CHAPTER 15 人生の節目・記念
結婚祝いのメッセージ文例|友人・親族・職場向けの書き方と忌み言葉
結婚祝いに添えるメッセージの文例を、友人、ごきょうだい、ご親戚、職場の同僚・部下・上司、取引先の関係ごとに紹介します。避けたい忌み言葉とその言い換え、3つの部分で組み立てる書き方も説明します。披露宴に出席できないときや連名で贈るときのひとこと、品に添える1行、宛名と敬称の決まりも載せています。
公開日: 2026年10月5日
友人から、結婚の知らせが届きました。お祝いの品は決まり、あとはメッセージカードを添えるだけです。ところが「おめでとう」の次の言葉が出てきません。結婚祝いでは「切れる」や「別れる」を書いてはいけない、と聞いたことはあります。でも、ほかにどんな言葉を避けるのかが分からず、ペンが止まっています。
結婚祝いのメッセージは、お祝いの言葉、2人へのひとこと、結びの3文で書けます。避ける「忌み言葉」は2種類だけで、別れを思わせるものと、繰り返しを思わせるものです。友人にはふだんの話し方で、上司や取引先には敬語で書きます。
書く前に、避けたい忌み言葉を確かめます
婚礼の席で縁起の悪い言葉を避ける習わしは、古くからあります。こうした言葉を「忌み言葉」と呼びます。結婚祝いのメッセージで気をつけるのは、次の2種類です。
別れや終わりを思わせる言葉
別れる切れる離れる去る戻る出る終わる
2人が離れることを連想させる言葉です。「スタートを切る」「実家を出る」のような言い回しにも含まれます繰り返しを思わせる言葉
重ね重ね度々再び再度かえすがえす
結婚が何度もあることを連想させる言葉です。同じ音を重ねた言い回しも、別の表現に置き換えます見落としやすいのは、ふだんの言い回しに紛れている忌み言葉です。下書きができたら、次のような表現が入っていないかを見直してください。
「新しい人生のスタートを切りますね」
「新しい暮らしが始まりますね」「切る」を「始まる」に替えます
「学生時代に戻ったように話そうね」
「学生のころのように、ゆっくり話そうね」「戻る」を使わずに言えます
「重ね重ね、おめでとうございます」
「心より、お祝い申し上げます」強めたいときは「心より」「誠に」を使います
「最後になりましたが、お幸せに」
「結びに、お2人のお幸せをお祈りします」「最後」は「終わる」を思わせるので、「結びに」に替えます
「、」や「。」の句読点を打たない書き方もあります。お祝いごとに区切りを付けない、という意味合いです。決まりではないので、友人へのカードなら句読点を打って構いません。上司や取引先へ送るときは打たずに、空白や改行で文を分けると、あらたまった印象になります。式場で読み上げられるメッセージも同じです。
メッセージは、3つの部分で組み立てます
結婚祝いのメッセージに書くことは、3つしかありません。お祝いの言葉、2人へのひとこと、これからの幸せを願う結びです。それぞれを1文ずつ書けば、カード1枚が埋まります。
3つの部分から、1つずつ選んでつなげます言い回しは、相手との間柄に合わせて直してください
- ご結婚おめでとうございます。
- 結婚おめでとう。
- お2人の門出を、心よりお祝い申し上げます。
- 2人で写った写真の笑顔を見て、こちらまでうれしくなりました。
- あなたが選んだお相手なら、きっと優しい方ですね。
- 仕事に打ち込む姿を、いつも頼もしく思っていました。
- 末永くお幸せに。
- 笑顔の絶えないご家庭を築いてください。
- 新しい生活が落ち着いたら、遊びに行かせてね。
つなげた例ご結婚おめでとうございます。2人で写った写真の笑顔を見て、こちらまでうれしくなりました。末永くお幸せに。
2番目の「2人へのひとこと」は、受け取る2人の顔を思い浮かべて書き換えてください。たとえば、知らせを聞いたときの気持ちや、お相手に会ったときの印象、一緒に過ごした思い出です。その人にしか当てはまらない話が1つ入ると、文例を写しただけのカードではなくなります。
関係ごとのメッセージ文例
