CHAPTER 12 開運印鑑・姓名判断
会社印鑑は開運印鑑にするべき?通常の会社印との違いと決め方
会社の印鑑を通常の会社印にするか、社名を鑑定して作る開運会社印鑑にするかで迷っている方へ。登記や法人口座での扱いは同じであること、印影の作り方・注文時に伝える内容・付属品・価格の4つの違い、3本セットでの差額、どちらが向いているかを確かめる3つの質問、実印だけ開運にする場合や、あとから替える場合の改印の手順まで説明します。
公開日: 2026年9月24日
会社の印鑑を注文しようとして調べていると、「開運会社印鑑」という商品が目に入ります。社名の画数を見て作る印鑑だとは分かっても、通常の会社印と比べて何が違うのか、価格の差に見合うのかは、商品ページだけでは判断しにくいと思います。当店は両方を作っていますので、どちらかに寄せることなく、違いをそのままお伝えします。
登記にも法人口座にも、どちらも同じように使えます。開運にしなければ困る、ということはありません。違いは、社名を鑑定して印影を設計するかどうかと、鑑定書・桐箱・印鑑お守りが付くかどうかです。薩摩本柘の3本セットで比べると、通常の会社印が56,900円、開運会社印鑑が82,600円で、差は25,700円です。社名の画数や設立の日取りを気にして決めた方、創業の願いを形にして残したい方には開運会社印鑑を、書体を自分で選びたい方、費用を抑えたい方には通常の会社印をおすすめしています。
まず、同じところと違うところを分けて見る
「開運」という言葉が付くと、まったく別の品のように感じますが、印鑑としての働きは変わりません。先に全体を見てください。
同じところ
- 使える場面法務局への届け出、法人口座、契約書、請求書。どちらも同じように使えます
- 印鑑の形丸印は外側に社名、内側に役職名を彫る二重の円。角印は四角です
- 職人が彫刻して仕上げること京都の職人が1本ずつ制作します
- 送料と保証送料無料。5年間の保証が付きます
違うところ
- 印影の作り方通常は書体を選ぶ。開運は社名を鑑定して設計する
- 注文のときに伝えること開運は、代表者名、創業年、伸ばしたい運気も伝える
- 一緒に届くもの開運には、鑑定書、桐箱、印鑑お守りが付く
- 価格薩摩本柘の3本セットで25,700円の差
法務局や銀行での扱いは、まったく同じです
法務局に届け出る会社の実印には、「1辺が1cmの正方形より大きく、3cmの正方形に収まること」という大きさの決まりがあります。決まりはこれだけで、書体や、鑑定をしたかどうかは問われません。当店の会社実印は、通常も開運も16.5mmから24mmまでですので、どれを選んでも届け出できます。
銀行の届出印も同じです。窓口で「開運の印鑑かどうか」を聞かれることはありませんし、取引先が契約書の印影を見て気づくこともまずありません。開運会社印鑑は、外から見て分かる印ではなく、持つ側の気持ちのための印鑑です。
違い1|印影の作り方
通常の会社印は、お客様が書体を選びます。会社の丸印では、篆書体と吉相体が大半です。篆書体はお札の印にも使われている伝統的な書体で、吉相体は篆書体をもとに、線を枠に向かって伸ばした書体です。ご希望の方には、彫る前に印影の案をご確認いただけます。
開運会社印鑑では、書体を選ぶ欄がありません。社名の画数を足した「総格」を出し、文字が外枠に触れる「接点」の数を足して吉数になるように、職人が印影を設計します。「株式会社」などの会社の種類や、「商事」「工業所」のように業態を表す言葉は、画数に数えません。
開運会社印鑑の設計の例 「株式会社達磨屋印房」
接点は、伸ばしたい運気にあたる方位で大きく取ります。通常の会社印では、こうした計算は行いません。
接点を決めた数に合わせるため、開運会社印鑑は彫りながら線を細かく整えていきます。そのため、通常の会社印にある「彫る前の印影の確認」は、開運会社印鑑にはありません。印影を自分の目で見てから彫ってほしい方は、この点を先に知っておいてください。
違い2|注文のときに伝えること
