CHAPTER 16 印鑑の贈り物・マナー
独立開業祝いのプレゼント予算1万〜3万円|金額別に選ぶ仕事道具と印鑑
独立開業祝いのプレゼントを1万〜3万円で探している方へ。どんな間柄の人が贈る金額か、1万円・2万円・3万円前後で選べる仕事道具、印鑑なら予算でどこまで揃うか、会社を設立する人へ3本セットを連名で贈るときの1人あたりの金額を、実際の価格で説明します。
公開日: 2026年9月28日
独立開業する友人や親戚に、1万円から3万円くらいでお祝いを贈りたい。けれど、開業したばかりの人が何を必要としているのかは、外からはなかなか分かりません。日本政策金融公庫の2025年度の調査では、開業にかかった費用は平均975万円、中央値は600万円でした。大きな出費が続くなかで、仕事の道具を少しずつ揃えていく時期でもあります。お祝いの品も、仕事で使えるかどうかを基準に選ぶと外れにくくなります。この記事では、予算ごとに選べる品と、印鑑ならどこまで揃うかを、実際の価格でご紹介します。
1万円前後なら名刺入れや事業用の銀行印、2万円前後なら万年筆や屋号の角印が選べます。3万円前後なら、書類ケースのほか、角印と銀行印を組み合わせて贈れます。会社を設立する人には、会社実印・銀行印・角印の3本セットがおすすめです。3〜5人の連名にすると、1人あたり15,000〜20,000円ほどで贈れます。印鑑を予算に合わせるときは、直径と表記は変えずに、素材と本数で調整してください。
1万〜3万円は、どんな関係の人が贈る金額か
開業祝いの金額に決まりはありませんが、間柄ごとのおおよその目安はあります。高すぎる品はお返しで相手を悩ませることがあるので、目安に沿った金額にしておくと、気持ちよく受け取ってもらえます。
お子様の開業祝いを親として贈る場合は、この目安より金額に幅があります。資金の援助と記念の品を分けて考えると、決めやすくなります。友人として花以外の品を贈るときの考え方は、友人の開業祝いに花以外を贈るなら?仕事で使える実用的なギフトの選び方で説明しています。
1万円・2万円・3万円で選べる、仕事で使う品
予算を3つの金額帯に分けて並べました。印鑑以外は一般的な売り場の価格帯、印鑑は当店の税込価格です。
1万円前後
- 革の名刺入れ独立すると、名刺を渡す相手が増えます1万円前後
- 上質なボールペン契約書の署名や、打ち合わせのメモに使えます5,000円〜1万円
- 事業用の銀行印黒水牛13.5mm。生活費とは別に作る、事業用の口座に届け出ます9,500円
- 銀行印・認印の2本セット薩摩本柘 銀行印12mm・認印10.5mm。認印は荷物の受け取りや、ふだんの事務の書類に使います11,500円
2万円前後
- 万年筆名前を入れられる品も多く、記念に残ります15,000円〜3万円
- 置き時計事務所やお店で毎日目にする品です1万〜2万円
- 屋号の角印薩摩本柘21mm。請求書や領収書に押す、開業の記念になる1本です17,900円
- 実印・銀行印・認印の3本セット薩摩本柘 実印13.5mm。独立後に使う3本を、本人の名前で一度に揃えられます21,700円
3万円前後
- 革の書類ケース契約書や見積書を、折らずに持ち出せます2万〜3万円
- デスクライト机に向かう時間が長い仕事に向いています2万〜3万円
- 屋号の角印+事業用の銀行印薩摩本柘21mm 17,900円+黒水牛15mm 12,000円29,900円
- 実印・銀行印・認印の3本セット黒水牛 実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mm30,200円
印鑑以外の品は、相手の好みや、すでに持っているものと重ならないかを確かめてから選んでください。印鑑は屋号や名前を彫るので、ほかの方の贈り物と重なりにくい品です。そのかわり、屋号や名前の表記を本人に確かめておく必要があります。
印鑑を贈るなら、予算でどこまで揃うか
独立開業で使う印鑑は、個人事業主なら屋号の角印と事業用の銀行印、会社を作るなら会社実印・会社銀行印・角印の3本です。予算ごとに揃う本数を並べました。
- 1万円前後事業用の銀行印黒水牛13.5mm 9,500円
- 2万円前後屋号の角印薩摩本柘21mm 17,900円
- 3万円前後角印と銀行印の2本29,900円。個人事業主の印鑑がひと通り揃います
- 5万円台会社印の3本セット薩摩本柘56,900円。連名なら1人15,000〜20,000円ほどです
会社を作る人への3本セットは、ひとりで贈ると3万円の予算を超えます。何人かでお金を出し合う、連名での贈り方を考えてみてください。
個人事業主が契約に使うのは、本人の名前で市区町村に登録した実印です。今の実印が学生のころに作った品や既製品なら、2万円前後で、本人の名前で作る3本セットを贈る方法があります。屋号の角印は、ほかの方に贈ってもらうという分け方です。個人事業主の印鑑の組み合わせは、個人事業主の開業祝いに贈る印鑑|屋号印と個人印の選び分けと予算で詳しく説明しています。
印鑑と小物を組み合わせて、予算にまとめる
予算が2万円や3万円のとき、印鑑を1本選ぶと少し余ることがあります。そんなときは仕事で使う小物を1つ足すと、予算に近い金額にまとまります。長く残る印鑑と、毎日使う小物を一緒に渡せるのも良いところです。
