CHAPTER 05 印材・素材
パワーストーンの銀行印の作り方|欠けにくい石と押しやすさで選ぶ
パワーストーンで銀行印を作るなら、持ち歩いても欠けにくい石を選びます。当店が運営するStone Sealsの10種類の石を、欠けにくさで3つに分けました。重さと朱肉の付き方で変わる押しやすさ、届け出から改印までの流れ、直径ごとの価格もまとめています。
公開日: 2026年10月3日
口座を開くとき、既製の認印ではなく、自分だけの銀行印を届け出たい。せっかくなら、好きなパワーストーンで作りたい。そこで気になるのが、石の印鑑を通帳と一緒に持ち歩いて欠けないか、窓口で押しにくくないか、という点です。この記事では、当店が運営するパワーストーン印鑑の専門サイト「Stone Seals」の石を例にご説明します。欠けにくさと押しやすさを比べながら、銀行印として長く使うための選び方と扱い方をまとめました。
持ち歩く銀行印に向くのは、ヘマタイト、アベンチュリン、ローズクォーツです。Stone Sealsが5段階で示す耐久度が、最高の5になっている3つの石です。直径は実印よりひと回り小さくし、女性は12mmか13.5mm、男性は15mmか16.5mmが目安です。石は朱肉を吸わないので、軽く付けて、押印マットの上で押します。全国銀行協会が届出印に使えない例として挙げるのはキャラクターものやゴム印で、天然石の印鑑はこれに当たりません。
欠けにくさで、10種類のパワーストーンを3つに分ける
銀行印は、口座を開くときと窓口の手続きのときに使います。押す回数は少ないものの、通帳と一緒にかばんに入れて持ち出すことがある印鑑です。石の印鑑で気をつけたいのは、持ち出したときに落とすことです。石英の仲間はモース硬度7で、傷はつきにくい石です。ただ、糸魚川市フォッサマグナミュージアムの講座テキストにあるとおり、硬さと割れにくさは別の性質です。傷がつきにくい石でも、落とせば欠けることがあります。
Stone Sealsでは、石ごとに硬度と耐久度を5段階で示しています。硬度は傷のつきにくさ、耐久度は欠けにくさの目安です。下の図は、10種類の石を欠けにくさの順に3つに分け、銀行印に向くかどうかを示したものです。
落としても、いちばん欠けにくい3つ
- ヘマタイト硬度も5で、10種類の中でいちばん丈夫です。金属のような光沢のある銀黒色の石です
- アベンチュリン緑の中にきらめきが入る、石英の仲間です。硬度4、耐久度5
- ローズクォーツ淡い桃色の、石英の仲間です。硬度4、耐久度5。模様は少なく、色の濃さは1本ずつ違います
家や会社の引き出しに置く銀行印に向く
- タイガーアイ、水晶、赤メノウいずれも石英の仲間です。硬度4、耐久度4
- ラピスラズリ、ブルーメノウ、白メノウラピスラズリは、モース硬度が石英より低い石です。耐久度はどれも4で、白メノウは硬度が3です
落とさない前提で選ぶ
- グリーンメノウ深い緑に縞が入る石です。硬度4、耐久度3なので、持ち歩くより、家に置いておく実印や銀行印に向きます
欠けて困るのは、印面の外枠です。窓口では、届け出た印影と照らし合わせて手続きを進めます。外枠が欠けて印影が変わると照合できず、改印の手続きが必要になることがあります。持ち歩く機会が多い方ほど、耐久度の高い石を選んでください。
押しやすさは、重さと朱肉の付き方で変わります
天然石の印鑑を初めて手にすると、まずその重さに気づきます。木や角の印鑑に慣れていると、ずっしりと感じるでしょう。押し心地には、この重さのほかに、朱肉の付き方と持ちやすさも関わります。
石の銀行印で、押し心地に関わる3つのこと
- 1重さ|重いほど安定するが、何度も押すと疲れる
ヘマタイトは比重5.26で、石英の仲間の2倍近い重さがあります。重い印鑑は、手のひらを軽く添えるだけで印面が紙に均一に当たり、かすれにくくなります。その一方で、12mmの小さな印鑑でも、持つと重さを感じます。毎日何度も押す認印では負担になることもありますが、押す回数の少ない銀行印なら、この重さが長所になります。
- 2朱肉の付き方|石は吸わないので少なめに
木の印鑑は朱肉を少し吸いますが、石の印面は吸いません。木の印鑑と同じ感覚で付けると多すぎて、文字の線の間が埋まり、印影がつぶれます。朱肉は軽く当てる程度にします。付けすぎたと感じたら、一度別の紙に押して余分を落としてから、本番の書類に押します。
- 3持ちやすさ|磨いた石は滑りやすい
磨き上げた石の表面は、木や角より滑らかです。手が乾いていると滑ることがあるので、親指と人差し指で印鑑の上のほうを持ち、中指を添えて支えます。直径は、12mmより13.5mmのほうが持ちやすいと感じる方もいます。
窓口で押すときは、書類の下に押印マットを敷きます。備え付けがなければ、持参した小さなマットを使います。机に直接押すより、印面が紙に均一に当たります。
- 1朱肉は軽く1〜2回当てるだけにする
印面を朱肉にそっと当てます。木の印鑑より少なめで足ります。
- 2上下を確かめて、まっすぐ置く
印面の字を見て上下を確かめ、紙に対して垂直に置きます。石は重いので、置いた瞬間に傾かないよう、指を添えたまま下ろします。
- 3手のひらの重みで、小さく「の」の字を書く
石の重さを生かして、強く押し込まずに、上、右、下、左の順に小さく圧を移します。
- 4まっすぐ上に離し、印面を拭く
横にずらさず垂直に持ち上げます。石の印面は朱肉が残りやすいので、やわらかい布で軽く拭いてからケースに戻します。
直径と彫る名前は、実印と見分けられるように決める
