CHAPTER 16 印鑑の贈り物・マナー
会社設立祝いに長く使えるもの|会社に残る実用品と記念品の選び方
会社設立祝いのプレゼントに、長く使える品を贈りたい方へ。置き時計・観葉植物・名入れの記念品・名刺入れ・万年筆・会社の印鑑を、社内で置かれる場所と使える年数で比べます。長持ちのこつと予算、社長が替わっても使い続ける会社実印の仕組み、3本セットの価格、贈る時期も説明します。
公開日: 2026年9月29日
会社設立のお祝いというと、胡蝶蘭や観葉植物がよく贈られます。開業の日の受付を華やかにしてくれますが、胡蝶蘭の花は1〜2か月ほどで終わります。知り合いが会社を立ち上げたと聞いて、「どうせなら何年も使ってもらえる品を贈りたい」と考える方もいるでしょう。ただ、長く使える品といっても、会社に贈るのか、社長個人に贈るのかで候補が変わります。この記事では、会社設立祝いのプレゼントを、社内で置かれる場所と使える年数から選ぶ方法をお話しします。
長く使える会社設立祝いは、会社の備品として毎日使われる品から選びます。応接室の置き時計、受付の観葉植物、そして会社実印・銀行印・角印の3本が代表的です。中でも会社の印鑑には社長個人の名前を彫らないので、社長が替わってもそのまま使い続けられます。社長個人に贈りたいときは、名刺入れや万年筆のように毎日持ち歩く品を選んでください。
贈り物は、会社のどこで使われるか
会社設立祝いは、受け取ったあとにどこへ置かれるかで、使われ方も残る年数も変わります。設立したばかりの小さな会社を例に、贈り物が使われる場所を間取り図にしました。
設立したばかりの会社と、贈り物の置き場所
応接室・会議室
- 置き時計・掛け時計来客のたびに目に入る
- 名入れの記念品社名と設立日を入れた盾など
社長の席
- 名刺入れ営業のたびに持ち歩く
- 万年筆契約書の署名に使う
- 社長個人の実印会社の借入れの保証人になるときに押す
執務スペース
- 角印請求書や見積書に毎日押す
- デスクライト社員それぞれの机で使う
入口・受付
- 観葉植物植え替えれば何年も育つ
- 胡蝶蘭開業の日の受付を飾る
金庫・鍵のかかる引き出し
- 会社実印法務局に届け出て、契約書に押す
- 会社銀行印法人口座に届け出る
社員が少ないうちは、応接と執務を1つの部屋で兼ねることもよくあります。部屋が分かれていなくても、3つの場所に分けて考えると、贈り物の出番を思い浮かべやすくなります。来客の目に入る場所、毎日仕事をする机、大事な書類や印鑑をしまう場所の3つです。
応接室や受付に置く品は来客の目に入るので、贈った人の気持ちが取引先にも伝わります。執務スペースや金庫の中の品は目立ちませんが、毎日の仕事で繰り返し使われます。社長の席の品は、本人が自分の持ち物として使い続けます。どの場所の品を贈るかは、相手との間柄に合わせて選びます。
品物ごとに、使える年数を比べる
同じ「長く使える品」でも、何年使えるかは品ごとに違います。一般的な使い方をしたときの年数の目安を、1つの図に並べました。
会社設立祝いの品と、使える年数の目安
年数は一般的な目安で、使い方や手入れで変わります。会社の印鑑は、欠けたりすり減ったりしないかぎり、会社が続くあいだ使い続けるのが基本です。
社長個人に贈った品は、その人が使っているあいだ手元に残ります。会社の備品は、代表者が替わっても社内で使われ続けるので、そのぶん長く残ります。
長く使える会社設立祝いの候補6つ
使える年数が長く、仕事で出番のある品を6つ選び、置く場所、長持ちさせるこつ、予算の目安をまとめました。予算は一般的な売り場の価格帯で、印鑑は当店の価格です。
置き時計・掛け時計
応接室や会議室に置くと、来客のたびに目に入ります。「時を刻む」ことから、会社の歩みを祝う品としても選ばれてきました。
- 置く場所
- 応接室、会議室、受付
- 長持ちのこつ
- 電池を替え、止まったら修理に出す
- 予算の目安
- 1万〜5万円
観葉植物
水やりと植え替えをすれば、会社と一緒に大きく育ちます。置き場所の広さと日当たりを先に聞いておくと、鉢の大きさを選びやすくなります。
