CHAPTER 15 人生の節目・記念
お年玉を子ども名義で貯める方法|通帳・銀行印の準備と管理
お年玉を子ども名義の口座に貯めるために、お正月の前にしておく準備をまとめました。通帳を作る時期と窓口の持ち物、届出印にする銀行印、年末年始に銀行が休む日、硬貨の入金料金、年齢ごとの預け方、記録のつけ方、通帳と印鑑のしまい方を取り上げます。
公開日: 2026年9月28日
「子どものお年玉、みなさんどうしているんですか」。年が明けると、当店ではこんな話から始まるご相談が増えます。いったん財布に入れたら、そのまま家計にまぎれてしまった。子どもの口座はあるけれど、届出印が自分の銀行印と同じになっている。そんなお話もよくうかがいます。お年玉をいただいてから口座を作ろうとしても、年末年始は銀行の窓口が休みです。この記事では、お正月の前に何をそろえておけばよいかを、準備する順にお話しします。
お年玉は、お子様名義の口座に入れて、家計のお金と分けておきます。窓口で口座を作るときは、お子様の名前で作った銀行印を届出印にします。口座は年内の営業日のうちに作り、入金は年が明けて銀行が開いてからにします。誰からいくらいただいたかは袋ごとにメモして、通帳と一緒に残してください。通帳と銀行印は別々の場所にしまい、お子様が自分でお金を管理する年齢になったら、そろえて本人に渡します。
お年玉は子どものお金。家計とは分けて預かります
小さなお子様のお年玉は、親御さんが預かってかまいません。民法でも、親権者が子の財産を管理すると定めています。ただ、預かるのと、家計に入れてしまうのとは違います。生活費と混ざると、いくら預かっているのかが分からなくなるからです。お子様名義の口座に入れておけば、通帳を開くだけで、何年分のお年玉がいくらになったかが分かります。
ふつうの金額のお年玉なら、税金の心配もいりません。国税庁の案内によると、年末年始の贈答やお祝いとして受け取る金品のうち、常識的な金額のものには贈与税がかかりません。お正月にお祖父様・お祖母様やご親戚からいただくお年玉は、この年末年始の贈答にあたります。
金融広報中央委員会が小学生から高校生に聞いた調査では、お年玉をくれた相手でいちばん多いのはお祖父様・お祖母様でした。次がご親戚、その次が親御さんです。もらったお年玉をどうしたかを聞くと、小学生では「銀行や郵便局に預ける」という答えがいちばん多くありました。中学生と高校生になると、「おこづかいとして自分で管理し、足りない分にあてる」が多くなります。年齢が上がるにつれて、預けるだけでなく自分で管理する子どもが増えていくことが分かります。
お年玉をくれた相手の多い順
- 1お祖父様・
お祖母様 - 2ご親戚
- 3親御さん
小学生銀行や郵便局に預けるという答えがいちばん多い
中学生・高校生おこづかいとして自分で管理するという答えが多くなる
お年玉を入れる口座は、お正月の前に作っておきます
全国銀行協会の案内によると、お子様名義の口座を作るときは3つを用意します。親御さんとお子様、それぞれの本人確認書類と、届出印です。届出印とは、その口座の銀行印のことです。手続きをするのは親御さんです。お子様を連れていく必要があるかどうかは、銀行によって違います。15歳以上なら、本人だけで口座を作れる場合もあります。
口座開設の申込書記入のイメージ
- 口座の名義
- お子様の名前ふりがなも、お子様の名前の読みを書きます
- 手続きをする人
- 親御さん(親権者)ご自身の本人確認書類を窓口で見せます
- お子様の確認
- お子様の本人確認書類どの書類が使えるかは銀行によって違います
お子様の名前で作った銀行印を押すここに押した印鑑が、この口座の届出印になります
- 親御さんの本人確認書類
- お子様の本人確認書類
- お子様の名前で作った銀行印