友人やごきょうだいには話し言葉で、目上の方や取引先には敬語で書きます。上司と取引先の文例は、句読点の代わりに空白で区切りました。名前や役職は、相手に合わせて書き換えてください。
友人へ
「結婚おめでとう。知らせを聞いて、自分のことのようにうれしかったです。2人で並んだ写真、どちらもいい笑顔でした。末永くお幸せに」
親しい友人へ
「結婚おめでとう! 学生のころ、夜中まで恋の話をしたのが懐かしいね。あのころ話していた理想の人に、ちゃんとめぐり会えたんだね。新しい生活が落ち着いたら、遊びに行かせてね」
ごきょうだいへ
「結婚おめでとう。小さいころはけんかばかりしていたけれど、今はなんだか誇らしい気持ちです。困ったときは、いつでも頼ってください。2人で仲よくね」
甥御さん・姪御さんへ
「ご結婚おめでとうございます。あの小さかったあなたが新しい家庭を築くと聞いて、胸がいっぱいです。お2人で力を合わせて、仲よく歩んでいってください」
いとこへ
「結婚おめでとう。お正月に集まって遊んだのが、ついこのあいだのようです。こんどは新しい家族も一緒に、にぎやかに過ごそうね」
職場の同僚へ
「ご結婚おめでとうございます。いつも助けてもらっている佐藤さんのうれしい知らせに、部のみんなが笑顔になりました。末永くお幸せに」
部下・後輩へ
「結婚おめでとう。入社のころから見てきたあなたが、人生の伴侶を得たことをうれしく思います。仕事も家庭も、2人で相談しながら歩んでください」
上司・先輩へ
「ご結婚おめでとうございます いつも温かくご指導くださる課長の晴れの日を 心よりお祝い申し上げます お2人の末永いお幸せをお祈りいたします」
取引先の方へ
「ご結婚 誠におめでとうございます お2人の門出を祝し 末永いご多幸とご健康をお祈り申し上げます」
ご両親からお子様へ贈る言葉は、伝えたいことが多くなるので、カードより便箋のほうが書きやすいでしょう。名前に込めた思いや、幼いころの出来事を書く手紙の組み立ては、印鑑のプレゼントに添える手紙で紹介しています。
場面ごとの、短いひとこと
披露宴に出席できないときや、式を挙げない2人へ贈るときなど、場面によってふさわしい言葉が変わります。一筆箋や小さなカードに書ける長さの例を並べました。
- 祝儀袋や品に添えるとき
「ご結婚おめでとうございます。お2人の末永いお幸せをお祈りいたします」
贈る人の立場を問わず使える、基本の形です - 披露宴に出席できないとき
「晴れの日に伺えず、残念です。お2人の幸せを、遠くからお祈りしています」
欠席の理由は、くわしく書かなくて構いません - 式を挙げない2人へ
「入籍おめでとう。2人らしい、あたたかい毎日になりますように」
知らせの文面に合わせて、「結婚おめでとう」と書いても構いません - お祝いが遅くなったとき
「遅くなりましたが、ご結婚おめでとうございます。心ばかりのお祝いを贈ります」
遅れた事情の説明は、ひとことにとどめます - 職場の連名で贈るとき
「ご結婚おめでとうございます。営業部一同より、お祝いの品を贈ります」
名前は全員分を書くか、「一同」とまとめます - 2度目の結婚をする方へ
「ご結婚おめでとうございます。お2人の穏やかな毎日を願っています」
「再出発」「今回こそ」のような、以前の結婚に触れる言葉は使いません
贈り物に添えるときは、品のことを1行足します
お祝いの品に添えるカードには、何を贈るのか、どう使ってほしいのかを1行で書きます。印鑑を贈るときのカードを例に、宛名から結びまでの4つの部分を見ていきます。
1健太さん、美咲さん、ご結婚おめでとうございます。
2先日2人そろって挨拶に来てくれたときの笑顔に、こちらまで幸せな気持ちになりました。
3お祝いに、新しい名字の印鑑を2人分作りました。これからの手続きや、いつか家を持つときに使ってください。
4あたたかいご家庭を築かれますように。2026年11月 山田和夫・幸子
- 1宛名とお祝いの言葉
2人の名前を並べて書きます。片方としか面識がなければ、その方の名前だけでも構いません。
名前の字は、招待状や知らせの文面で確かめます - 22人へのひとこと
知らせを聞いたときの気持ちや、2人に会ったときの印象を書きます。
