CHAPTER 15 人生の節目・記念
大学卒業祝いの相場はいくら?関係別の金額と渡す時期・表書き
大学卒業祝いの相場を、ご両親、お祖父様・お祖母様、おじ様・おば様、ごきょうだい、友人の関係別に紹介します。就職祝いを兼ねるときの金額、大学院へ進む人や進路が未定の人への贈り方、いつ渡すか、祝儀袋の表書き、現金と品の分け方、お返しと贈与税の考え方もまとめました。
公開日: 2026年10月4日
この春、お子様やお孫さん、甥御さん・姪御さんが大学を卒業します。入学祝い、成人祝いと続いたあとなので、今回はいくら包めばよいのか見当がつきにくいものです。4月からの勤め先も決まっているなら、就職祝いを別に用意するかどうかも迷います。この記事では、関係別の金額の目安と、渡す時期、祝儀袋の書き方を順に説明します。
大学卒業祝いの相場は、ご両親やお祖父様・お祖母様からなら10,000〜50,000円です。おじ様・おば様からは5,000〜30,000円、ごきょうだいは5,000〜20,000円が目安です。友人なら3,000〜10,000円です。4月から社会人になる人には、就職祝いを兼ねて1回にまとめ、幅の上のほうの額を包みます。渡す時期は、卒業が決まったあとの3月、卒業式の前後が目安です。
関係別の相場。就職祝いを兼ねるかどうかで、金額が変わります
大学卒業祝いに、決まった金額はありません。ただ、贈る方と本人との関係によって、おおよその幅があります。同じ春に社会人になる人には、就職祝いを兼ねて1回で贈ることができ、その場合は卒業祝いだけのときより金額を上げます。当店でのご相談と一般的な慣習をもとに、2つの場合の目安を並べました。
入学祝いや成人祝いをすでに贈っているなら、そのときに包んだ額が目安になります。お孫さんや甥御さん・姪御さんが何人もいる場合は、ほかの方にも同じ額を贈れるかを考えてください。最初の1人に贈った金額が、2人目からの基準になるからです。金額ごとに選べる品は、予算10,000〜30,000円で選ぶ大学卒業祝いのプレゼントにまとめています。
進路別の贈り方。就職する、大学院へ進む、まだ決まっていない
文部科学省の令和7年度学校基本調査(確定値)によると、大学(学部)を卒業した人の77.0%が就職しました。大学院などへ進学した人は12.7%です。卒業後の進路によって、お祝いの名目と金額の考え方が変わります。
卒業祝いと就職祝いを、1つにまとめます
表書きは「御祝」か「御就職御祝」2つを別々に贈る決まりはありません。1回にまとめて、相場の上のほうの額を包みます。2つ分を足した額にする必要はありません。
添える品入社の手続きや給与の口座で使う、本人の名前を彫った印鑑
卒業祝いだけを贈り、就職のときにもう一度祝います
表書きは「御卒業御祝」学生生活が続くので、金額は表の「卒業祝いだけを贈る」の列で考えます。修了して就職するときに、あらためて就職祝いを贈ります。
添える品研究や学会で使う筆記具、奨学金の口座に使う銀行印
卒業そのものを祝い、就職の話には触れません
表書きは「御卒業御祝」就職活動を続ける人や、資格の勉強をする人もいます。学生生活を終えたお祝いとして渡し、進路が決まったら、そのときにまた祝います。
添える品使い道を本人に任せられる現金や、進路を問わず使える品
就職祝いだけを贈る場合の金額と時期は、就職祝いの相場はいくら?で説明しています。
いつ渡す?卒業が決まってから、引っ越しの前までに
大学の卒業式は、3月の中旬から下旬に開かれることが多く、就職で家を出る人は式のあとすぐに引っ越すことになります。お祝いを渡す日の候補を、早い順に並べます。
-
2月下旬〜3月上旬
卒業が決まったと聞いたら、先に言葉で祝う
卒業論文の審査や成績の発表が終わり、必要な単位がそろったかどうかが分かる時期です。お祝いを用意するのは、本人やご家族から「決まった」と聞いてからにします。
連絡を受けたとき -
卒業式の前後1週間
卒業式の日か、その前後の週末に手渡す
袴やスーツで写真を撮る日に合わせると、お祝いの品も一緒に写せます。式に出ないご家族は、前後の週末に食事の席で渡します。
手渡しできるとき -
引っ越しの前
家を出る人には、荷造りの前に届ける
4月の手続きで使う品は、箱詰めの前に渡せば、新しい住まいへそのまま持っていけます。遠方なら、本人がまだ実家にいるうちに届くように送ります。
家を出る人へ -
4月以降
間に合わなかったら、5月の連休に渡す
4月は研修や手続きで慌ただしく過ぎます。連休の帰省に合わせ、「遅くなりましたが」とひとこと添えて渡してください。
遅れたとき
名前を彫る印鑑のように、作るのに日数がかかる品を添えるなら、卒業式の2週間前までに注文します。2月中に注文しておけば、彫る前に印影を確認する場合でも日数に余裕があります。
祝儀袋の表書きと、現金の包み方