通常の会社印の注文画面で記入するのは、会社名、書体、内枠の文字の3つです。開運会社印鑑では書体の欄がなくなり、鑑定のための項目が加わります。
鑑定の参考にします。印鑑に彫るのは社名と役職名で、代表者のお名前は彫りません
設立の年月日です。これから登記する方は、予定の日付でかまいません。個人の開運印鑑と違い、生年月日は要りません
成功運、蓄財運、希望運、社交運など8つの中から、第3希望まで選びます。決めきれない方は「おすすめ」を選べば、鑑定の結果から職人が決めます
会社名は登記する表記のとおりに。内枠は、株式会社の実印なら「代表取締役印」、銀行印なら「銀行之印」が一般的です。
運気を選ぶ、と聞くと難しそうですが、実際には「この1〜2年で力を入れたいこと」を選ぶ作業です。取引先を増やしたいなら社交運、資金繰りを安定させたいなら蓄財運、人を採用して組織を育てたいなら家族運、という具合です。共同で創業する方は、ここで話し合う時間が、思いのほか良い機会になったとおっしゃいます。
違い3|一緒に届くもの
開運会社印鑑には、通常の会社印にはない品が3つ付きます。
印鑑ケース、朱肉、押印マット、保証書は、どちらにも付きます。通常の会社印は、単品なら革袋、セットならレザーケースに収めてお届けします。
違い4|価格の差は、本数が増えるほど広がります
鑑定と設計は1本ごとに行いますので、差額は本数に応じて大きくなります。薩摩本柘で、同じサイズどうしを比べました。
セットは、実印18mm・銀行印16.5mm・認印16.5mm・角印21mmの組み合わせの価格です。黒水牛の3本セットは、通常94,800円、開運145,600円で、差は50,800円になります。
1本あたりにすると、薩摩本柘でおよそ6,000円から11,000円の差です。この中に、社名の鑑定、接点を合わせる設計、鑑定書、桐箱、印鑑お守りが入っています。会社の印鑑は、社名を変えないかぎり何十年も使います。25,700円を20年で割れば、1年あたり1,300円ほどです。この金額をどう感じるかで決めていただければと思います。
どちらが向いているかを確かめる3つの質問
店頭やお電話で「どちらにすればいいですか」と聞かれたとき、当店では次の3つをお尋ねしています。
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社名を決めるとき、画数を調べたり、設立の日に縁起のよい日を選んだりしましたか
調べた、選んだ開運会社印鑑が向いています。社名や日取りに込めた考えを、印鑑にもそのまま通せますとくに気にしなかった通常の会社印で不足はありません。次の質問に進んでください -
印影の書体を、自分で選びたいですか
選びたい。彫る前に印影も見たい通常の会社印をおすすめします。篆書体、吉相体などから選び、印影の案を確かめてから彫れます職人に任せたい開運会社印鑑は、鑑定にもとづいて職人が設計します。書体で迷う時間が要りません -
創業の記念として、形に残るものがほしいですか
ほしい鑑定書には、選んだ運気と印影の設計が残ります。5年後、10年後に読み返すと、創業のころの考えを思い出せます印鑑は道具として揃えば十分通常の会社印が向いています。浮いた費用を、ゴム印や名刺に回すのも良い使い方です
3つとも右か左にきれいに分かれる方は、そのとおりに選んで間違いありません。答えが割れた方は、次の「実印だけを開運にする」という方法も検討してみてください。
実印だけを開運にする、という選び方
会社の印鑑のうち、もっとも重い役目を持つのは実印です。登記の申請、不動産の売買、融資の契約など、会社の将来を左右する書類に押します。そこで、実印だけを開運会社印鑑にして、銀行印と角印は通常の会社印にする、という方もいらっしゃいます。
実印だけを開運にすると71,300円で、3本とも開運にした場合との差は11,300円です。単品を3本買う形になるため、セットの割引が効かず、思ったほどは安くなりません。桐箱と鑑定書が3本分まとまること、印材の色合いと印影の雰囲気が揃うことを考えると、これから3本を揃える方には開運の3本セットのほうをおすすめしています。
