CHAPTER 05 印材・素材
誕生石で印鑑は作れる?作れる石・難しい石と12か月の一覧
誕生石で印鑑を作れるかどうかは、石によって違います。日本の誕生石29種類を12か月の一覧にして、印鑑にしやすい石、注意がいる石、大きさの面で難しい石に分けました。誕生石で作りにくい月の方に向けて、色の近い石から選ぶ方法もご紹介します。
公開日: 2026年10月5日 更新日: 2026年10月7日
お子様の誕生や成人、ご自分の節目に、生まれ月の石で印鑑を作れたら記念になります。ところが探してみると、アメシストやラピスラズリの印鑑は見つかるのに、ダイヤモンドやルビーでは見当たりません。ご自分の生まれ月の石で作れるのか、作れないならどう選べばよいのか。この記事では、12か月の誕生石を、印鑑の材料として1つずつ見ていきます。
誕生石で印鑑を作れるかどうかは、石によって違います。日本の誕生石29種類のうち、印鑑にしやすいのは、塊で採れて欠けにくい6つの石です。2月のアメシスト、5月の翡翠、12月のラピスラズリなどがそうです。ダイヤモンドやルビーのように小さな結晶を磨いて使う宝石は、印鑑の大きさの石がまず手に入りません。そうした月の方には、誕生石と色の近い石で作る方法があります。
誕生石とは|日本では29種類が決められています
誕生石は、生まれた月ごとに決められた宝石です。日本大百科全書によると、18世紀ごろからヨーロッパで広まりました。1912年には、アメリカの宝石商の組合が、いまの一覧のもとを定めています。1958年には、サンゴと翡翠を加えた「日本の誕生石」が決められました。
この一覧は、2021年12月に63年ぶりに改定されました。全国宝石卸商協同組合の改定案を、日本ジュエリー協会と山梨県水晶宝飾協同組合が認めたものです。新しく10の石が加わり、全部で29種類になりました。3月と12月は、石が4つあります。
デジタル大辞泉によると、誕生石はいま、各国が商業的な観点から独自に定めています。そのため、国によって石が違います。「この月はこの石でなければならない」という決まりではなく、石を選ぶときの手がかりの1つです。
12か月の誕生石と、印鑑への向き・不向き
29種類の誕生石を、印鑑の材料としての向き・不向きで3つに分けました。辞典と米国宝石学会(GIA)に載っている石の性質をもとにした、当店の目安です。
12か月の誕生石(2021年改定)
- 1月
- ガーネット
- 2月
- アメシスト
- クリソベリルキャッツアイ
- 3月
- アクアマリン
- ブラッドストーン
- サンゴ
- アイオライト
- 4月
- ダイヤモンド
- モルガナイト
- 5月
- エメラルド
- 翡翠
- 6月
- 真珠
- ムーンストーン
- アレキサンドライト
- 7月
- ルビー
- スフェーン
- 8月
- サードニックス
- ペリドット
- スピネル
- 9月
- サファイア
- クンツァイト
- 10月
- オパール
- トルマリン
- 11月
- トパーズ
- シトリン
- 12月
- トルコ石
- ラピスラズリ
- タンザナイト
- ジルコン
印鑑にしやすい石やわらかさや割れやすさに注意がいる石印鑑の大きさの石が限られるもの
金色の枠で囲んだのは、印鑑にしやすい誕生石がある月です。白丸の石でも、大きな原石が手に入れば作れることがあります。
印鑑にしやすい石があるのは、2月、3月、5月、8月、11月、12月の6つの月です。残りの6つの月は、誕生石そのものでは作りにくいので、あとでご紹介する「色の近い石」が候補になります。
印鑑にできる石には、3つの条件があります
指輪やネックレスに使える石が、そのまま印鑑になるわけではありません。印鑑の材料には、宝飾品とは別の条件が3つあります。
印鑑にできる石の3つの条件
- 1印鑑の太さの塊で採れること
印鑑には、直径10.5mmから18mmほどの円柱が要ります。宝石の重さは、1カラットが0.2gという小さな単位で量ります。ダイヤモンドやルビーは、そうした小さな結晶を磨いて使う石で、印鑑の太さの石はまず出回りません。
- 2欠けにくいこと
傷のつきにくさ(硬さ)と、割れにくさは別です。GIAによると、トパーズやムーンストーンは、決まった方向に割れやすい石です。印鑑は外枠が欠けると、届け出た印影と合わなくなります。
- 3汗や油で変わりにくいこと
印鑑は手で持ち、油で練った朱肉を付けて使います。GIAによると、真珠は汗で傷み、トルコ石は皮脂や汗で色が変わるおそれがあります。こうした石は、印鑑より宝飾品に向いています。
硬さと割れにくさの違いは、パワーストーン印鑑は割れやすい?でくわしくご説明しています。
印鑑にしやすい6つの誕生石
3つの条件に当てはまりやすい誕生石は、石英やメノウの仲間、翡翠、ラピスラズリです。どれも昔から、彫刻や装飾品の材料として塊のまま加工されてきました。
当店は、パワーストーン印鑑の専門サイト「Stone Seals」を運営しています。6つのうち、Stone Sealsに商品ページがあるのは、12月のラピスラズリだけです。価格は1本42,500円から、実印・銀行印・認印の3本セットは118,400円からです。アメシストや翡翠などは、記事作成時点で商品ページがありません。こうした石をご希望の方は、ご用意できるかどうかをお問い合わせください。
誕生石で作りにくい月の方は、色の近い石から選びます