銀行を選ぶときは、入金のたびに通える店舗があるか、紙の通帳が出るかを見てください。お年玉の口座には、年に1回まとまった額を入れていきます。通帳に「いつ、いくら入れたか」が並んでいくので、お子様が大きくなって見返すと、そのまま成長の記録になります。スマートフォンのアプリで開ける口座もありますが、紙の通帳が出ないことがあります。記録を紙で残したい方には、窓口で作る口座が向いています。窓口での作り方は赤ちゃんの口座開設に印鑑は必要?窓口の持ち物と銀行の選び方で詳しく説明しています。
届出印は、子どもの名前で作った1本にします
お子様の口座に、ご自身の銀行印をそのまま届け出る方は少なくありません。家にあって手軽だからですが、あとで困ることがあります。その印鑑をなくすと、親子2つの口座で届出印を変える手続きが要ります。お子様に通帳を渡す日に、ご自身の印鑑まで一緒に渡すわけにもいきません。共用で困る場面と、本人用に替える手順は子どもの銀行印は親と同じでいい?共用で困る場面と本人用に替える手順で説明しています。
全国銀行協会は、キャラクターものや、ゴム印のように形が変わりやすい印鑑は、届出印に使えないと案内しています。お年玉の口座は、十数年にわたって使い続けます。お子様の名前を職人が彫った1本を、最初から届け出ておくと安心です。
- 彫る名前
- 下の名前だけ結婚などで名字が変わっても、作り直さずに使い続けられます
- 直径
- 12mmか13.5mm大人になってからも銀行印としてそのまま使える大きさです
- 素材
- 黒水牛か薩摩本柘黒水牛は丈夫さ、薩摩本柘は手ごろな価格が持ち味です
- ケース
- 黒と赤は無料ブルーやイエローなど、お子様の好きな色を選べる牛革ケースもあります
- 価格
- 黒水牛12mm 7,000円、薩摩本柘12mm 6,400円送料無料。ご注文から3〜7営業日で発送します
お子様が2人以上いる場合は、1人に1本ずつ作ってください。名字だけで彫ると、ごきょうだいの印鑑が同じ文字になり、取り違えのもとになります。ケースの色を分けておくと、引き出しを開けたときにすぐ見分けられます。見分け方の工夫は兄弟の銀行印は別々に作る?1人1本の理由と見分け方をご覧ください。
年末年始は、銀行の窓口が休みになります
お年玉をいただくのはたいてい三が日ですが、この間、窓口は開いていません。銀行法施行令では、12月31日から1月3日までを銀行の休日と定めています。口座は12月30日までの平日に作り、入金は年が明けて窓口が開いてからになります。1月4日が土曜日や日曜日にあたる年は、その次の平日からです。
年末から年明けまでの段取り
- 12月上旬銀行印を注文する当店は3〜7営業日で発送します
- 12月30日まで口座を作る平日の窓口で手続きします
- 12月31日〜1月3日銀行の休日お年玉は袋ごとに相手と金額をメモします
- 1月4日ごろから窓口で入金して記帳する土曜・日曜にあたる年は、次の平日から開きます
年内に口座を作れなかったときは、1月に入ってから作っても間に合います。いただいたお年玉は、窓口が開くまで袋のまま家で預かってください。
当店は発送まで3〜7営業日ほどかかりますので、年内に口座を作るなら12月上旬までにご注文ください。お名前の字を旧字体で彫りたいといったご相談は、備考欄かお問い合わせでお知らせください。
硬貨の入金は、ATMより窓口のほうが安く済む銀行もあります
お年玉の袋には、500円玉などの硬貨が入っていることもあります。硬貨の入金に料金がかかる銀行もあるので、入れ方を先に決めておきましょう。ゆうちょ銀行の場合は、次のとおりです。
ゆうちょ銀行で硬貨を入金するときの料金
ATM1回に100枚まで。硬貨の扱いは平日7時〜18時
- 1〜25枚110円
- 26〜50枚220円
- 51〜100枚330円
窓口料金は現金で払います
- 1〜100枚無料
