CHAPTER 15 人生の節目・記念
男の子の銀行印を作るなら?大人になっても使える1本
男の子の銀行印は、大人の男性が使っても自然かどうかで選びます。下の名前だけを彫る理由、13.5mmと12mmの選び分け、書体、黒水牛やチタンなどの素材とケース、将来の実印・認印との揃え方まで、注文の前に知っておきたいことをまとめました。
公開日: 2026年9月24日
男の子の銀行印を作るとき、ご両親やお祖父様・お祖母様が気になるのは「大人になっても恥ずかしくないか」ではないでしょうか。赤ちゃんの印鑑だから子どもらしい品にするか、はじめから大人向けにするかで迷う方もいます。ここでは、注文の前に決めておきたいことを、男の子の場合に絞って順に説明します。
下の名前だけを13.5mmか12mmで彫り、印材は黒水牛やチタンのような丈夫で落ち着いた色のものを選びます。書体は吉相体か篆書体にします。男の子は姓が変わることが少ないものの、ご家族の印鑑と見分けられるよう、名のみで彫るのがおすすめです。将来の実印を15mm〜16.5mmにすれば、銀行印より一回り大きくなり、手に取って区別できます。
男の子の銀行印は「大人が使っても自然か」で選ぶ
赤ちゃんの銀行印は、口座を開くときにご両親が押し、その後は本人が引き継いで大人になっても使います。選ぶときの基準は「赤ちゃんに似合うか」ではなく、「30歳、40歳の男性が使って自然か」です。そう考えると、直径も色も、お父様の銀行印を選ぶつもりで決めればよいことになります。
男の子でも、銀行印には下の名前だけを彫る
「男の子は姓が変わらないから、苗字で彫ってもいいのでは」とよく聞かれます。彫ることはできますが、当店では男の子でも名のみをおすすめしています。理由は2つあります。
- ご家族の印鑑と見分けられる。お父様の認印もお母様の銀行印も、同じ苗字で彫ってあることが多いでしょう。赤ちゃんの分まで苗字で彫ると印影がよく似てしまい、どの通帳にどの印鑑を届けたか分からなくなりがちです。
- 男性でも姓が変わることがある。養子縁組をしたときや、結婚して相手の姓を名乗るときなどです。名のみで彫っておけば、銀行印を作り直さずに済みます。
彫る字は出生届に書いた字に合わせます。「颯」「翔」「蒼」のように画数の多い字が入る名前は、13.5mmにすると線が細くなりすぎません。1文字の名前は余白が大きくなるので、「蓮印」のように「印」を添える方法があります。フルネーム・苗字・名のみの3つの彫り方は、赤ちゃんの印鑑は名前だけでいい?で比べています。
直径は13.5mm。名前が短ければ12mm
名のみで彫る男の子の銀行印は、13.5mmを基本にします。2〜3文字なら、画数の多い字が入っても無理なく収まります。2文字で画数も少なければ、12mmでも窮屈に見えません。12mmにしておけば、将来の実印を15mmにしても大きさの差がはっきりつきます。
12mm・13.5mm・15mmの違いは、赤ちゃんの銀行印サイズは?で詳しく比べています。
書体は、真似されにくい吉相体か篆書体から選ぶ
銀行印は、口座からお金を引き出すときに使う印鑑です。誰にでも読める字より、線が入り組んでいて真似しにくい書体が向いています。当店でも、銀行印は吉相体か篆書体で作る方が大半です。
古印体や楷書体は読みやすいので、認印には合いますが、銀行印には向きません。文字の並びは縦彫りが伝統的で、「お金が下に流れないように」と縁起をかついで横彫りを選ぶ方もいます。どちらの並びでも、届け出には差し支えありません。
素材は、丈夫で落ち着いた色のものを選ぶ
銀行印は何十年も使うので、木の印材より、角や金属のようにすり減りにくい素材が向いています。色は、黒水牛の黒やチタンの銀色のように落ち着いたものにしておくと、大人になってからも気にせず持てます。
黒水牛
迷ったらこの印材
- 特徴と価格
- 黒い艶と粘りがあり、欠けにくい。12mm 7,000円、13.5mm 9,500円
- 気をつけたいこと
- 乾燥に弱いため、ケースに入れて保管する
チタン
手入れの手間をかけたくない方へ
- 特徴と価格
- 強度が高く錆びにくい金属で、水や汚れに強い。12mm 16,600円、13.5mm 23,700円
- 気をつけたいこと
- 重さがあるので、押すときに少し慣れが要る
薩摩本柘
木のぬくもりを好む方へ
- 特徴と価格
- 木目が美しく、4つの中でいちばん安い。12mm 6,400円、13.5mm 8,300円
- 気をつけたいこと