- 置く場所
- 受付、執務スペースの窓ぎわ
- 長持ちのこつ
- 水をやりすぎず、根が詰まったら鉢を替える
- 予算の目安
- 1万〜3万円
社名と設立日を入れた記念品
盾やフォトフレーム、時計の裏ぶたに、社名と設立の年月日を入れます。周年のたびに設立の日を振り返るきっかけになります。
- 置く場所
- 応接室、社長室の棚
- 長持ちのこつ
- 直射日光を避け、ほこりを払う
- 予算の目安
- 1万〜3万円
名刺入れ
社長が営業や打ち合わせのたびに持ち歩きます。設立したばかりのころは、あいさつ回りで名刺を渡す相手が一気に増えます。
- 持つ人
- 社長
- 長持ちのこつ
- 数か月に1回、革用のクリームで手入れする
- 予算の目安
- 1万〜3万円
万年筆
契約書の署名や、大事な手紙に使います。ペン先を調整すれば、何十年も書き続けられます。
- 持つ人
- 社長
- 長持ちのこつ
- インクを切らさず、使わない時期は洗浄しておく
- 予算の目安
- 1万〜5万円
会社実印・銀行印・角印の3本
登記、法人口座の開設、最初の請求書の発行と、会社の仕事が始まる日から使います。社名を彫った、その会社のためだけの道具です。
- 置く場所
- 実印と銀行印は金庫、角印は経理の机
- 長持ちのこつ
- 押したら朱肉を拭いてケースに戻す。当店の5年保証では、欠けたときに状態を確かめて修理や彫り直しをご案内します
- 当店の価格
- 3本セット 56,900円〜
業種ごとに喜ばれる品や、開業の日に花が重なりやすい理由は、友人の開業祝いに花以外を贈るなら?で詳しく紹介しています。
会社の印鑑は、社長が替わっても使い続けます
会社実印には、外側に社名、内側に「代表取締役印」のような役職名を彫ります。社長個人の名前は入りません。そのため、社長が引退して次の人に替わっても、同じ印鑑をそのまま引き継げます。設立のお祝いに贈った印鑑が、2代目、3代目の社長の手で押されることもあります。
設立のとき
株式会社達磨商事代表取締役 山田 一郎
- 会社実印の文字
- 外側に「株式会社達磨商事」、内側に「代表取締役印」
- 法務局への届け出
- 山田 一郎が印鑑届書を出す
- 法人口座
- 会社銀行印を届け出て開設
社長が替わったあと
株式会社達磨商事代表取締役 山田 健
- 会社実印の文字
- 変わらない。同じ印鑑をそのまま使う
- 法務局への届け出
- 新しい代表者が、同じ印鑑で印鑑届書を出す
- 法人口座
- 代表者の変更を届け出る。銀行印はそのまま
一方、印鑑そのものを取り替えると、法務局には印鑑(改印)届書を、銀行には改印届を出すことになります。全国銀行協会の案内によると、銀行印を変えるときは、これまでの印鑑と新しい印鑑、通帳、本人確認書類を持って手続きをします。手間がかかるので、会社の印鑑は最初に作ったものを長く使い続けるのが一般的です。代表者が替わるときの手続きは、代表者変更時の法人印で順番に説明しています。
長く使う会社の印鑑は、素材で選びます
会社の印鑑を長く使えるかどうかは、素材と手入れで決まります。当店の会社印3本セット(実印18mm・銀行印16.5mm・角印21mm)を、素材ごとに並べました。どれもレザーケース、朱肉、押印マット、保証書、京印章証明書が付きます。
薩摩本柘
56,900円
鹿児島産の柘で、木の印材の中では目が細かく硬い材料です。朱肉の油と乾燥が苦手なので、押したら印面を拭き取り、ケースにしまいます。
黒水牛
94,800円
会社の印鑑でも人気の高い素材です。粘りがあって枠が欠けにくいので、毎日押す角印にも安心して使えます。
白水牛
122,400円
乳白色の上品な色で、取引先の前で契約書に押すときにも目を引きます。乾燥に弱いので、エアコンの風が当たらない場所で保管します。
社名が「株式会社」を含めて10文字を超えるなら、ひと回り大きいセットにします。実印21mm・銀行印18mm・角印24mmの組み合わせで、字が詰まらず読みやすい印影になります。価格は薩摩本柘61,400円、黒水牛106,300円です。セットの本数の違いは会社設立祝いの印鑑セットは何本?で比べています。