- 101〜500枚550円
ATMの料金は、入金した口座の残高から引かれます。料金は2026年9月時点のゆうちょ銀行の案内によるもので、ほかの金融機関では異なります。
ゆうちょ銀行のATMでは、硬貨を1枚入れるだけでも110円かかります。窓口なら100枚までは無料です。お札はATMで入れ、硬貨は貯金箱にためて年に1回窓口へ持っていくと、余計な料金を払わずに済みます。ほかの銀行の料金は、口座を作るときに確かめておいてください。
預ける分と手元に残す分は、年齢に合わせて決めます
お年玉を全部口座に入れるか、一部をお子様に持たせるか。お客様からもよくご相談いただきます。小学校の学習指導要領では、1・2年生の道徳で「物や金銭を大切に」することを学びます。5・6年生になると、家庭科で「物や金銭の大切さと計画的な使い方」も扱います。お年玉は、学校で習うことを家で試せる、年に1回の機会でもあります。
小学校に上がるまでは、親御さんが全部を預かります。入学したら、1袋だけを手元に残して、何に使うかを本人に決めてもらう方法があります。高学年になったら「ほしいものを買う分」と「貯めておく分」を話し合って分け、中学生からは本人が窓口やATMで入金する。こうして少しずつ任せていけば、高校生になるころには、通帳の見方や印鑑の扱いにも慣れてきます。
誰からいくらいただいたかは、ノートに残しておきます
通帳に印字されるのは、入金した日と金額だけです。「京都のおじいちゃんから10,000円、おばさんから5,000円」といった内訳は残りません。袋を開けたら、いただいた方と金額をノートに書いておきましょう。お礼の電話をするときに役立ち、翌年ご親戚のお子様にお年玉を渡すときの目安にもなります。
2027年のお正月ゆい 6歳
| いただいた方 | 金額 | 口座へ | お礼 |
|---|---|---|---|
| 京都のおじいちゃん・おばあちゃん | 10,000円 | 10,000円 | 電話した |
| 大阪のおじいちゃん・おばあちゃん | 10,000円 | 10,000円 | 手紙を書いた |
| さとこおばさん | 5,000円 | 5,000円 | 電話した |
| パパとママ | 3,000円 | 2,000円 | — |
| 合計 | 28,000円 | 27,000円 |
1月6日 窓口で入金して記帳した。手元に残した1,000円で、絵の具を買う予定
ノートは通帳と同じ場所に置いておくと、記帳のたびに書き足せます。ほかのお祝いも同じ口座に入れるなら、ノートに「入学祝い」「誕生日」のように書き分けておきましょう。あとから見返したときに、どの節目のお祝いだったかが分かります。
通帳・銀行印・キャッシュカードは、別々の場所にしまいます
全国銀行協会は、盗難に備えて、届出印を通帳や印影の分かる書類とは別の場所にしまうよう勧めています。お子様の口座も同じです。通帳と銀行印を同じ引き出しに入れておくと、2つ一緒に盗まれたときに、お金を引き出されるおそれがあります。
通帳と記録のノート
家族がよく開ける引き出しにしまう
記帳のたびに出し入れします。ノートと一緒に置いておくと、書き足すのを忘れにくくなります。
お子様の銀行印
ケースごと、別の部屋のたんすにしまう
通帳とは部屋ごと分けます。出すのは口座の手続きをするときだけです。
キャッシュカード
作るなら、親御さんの財布には入れない
暗証番号をカードと一緒に書き残さないようにします。小さいうちは作らないという選択肢もあります。
印鑑はケースに入れて、湿気が少なく、乾燥しすぎない場所にしまいます。窓ぎわや暖房の風が当たる棚は避けてください。素材ごとの注意点は子どもの印鑑を大人になるまで保管する方法|素材別の注意点で説明しています。
通帳と銀行印を本人に渡すまでの流れ
