CHAPTER 15 人生の節目・記念

成人祝いの印鑑サイズ|実印・銀行印・認印の直径を実寸で比べる

成人祝いに贈る印鑑のサイズを、実印13.5〜18mm・銀行印12〜18mm・認印10.5〜16.5mmの実寸に近い円で比べます。彫る名前の文字数から直径を決める方法、3本セットの組み合わせ、男女で選ばれている直径と価格の差もまとめました。

公開日: 2026年9月24日

ウォールナットの机に、太さの違う3本の白水牛の印材を太い順に立てて並べ、手前に真鍮のノギス、奥にワインレッドの革ケースとクラフト紙の封筒、小皿を置いた写真
成人祝いの印鑑サイズ 実印がいちばん大きく、銀行印・認印の順に小さくなります

成人祝いに印鑑を贈るとき、素材や彫る名前より先に「直径」で迷う方が多くいらっしゃいます。13.5mmと15mmの差はたった1.5mmで、数字だけでは違いを想像しにくいものです。それでも、印面に入れられる文字の量も、手に取ったときの太さも変わります。本人に聞かずに用意したい方や、息子さん・娘さんにどの太さが合うのか分からない方もいるでしょう。この記事では、実寸に近い円と名前の文字数を手がかりに、直径の決め方を説明します。

結論

直径は彫る名前の文字数で決めます。迷ったら、実印15mm・銀行印13.5mm・認印12mmの組み合わせです。フルネーム4〜5文字の実印がきれいに収まる標準の組み合わせで、当店では女性にいちばん選ばれています。名前だけで彫る方や小ぶりを好む方は、実印13.5mm・銀行印12mm・認印10.5mmにします。フルネームが6文字以上なら、実印16.5mm・銀行印15mm・認印12mmに上げます。3本の太さに差をつけておくと、ケースを開けなくても手に取っただけで見分けられます。

実寸で見る、選べる直径

当店の個人用印鑑では、実印は13.5〜18mmの4つの直径から選べます。銀行印は12〜18mm、認印は10.5〜16.5mmの、それぞれ5つです。下の図では、それぞれを実寸に近い大きさの円で並べました。パソコンやスマートフォンの表示倍率で多少変わりますが、隣どうしの差の感覚はつかめます。

10.5mm認印の最小三文判と同じ太さ
12mm認印・銀行印名前だけの銀行印に
13.5mm銀行印・実印女性の実印で多い
15mm実印の標準女性の実印で人気1位
16.5mm実印の大きめフルネーム6文字以上
18mm実印の最大画数の多い姓名に
直径が1.5mm増えるごとに、印面の面積は2〜3割広がります。15mmは13.5mmの約1.2倍、18mmは15mmの約1.4倍の広さです。

手に持つと、10.5mmは鉛筆より少し太いくらいです。15mmは指先でしっかりつまめる太さで、18mmになると握るような感覚になります。成人祝いで「立派に見えるように」と18mmを選ぶ方もいますが、彫る名前が短いと印面が余り、間延びした印影になります。大きいほど立派、という決まりはありません。

登録できる大きさの範囲

実印には、市区町村ごとに登録できる大きさの決まりがあります。京都市では、印影が一辺8mmの正方形に収まってしまうほど小さい印鑑は登録できません。反対に、一辺25mmの正方形からはみ出す大きさの印鑑も登録できません。当店の実印は13.5〜18mmなので、どれもこの範囲に入ります。銀行印については、全国銀行協会の案内に直径や向きの決まりはありません。使えない例として挙がっているのは、キャラクターものの印鑑やゴム印です(ゴム印の扱いは銀行によって異なります)。

実印京都市では、一辺8mmの正方形より大きく、25mmの正方形に収まる印影が登録できます。13.5〜18mmはどれも登録できます
銀行印全国銀行協会の案内に直径の決まりはありません。キャラクターものの印鑑は届出印にできず、ゴム印の扱いは銀行によって異なります
認印決まりはありません。書類の押印欄に収まる10.5〜13.5mmが使いやすい大きさです