1月、4月、6月、7月、9月、10月の誕生石は、印鑑の大きさの石が限られるか、性質の面で注意がいる石です。こうした月の方や、ご希望の石の印鑑が見つからない方には、色の近い石で作る方法があります。下に、Stone Sealsで扱う石から、誕生石に色の近いものを並べました。
赤メノウ赤から橙の縞が入るメノウです。1本ずつ縞の出方が違います。価格は1本23,500円からです。
1月7月水晶無色透明の石英です。モース硬度は7で、印面がすり減りにくい石です。価格は1本20,500円からです。
4月白メノウ乳白色のメノウです。Stone Sealsでは「月光石」とも呼んでいますが、6月の誕生石のムーンストーンとは別の石です。価格は1本24,500円からです。
6月10月ラピスラズリ濃い青に金色の斑点が入ります。12月の誕生石でもあります。価格は1本42,500円からです。
9月12月アベンチュリン緑の石英です。「印度翡翠」とも呼ばれますが、翡翠とは別の石です。耐久度はStone Sealsの5段階評価で5です。価格は1本31,500円からです。
5月8月価格は税込で、記事作成時点のStone Sealsの単品の最低価格です。色の濃さや模様は1本ずつ違います。
色で選ぶ方法は、誕生石にこだわらない方にも向いています。石の色と用途から選ぶ手順は、パワーストーン印鑑の選び方にまとめています。
石の「呼び名」と「鉱物の名前」を見分けます
誕生石の印鑑を探すときに、間違えやすいのが石の名前です。呼び名が誕生石と似ていても、鉱物としては別の石のことがあります。
翡翠。ひすい輝石などからなる石で、5月の誕生石です
緑の石印度翡翠(インドひすい)。緑色のアベンチュリンの呼び名で、石英の仲間です
ムーンストーン。青白い光を放つ長石で、6月の誕生石です
白い石月光石。Stone Sealsでは白メノウをこう呼んでいます。長石ではなく、石英の仲間です
サードニックス。赤茶色と白の縞がはっきりしたメノウで、8月の誕生石です
赤い石赤メノウ。同じメノウの仲間ですが、縞の色や出方は石によって違います
どちらがよい石ということはありません。ただ、「誕生石そのもので作りたい」という方は、注文の前に、商品ページで石の正式な名前を確かめてください。
贈り物にするときに確かめること
生まれ月にちなんだ誕生石の印鑑は、出産祝いや成人祝いの品にもなります。贈る前に次の順で確かめておくと、あとで困りません。
- 01相手の生まれ月を確かめる月が分かれば、上の一覧で石の候補が決まります
- 02誕生石か、色の近い石かを決める印鑑にしやすい石がない月は、色の近い石を選びます
- 03実印・銀行印・認印のどれにするかを決めるお子様にはまず銀行印です。成人される方には、実印も加えたセットが候補になります
- 04彫る名前の字を確かめる旧字体を使うお名前なら、戸籍どおりの字を先に聞いておきます
石の意味をメッセージに書くときは、「〜と言われています」のように言い伝えとして書くと、受け取る方の負担になりません。色や予算からの選び方は、パワーストーン印鑑をプレゼントするでご説明しています。
よくある質問
誕生石と違う石の印鑑を持つのは、縁起が悪いですか
そうした決まりはありません。誕生石の一覧は国によって違い、日本でも2021年に石が加わっています。日本大百科全書によると、フランスのように誕生石を定めていない国もあります。色や手ざわりが気に入った石をお選びください。
誕生石の印鑑は、実印として登録できますか
登録できるかどうかは、石の種類ではなく、印影の大きさや彫る名前で決まります。条件は市区町村ごとに違います。確かめ方は、パワーストーン印鑑は実印にできる?をご覧ください。
月に誕生石が3つも4つもあります。どれを選べばよいですか
どれを選んでも、その月の誕生石です。印鑑にするなら、上の一覧で赤丸の付いた石が第一の候補になります。12月生まれの方なら、4つのうちラピスラズリです。
4月生まれです。ダイヤモンドの印鑑は本当に作れませんか
印鑑の太さのダイヤモンドは、まず出回りません。GIAによると、ダイヤモンドは傷にはいちばん強い石ですが、割れやすい方向もあります。無色透明の石で作りたい方には、水晶が候補になります。
子どもの誕生石で、出産祝いの印鑑を作れますか
印鑑にしやすい石がある月なら、作れます。ない月は、色の近い石が候補です。石の印鑑は落とすと欠けることがあるので、お子様が大きくなるまでは、ご両親がケースに入れて保管してください。
まとめ|誕生石の印鑑を決める順番
はじめに、12か月の一覧で、生まれ月の誕生石に「印鑑にしやすい石」があるかを見ます。ある月の方は、その石の印鑑が手に入るかを確かめます。ない月の方や、見つからない方は、色の近い石から候補を選びます。石が決まったら、商品ページで石の正式な名前を確かめます。最後に、実印、銀行印、認印のどれを何本作るかを決めて、注文に進みます。
12月の誕生石、ラピスラズリに名前を彫刻します
お名前を鑑定した結果をもとに、京都の職人が印影を設計して彫刻します。朱肉付きの印鑑ケース、捺印マット、鑑定書、保証書付き。注文から7〜10日前後で発送、5年保証です。
ラピスラズリの印鑑を見る1本 42,500円〜、3本セット 118,400円〜 →定番の印材で、お名前の鑑定をもとに作るなら、当店の開運印鑑3本セット(薩摩本柘40,900円〜)があります。石のご希望はお問い合わせからどうぞ。