一方、すでに銀行印と角印をお持ちで、実印だけを作り直す方には、単品がいちばん合っています。無理にセットにする必要はありません。
あとから開運会社印鑑に替えることもできます
「設立のときは急いでいたので通常の会社印にした。落ち着いたので開運に替えたい」というご相談は、決算の前後や、創業5年・10年の節目に多くいただきます。替えるときの手順は、次のとおりです。
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1
新しい印鑑を注文する
創業年の欄には、会社を設立した年月日をご記入ください。届くまで、今の印鑑はそのまま使えます。
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2
法務局に改印の届け出をする
実印を替える場合は、管轄の法務局に印鑑(改印)届書を出します。届書には新しい実印を押し、代表者個人の実印と印鑑証明書を添えるのが一般的です。
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3
銀行の届出印を変更する
銀行印を替える場合は、口座のある支店で届出印の変更を申し込みます。今の届出印、新しい印鑑、通帳のほかに、法人の場合は登記事項証明書などを求められることがあります。先に支店へ電話で確かめてください。
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4
角印は、届いた日から切り替える
角印はどこにも届け出ていませんので、手続きは要りません。月の変わり目や期の変わり目から新しい角印にすると、書類の管理が楽になります。
古い印鑑の扱いと、改印の順番については、開運印鑑を作り直すときでもくわしく説明しています。
よくある質問
開運会社印鑑にしないと、会社の運が悪くなりますか
そのようなことはありません。通常の会社印で立派に事業を続けている会社は、数えきれないほどあります。開運会社印鑑は、創業の願いを形にして手元に置くための縁起物で、事業の成果をお約束する品ではありません。当店の考え方は開運印鑑は効果がある?に書いています。
開運会社印鑑の印影は、通常の会社印と見た目が違いますか
二重の円の外側に社名、内側に役職名という形は同じです。開運会社印鑑は、文字の線を太めにして外枠にしっかり付けますので、通常の吉相体に近い、どっしりとした印影になります。「開運」といった文字が入ることはありません。
社名がアルファベットやカタカナでも、開運会社印鑑にできますか
できます。ひらがな、カタカナ、アルファベットにも1文字ごとの画数があり、漢字の社名と同じように総格を出して設計します。
通常の会社印と開運会社印鑑で、納期は違いますか
どちらも、ご注文から発送までの目安は3〜7営業日です。登記の予定日が決まっている方は、3週間前までのご注文をおすすめします。お急ぎの場合は、ご注文の前にお電話かお問い合わせフォームでご相談ください。
個人事業主です。屋号でも開運会社印鑑を作れますか
作れます。会社名の欄に屋号をご記入ください。内枠の文字は「代表者印」が一般的です。請求書に押す角印だけを屋号で作る方も多くいらっしゃいます。
まとめ|働きは同じ。社名に込めた思いを、印鑑にも通すかどうか
通常の会社印と開運会社印鑑は、法務局でも銀行でも同じように使えます。違うのは、社名を鑑定して印影を設計するかどうか、代表者名・創業年・運気を伝えるかどうか、鑑定書・桐箱・印鑑お守りが付くかどうか、そして価格です。薩摩本柘の3本セットでは、差は25,700円です。
社名の画数や設立の日取りを大切にした方、創業の記念を形に残したい方には、開運会社印鑑をおすすめします。書体を自分で選び、印影を確かめてから彫りたい方には、通常の会社印が向いています。どちらを選んでも、職人が1本ずつ制作することは変わりません。代表の方が「これで始めたい」と思えるほうを選んでください。