CHAPTER 02 個人の印鑑
印鑑2本セットは何を選ぶ?実印・銀行印・認印の組み合わせ
印鑑2本セットには「実印・銀行印」「実印・認印」「銀行印・認印」の3つの組み合わせがあります。今持っている印鑑から選ぶ方法、迷ったときの決め方、3本セットや単品との価格差、2本の名前と直径の分け方、素材と書体の選び方を、注文で決める順に説明します。
公開日: 2026年9月24日
印鑑の2本セットには、「実印・銀行印」「実印・認印」「銀行印・認印」の3つの組み合わせがあります。どれを選ぶかは、今どの印鑑を持っているかでほぼ決まります。この記事では、組み合わせごとの向き不向き、迷ったときの決め方、3本セットや単品との価格差、そして2本の名前と直径をどう分けるかを、注文で決める順に説明します。実印・銀行印・認印の役割そのものは実印・銀行印・認印の違いにまとめています。
持っていない2本を選びます。認印だけ持っているなら「実印・銀行印」、銀行印を届け出済みなら「実印・認印」、実印を登録済みなら「銀行印・認印」です。迷ったら、登録と届け出が必要な「実印・銀行印」が基本です。1本も持っていない方は、2本セットに認印を足すより3本セットのほうが安く揃います。
2本セットの3つの組み合わせを比べる
3つの組み合わせは、価格も向いている人も違います。まず全体を見比べてください。価格は最も小さい直径のもので、2本の直径は差をつけた組み合わせになります。
| 組み合わせ | 向いている人 | 2本の役割 | 薩摩本柘 | 黒水牛 |
|---|---|---|---|---|
| 実印・銀行印 | 認印はあるが、登録や届け出をした印鑑がない方 | 契約の証明と、口座の届出印 | 16,200円 | 17,900円 |
| 実印・認印 | 銀行印はすでに口座に届け出ている方 | 契約の証明と、日常の確認 | 15,600円 | 17,600円 |
| 銀行印・認印 | 実印は登録済みで、日常の2本を揃えたい方 | 口座の届出印と、日常の確認 | 11,500円 | 13,000円 |
当店で最も多く選ばれているのは「実印・銀行印」です。認印は既製品や家族の印鑑で済ませてきたけれど、就職や結婚、住宅の購入を機に、登録と届け出が必要な2本をきちんと揃えたいという方が多いためです。
今持っている印鑑から決める
組み合わせを選ぶときは、「自分名義で、実際に登録や届け出をしている印鑑」だけを数えてください。家族と共有している認印、親が作ってくれたけれど届け出ていない印鑑は、持っているうちに入りません。
認印だけ持っている
実印・銀行印の2本セット
- 選ぶ理由
- 市区町村への登録と、金融機関への届け出という、手続きが必要な2本を揃えます。この2本があれば、契約と口座の手続きに困りません
- 気をつけたいこと
- 今の認印が既製品なら、同じ姓の人と印影が同じです。日常の書類にも本人の印鑑を使いたいなら、3本セットにする選び方もあります
銀行印を届け出ている
実印・認印の2本セット
- 選ぶ理由
- 口座に届け出た銀行印はそのまま使い、契約用の実印と日常用の認印を足します。口座の改印手続きが要りません
- 気をつけたいこと
- 今の銀行印が姓のみで、結婚で姓が変わる予定があるなら、銀行印も作り直すことになります。その場合は3本セットで新しい姓に揃えます
実印を登録している
銀行印・認印の2本セット
- 選ぶ理由
- 実印は登録し直す必要がありませんので、口座用と日常用の2本を揃えます。3つの組み合わせで最も価格を抑えられます
- 気をつけたいこと
- 実印を銀行印として兼用している場合は、この機会に分けてください。1本を紛失したときに、契約と口座の両方が守れなくなります
1本も持っていないなら、3本セットのほうが安い
「2本セットを買って、認印はあとで」と考える方もいらっしゃいますが、3本とも持っていないなら最初から3本セットにしてください。2本セットに単品の認印を足すと、3本セットより高くなります。
| 揃え方 | 薩摩本柘 | 黒水牛 |
|---|---|---|
| 実印・銀行印の2本セット | 16,200円 | 17,900円 |
| 2本セット+単品の認印 | 22,000円 | 24,600円 |
| 3本セット | 21,700円 | 24,300円 |
| 単品を3本 | 22,900円 | 25,600円 |
3本セットは3本を同じ素材で揃えられ、直径に差をつけて届きますので、並べたときのまとまりも違います。3本セットの決め方は印鑑3本セットの選び方で説明しています。逆に、すでに1本を登録や届け出に使っているなら、2本セットで足りない分だけを揃えるのが無駄のない選び方です。
実印と銀行印を単品で買うと、薩摩本柘で17,100円、黒水牛で18,900円です。2本セットならそれぞれ16,200円、17,900円ですので、900〜1,000円安くなります。差額は大きくありませんが、2本を同じ素材で揃えられ、直径の組み合わせを選ぶだけで済むのがセットの利点です。
2本の名前を分ける
2本セットは、彫る名前を1本ずつ指定します。同じ名前を同じ向きで彫ると印影が似てしまい、2本に分けている意味が薄れます。組み合わせごとに、選ばれやすい分け方は次のとおりです。
| 組み合わせ | 1本目 | 2本目 | 分け方のポイント |
|---|---|---|---|