事業用の銀行印黒水牛13.5mm 9,500円
+上質なボールペン1万円前後
屋号の角印薩摩本柘21mm 17,900円
+革の名刺入れ1万円前後
実印・銀行印・認印の3本セット薩摩本柘 21,700円
+置き時計1万円前後
小物は色や形の好みが分かれやすいので、さりげなく本人に聞いてから選ぶと安心です。どちらにお金をかけるか迷ったら、請求書や契約書に毎回押す印鑑のほうにすると、開業の記念として長く残ります。
会社を設立する人には、連名で印鑑の3本セットを贈る
会社実印・会社銀行印・角印は、登記、口座の開設、最初の請求書と、設立の前後に続けて必要になります。3本セットなら同じ素材で揃い、1本ずつ買うより薩摩本柘で3,000円、黒水牛で5,000円安くなります。ひとりの予算が3万円までなら、仲間と出し合って贈る方法が現実的です。
3人×約19,000円=56,900円
会社印の3本セット 薩摩本柘 実印18mm・銀行印16.5mm・角印21mm。社名が「株式会社」を含めて10文字までの場合に向いています4人×約15,000円=61,400円
ひと回り大きい3本セット 薩摩本柘 実印21mm・銀行印18mm・角印24mm。社名の文字数が多い場合に向いています5人×約19,000円=94,800円
会社印の3本セット 黒水牛 実印18mm・銀行印16.5mm・角印21mm。黒く艶のある、定番の素材です連名で贈るときは、取りまとめる人を1人決めます。その人が、社名と、会社実印の内側に彫る役職名(「代表取締役印」など)を本人に確かめて注文します。ご注文の画面では注文者とは別の届け先を指定できるので、事務所や本人の自宅へ直接お送りできます。何本のセットにするかは、会社設立祝いの印鑑セットは何本?で比べています。
予算が足りないときに、削らないほうがいいところ
予算に合わせて印鑑を選ぶときは、変えてよい点と、変えないほうがいい点を分けて考えます。
変えないほうがいいこと
- 直径屋号や社名の文字数に合わせて決めます。小さくすると文字が詰まって読みにくくなり、作り直すことになりかねません
- 表記屋号や社名は、開業届や定款に書いたとおりに彫ります。1文字でも違うと作り直しになります
予算で調整できること
- 素材同じ角印21mmでも、薩摩本柘なら17,900円、黒水牛なら30,000円です。違うのは見た目と手ざわりで、押せる書類や使い方は変わりません
- 本数まず角印を1本贈り、口座を分けるときに銀行印を足すという順番もあります
- ケース個人の印鑑は、標準の黒と赤のケースなら追加料金がかかりません
角印の直径を屋号や社名の文字数からどう決めるかは、角印のサイズは21・24・27mmのどれ?で説明しています。
開業祝いを渡す時期と、のしの表書き
印鑑以外の品は、開業日の1週間前から当日まで、遅くとも開業後1か月以内に渡します。印鑑は表記の確認に時間がかかるので、「お祝いに角印を贈りたい」と先に伝え、屋号や社名を聞いてから注文してください。表書きは「祝御開業」か「御開業御祝」、お店なら「祝御開店」とし、紅白の蝶結びの水引をかけます。当店でのしをご希望の場合は、ご注文の前にお問い合わせください。包装は青と赤からお選びいただけます。
よくある質問
予算が5,000円ほどしかありません
5,000円台なら、上質なボールペンや、仕事で使う認印が候補です。当店の認印は薩摩本柘10.5mmで5,800円です。友人どうしで出し合って、屋号の角印にまとめるという方法もあります。
プレゼントに現金を添えてもいいですか
親しい間柄なら、品に現金を添えて贈る方もいます。たとえば3万円の予算なら、屋号の角印17,900円に1万円を添える方法があります。形に残る品と、開業の出費に使えるお金を一緒に渡せます。
3万円を超えると、相手の負担になりますか
開業祝いのお返しは、記念の品やお店への招待という形をとることもあり、金額がそのまま相手の負担になるとは限りません。ただ、ひとりで高額な品を贈るより、連名にしたほうが相手も受け取りやすくなります。
会社として取引先に贈るとき、領収書は出ますか
はい、お出しできます。宛名はご注文の画面でご指定ください。届け先も注文者と別の住所にできるので、取引先の事務所へ直接お送りできます。
まとめ|予算は関係で決め、印鑑は素材と本数で合わせる
まず、間柄に合わせて独立開業祝いの予算を決めます。次に、相手が個人で開業するのか、会社を設立するのかを聞いておきます。個人事業主なら屋号の角印と事業用の銀行印、会社なら3本セットが候補です。3本セットがひとりの予算を超えるときは、一緒に贈る仲間を募ってください。最後に屋号や社名の表記を本人に確かめ、開業日に間に合うように注文します。金額が合わないときは、直径と表記はそのままにして、素材と本数で調整してください。
独立開業祝いの印鑑を、金額から探す
京都の職人が、屋号や社名、お名前の字に合わせて1本ずつ彫刻します。送料無料、ご注文から3〜7営業日で発送、5年保証付きです。
屋号や社名の表記、連名でのご注文のご相談はお問い合わせからどうぞ。