と尋ねれば、内緒のまま好みが分かります。
まとめ|節目の年か、2人でどう使うか、長く使えるかの順に決めます
はじめに、今年がお2人にとって節目の年かどうかを決めます。節目の年なら、次に、2人で1つを使う品にするか、1人に1つずつ持つ品にするかを選びます。
候補が決まったら、傷んでも直せるか、好みが変わっても使えるかを確かめます。今使っている品と入れ替えられれば、家の中の品も増えません。名入れの品は仕上がるまでに日数がかかるので、記念日の2〜3週間前までに注文しておきます。
ご夫婦それぞれの印鑑を、同じ素材でお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。ケースは黒と赤が追加料金なしで、色は1本ずつ選べます。2本セット・3本セットには桐箱か化粧箱が付きます。送料無料、5年保証です。
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