直径は、彫る名前の文字数から決める

直径を決めるときは、先に彫る名前を決めて、その文字数を数えます。文字数が多いほど、1文字に使える幅が狭くなり、線が細くなります。線が細すぎると欠けやすく、反対に太すぎると文字がつぶれます。ちょうどよい直径は、文字数でほぼ決まります。

彫る名前の例文字数実印に向く直径銀行印に向く直径
「翔」「花」など名前1文字(「印」を添えて2文字に)1〜2文字13.5mm12mm
「翔太」「美咲」など名前だけ2〜3文字13.5mm・15mm12mm・13.5mm
「佐藤翔太」「鈴木美咲」などフルネーム4〜5文字15mm13.5mm
「長谷川健太郎」など長いフルネーム6〜7文字16.5mm15mm
「小笠原麻衣子」など画数の多い姓名画数の多い6文字以上16.5mm・18mm15mm・16.5mm

文字数と並んで見ておきたいのが画数です。同じ4文字でも「山田太郎」と「齋藤麗華」では線の量がまるで違います。「藤」「麻」「龍」「齋」のような画数の多い字が2つ以上あるなら、1つ上の直径にしておくと、線と線の間にゆとりができます。フルネームにするか名前だけにするかの決め方は、成人祝いの印鑑に彫る名前で説明しています。

3本セットの直径の組み合わせ

実印・銀行印・認印の3本を贈るなら、実印をいちばん大きくし、銀行印、認印の順に小さくします。3本の直径が同じだと、急いでいるときにどれが実印か分からなくなります。契約書に銀行印を押してしまうような取り違えも起きやすくなります。当店の3本セットは、大きさに差をつけた4つの組み合わせから選んでいただきます。

組み合わせ実印銀行印認印向いている方薩摩本柘黒水牛
小さめ13.5mm12mm10.5mm名前だけで彫る方、手の小さい方21,700円24,300円
標準15mm13.5mm12mmフルネーム4〜5文字の方。女性にいちばん選ばれています25,200円30,200円
やや大きめ16.5mm15mm12mmフルネームが6文字以上の方28,600円37,400円
大きめ18mm16.5mm13.5mm画数の多い姓名の方、大きな印影を好む方。男性にいちばん選ばれています36,100円46,500円
15mm実印フルネームを縦2行に
13.5mm銀行印姓か名前だけを彫る
12mm認印姓を読みやすい書体で
標準の組み合わせです。1.5mmずつ差があるので、ケースに並べたままでも、手に取ったときの太さでも見分けられます。

実印・銀行印の2本セットでは、女性に実印15mm・銀行印13.5mmがいちばん選ばれています(薩摩本柘19,100円)。次に多いのが実印13.5mm・銀行印12mm(同16,200円)です。男性に多いのは、実印18mm・銀行印16.5mmと、実印16.5mm・銀行印15mmです。2本にするか3本にするかは、成人祝いの印鑑は実印・銀行印のどちら?をご覧ください。

男性・女性で選ばれている直径

「男性は大きめ、女性は小さめ」とよく言われ、当店で選ばれている直径にもその傾向があります。理由の1つは、彫る名前の違いです。男性はフルネームで彫る方が多く、文字数が増えるぶん大きめになります。女性は姓が変わる可能性を考えて名前だけで彫る方も多く、そのぶん小さめに収まります。

息子さんへの成人祝い
実印
18mmか16.5mm。フルネーム4〜5文字なら15mmでも収まる
銀行印
15mmか16.5mm。姓だけを彫る方が多い
認印
13.5mmか12mm。職場の書類の押印欄に収まりやすい大きさ
多い組み合わせ
大きめ(18・16.5・13.5mm)かやや大きめ(16.5・15・12mm)
娘さんへの成人祝い
実印
13.5mmか15mm。名前だけ2〜3文字なら13.5mm、フルネームなら15mm
銀行印
12mmか13.5mm。名前だけを彫る方が多い
認印
10.5mmか12mm。手帳やポーチに入れて持ち歩きやすい太さ
多い組み合わせ
小さめ(13.5・12・10.5mm)か標準(15・13.5・12mm)

