CHAPTER 16 印鑑の贈り物・マナー
会社設立祝いに印鑑を贈るなら?実印・銀行印・角印の選び方と社名の確かめ方
会社設立祝いに会社の印鑑を贈るときの選び方です。会社実印・銀行印・角印の役割と大きさ、社名と内枠の文字の聞き取り方、素材ごとの3本セットの価格を説明します。贈る立場ごとの本数と予算、登記の日から逆算した注文の時期、設立後に贈る場合の選び方もまとめました。
公開日: 2026年9月24日
ご家族やご友人が会社を設立すると聞いて、お祝いに印鑑を贈りたいと考えている方へ。会社の印鑑は、設立の登記そのものに使う道具です。ただ、個人用と違って種類が多く、社名の表記や内枠の役職名など、ご本人に確かめることもいくつかあります。渡す時期によっては、登記に間に合わないこともあります。この記事では、何を・いつ・どう注文するかを順に説明します。
会社設立祝いには、会社実印・銀行印・角印の3本セットを、設立日より前に届くように贈ります。会社実印は登記の申請で使いますので、設立のあとに届いたのでは間に合いません。社名が決まったと聞いたら、すぐに「印鑑を贈らせてほしい」と伝えてください。そのうえで、社名の正式な表記、法人の種類、代表者の役職、登記の予定日を確かめます。3本セットは薩摩本柘で56,900円、人気の高い黒水牛で94,800円からです。
会社の印鑑は3本。それぞれ役割が違います
会社を設立すると、次の3本の印鑑を使い分けることになります。どれも社名を彫って作りますが、形と大きさ、届け出る先が違います。
図は形と大きさの違いを示したものです。法務局に届け出る印鑑は、1辺が1cmを超え、3cm以内の正方形に収まる大きさと決められています。
法務省の案内によると、2021年2月からは、登記をオンラインで申請する場合にかぎり、印鑑の届け出は任意になりました。それでも、法人の印鑑証明書は印鑑を届け出た会社にしか発行されません。口座の開設や大きな契約では印鑑証明書を求められることがありますので、設立と同時に会社実印を届け出ておくと安心です。3本の役割と設立の流れは、会社設立に必要な印鑑は?実印・銀行印・角印の揃え方でくわしく説明しています。
会社設立祝いに3本セットをおすすめする理由
設立の前後1か月で、3本とも使います
登記で実印、法人口座の開設で銀行印、最初の見積書で角印を使います。どれも設立の前後に続けてやって来る場面です。1本だけ贈ると、残りの2本はご本人が急いで用意することになります。
3本の色合いが揃います
同じ素材の3本をまとめて作りますので、色合いが揃います。天然の素材は1本ごとに色や模様が違うため、あとから1本ずつ買い足すと、並べたときに違いが目立つことがあります。書体は1本ずつ選べますので、3本とも同じ書体に揃えることもできます。
3本をまとめて収めるレザーケースが付きます
当店の会社印セットには、3本をまとめて収められるレザーケースと、朱肉、押印マットが付きます。届いたその日から、ケースごと金庫や引き出しにしまえます。
契約書を交わす機会の多い事業なら、会社認印を加えた4本セットという選択肢もあります。ふだんの契約書には認印を押し、実印は大切な場面だけに使う、という分け方ができます。
会社印3本セットの素材ごとの価格
会社では請求書や見積書を出すたびに角印を押しますので、個人の印鑑より使う回数が多くなります。社員が押すこともあります。素材に迷ったら、薩摩本柘より丈夫で、人気も高い黒水牛が安心です。木の風合いが好きな方や、費用を抑えたい方には薩摩本柘が向いています。白水牛は全体が乳白色で、模様がほとんど入りません。明るい色の印鑑を好む方には、白水牛という選択肢もあります。
贈る立場ごとの、本数と予算の目安
3本セット、または4本セット
社名を聞きやすいご家族なら、社名や設立日を早いうちに聞けます。設立に必要な印鑑を、まとめて贈りやすい立場です。
予算50,000円〜130,000円
連名で3本セット
費用を人数で分けられる1人10,000円ずつ集めれば、6人で薩摩本柘の3本セットに届きます。花やお酒をそれぞれ贈るのと違い、会社の道具として長く手元に残ります。
予算1人5,000円〜20,000円
