CHAPTER 04 印鑑登録・各種手続き
印鑑登録は何歳から?15歳の決まりと未成年が登録するときの持ち物
印鑑登録ができるのは15歳からで、年齢の上限はありません。15歳という決まりの出どころと、未成年の方が窓口へ持って行くものを、総務省の仕様書と各市の案内をもとに説明します。親御さんの同意書を求める市区町村や、高齢の方の条件も取り上げます。
公開日: 2026年10月11日
高校生のお子様が、奨学金や車の手続きで「印鑑登録証明書を出してください」と言われた。そんなときに、まず気になるのが年齢です。印鑑登録は何歳からできるのか。その年齢制限は、どこで決まっているのか。未成年の方は、何を持って窓口へ行けばよいのか。親御さんの同意は要るのか。順に説明します。
印鑑登録ができるのは、15歳の誕生日を迎えた方からです。年齢の上限はありません。15歳から17歳の方も、ご本人が窓口で申請できます。登録する印鑑と、マイナンバーカードなどの顔写真付きの書類を持って行けば、多くの市でその日に手続きが済みます。未成年の方に親御さんの同意書を求める市区町村もありますので、行く前に案内を確かめてください。
印鑑登録は15歳から。国の要領で決められている年齢です
個人の印鑑登録は、市区町村がそれぞれの条例で行っています。条例の手本になっているのが、国が昭和49年に出した「印鑑登録証明事務処理要領」という通知です。15歳という年齢の出どころは、この要領の次の一文です。
満15歳未満の者については、印鑑の登録を受けることができないものとする
印鑑登録証明事務処理要領(総務省「印鑑登録システム標準仕様書」第3.3版に引かれている文言)
京都市、横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市、福岡市の案内を見ても、対象はどこも15歳以上の方です。年齢の上限は決められていません。
年齢と、印鑑にかかわる節目
- 0〜14歳印鑑登録はできません。銀行印なら、作って口座に届け出られます
- 15〜17歳印鑑登録ができます。契約には親御さんの同意が要るので、実印を使う場面は限られます
- 18歳から車、部屋、ローンの契約を、親御さんの同意なしに結べます。実印の出番が増えます
15歳は、民法で遺言ができるようになる年齢と同じです
要領には、15歳とした理由は書かれていません。ただ、民法にも、15歳を区切りにした決まりがあります。
遺言も養子縁組も、財産や身分にかかわることを自分で決める行為です。実印も、本人の意思で押したことを示すための印鑑です。印鑑登録ができる15歳は、民法が「自分で決めてよい」としている年齢と同じです。
年齢の数え方は「年齢計算ニ関スル法律」で決まっていて、生まれた日を1日目として数えます。そのため、法律のうえでは誕生日の前日が終わるときに1つ年を取ります。15歳の誕生日を迎えていれば、年齢の条件は満たしています。誕生日の直前に証明書が要る方は、いつから申請できるかを窓口に電話で尋ねてください。
15歳未満のお子様は、親御さんが代わりに行っても登録できません
印鑑登録は、代理人に頼める手続きです。ただ、代理人が代わりにできるのは窓口での申請だけです。年齢の条件は、登録するご本人が満たしていなければなりません。14歳のお子様の印鑑を、親御さんが代わりに申請しても登録はできません。
15歳になる前に印鑑登録証明書を求められたら、提出先に年齢を伝えて、代わりに出せる書類を尋ねてください。
車をお子様の名義にする普通自動車の登録
→印鑑登録証明書の代わりに、住民票を出します国土交通省の案内にある扱いです。親権者の同意書と印鑑登録証明書(1人分)、戸籍謄本も添えます
奨学金を申し込む高校に入る前後の申請
→学校か奨学金の窓口に、年齢を伝えて相談します総務省の仕様書も、高校の奨学金の申請で印鑑登録が要る場合があることに触れています
お子様名義の口座を作る預金や積立
→印鑑登録は要りません。銀行印を届け出ます銀行印には年齢の決まりがなく、0歳でも作れます
お子様の銀行印を作る時期は、子どもの銀行印はいつ作る?で説明しています。
15歳から17歳の方が印鑑登録をするときの持ち物