卒業は、何度あってもうれしいお祝いです。そのため水引は、何度でも結び直せる紅白の蝶結びを選びます。
- 水引
- 紅白の蝶結び。印刷されたものでも構いません
- 表書き(上段)
- 「御卒業御祝」「祝御卒業」「御祝」のいずれかを書きます。就職祝いを兼ねるなら「御祝」か「御就職御祝」にします
- 名前(下段)
- 贈る方の氏名を書きます。ご夫婦の連名なら、右にご主人の氏名、左に奥様の下の名前だけを書きます
- 中袋
- 表に金額を「壱・弐・参・伍・萬」の漢数字で、裏に住所と氏名を書きます。お札は新札を用意します
- 送るとき
- 現金は、郵便局の現金書留で送ります。手紙も同じ封筒に入れられます
現金だけにするか、品を添えるか
卒業祝いは、現金だけでも失礼にはなりません。引っ越しや新生活で出費が重なる時期なので、自由に使えるお金は役に立ちます。ただ、現金は使えば形が残りません。大学生活の記念に何か残したい方は、予算の一部を品に回します。下の図は、印鑑を添える場合の分け方の例です。
予算 10,000円ごきょうだい、おじ様・おば様から
予算 20,000円前後おじ様・おば様から。就職祝いを兼ねて
予算 30,000円前後お祖父様・お祖母様から
予算 50,000円前後ご両親から。就職祝いを兼ねて
2本セットは、銀行印13.5mmと認印12mmの組み合わせです。24,300円の3本セットは、実印13.5mm、銀行印12mm、認印10.5mmです。
印鑑を添えるときは、ほかのご家族が同じものを用意していないかを先に聞いてください。京都市の案内にあるとおり、実印として登録できる印鑑は1人1個です。2本届いても、1本は実印には使えません。種類と名前の決め方は大学卒業祝いに印鑑を贈るで説明しています。現金と印鑑を一緒に渡すときの包み方は、お祝いに現金と印鑑を一緒に贈るをご覧ください。
お返しは要りません。お礼は本人から伝えます
卒業祝いに、品でのお返しは基本的に要りません。受け取った本人が、その日のうちに電話やメッセージでお礼を伝えます。就職した人なら、初めての給料で菓子折りを持って挨拶に行くと、贈った方にも近況が伝わります。
国税庁のタックスアンサーによると、個人から受け取るお祝いの金品のうち、社会通念上ふさわしいものには贈与税がかかりません。この記事で挙げた相場の範囲なら、税金を気にする必要はありません。
よくある質問
卒業祝いと就職祝いは、両方贈らないと失礼ですか
1つにまとめて構いません。同じ春に卒業と入社が続くなら、表書きを「御祝」か「御就職御祝」にして1回で贈ります。金額は卒業祝いだけのときより上げますが、2つ分を足す必要はありません。
入学祝いも成人祝いも贈りました。卒業祝いは省いてもよいですか
省いても失礼にはなりません。その場合は、就職祝いとして1回だけ贈るか、食事に招いて言葉で祝います。ほかのお孫さんや甥御さん・姪御さんと扱いを揃えておくと、あとで気まずくなりにくくなります。
大学院に進む孫には、いつ贈ればよいですか
学部を卒業する春に卒業祝いを渡し、大学院を修了して就職するときに、あらためて就職祝いを贈ります。お祝いが2回になるので、1回あたりの金額は控えめで構いません。
留年して、卒業が1年延びたそうです
お祝いは、実際に卒業が決まった年に贈ります。それまでは卒業の話題には触れず、見守ってください。1年遅れても、金額や表書きは変わりません。
本人が卒業式に出ないと言っています。お祝いは贈りますか
贈ります。お祝いの対象は、式に出ることではなく、大学を卒業したことです。式に出ない場合は、3月のうちに会える日を決めて渡します。
遠方に住んでいて、手渡しできません
お金は、郵便局の現金書留で送ります。印鑑を添える場合は、注文画面で届け先を本人の住所にすれば、当店から直送できます。直送の箱には手紙を同封できないので、メッセージカードは現金書留に入れてください。
まとめ|進路、金額、渡す日、添える品の順に決めます
最初に、本人の進路を確かめます。就職するなら就職祝いと1つにまとめ、大学院へ進むなら卒業祝いだけにします。次に、関係別の相場の幅のなかで、これまでに贈ったお祝いの額と比べて金額を決めます。
渡す日は、卒業が決まったと聞いてから卒業式の前後までの間で選びます。家を出る人には、荷造りの前に届けてください。品を添えるなら、ほかのご家族と重ならないかを聞き、卒業式の2週間前までに注文します。
関係と予算に合わせて、1本から3本セットまで。お名前に合わせて職人がお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。2本・3本セットは、桐箱か化粧箱を追加料金なしで選べます。本人の住所への直送にも対応します。ご注文から3〜7営業日で発送、全国送料無料、5年保証です。
卒業式に渡すなら、2月中のご注文が目安です。日数に余裕がないときは、お問い合わせからご相談ください。