設立日から逆算すると、贈る品の順番が決まります
会社設立祝いは、どの品を贈るかで渡す時期が変わります。会社の印鑑は設立の手続きで使うので、ほかの品より早く届ける必要があります。
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1. 社名が決まったら
会社の印鑑を注文する
社名の正しい表記を本人に確かめてから注文します。当店は通常、ご注文から3〜7営業日ほどで発送します。
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2. 登記の申請
会社実印を届け出る
会社法では、会社は本店の所在地で設立の登記をすることで成立します。書面で登記を申請するときは、会社実印を押した印鑑届書も一緒に法務局へ出します。
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3. 設立のあと
法人口座を開き、最初の請求書を出す
会社銀行印と角印の出番です。登記に印鑑が間に合わなかったときは、角印だけを設立後に贈るという選択肢もあります。
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4. 事務所を開く日
置き時計、観葉植物、記念品を届ける
事務所の開所日やお披露目の日に合わせます。社長個人への名刺入れや万年筆も、この時期に渡すと、仕事が始まる日から使ってもらえます。
会社実印を登記に間に合わせる段取りは、開業祝いの会社印鑑は登記前に贈れる?で詳しく説明しています。
よくある質問
相手がすでに会社の印鑑を用意していたら、どうすればよいですか
応接室の置き時計や、社名と設立日を入れた記念品のように、印鑑以外の会社の備品に切り替えます。どうしても印鑑を贈りたい場合は、社長個人の実印を贈るという選択肢もあります。会社が融資を受けるとき、社長が個人で保証人になる書類に実印を押すことがあるからです。
高い素材のほうが長持ちしますか
価格の差は、主に見た目や手ざわり、材料の希少さから生まれます。長持ちするかどうかは、価格よりも素材の性質と手入れで決まります。薩摩本柘でも、押したあとに朱肉を拭いてケースにしまえば長く使えます。相手の会社の雰囲気や好みで選んでください。
設立からしばらく経っていても、贈れますか
設立祝いは、設立から1か月ほどのうちに贈るのが目安です。時期を逃したときは、1周年の節目に合わせて贈る方法もあります。周年のお祝いなら、社名と設立日を入れた記念品や、事業が広がって必要になる会社認印が候補になります。
会社への贈り物と社長個人への贈り物、どちらがよいですか
取引先や前の職場の同僚からのお祝いなら、会社の備品が向いています。来客の目にも入るので、仕事のお付き合いを大切にする気持ちが伝わります。家族や親しい友人なら、社長が毎日持ち歩く品を贈るという選択肢もあります。家族から会社の印鑑を贈る場合は、社名の表記を本人に確かめやすく、登記の時期にも合わせやすくなります。
まとめ|会社に残る品を、置く場所から選ぶ
まず、会社に贈るか、社長個人に贈るかを決めます。取引先としてのお祝いなら会社の備品、親しい間柄なら社長個人の持ち物も候補です。次に、受付、応接室、執務スペース、金庫のどこで使われる品にするかを考えます。置き時計や観葉植物は、置き場所の広さを先に聞いておくと選びやすくなります。会社の印鑑にするなら、社名の正しい表記を確かめ、登記の申請に間に合うように注文してください。
社名を彫った3本を、職人が1本ずつ制作します
会社実印・銀行印・角印。京都の職人が社名の文字数に合わせて印面を設計し、彫刻します。レザーケース、朱肉、押印マット、保証書、京印章証明書付き。送料無料、5年保証で、3〜7営業日で発送します。
会社印鑑3本セットを見る薩摩本柘 56,900円〜