1〜2文が目安です - 3贈る品についての1行
何の品かと、使ってほしい場面を1つ書きます。現金なら「新生活の足しにしてください」、食器なら「2人の食卓で使ってください」のように添えます。
金額や値打ちには触れません - 4結びと、日付・名前
幸せを願う言葉で結び、日付と贈る側の名前を書きます。ご夫婦で贈るなら、名字のあとに2人の名を並べます。
日付があると、あとで読み返したときにいつのカードかが分かります
名字を彫る印鑑は、入籍したあとの新しい姓で作ります。贈る前に、どちらの名字になるのかを本人に確かめてください。注文の時期と名前の決め方は、結婚祝いの印鑑は新姓で作る?で説明しています。2人分をそろえる贈り方は、結婚祝いに贈る夫婦の印鑑セットをご覧ください。
宛名、敬称、届ける時期の決まり
清書の前に確かめること
- 敬称は「様」にそろえる 目上の方にも、年下の方にも使えます。友人へのカードなら、ふだんの呼び方に「さん」を付けても構いません。
- 式場へ送るメッセージの宛名は、旧姓で書く 結婚で名字が変わる方も、披露宴の会場宛てなら旧姓で書くのが一般的です。招待状が手元にあれば、その表記に合わせます。
- 式場へは、披露宴の前日に届くように送る 届いたメッセージは、司会の方が会場で読み上げることがあります。人前で読まれてもよい内容にしておきます。
- カードは、お祝いの品と一緒に届ける 品を届けるのは、式の1〜2か月前から1週間前までが目安です。式を挙げない2人へは、知らせを受けてから1か月以内に届けます。
- インクは、黒か濃い青を選ぶ 薄い灰色のインクは、お悔やみの手紙を思わせます。書き間違えたら、修正液を使わずに新しいカードに書き直します。
当店からお届けする荷物には、手紙やカードを同封できません。品を相手の住まいへ直接送るときは、カードだけを別に郵便で送ってください。手渡すときに添える言葉は、印鑑のプレゼントを渡すときの言葉で場面ごとに紹介しています。金額の目安は、結婚祝いの相場はいくら?にまとめています。
よくある質問
書いたあとで、忌み言葉が入っていることに気づきました。書き直すべきですか
渡す前なら、新しいカードに書き直すことをおすすめします。受け取る本人が気にしなくても、ご両親やご親戚がカードを目にすることがあるからです。すでに渡したあとなら、あらためて連絡する必要はありません。わざわざ訂正すると、かえって相手に気をつかわせてしまいます。
赤ちゃんを授かっている2人には、そのことも書いてよいですか
2人が自分から周りに知らせているなら、「新しい家族の誕生も、楽しみにしています」と、ひとこと添えて構いません。人づてに聞いただけのときは、触れずにおきます。体調をたずねる言葉も、結婚祝いのカードには書かず、会ったときに直接伝えます。
メッセージアプリで「おめでとう」と送りました。カードも要りますか
品を贈るなら、短くてもカードを添えることをおすすめします。アプリの言葉は画面の中で流れていきますが、紙のカードは品と一緒に手元に残ります。知らせを受けた日はアプリですぐに祝い、品を渡すときに手書きであらためて伝える、という2段階で考えてください。
お相手の名前を知りません。宛名はどう書けばよいですか
面識のある方の名前だけを書いて構いません。本文で「お2人」と書けば、2人に宛てた言葉になります。名前を知っていても、字に自信がないときは、招待状や結婚の知らせで確かめてから書いてください。
まとめ|3文で下書きし、忌み言葉を見直してから清書します
まず、贈る相手との間柄に合わせて、話し言葉で書くか敬語で書くかを決めます。次に、お祝いの言葉、2人へのひとこと、結びを1文ずつ下書きします。品を添えるなら、何を贈るのか、どんな場面で使ってほしいのかを1行足します。
下書きができたら、忌み言葉がふだんの言い回しに紛れていないかを見直します。上司や取引先へのカードは、句読点を空白に替えて清書します。宛名と日付を書き入れ、式の1週間前までに品と一緒に届けてください。
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