銀行印は、実印よりひと回り小さく作るのが一般的です。Stone Sealsの銀行印は、12mm、13.5mm、15mm、16.5mmの4種類です。おすすめは、女性なら12mmか13.5mm、男性なら15mmか16.5mmです。同じ石で実印も作るなら、そちらを1段か2段大きくすると、ひと目で見分けられます。
彫る名前は、姓か名のどちらかが一般的です。結婚などで姓が変わる可能性のある方は、名で彫っておくと、姓が変わっても届出印を替えずに済みます。姓と名のどちらにするかは、銀行印は苗字と名前のどちら?姓の変更や家族との重複で決めるでくわしくご説明しています。書体は、篆書体や吉相体のように、ひと目では読みにくいものがよく選ばれます。Stone Sealsでは、お名前の鑑定をもとに職人が印影を設計します。書体を見本から選ぶのではなく、鑑定の結果に合わせて、1本ずつ字の配置や形を整えます。
届け出から、欠けたときの改印まで
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届け出るとき
届出印として登録する
新しく口座を開くなら、そのときに石の銀行印を届け出ます。今の口座の届出印を替えるなら、改印の手続きをします。全国銀行協会の案内では、改印のときに持っていくのは、今の届出印、新しい印鑑、通帳、本人確認書類の4つです。取扱いは銀行によって違うので、事前に確かめてください。
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ふだんの保管
通帳とは別の場所に、ケースに入れてしまう
全国銀行協会は、万一の盗難に備えて、届出印を通帳や印影の分かる書類と別にしまうよう勧めています。石の印鑑は、引き出しの中で鍵や硬貨とぶつかると縁が欠けることがあります。ケースに入れたまましまってください。
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欠けたとき
使い続けず、新しい印鑑で改印する
欠けた印鑑では、窓口で印影を照合できないことがあります。Stone Sealsでは、購入から5年以内の破損は修理か再彫刻で対応しています。ただし、再彫刻した印鑑は、もとと同じ印影にはなりません。新しい印鑑ができたら、改印の手続きをします。
銀行印に向くパワーストーンの価格
Stone Sealsの価格は、石の種類と直径で決まります。同じ石と直径なら、実印、銀行印、認印のどれでも同じ値段です。下の表には、耐久度5の3つの石に手ごろな水晶を加えて、銀行印の4つの直径の価格を並べました。
銀行印の直径ごとの1本の価格(税込)
銀行印を1本だけ作るなら、耐久度が5で価格も手ごろなヘマタイトが選びやすい石です。実印も一緒に作るなら、銀行印との2本セットで単品の合計より5%、認印まで含めた3本セットなら10%安くなります。初めて自分の印鑑を用意する方は、3本とも同じ石で作る方法もあります。直径を変えておけば、同じ石でも見分けがつきます。3本セットには、ケースを3つ収める金属の箱も付きます。
よくある質問
銀行は、石の印鑑を届出印として受け付けてくれますか
全国銀行協会が届出印に使えない例として挙げるのは2つです。キャラクターものなど、多くの人が同じ印影を持つものと、ゴム印のように変形しやすいものです。天然石の印鑑はどちらにも当たりません。ただし、取扱いは銀行によって違うので、気になる方は口座のある金融機関に確かめてください。
いちばん欠けにくい石はどれですか
Stone Sealsの5段階の目安で、硬度と耐久度がどちらも5なのはヘマタイトだけです。重さが気になる方には、耐久度が同じ5で、ヘマタイトより軽いアベンチュリンかローズクォーツが向いています。
金運の石で銀行印を作りたいのですが
金運と結びつけて語られるのは、タイガーアイ、黄メノウ、アベンチュリン、水晶です。このうち持ち歩く銀行印に向くのは、耐久度5のアベンチュリンです。石の意味と成り立ちは、金運を願う天然石の印鑑|石の意味と銀行印にするときの選び方でご説明しています。なお、石の言い伝えは、科学的に確かめられた効果ではありません。
認印も石で作ると、重くて使いにくいですか
毎日押す認印なら、軽い石英の仲間のほうが扱いやすいでしょう。ヘマタイトで作る場合は、いちばん小さい12mmにすると重さが気になりにくくなります。3本セットでは、認印だけ鑑定をせずに篆書体で彫ってほしい、というご希望にも応じています。
今の銀行印が欠けました。同じ印影で作り直せますか
Stone Sealsでは、まったく同じ印影の印鑑はお作りしていません。同じ書体や字の配置で、似た印影に仕上げることはできますので、ご相談ください。新しい印鑑ができたら、欠けた届出印、通帳、本人確認書類と一緒に銀行へ持っていき、改印の手続きをします。
まとめ|石と直径を決める順番
まず、銀行印を持ち歩くかどうかを考えます。持ち歩く機会が多いなら、耐久度5のヘマタイト、アベンチュリン、ローズクォーツから選びます。家の引き出しに置くなら、耐久度4の石も候補に入ります。重さが気になる方は、ヘマタイトより軽い石英の仲間にします。次に、直径を実印よりひと回り小さく決めます。彫る名前は、姓が変わる可能性があれば名にします。届いたら朱肉を軽く付けて試し押しをし、口座を開くときや改印のときに届け出ます。ふだんは通帳と別の場所に、ケースに入れてしまってください。
実印・銀行印・認印を同じ鑑定でそろえる開運3本セットは40,900円〜です。石の選び方のご相談はお問い合わせからどうぞ。