15歳以上なら、未成年でもご本人が申請できます。持って行くのは、登録する印鑑と本人確認書類の2つです。未成年の方に同意書を求める市区町村では、それも加えて3つです。
登録する印鑑
住民票に載っている氏名を彫った印鑑です。フルネーム、姓だけ、名前だけのどれでも登録できます
顔写真付きの書類
マイナンバーカードやパスポートなどの本人確認書類です。これがあれば、多くの市でその日に登録が済みます
親御さんの同意書
未成年の方に求めている市区町村だけで要る書類です。様式は、その市区町村の案内にあります
高校生が用意できる顔写真付きの書類は、マイナンバーカード、パスポート、16歳から取れる原付や二輪の運転免許証です。横浜市と大阪市がその日の登録に使えるとしているのは、官公署が発行した顔写真付きの書類です。学校が発行する学生証は、これに当たりません。
顔写真付きの書類がないときは、窓口へ2回行きます
資格確認書など、顔写真のない書類しかないときは、その日には登録できません。役所が自宅へ照会書を郵送して、ご本人の申請であることを確かめます。届いた照会書の回答書を持って、もう一度窓口へ行くと登録が済みます。
1回目申請する日
ご本人が窓口で申請する
- 登録する印鑑
- 本人確認書類資格確認書など
この日は、まだ登録されません
郵便役所が自宅へ照会書を送ります1週間ほどかかる市もあります
2回目回答書を出す日
回答書を持って行く
- 照会書に付いている回答書ご本人が記入し、登録する印鑑を押します
- 登録する印鑑
- 本人確認書類
登録が済み、印鑑登録証を受け取ります
照会書は、住民票の住所に届きます。回答には期限があり、京都市は30日以内、川崎市は申請の日から1か月以内です。期限を過ぎると、申請はやり直しになります。
親御さんの同意書を求める市区町村があります
未成年の方の扱いは、市区町村によって2つに分かれます。年齢の条件だけで登録できるところと、親権者などの法定代理人の同意書を求めるところです。
15歳以上なら、ご本人の申請で登録できます
- 京都市、横浜市、大阪市の案内は、対象を「15歳以上の方」としています
- 未成年の方だけに求める書類は、この3市の案内に載っていません
- 持ち物は、大人の方と同じです
確かめ方市区町村の案内に、未成年の方に向けた記載があるかを見ます
法定代理人の同意書を添えます
- 山梨県笛吹市は、法定代理人が実印を押した「印鑑登録申請同意書」を求めています
- 笛吹市では、法定代理人ご自身が印鑑登録をしていないと、お子様は申請できません
- 滋賀県近江八幡市も、未成年の方に法定代理人の同意書を求めています
法定代理人とは親権者か、未成年後見人のことです。多くの場合は親御さんです
笛吹市では、お子様の戸籍証明や、法定代理人の印鑑登録証明書を求められることもあります。同意書に実印を押す市区町村では、親御さんが先に印鑑登録を済ませておいてください。
年齢に上限はなく、高齢の方でも意思能力があれば登録できます
印鑑登録に、年齢の上限はありません。年齢の代わりに条件になるのが、意思能力です。意思能力とは、自分のすることの意味や結果を判断できる力のことです。総務省の通知で、登録できないのは「意思能力を有しない者」とされています。
成年後見人が付いている方は、以前は一律に登録できませんでした。いまは、ご本人が窓口に来て、後見人が付き添っていれば、登録を受け付ける市があります。横浜市、名古屋市、京都市がこの扱いです。ご高齢のお父様やお母様の登録を考えている方は、先に窓口へ相談してください。
15歳で登録できても、実印の出番が増えるのは18歳からです
民法5条は、未成年者が契約などの法律行為をするには、法定代理人の同意が要ると決めています。18歳未満のうちは、車を買うにも部屋を借りるにも、親御さんの同意が要ります。そのため、15歳から17歳のうちは、実印を使う場面が限られます。実印を作るきっかけになりやすいのは、18歳の誕生日、高校の卒業、進学や就職です。
銀行印を作って、口座に届け出るお子様名義の預金口座
年齢の決まりはありません印鑑登録をして、実印を持つ住民票のある市区町村で登録します