男性でも、彫る名前が短ければ13.5mmで問題ありません。女性でも、フルネームが6文字あるなら16.5mmのほうがきれいに収まります。性別で決めずに、彫る名前から考えてください。男女それぞれの選び方は男性の実印の選び方と女性の実印の選び方で詳しく説明しています。

直径で価格はどれくらい変わるか

印鑑の価格は、素材と直径で決まります。同じ素材なら、直径が大きいほど印材を多く使うので高くなります。値上がりの幅は素材によって違い、木の印材はゆるやかで、水牛や象牙は大きく上がります。下の表は、実印1本の価格を直径ごとに並べたものです。

素材13.5mm15mm16.5mm18mm
薩摩本柘10,700円11,900円14,300円17,900円
黒水牛11,900円15,300円20,400円24,000円
白水牛(柄)16,700円20,400円28,800円36,100円
チタン29,300円31,800円36,100円40,900円
本象牙(標準)31,200円36,100円43,300円51,800円

黒水牛の実印は13.5mmと15mmで3,400円、15mmと16.5mmで5,100円の差です。予算が決まっていると、「素材を上げるか、直径を上げるか」で迷うことがあります。直径は彫る名前で決まるので、先に決めてしまい、残りの予算で素材を選ぶ順番をおすすめします。予算ごとの選び方は、成人祝いのプレゼントの予算の記事にまとめています。

本人に聞かずに決めるときの目安

成人祝いを内緒で用意したい方から、「直径だけは聞かずに決められないか」とよく相談を受けます。彫る名前さえ分かれば、直径は贈る側で決められます。次の順番で考えてください。

  1. 01彫る名前の文字数を数える実印は、フルネーム4〜5文字なら15mm、6文字以上なら16.5mm、名前だけ2〜3文字なら13.5mmです。ここでほぼ決まります
  2. 02画数の多い字があるか見る「藤」「齋」「麗」のような字が2つ以上あれば、1つ上の直径にします
  3. 03すでに持っている印鑑の太さを測る親御さんが作った口座の銀行印があれば、実印はそれより1.5mm以上大きくします。銀行印が13.5mmなら、実印は15mm以上です
  4. 043本セットなら組み合わせを選ぶ当店の3本セットは、実印の直径ごとに組み合わせが1つずつ用意されています。銀行印と認印を別に考える必要はありません

直径は名前の文字数でほぼ決まるので、素材や色ほど好みが分かれません。本人に聞かないと決まらないのは、彫る名前とケースの色です。贈る側で決めてよいことと本人に確かめたいことは、成人祝いの印鑑はサプライズで大丈夫?で整理しています。

三文判や親御さんの印鑑と比べてみる

数字だけでは想像しにくい方は、家にある印鑑と比べてみてください。文具店で売っている三文判は、多くが10.5mmです。当店の認印でいちばん細い直径と同じ太さです。実印の13.5mmはそれより一回り、15mmは二回り太いと考えてください。

三文判(10.5mm)と比べる認印12mmは、三文判より少し太いくらいです。実印15mmは三文判の約1.4倍の太さで、手に持つとはっきり違います
親御さんの実印と比べるお父様の実印が16.5mmか18mmなら、息子さんの実印は15mmか16.5mmにします。家族で同じ直径にすると、家の中で取り違えることがあります
子どもの頃の銀行印と比べる親御さんが口座を作ったときの銀行印が12mmなら、成人祝いの実印は13.5mm以上、できれば15mmにして差をつけます