- 長年使ううちに、印面がすり減ることがある
本象牙
お祖父様・お祖母様から一生ものとして贈るなら
- 特徴と価格
- 朱肉のなじみがよく、くっきりした印影になる。12mm 24,000円〜
- 気をつけたいこと
- 4つの中でいちばん高い。象牙は、国に登録した取扱店で買う
ケースは、大人になっても持てる色を選ぶ
印材が落ち着いた色なら、ケースで少し個性を出しても構いません。ケースは、あとから替えられます。子どものうちは明るい色にしておき、成人したら落ち着いた色に替える方法もあります。
| ケース | 印象 | 合わせやすい印材 |
|---|---|---|
| 牛革 黒(標準) | 最も無難。大人になっても違和感がない | 黒水牛、チタン |
| 牛革 ネイビー、ダークグリーン | 落ち着いた色で、ご家族の黒いケースと見分けられる | 黒水牛、本象牙 |
| 牛革 ブラウン | 木の印材と色が合う | 薩摩本柘 |
| 本トカゲ皮、本カメ皮 | 模様があり、格のある印象 | 本象牙、チタン |
ケースの種類は印鑑ケースのご案内にまとめています。ご兄弟で同じ印材にするなら、ケースの色を変えておくと、どの通帳の印鑑か取り違えにくくなります。
将来の実印・認印との揃え方
大人になってから実印と認印を作り足せば、3本が揃います。赤ちゃんのときの銀行印を13.5mmにしておけば、実印は15mmか16.5mm、認印は10.5mmか12mmにできます。3本の直径に差がつくので、手に取ったときに見分けられます。
| 節目 | 印鑑 | 直径の目安 | 彫る名前 |
|---|---|---|---|
| 誕生 | 銀行印 | 13.5mm(12mm) | 名のみ |
| 成人 | 実印 | 15mm〜16.5mm | フルネーム |
| 就職 | 認印 | 10.5mm〜12mm | 姓のみ |
同じ素材で揃えると、3本を並べたときに見た目がまとまります。誕生祝いに黒水牛の銀行印を贈ったなら、成人祝いの実印も同じ印材にする、という揃え方です。成人してから作る実印の直径や書体は、男性の実印の選び方で説明しています。
名前を鑑定して作る、開運銀行印
「考えてつけた名前だから、鑑定してもらってから作りたい」という方には、開運銀行印があります。名前の画数から傾向を読み取り、伸ばしたい運気を印影のデザインに反映させて彫る銀行印です。届け出や使い方は、ふつうの銀行印と変わりません。運気は成功運・希望運・才能運など8つから、最大3つまで選びます。赤ちゃんのうちは、鑑定結果をもとに職人が選ぶ「おすすめ」にお任せする方法もあります。詳しくは赤ちゃんの名前を鑑定して印鑑を作るをご覧ください。
よくある質問
お父さんと同じ印材にしたほうがいいですか
揃えなくても構いません。本人が一生使う印鑑なので、丈夫さと、大人になって持ったときの見た目で選んでください。お父様と同じ黒水牛にするなら、ケースの色を変えておくと、どちらの印鑑か一目で分かります。
15mmにして、将来そのまま実印にもできますか
名のみで彫った印鑑を実印として登録できる自治体は多くあります。ただ、銀行印と実印を1本で兼ねると、なくしたときに口座と登録の両方をやり直すことになります。この銀行印はそのまま口座用に使い、実印は成人してから別にフルネームで作るほうが安全です。
ひらがなの名前です。男の子でもひらがなで彫れますか
彫れます。銀行印には字体の決まりがないので、ひらがなのまま届け出られます。ひらがなは漢字より線が少ないため、線が外枠に接する吉相体にすると、印面に余白ができにくくなります。
注文してからどのくらいで届きますか
通常3〜7営業日ほどで発送しています。お宮参りなど渡す日が決まっている場合は、3週間前までにご注文ください。
まとめ|名のみ・13.5mm・黒水牛かチタンで、大人になっても使える1本に
男の子の銀行印は、注文の前に次の順番で決めていきます。まず、出生届と同じ字で下の名前を書き出し、文字数と画数を確かめます。13.5mmを基本にし、2文字で画数が少なければ12mmにします。次に、書体を吉相体か篆書体から選びます。
印材は、丈夫さと予算を見て黒水牛かチタンから選びます。木目が好きなら薩摩本柘、お祖父様・お祖母様から一生ものとして贈るなら本象牙という選択肢もあります。最後にケースの色を決め、ご兄弟がいれば色を分けておきます。成人したら、実印を15mm〜16.5mm、認印を10.5mm〜12mmで作り足すと、直径の違う3本が揃います。