15歳からご家族の印鑑登録を、代理人として申請する委任状を預かって窓口へ行く
静岡市は、15歳以上の方としています親御さんの同意なしに、契約を結ぶ車の購入、部屋の賃貸、ローン
18歳から未成年の方が実印を求められる場面は、未成年でも実印は作れる?で説明しています。お祝いにもらった印鑑を登録するまでの流れは、成人祝いにもらった印鑑はどう使う?をご覧ください。
10代で作る実印は、この先も使える形にしておきます
実印は、作り替えるたびに登録をやり直すことになります。10代で作るなら、進学、就職、結婚のあとも使えるように、次の3つを決めておいてください。
作る前に決めること
- 1フルネームで彫るか、名前だけで彫るか
実印はフルネームが一般的です。名前だけで彫っておくと、結婚で姓が変わっても、同じ印鑑を使い続けられます。
- 2直径を何mmにするか
当店の実印の直径は、13.5mm、15mm、16.5mm、18mmの4つです。名前だけなら13.5mm、フルネームなら15mmが目安です。フルネームが5文字以上の方は、16.5mmをおすすめします。
- 3どの市区町村で登録するか
別の市区町村へ住民票を移すと、前の登録は消えます。進学や就職で引っ越す方は、新しい住所で転入届を出してから登録すると、1回で済みます。印鑑そのものは、先に作っておけます。
名前の決め方は実印は名前だけでもいい?で、進路に合わせた選び方は高校卒業祝いに印鑑を贈るで取り上げています。
18歳の前後は、口座に届け出る銀行印や、入学・入社の書類に押す認印も要る時期です。実印、銀行印、認印は、1本ずつ買うより3本セットのほうが安くなります。薩摩本柘の3本セットは21,700円からで、同じ3本を別々に買ったときとの差は1,200円です。
よくある質問
中学3年生で15歳になりました。高校生でなくても登録できますか
できます。学年や学校は関係ありません。15歳の誕生日を迎えていて、その市区町村に住民票があれば申請できます。未成年の方に同意書を求める市区町村では、親御さんに書いてもらったものを添えます。
学生証しか持っていません。その日のうちに登録できますか
学生証だけでは、その日に登録できない市があります。横浜市や大阪市では、その日の登録に使えるのは、官公署が発行した顔写真付きの書類に限られます。学生証しかないときは照会書を待つ方法になり、窓口へ2回行きます。マイナンバーカードをお持ちなら、それを持って行けばその日に済みます。
兄弟で同じ姓の印鑑を、それぞれ登録できますか
同じ1本を2人で登録することはできません。京都市と大阪市は、同じ世帯の方がすでに登録している印鑑を受け付けていません。1人に1本ずつ作り、フルネームか名前で彫っておくと、だれの印鑑かを見分けられます。
子どもの印鑑登録証は、親が預かってもよいですか
親御さんが預かっても問題ありません。印鑑登録証は、窓口に出せば証明書を申請できるカードです。実印と同じ場所に置くと、2つを手にした人が、押印した書類に証明書まで付けられてしまいます。だれが預かる場合も、実印とは別の場所にしまってください。
外国籍の子どもも、15歳から登録できますか
その市区町村に住民票があれば、15歳から登録できます。彫る名前は、住民票に載っている氏名や通称に合わせます。表記の決まりは外国人でも実印は作れる?をご覧ください。
まとめ|窓口へ行く前に確かめる順番
最初に、登録する方が15歳の誕生日を迎えているかを確かめます。次に、住民票のある市区町村の案内で、未成年の方に同意書が要るかどうかを見ます。そのうえで、顔写真付きの本人確認書類があるかを確かめます。なければ、照会書が届くまでの日数を見込んでおきます。印鑑をこれから作る方は、彫る名前と直径を決めて注文します。そろったら、ご本人が印鑑と書類を持って窓口へ行きます。
はじめての実印を、京都の職人がお名前に合わせてお作りします
お名前の字に合わせて印面を設計し、職人が1本ずつ彫刻します。実印は13.5mmから18mmで、どの直径も印鑑登録の大きさの条件に収まります。ご注文から3〜7営業日で発送、送料無料、5年保証です。