18歳で印鑑を使い始める場面と、直径の関係

法務省の案内にあるとおり、2022年4月から成年年齢は18歳になりました。18歳からは、親権者の同意がなくても、部屋を借りる、クレジットカードを作る、ローンを組むといった契約を自分で結べます。契約書や申込書の押印欄は書類によって大きさがまちまちで、小さめの欄では18mmの実印がはみ出すことがあります。15mmか16.5mmなら、18mmよりは欄に収めやすくなります。

認印は職場の書類や回覧で押す機会が多いので、押印欄に収まりやすい10.5〜12mmが使いやすい太さです。銀行印は、口座を作るときや窓口での手続きで押します。当店の銀行印では、女性には13.5mm、男性には15mmがいちばん選ばれています。

よくある質問

13.5mmと15mmで迷っています。どちらにすればいいですか

彫る名前がフルネームなら15mm、名前だけなら13.5mmです。フルネーム4文字なら13.5mmにも収まりますが、線が細くなるので15mmのほうがきれいに彫れます。どうしても決められないときは、15mmをおすすめしています。当店の実印では、女性にいちばん選ばれている直径です。

女性に18mmの実印を贈るのは大きすぎますか

彫る名前によります。フルネームで7文字以上、画数の多い字が続くなら18mmでもきれいに収まります。名前だけ2〜3文字を18mmに彫ると、文字が間延びした印影になります。女性の実印は13.5mmか15mmが中心です。名前が長い場合でも、16.5mmまでにしておくと手になじみやすい太さに収まります。

3本とも同じ直径にしてはいけませんか

1本ずつ注文すれば同じ直径にもできますが、おすすめしません。3本が同じ太さだと、ケースから出したときにどれが実印か分からず、取り違えやすくなります。実印を押すべき契約書に銀行印を押してしまうと、印鑑登録証明書の印影と合わずに手続きが止まります。当店の3本セットは、どの組み合わせも3本の太さが違います。

直径を間違えて注文したら、作り直せますか

彫る前であれば、直径の変更をご相談いただけます。気づいた時点でお問い合わせからご連絡ください。価格が変わるので、お支払いのやり直しが必要になることがあります。彫ったあとは名前入りの品になるので、作り直しになります。通常の印鑑なら、ご注文時に「印影のご確認」で「確認する」を選ぶと、ご注文の2〜3日後に印影のデザインがメールで届きます。文字の収まりを見て、そのときに直径を考え直すこともできます。

印鑑の長さは選べますか

当店の個人用印鑑は長さを60mmにそろえているので、お選びいただくのは直径だけです。60mmは一般的な印鑑の長さで、付属のケースや桐箱にそのまま収まります。

まとめ|名前の文字数で実印の直径を決め、3本セットの組み合わせを選ぶ

直径は、次の順番で決めていきます。まず、彫る名前をフルネームにするか名前だけにするかを選びます。その文字数と画数から、実印の直径を決めます。3本セットなら、実印の直径に合わせて銀行印と認印の大きさも決まります。最後に、残りの予算で素材を選びます。

ここまでは、名前さえ分かれば贈る側で決められます。ケースの色だけは好みが分かれるので、できれば本人に聞いてから選んでください。

SOURCES

出典

印鑑登録できる大きさの決まりは京都市の案内をもとにした一般的な説明で、市区町村によって細かな取り扱いが異なります。銀行の届出印の決まりは全国銀行協会の案内を参照しました。男女で選ばれている直径は当店での傾向で、決まりではありません。当店の価格はすべて税込で、記事作成時点の商品ページの金額です。

  1. 京都市. 印鑑登録について. 京都市情報館. https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000147302.html,(参照 2026-09-17).
  2. 全国銀行協会. 銀行の届出印について. 全国銀行協会ウェブサイト. https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-f/3805/,(参照 2026-09-17).
  3. 法務省. 民法(成年年齢関係)改正 Q&A. https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00238.html,(参照 2026-09-17).