小学校の高学年になったら、お子様と一緒に通帳を開いて、これまでの入金を見せてあげてください。中学生からは本人が自分で入金し、高校生でアルバイトを始めたら、給料を受け取る口座として使うこともできます。18歳になると成年として、契約や手続きを自分でできるようになります。進学や就職で家を出るときに、通帳と銀行印とノートをまとめて渡しましょう。渡す前に確かめておくことは子どもに通帳と銀行印を渡すとき|親が確認することと伝えることにまとめています。
よくある質問
親の口座にまとめておいて、あとで渡すのではいけませんか
いけないわけではありませんが、家計のお金と混ざると、どれがお子様のお年玉だったのかを分けにくくなります。何年分もまとめてあとから移すと、お年玉だったのか、親御さんからの贈与なのかを説明しにくくなります。最初からお子様の口座に入れておけば、その区別がはっきりします。
きょうだいのお年玉を、1つの口座にまとめてもいいですか
口座は1人に1つずつ、それぞれの名義で作ってください。きょうだいの分を1つの口座に入れると、どこまでが誰のお年玉なのか、通帳からは分からなくなります。銀行印も1人1本にして、ケースの色を変えておくと取り違えを防げます。
子どもが祖父母から「学費の足しに」と、まとまったお金をもらいました
国税庁の案内によると、家族から受け取る生活費や教育費は、必要なときにそのまま使うなら贈与税がかかりません。ただし、その名目で受け取っても、使わずに預金しておくと贈与税がかかる場合があります。お年玉とは分けて考え、金額が大きいときは税務署に確かめてください。
子どもの口座を、自分の銀行印で作ってしまいました
届出印は、あとから変えられます。全国銀行協会の案内では、窓口に持っていくのは、いま届け出ている印鑑、新しく使う印鑑、通帳、本人確認書類の4つです。お子様の口座の場合、ほかに要る書類は銀行によって違うので、出かける前に確かめてください。お年玉を入れに行く日に一緒に手続きすれば、窓口へ行くのは1回で済みます。
子どもが「自分で使いたい」と言い出しました
通帳を一緒に開いて、これまでにいくら貯まったかを見せてから、今年の分をどう分けるかを話し合ってみてください。全部を任せるのではなく、「手元に残す分」を決めて、その中で使い道を選んでもらうと、本人も納得しやすくなります。
まとめ|お年玉を子ども名義の口座に貯める準備の順番
準備は次の順に進めると、年末年始に慌てずに済みます。まず、入金のたびに通える店舗があり、紙の通帳が出る銀行を選びます。次に、届出印にするお子様の銀行印を12月上旬までに注文し、年内に窓口で口座を作ります。お正月にお年玉をいただいたら、袋ごとに相手と金額をノートに書きます。お子様の年齢に合わせて、預ける額と手元に残す額も決めておきます。年が明けて窓口が開いたら入金して記帳し、通帳と銀行印は別々の場所にしまいます。翌年からは、この流れを毎年くり返していきます。
子どもの名前で、届出印になる銀行印をお作りします
京都の職人が、お名前の字に合わせて印面を設計し、1本ずつ彫刻します。ご注文から3〜7営業日で発送、送料は全国無料、5年保証付きです。ケースは黒と赤が無料で、子どもが選べる色の牛革ケースもご用意しています。
- 0歳から小学生に 銀行印を1本 黒水牛12mm 7,000円、薩摩本柘12mm 6,400円。下の名前だけで彫る方が多い1本です 銀行印を見る →
- 中学生・高校生に 銀行印・認印の2本セット 黒水牛 13,000円〜。桐箱か化粧箱入り。アルバイトの口座と書類に 2本セットを見る →
- 15歳を過ぎたら 実印・銀行印・認印の3本セット 黒水牛 24,300円〜。印鑑登録ができる年齢に合わせて 3本セットを見る →
きょうだいそれぞれの銀行印をまとめてご注文いただくこともできます。お名前の字のご相談はお問い合わせからどうぞ。