角印を1本
素材はほかの2本に合わせる角印はどこにも届け出ない印鑑なので、設立のあとに届いても困りません。実印と銀行印の素材を聞いて、角印もそれに揃えます。
予算17,900円〜
取引先として贈る場合、印鑑は相手の会社が自分たちで選ぶ道具ですので、花やお酒のほうが無難です。親しい間柄で、相手から希望があったときにかぎって検討してください。
社名と内枠の文字を、間違えずに聞き取る
会社の印鑑でいちばん避けたいのは、彫る文字の間違いです。登記する社名と1文字でも違えば、作り直しになります。社名は口頭で聞かず、メールやメッセージで書いて送ってもらってください。下のシートの項目をそのまま相手に送れば、聞き漏らしを防げます。
印鑑を注文する前の聞き取りシート記入例
- 社名の正式な表記
- 株式会社みなと設計「株式会社」が社名の前か後ろか、英字・カタカナ・中点・スペースの有無まで、定款のとおりに聞きます
- 法人の種類
- 株式会社合同会社、一般社団法人、医療法人などの場合は、内枠の文字が変わります
- 代表者の役職
- 代表取締役株式会社は「代表取締役印」、合同会社は「代表社員之印」、一般社団法人は「代表理事之印」が一般的です
- 登記を申請する予定日
- 11月4日この日より前に、会社実印が手元に必要です
- すでに用意した印鑑
- まだ用意していない設立の手続きを専門家に頼んでいる場合、印鑑も一緒に手配されていることがあります
- 素材と書体の希望
- 黒水牛、篆書体希望がなければ、会社印で人気の高い黒水牛と篆書体をおすすめします
社名に旧字体や珍しい漢字が入る場合は、ご注文の備考欄でお知らせください。合同会社などで、内枠に入れたい文字が選択肢にないときは、「その他」を選んでください。備考欄に書いていただいた文字でお作りします。
会社銀行印の文字の並べ方は、回文と縦配置の2通り
当店の会社銀行印は、文字の並べ方を2通りからお選びいただけます。円に沿って社名を回す回文と、「銀行之印」も含めたすべての字を縦の列に並べる縦配置です。最近は、実印と揃えて回文にする方が多くなっています。一方で、銀行印だけを縦配置にしておけば、大きさだけでなく文字の並びでも実印と見分けられます。並べ方は、注文画面の書体の欄に両方の見本が並んでいますので、見比べて選べます。迷う場合は、ご本人に選んでもらうのがいちばんです。
設立日から逆算した、印鑑を贈るまでの段取り
会社の設立日は、法務局に登記を申請した日です。大安や一粒万倍日、誕生日などに合わせて日にちを決める方もいて、その場合は後ろにずらせません。印鑑は、その日から逆算して注文します。
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会社を作ると聞いたら
「印鑑を贈らせてほしい」と申し出る
会社の印鑑は登記の書類に押すため、設立の準備の早い段階で用意することになります。ご本人が自分で注文する前に伝えてください。サプライズにはできませんが、そのぶん、希望どおりの印鑑を贈れます。
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社名が決まったら
聞き取りシートの内容を確かめて、注文する
同じ住所に同じ名前の会社がないかをご本人が調べ、社名が確定したら注文します。目安は登記の予定日の3週間前です。
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注文から2〜3日後
印影のデザインを確認する
ご注文のときに「印影のご確認」で「確認する」を選ぶと、彫る前のデザインをメールでお送りします。社名の表記をご本人に見てもらえますので、お祝いに贈る場合はとくにおすすめです。メールのやり取りがあるぶん、納期が延びる場合があります。
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登記の1週間前まで
印鑑を渡す
当店では、通常ご注文から3〜7営業日ほどで発送します。届け先を相手の住所にして、直接お送りすることもできます。登記の書類に押す前に、試し押しをする時間があると安心です。