| 実印・銀行印 | 実印:フルネームを縦書き | 銀行印:姓か名を横書き | 文字数と向きの両方で分けると、印影がはっきり区別できます |
| 実印・認印 | 実印:フルネームを縦書き | 認印:姓のみを縦書き | 認印は相手が読み取りやすい書体にします |
| 銀行印・認印 | 銀行印:姓か名を横書き | 認印:姓のみを縦書き | どちらも姓を彫るなら、向きと書体を変えて区別します |
結婚で姓が変わる可能性がある方は、銀行印を名のみで作っておくと、改姓しても届け出をやり直さずに済みます。実印は登録するときの住民票と同じ字体で彫る必要がありますので、姓が変わる予定が近いなら、確定してから注文してください。「辺」と「邊」「邉」、「斉」と「齊」「齋」のような字体の違いも、注文前に住民票で確かめておきます。
直径は差をつけた4通りから選ぶ
2本セットでは、大きいほうを実印(または銀行印)、小さいほうを銀行印(または認印)にして、直径に差をつけます。手に取ったときに区別でき、実印に重みが出るためです。当店の2本セットで選べる組み合わせは次のとおりです。
| 実印・銀行印 | 実印・認印 | 銀行印・認印 | 向いている方 | |
|---|---|---|---|---|
| 小さめ | 13.5mm・12mm | 13.5mm・10.5mm | 12mm・10.5mm | 手が小さい方、姓名の文字数が少ない方 |
| 標準 | 15mm・13.5mm | 15mm・12mm | 13.5mm・12mm | 希望がとくにない方。最も選ばれています |
| やや大きめ | 16.5mm・15mm | 16.5mm・12mm | 15mm・12mm | 実印や銀行印に重みを持たせたい方 |
| 大きめ | 18mm・16.5mm | 18mm・13.5mm | 16.5mm・13.5mm | 手が大きい方、姓名の文字数が多い方 |
素材は2本共通で選ぶ
2本セットの素材は、2本まとめて同じものになります。毎日持ち歩く認印を含む組み合わせなら扱いやすさ、何十年も保管する実印を含む組み合わせなら欠けにくさを考えて選んでください。
このほかに白水牛や本象牙という選択肢もあります。黒水牛と柘は乾燥に弱いので、使ったあとに朱肉を拭き取り、ケースに入れて保管します。チタンは手入れがほとんど要りませんが、ずっしりとした重みがあります。
書体は2本で変えてもよい
当店の2本セットでは、吉相体、篆書体、古印体、隷書体、楷書体、行書体の6種類から、1本ずつ別の書体を指定できます。実印と銀行印には、印影から字を読み取りにくい吉相体や篆書体が選ばれています。認印は相手が確認する書類に押しますので、古印体や楷書体のように読みやすい書体が向きます。
実印・銀行印の2本セットで、2本とも吉相体にする方も多くいらっしゃいます。この場合は名前の文字数と向きで印影を分けますので、取り違える心配はありません。
注文の前に確かめること
注文の前に確かめる4つのこと
- 今の印鑑は、本当に登録・届け出済みか 実印は市区町村の印鑑登録証があるか、銀行印はどの口座に届け出たかを確かめます。分からなければ、実印・銀行印の2本セットにしておくと確実です。
- 正式な表記の姓名 実印は住民票と同じ字体で彫らないと登録できません。旧字体や異字体は注文時に指定してください。
- 改姓の予定があるか 近く姓が変わるなら、銀行印は名のみで作るか、実印とあわせて姓が確定してから注文します。
- いつまでに必要か 名前を彫って作りますので、通常3〜7営業日ほどで発送します。契約や口座開設の日から逆算して余裕を見てください。
よくある質問
2本セットで、2本とも同じ直径にできますか
当店の2本セットは、差をつけた4通りの組み合わせからお選びいただく形です。同じ直径で2本作りたい場合は、単品を2本ご注文ください。ただ、直径に差があるほうが手に取ったときに区別でき、取り違えを防げます。
2本を別の素材にできますか
セットは2本共通の素材になります。別々の素材にしたい場合は単品でご注文ください。
実印・銀行印セットの2本を、両方とも銀行印として別々の口座に届け出てもよいですか
届け出はできますが、大きいほうは実印として登録できるように作っていますので、実印として残しておくことをおすすめします。口座ごとに銀行印を分けたい場合は、銀行印・認印の2本セットか、単品の銀行印を足してください。
贈り物にする場合、どの組み合わせがよいですか
相手が持っていない2本を贈ります。持ち物が分からなければ、実印・銀行印の組み合わせが無難です。就職や成人の祝いで1本も持っていない方には、3本セットのほうが喜ばれます。
まとめ|持っていない2本を選び、迷えば実印・銀行印
印鑑2本セットは、「実印・銀行印」「実印・認印」「銀行印・認印」の3つの組み合わせから、今持っていない2本を選びます。認印しかない方は実印・銀行印、銀行印を届け出ている方は実印・認印、実印を登録している方は銀行印・認印です。迷ったら、登録と届け出が必要な実印・銀行印が基本になります。
1本も持っていない方は、2本セットに単品を足すより3本セットのほうが安く揃います。組み合わせが決まったら、2本の名前と向きを分け、直径に差をつけ、2本共通の素材を選んでください。書体は1本ずつ指定でき、実印と銀行印には読み取りにくいもの、認印には読みやすいものが向いています。