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設立日
お祝いの言葉を届ける
印鑑はもう手元にありますので、当日はメッセージや花でお祝いを伝えます。「あの印鑑で無事に登記できたよ」と報告をもらえるのも、この贈り物ならではです。
3本セットを贈るときの金額の例
息子さんの会社設立祝いに、ご両親から黒水牛の3本セットを贈る場合金額の例
- 会社印3本セット黒水牛。実印18mm・銀行印16.5mm・角印21mm
- 94,800円
- レザーケース、朱肉、押印マットセットに含まれます
- 0円
- 送料
- 0円
- 合計
- 94,800円
薩摩本柘なら、同じ組み合わせで56,900円です。当店でいちばん人気の実印21mm・銀行印18mm・角印24mmの組み合わせは、黒水牛で106,300円です。
設立のあとに贈る場合
設立を知ったのが登記のあとだった、という場合もあるでしょう。会社実印は登記のときに届け出が済んでいます。銀行印も口座の開設に合わせて用意していることが多いので、贈るなら次の3つから選びます。
角印
まだ持っていない会社に
- 理由
- 届け出が要らない印鑑なので、実印と銀行印を先に作り、角印はあとで用意する会社もあります
- 価格
- 薩摩本柘21mm 17,900円、黒水牛21mm 30,000円
会社認印
契約書の多い会社に
- 理由
- ふだんの契約書に認印を押せば、実印を金庫から出す回数が減ります
- 価格
- 薩摩本柘16.5mm 20,400円、黒水牛16.5mm 33,700円
代表者個人の実印
社長になったご本人に
- 理由
- 代表者は、会社の借り入れの保証などで個人の実印を押す場面が増えます
- 価格
- 黒水牛15mm 15,300円、実印・銀行印・認印の3本セット 黒水牛30,200円
よくある質問
社名が決まる前に、注文だけ先にできますか
社名を彫るため、ご注文は社名の確定後にお願いします。素材と本数だけ先に決めておけば、確定したその日に注文できます。
合同会社でも、同じ3本でいいですか
はい、実印・銀行印・角印の3本で変わりません。実印の内側の文字は「代表社員之印」にするのが一般的です。ご注文のときに内枠で「その他」を選び、備考欄に「代表社員之印」とご記入ください。
社名の入ったゴム印も一緒に贈れますか
社名・住所・電話番号を入れるゴム印は、事務所の契約が済んでからでないと作れません。設立の前に贈るなら、まずは3本セットをおすすめします。
社名の画数を見てもらってから作ることはできますか
できます。社名の画数と印面の八方位をもとに印影を整える、開運会社印鑑をご用意しています。ご注文のときに、会社名・代表者名・創業年をお知らせいただきます。鑑定書と桐箱が付きますので、お祝いの品としても見栄えがします。縁起に対する考え方は人それぞれですので、ご本人の希望を聞いてからお選びください。
のしの表書きは、何と書きますか
「御設立御祝」「祝御設立」、または「御祝」が一般的です。水引は紅白の蝶結びにします。連名の場合は、目上の方の名前を右から順に書き、4人以上なら「友人一同」のようにまとめます。
まとめ|会社設立祝いの印鑑は、時期・本数・社名の順に決める
注文の内容は、次の順に決めていきます。まず、登記の前に渡せるかを確かめます。間に合うなら3本セット、間に合わなければ角印・会社認印・代表者個人の実印から選びます。次に、贈る立場から予算を決めます。1人で3本セットに届かなければ、連名にする方法があります。そのうえで、社名の正式な表記、法人の種類、代表者の役職を文字で受け取り、素材と書体を選んで注文します。最後に「印影のご確認」で社名をご本人に見てもらい、登記の1週間前までに渡します。
会社設立祝いの3本セットを注文する
京都の職人が1本ずつ彫刻し、ご注文から3〜7営業日で発送します。レザーケース、朱肉、押印マット付き。送料は無料で、5年間の保証が付きます。
- 素材薩摩本柘・黒水牛・白水牛
- 社名定款に書くとおりに
- 内枠代表取締役印、銀行之印
- 印影の確認贈り物なら「確認する」